記憶の中の女達〜(37)不思議な素性の女-第77話
作家名:淫夢
文字数:約2960文字(第77話)
公開日:2022年3月25日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
澄子が、一瞬驚いた表情になったが、すぐに再び真剣になった。
「か、課長が、は、裸になれとおっしゃるなら、は、裸になります」
地味で表情が暗く、華がないと想っていた澄子が、初めて貌に艶香を浮かべた。
「お前が裸になったら、おれが我慢出来なくなる」
私は、それで澄子が完全に諦めるだろうと考えて本音を吐いた。
しかし。
「か、課長が、い、厭じゃなかったら、わ、私は、い、良いです」
恥じらいながら艶香をさらに濃くした澄子が、華奢な肢体をさらに竦めて俯いた。
「本気か?」
セックスしても良い?と。
今の澄子なら、抱いてみたい。
男根が疼き始めた。
「は、はい。で、でも、え、えこひいきして欲しいからじゃないです」
「おれはそんな事しないし、お前はそんな女じゃないと想ってる」
「み、皆には、誤解されないように気を付けますから。お願いします」
澄子が官能的な表情になって、しかし真剣に訴える。
「判った。何時から?」
澄子が私とセックスしても良いと想っているなら、望む処だ。
「こ、今夜からでも」
「そんなに母親の貌を視るのが厭なのか?」
「本当に嫌なんです」
「帰るぞ」
タクシーで部屋に帰る。
エアコンを最強に入れてから、ガスストーブを点け、キッチンのウィスキーで自分のロックと澄子に水割りを作ってやる。
「もう少し飲むだろう?」
少しは酔っていたようだが、未だ私の前で全裸になる程の勇気は出ないか。
「は、はい。レ、レコード掛けて良いですか?」
「どれでも、お前が好きなのを掛けろ」
気を紛らわせたいのだろう。
澄子が、レコードラックからCarole Kingの“Tapestry”を出して鳴らした。
“R/Z”を閉店した後、鳴らしていたレコードの大半を引き継いだ経営者に譲ったが、オーナーの許可を貰って、自分の好きなアーティストのアルバムは部屋に持ち帰っていた。
テーブルに向かい合って座る。
「好きなのか?」
「はい。女性ヴォーカルが好きなんです」
澄子が微笑み、レコードに併せて、歌を口ずさむ。
私が“R/Z”の話をすると、澄子が“友達と何度か行きました”と言う。
目立たない澄子だから、記憶に残っていないのか。
音楽の話をしながら、私がロックを飲むペースに併せて澄子も水割りを飲んだ。
頬が火照って来ている。
「おれも脱ぐから、お前も脱げ」
「は、はい」
私が全裸になると、澄子が恥じらいながらも、淡いブルーの下着姿になった。
さすがに、いきなり全裸にはなれないだろう。
澄子が、意識的に私の股間から眼を逸らしているのが判る。
完全には勃起していなかったが、疼きは起こっていた。
気にしていた通り、華奢な裸身に不似合いな程豊かな乳房が、眼の前に突き出される。
小さな貌、細い首、か細い肩、細い腕と脚、縊れた腰、引き締まった尻肉。
乳房だけが造り物のように大きく、普通サイズであろうブラジャーでは覆い切れていなかった。
整形でもしたのだろうか?
