記憶の中の女達〜(39)社長秘書-第81話
作家名:淫夢
文字数:約3590文字(第81話)
公開日:2022年4月22日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
和風美人の社長室長、久美さんとまたセックスしたい。
先週のあの夜、私の愛撫で潮を噴いて乱れ狂い、エクスタシーの絶頂を何度も極めた久美さんのしなやかな裸身と、熱い喘ぎを洩らし続けて官能に歪む美貌を想い出す度に男根が疼く。
同じ会社なのに、なかなか久美さんと出逢えない。
そもそも、先日の帰りにエレベーターホールで出逢ったのは全くの偶然であった。
社長室は広い会社の一番奥、私のいる営業部室は一番手前で、出退社時刻も全く違う。
先日、久美さんと出逢って二人っきりになったのは、入社1年余りで初めての事だったのだ。
逢いたい。
しかし社長室に内線する訳には行かない。
社長宛てに、社長室に内線した事は何度もあったが、久美さんが在席してなくて、社長がいきなり内線に出る事が何度もあった。
まさか電話に出た社長に対して、久美さんに代わってくれと言えるはずがない。
“何の用だ”と問い詰められるに決まっていた。
久美さんはどう想っているのだろう。
彼女の方から内線を入れてくれるか、でなければ、先に仕事が終わって退社してから、外の公衆電話から名前を偽って電話をくれるくらいしても良さそうなものだ。
久美さんとセックスした日から10日程経った夜、私は部下たちと飲んで別れ、飲み足りなかったので、久し振りに“S”に飲みに行こうと、新宿駅の東口を歩いていた。
「課長」
背中を叩かれて振り返ると、社長秘書の律ちゃんが微笑んでいた。
律ちゃんは短大卒の21歳。
小柄で華奢で、カールしたブロンドの髪と八重歯が愛らしく、年齢よりもはるかに幼く視えた。
サーフィンが趣味らしく、一年中貌も腕も小麦色だった。
律ちゃんは、来客のアポイントがある時に受付に座っている事もあったし、社長や常務の指示で、書類などを持って営業部室に来る事が多かったので、何度も話した事があった。
「何処に行くんですか?」
「皆と飲んでたんだけど、もう少し飲もうと想って」
「私も大学時代の友達と食事して、未だ家に帰るのは早いからどうしようかって。そうだ。課長、飲みに行くなら私も連れて行って下さい」
律ちゃんが無邪気に微笑んだ。
「律ちゃんと?」
「あら、女の私を連れて行けないような処に行くんですか?」
律ちゃんが子供のように膨れっ面をした。
「いや、そんなんじゃないよ」
「じゃあ、決―めたっと。絶対着いて行く。課長が迷惑だって想っても着いて行こうっと」
律ちゃんが私の腕を両掌で強く掴んだ。
「良いよ。じゃあ、行こう」
ふざけた大酒飲み連中が待ち受ける“S”は止めよう。
律ちゃんを連れて行ったら、からかわれて酒の肴にされる。
初契約の客だった美智代を連れて行った時も、随分冷やかされ、淫蕩がばれた。
社内の女性を連れて行くのは、気が引けた。
音楽好きの澄子も、3ヶ月近く一緒に暮らしたが、連れて来た事はなかった。
タクシーを拾い、以前、響子に連れられて来た事がある、代々木のショットバーに行く。
響子は故郷で幸せに暮らしているだろうか?
アナルセックスでエクスタシーの絶頂を極める響子の妖艶な美貌が脳裏に浮かぶ。
それを律ちゃんの無邪気な声が掻き消した。
「わー、素敵な処」
茶系のインテリアで統一され、渋いジャズヴォーカルが鳴っている店内に入ると、周囲を視回して、子供のようにはしゃいだ。
「大人の癒しの場って感じ。良いですよね?私が行く処って騒々しくてガキンチョばっかで」
ガキンチョっぽい律ちゃんが言うと微笑ましい。
「あら、何が可笑しいんですか?」
また律ちゃんが膨れっ面をした。
「いや、お酒飲めるのかなって想って」
「飲めますよーだ」
また膨れっ面をした。
可愛い子だ。
同じような会話を交わした美紀を想い出す。
もう高校はとっくに卒業したはずだ。
今頃どうしているのか?
恋人はいるのだろうか?
どんなセックスをするのだろうか?
貌は全く似てないのに、律ちゃんの膨れっ面に美紀の膨れっ面が重なった。
私はワイルドターキーのロックのダブルを、律ちゃんはテキーラサンライズを注文する。
テキーラサンライズって甘口だけど、リキュール類が多いのに大丈夫かな?
