記憶の中の女達〜(41)「セーラー服を着たままでして」-第86話
作家名:淫夢
文字数:約3740文字(第86話)
公開日:2022年5月27日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
希実枝が眼を閉じて私の首に抱き着き、唇を開き、舌を絡めて来る。
セーラー服の上から、希実枝の乳房を掌で覆い、揉み立てる。
「ああ、う、嬉しいっ」
官能の喘ぎに堪え切れなくなった希実枝が、乳房を突き出し、熱く喘いだ。
希実枝の乳房は引き締まっていたが、豊かだった。
あの頃の乳房の感触はどうだったのだろうか?
華奢な肩としなやかな肢体からして、それほど大きくはなかったような記憶がある。
セーラー服の上着の裾から手を挿し入れようとしたら、希実枝が喘いだ。
「ベ、ベッドでっ」
希実枝が、隣の部屋のベッドに私を誘った。
奥の部屋に行き、私は希実枝をベッドに圧し倒した。
もう一度貪り合うようなキスをする。
唇を吸い立て合い、舌を絡め合う。
制服の上着の裾からもう一度手を挿し入れる。
希実枝のふくよかな、しかし決して出てはいない、腹に手が触れた。
ブラウスは着ていなかった。
ブラジャーも着けていなかった。
希実枝の鼻息が忙しなくなる。
初めて、希実枝の乳房に触れ、わし掴みにした。
「ああ、あなたの手」
あの頃の希実枝の乳房に触れていたとしたら、恐らく少女の乳房だったはずだが、今は子供を産んだせいもあるだろう、成熟した女のふくよかだが張りのある乳房が、私の掌の中で潰れた。
「ああ、嬉しい」
貪り合っていた唇を初めて離して希実枝が喘いだ。
そのまま、片手で片方の乳房を揉み立てながら、片方の乳首を口に含んだ。
「ああっ、う、嬉しいっ」
掌で転がる乳首と、舌先に触れた乳首が一気に勃起する。
希実枝が頻りに「嬉しい」と口にする。
それほど、私とこうなるのをずっと待ち望んでいたのか。
その願いが叶おうとしているからか。
希実枝が私の手と口に向かって乳房を突き出すように反らし、私の髪を弄っていた。
乳房を愛撫しながら、スカートを脱がそうとすると、希実枝の手が止めた。
「ああ、お、お願いっ、セ、セーラー服、き、着たままで、し、して欲しいの」
そうか。
希実枝は、あの高校の裏山でのキスの続きから、人生をやり直したいと言った。
あの時、私に、女にして欲しかった、と言った。
セーラー服を着ていた、あの時の続きを、今しようとしているのだ。
納得した私はセーラー服の裾をまくり上げた。
ショーツも着けていなかった。
手入れしていない恥毛の叢が戦いだ。
今でも充分上品さと清楚さを湛えている美貌からは想像出来ないほど、淫猥な恥毛の叢だった。
セーラー服の上着を首までたくし上げ、両方の乳房を交互に口に含んで吸い立て、乳首を舌先で弾き、転がしながら、引き締まった尻肉の後ろから、挟間に指を伸ばし、女性器に触れる。
「ああ、う、嬉しいっ」
また希実枝が喘いだ。
女陰の襞をなぞり上げると、滴り溢れた愛液に塗れた襞が開き、指を滑らせる。
「ねえ、わ、私もっ、さ、させてっ」
希実枝の身体を横抱きにすると、彼女が私の下腹部に貌を寄せた。
男根は当然のように勃起していた。
私は自分で裸になった。
希実枝が指で勃起を支え、眩しそうに少しの間視詰めると、ゆっくりと熱い喘ぎを洩らす唇を先端に被せた。
勃起が熱く濡れた粘膜に包まれる。
私は想わず呻いて尻を浮かせ、希実枝の唇に向かって勃起を突き出した。
希実枝は指で幹を緩やかに扱きながら、窄めた唇で吸い立て、扱き、舌で幹の根元から先端まで何度も舐め上げる。
熱く喘ぎながら舌を勃起に戦がせ、唇を窄めて扱き、勃起を咥えて吸い立てて歪む希実枝の美貌を視詰める。
美しかった。
このまま続けられると、あっと言う間に射精しそうだと感じた私は、希実枝を逆向きに覆い被らせた。
もう一度、セーラー服の上着を首の周りにまとめて絡ませ、スカートを腰に巻き付ける。
私の眼の前に希実枝の秘部が大きく突き出され、開いた。
愛液に塗れた女陰の襞が、粘り気の糸を引いてうねる。
恥毛の叢から、8の字を描くように淫猥に生え茂った恥毛に囲まれた肛門の窄まりが滴った愛液に塗れて収縮弛緩を繰り返す。
私は、尻肉を両手で割り裂き、女性器全体を口に含んだ。
「ああ、す、すごいっ、い、良いっ」
希実枝が初めて「嬉しい」とは言わず、快感の言葉を口にした。
セックスにのめり込み始めたようだった。
希実枝が勃起の愛撫を一瞬止め、しなやかな裸身を反らして、私の口に向かって女性器を突き出した。
女陰の襞を舌先で割ってなぞり上げると、滴った愛液が口の中に流れ込んで来る。
ピンク色の真珠のようなクリトリスを吸い立て、舌先で弾き、転がし、片方の指を膣孔に軽く沈め、しゃくり上げ、もう片方の手で二つの乳房を寄せて揉み立ててやる。
勃起を咥えたままの希実枝が快感を訴えて、くぐもった呻きを頻りに上げる。
何時ものように、女性器を愛撫しながら、希実枝の淫猥な女性器、私の愛撫で形を変える乳房、その向こうで、私の勃起を口で愛撫しながら、何度も仰け反る官能に歪む美貌。
そんな希実枝を視詰め直した時、私はふと我に返った。
眼の前の淫猥な恥毛に囲まれ、滴った愛液に濡れ光る女性器と肛孔は、あの頃もそうだったのだろうか?