グラスを空にして立ち上がると、澄子が私の男根を一瞥して視線を逸らし、半分残っていた水割りを一気に飲んだ。
ロックと水割りを作って、再び向かいに座る。
覆い切れていない小さな淡いブルーのブラジャーの、前ホックが弾け飛びそうに視える程の豊かな乳房から眼が離せない。
突き出ている訳ではなく、乳房全体が大きいのだ。
エアコンとストーブを点けていても、未だ寒いせいか、緊張しているのか、時折裸身を震わせる。
巨乳は苦手だったが、華奢な澄子は充分許容範囲だった。
淡いブルーのショーツの下に透けている恥毛の叢は手入れされていなくて、生え際がショーツからはみ出ていた。
セックスに馴れている訳ではないようだ。
「お前、身体は華奢なのに、お、おっぱいだけ、でかいな」
不躾な質問をしたせいか、声が上ずる。
「ピ、ピル、の、飲んでるから」
澄子の声も上ずっていた。
それでか。
避妊する為にピルを飲むと生理が変化して、乳房が大きくなると聴いた事があった。
「恋人がいるからか?」
それでも、私とセックスしても良い、と。
「い、いません。いたら、こんな事しません」
澄子が、少し怒ったように言った。
「何時でもセックス出来るように、か?」
「わ、私、そんな女じゃないです」
澄子が初めて私を視据え、唇を尖らせた。
「そうだよな。お前、そんなタイプじゃない」
「わ、私、お、おっぱい、ち、小っちゃいから」
澄子がまた、貌に恥じらいを浮かべて俯いた。
「何だ。そんな事。ばっかだなー」
私はウィスキーを空にして、併せて飲み干した澄子のグラスを手にしてもう一度キッチンに向かった。
「だ、だって、お、おっきい方が」
私の背後で、澄子が声を震わせた。
ロックと水割りを作って、今度は、向かいに座らず、澄子を向いて隣に座った。
私の視線に少しは馴れて来たのか、澄子も私に向き直った。
「お前の周りには、そんな男しかいないのか?おれは、小っちゃい方が好きだ」
「ほ、ほんとですか?」
澄子が強張りを消して微笑んだ。
「今まで何人もセックスしたけど、巨乳はどうも、な」
澄子の顎に指を掛けると、彼女が貌を上向けて眼を閉じ、小さく喘いだ。
唇を重ねると、震える唇を開いて応じて来た。
想像した通り、男性経験はそんなに多くないようだった。
前ホックを外すと、ブラジャーが弾けるように開き、締め付けていた真っ白な乳房にブラジャーの跡が刻まれ、金具の部分は充血してさえいた。
「こんなでかいおっぱいに、こんな小っちゃいブラジャーなんてするから、跡が付いてる」
「だ、だって、元に戻ったら、ち、小っちゃくなるから」
コンプレックスだったのか。
「もう止めろ」
「は、はい」
澄子が恥ずかしそうに微笑んで、自分から唇を寄せて来た。
一頻りキスを貪り合いながら澄子のショーツを脱がし、ベッドに圧し倒す。
本当にでかいな。
乳房の裾野が広がっても、普通の女性より高い位置に乳首がある。
柔らかさは普通の巨乳くらいだったが、乳首も相当に大きい。
豊かな乳房を口で愛撫しながら、女陰に触れると、既に滴る愛液で泥濘んでいた。
「おっぱいは、普通に感じるのか?」
「ピ、ピル飲むようになってから、し、した事ないから判んないです」
やはり、避妊は目的ではなかった。
しかし、今は妊娠の心配はない訳だ。
「ああ、い、良いっ」
開いた女陰を指でなぞり、クリトリスを軽く揉み込むと、澄子が私の頭を抱え、しなやかな裸身を反らした。
何時もの好みの態勢になる。
澄子の太腿を抱えた腕を尻肉の下から伸ばして豊かな乳房を揉み立て、女性器を口で愛撫する。
夥しく生え茂った恥毛の叢の向こうで、巨乳の谷間から澄子の官能に塗れた貌が見え隠れする。
「い、良いっ」
澄子がしなやかな裸身を反らし、私の愛撫に向かって乳房と女性器を突き出す。
女陰を吸い立てると、溢れ滴る粘り気のある愛液が口の中に流れ込んで来る。
男根に力が漲った。
そうだ。
松葉崩しだ。
澄子を横抱きにし、腕枕をした片手で乳房を愛撫しながら、引き締まった尻肉の下に片脚を潜らせて両脚で太腿を挟み、空いた片手で彼女の片脚を拡げて抱き寄せる。
露わになった澄子の女性器を掌で揉み込み、指で女陰の襞とクリトリスを愛撫する。
「こ、こんな格好、は、恥ずかしいっ」
澄子が、大きく恥部を拡げた自分の裸身を覆う物が全くなく晒されているのを恥じて、真上の照明を眩しそうに眼を細めて視上げた。
「あ、灯り、け、消して」
「だめだ」
膣孔に勃起の先端を宛がい、膣粘膜奥底まで貫く。
(続く)
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