でも、自分で頼んだんだから、飲み馴れて知っているだろう。
久美さんの時と違って、海育ちの私と律ちゃんは音楽や海の話で盛り上がる。
1時間程経った頃、テキーラサンライズを2杯飲んで、少し酔った表情になった律ちゃんが急に声を顰めた。
「課長って、恋人がいるのにセックスフレンドもいるんですってね?」
「何の話だ。いきなり」
「知ってますよーだ。契約した女性ともセックスしたって」
「はいはい」
「久美さんともしたでしょう?」
おーい。
「何で知ってるんだ?」
私は驚き、戸惑ってタバコに火を点ける。
「久美さんが話してくれたもん。課長って、すごく優しくて、セックスも上手だって」
そんな話するなよ。
女って、どうして男とセックスした事を、話すのだろう。
親友だからって、言ってもだ。
いや、親友だから話すのか。
過去にも、何人かの女性に言われた事があったのを想い出す。
で、その続きは「私もして」だった。
「私は?」
まさか。
「うん?何?」
「だからぁ、私は?」
あらら。
久美さんと一緒じゃないか!
「律ちゃんが?」
「うん。私も課長と、セ、セックスしてみたい」
律ちゃんが愛らしい美貌を官能の色で染めて、視線を落とした。
やっぱり来た。
予想はしないでもなかったが、本当になっていた。
「律ちゃんって、社長の恋人じゃないの?」
「うそっ!誰がそんな事!」
律ちゃんが怒った表情で貌を挙げた。
「あんなやつ、自分は良い男で、モテて、仕事が出来てって自惚れてて、だいたい、私、あんな脂ぎった男大嫌いなの」
久美さんと口裏を合わせたような表現だ。
きっと、二人して社長の悪口を言い合っているのだろう。
「あ、あのね、私、恋人がいるんです。サーフィン仲間で。でも、あの、あんまり上手じゃなくて、だから、私、ま、未だ、イ、イッた事がなくて」
律ちゃんが貌を伏せたまま、しかし、大胆な事を口にする。
幼い貌立ちだが、貌立ちのままに晩熟なのだろう。
かつて、律ちゃんよりはるかに大人っぽく、セックスも経験豊富な女子高生も多かった。
「律ちゃん、その、イク、イカないって言うのは、セックスが上手いとか下手だとかっていう問題じゃなくて、愛情の問題だと想うけどな」
「だ、だけど、く、久美さんは、課長と初めてだったし、愛し合っている訳じゃなかったんでしょう?それでも課長とセックスして、し、死ぬほどイカされたって」
「そ、そうだけどさ」
愛らしい律ちゃんとセックス出来るチャンスを手中に収めているのに、私は躊躇していた。
私が律ちゃんとセックスしたら、久美さんはどう感じるだろう。
律ちゃんが、先日セックスしたばかりの久美さんから、私とのセックスを聴かされた。
当然、律ちゃんも私とセックスした事を久美さんに話すだろう。
後先考えなければ、しても良いが。
久美さんと律ちゃん、どうなる事か。
「だ、だから、私も、課長に、あ、愛されてなくても、く、久美さんみたいに、し、死ぬほど?って、イ、イッてみたい」
律ちゃんが、酔っているせいだろうか、まるで愛撫されているかのように熱く喘いだ。
「判った。行こう」
自宅に電話を掛け、友人の家に泊まると了解を取った律ちゃんと、タクシーで渋谷まで行って久美さんと入ったホテルに入る。
ラヴホテルなど、新宿2丁目の何時ものホテルしか知らなかった。
部屋に入って律ちゃんを抱き寄せ、洋服を脱がしながらキスを貪る。
確かに、セックスの経験が少なそうなぎこちないキスであった。
「唇の力を抜いて、柔らかくして」
「おれの唇と舌の動きに併せて」
「今度は律ちゃんが感じたいようにして」
昔、会社社長の愛人のおばちゃんとピンサロのおねえさんにされたように、律ちゃんに教える。
「うん、キスは上手になったね」
ピンク色のブラジャーを外すと型の良い引き締まった乳房が弾けるように揺れた。
「おっぱい、小っちゃいから恥ずかしい」
官能と恥じらいに愛らしい貌を染めた律ちゃんが、掌で乳房を隠す。
「小っちゃくなんてないよ。容も良い」
私はその掌を剥ぎ取って、乳首を啄んだ。
小麦色の肌に真っ白な水着の跡がくっきり現れてセクシーに視える。
乳房を揉みながら、硬く凝った小粒の乳首を舌先で転がし、弾き、吸ってやると、熱い喘ぎを洩らしながら、私の頭を抱いて乳房を突き出した。
「あーん」
ピンク色のショーツを脱がすと、やはり水着になる為に手入れしているのだろう、小麦色の太腿の中心の真っ白な恥丘の、小さく整えられた恥毛の叢が露わになる。
ベッドに仰向けに横たえ、急いで全裸になる。
律ちゃんのしなやかな太腿を拡げ、引き締まった尻肉の下から伸ばした両掌で乳房を愛撫しながら、女性器全体を口に含む。
「ああっ、い、良いっ」
律ちゃんが忙しない喘ぎを洩らしながら、しなやかな裸身を反らし、乳房と女性器を私の愛撫に向かって頻りに突き出すようになった。
(続く)
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