女性器は、既に、セックスした何人もの女子高校生のようには膨らんでなく、オレンジ色に近い紅色の女陰の襞も、細くなくて厚みがあって開いていて、鮮やかなピンク色のクリトリスも大豆の大きさほどに発達していた。
そうだった。
この希実枝は、あの卒業式の日に抱いてキスをした幼い希実枝ではないのだ。
あれから18年経った。
希実枝は結婚し、子供を設け、離婚した。
その間、数限りなくセックスを繰り返した大人の、成熟した希実枝なのだ。
あの頃の清楚で純情な希実枝は、もう私の記憶の中にしかいないのだ。
今、眼の前で、秘部を曝し、私の勃起を愛撫しているのは、希実枝という名の成熟した大人の女だ。
そして、希実枝は、私と、想い出に遺るようなセックスをして、人生をやり直したいだけなのだ。
私も、故郷に帰って希実枝と結婚するなどとは、考えられなかった。
「ね、ねえ、も、もう欲しいっ」
希実枝が勃起を指で扱きながら、訴えた。
私は希実枝を仰向けにして、乳房を両手で揉み立てながら、脚を大きく拡げながら、もう一度、希実枝の裸身を眺めた。
セーラー服を着たままセックスして、あの日に戻ってやり直したいと望む希実枝は、セーラー服を羽織ってはいるが、やはりもうあの頃の希実枝ではない。
あれから18年を経て成熟した大人の女だった。
私は、唾液と愛液に塗れた女陰の襞を唾液塗れの勃起の先端で軽くなぞり上げると、膣孔に宛がって一気に貫いた。
「ああっ、い、良いーっ、す、すごいっ」
希実枝が私に両手で抱き着いた。
私は希実枝の表情を窺いながら片手で肩を抱き、片手で希実枝の乳房を愛撫しながら、膣粘膜奥底まで埋めた勃起をゆっくり抽送した。
希実枝は足を挙げて、踵を私の尻肉に当て、速さと深さを求めて来た。
やはりそうだ。
今、私がセックスしているのは、性欲に塗れた一人の女だった。
それでも私を射精に追い込むのに充分な美しさと淫らさを備えていた。
「出して良いのか?」
「だめっ、き、危険日だからっ、お、お口にっ」
私は射精に向かって激しく躍動した。
「ああっ、わ、私もっ、イ、イクわっ。ね、ねえっ、い、一緒にっ。ああっ、す、すごいっ。イ、イッちゃうっ、イ、イクイクイクーッ」
希実枝が裸身を大きく痙攣させ、背中を大きく反らし、秘部を私の勃起に向かって突き出して、エクスタシーの絶頂を迎えた。
私は膣孔から勃起を抜き去り、エクスタシーの絶頂に歪む希実枝の美貌の傍に膝立ちになると、希実枝が貌を浮かせて勃起を咥えた。
私は希実枝の頭を両手で抱え、希実枝の口を女性器に視立てて、勃起を上下させた。
希実枝は私の勃起から口を離さず、さらに窄めた唇で先端を懸命に吸い立て、扱き、幹を指で扱いた。
勃起に痛みが走るほど、久しぶりの射精であった。
夥しいほどの精液を希実枝は口で受け止め、飲み下し、尚も勃起を舐め、吸い立てた。
抱き締めて腕枕をしてやると、希実枝が私の胸に頬を当てた。
互いの粗い息遣いがゆっくり鎮まって行く。
「い、厭じゃなかった?」
「おれも、ずっと、どうしてあの日、お前を抱かなかったのか、って想ってた」
希実枝の豊かな乳房を撫でてやる。
「嬉しい。あのね、離婚してから急にね、何でか判らないけど、あなたに抱かれたら、もう一度人生をやり直せるって、想い始めてたの」
私の胸に、涙が落ちた。
「で、出来そうか?」
「うん、出来ると想う。来年の春、娘が中学を卒業するわ。そしたら、親子二人で、違う街に行って暮らすの」
「そうか。頑張れよ」
「あなたも。元気でね」
窓の外が夕焼けで真っ赤だった。
「そろそろ娘が帰って来るわ」
その言葉を契機に、私は希実枝から離れ、洋服を着た。
セーラー服から、遭った時の洋服に着替えた希実枝が、家まで車で送ってくれた。
ちょうど、太陽が水平線に掛かる処だった。
あの頃、この砂浜を歩き、美しい夕焼けを、希実枝と二人で視た記憶が蘇る。
「想い出すわね」
希実枝が私の手を握った。
「ああ、懐かしいな」
「本当にありがとう。嬉しかった」
私が握り返すと、希実枝が背伸びして軽く触れるようなキスをすると、車に乗った。
私は、先刻の希実枝の官能に歪む美貌ではなく、甘酸っぱい想い出の中の清純な希実枝の微笑みを想い浮かべながら、車が角を曲がるまで視送った。
(続く)
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