記憶の中の女達〜(34)初めてのアナル セックス-第71話
作家名:淫夢
文字数:約3330文字(第71話)
公開日:2022年2月14日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
排泄する為にだけしか存在しない肛門でセックスし、快感を貪る女がいる。
経験のない私は、ホモの男性達が、女性器の代用として肛門を使うのだと、無意識に感じていた。
響子とアナル セックスをするようになってから、何度か自分で肛門に指を挿入して蠢かしてみたが、異様な感触だけで、快感と呼べるものではなかったので、止めた。
女性器という最大の快楽を得る器官を持ちながら、恥ずべき肛門で快楽を得ようとする女性がいた。
まして、響子のような若い妖艶な美女が。
想像しただけで激しい性欲が湧き起こる。
「い、挿れてっ。ち、ち〇ぽっ。お、お尻にっ」
指を吐き出して再び閉じた響子の肛孔に勃起の先端を宛がい、ゆっくり腰を進める。
柔らかく解れているはずの響子の肛孔が愛液に滑って勃起の先端が上手く挿らない。
響子が私の勃起を指で支えて、自分で肛孔に導こうとする。
何度か勃起を蠢かしていると、先端がきつい緊縛を潜り抜けてめり込んだ。
「ああっ、き、きついっ」
響子が叫んで裸身を仰け反らせた。
「い、痛いのか?」
「い、良いのっ、も、もっとっ、お、奥までっ、き、来てっ」
響子は逃れようとはせず、浮かせた尻肉を突き出した。
力を強く籠めると、勃起が滑るように根元までめり込んだ。
「ああっ、い、良いっ、す、すごいっ、イ、イクイクーッ」
響子が、勃起を肛門奥底まで咥えただけで、エクスタシーの絶頂を極め、裸身を激しく痙攣させた。
私の勃起を咥え込んだ肛門粘膜は、膣粘膜の複雑な形状と蠢きとは異なり、つるんとしていて、また壁も突き当たりもなく、ひどく頼りなくて、肛孔だけが私の勃起を締め付けていた。
ゆっくり抽送してみる。
私の勃起を咥えた肛孔が、勃起を引くと伸びた輪ゴムのように伸び切り、勃起をめり込ませると、吸い込むようにめり込んで、まるで得体の知れない生物のように蠢いた。
「イ、イッちゃうっ。お、お尻っ、い、良いっ。イ、イクイクーッ」
響子が浮かせた尻肉を宙に静止させてエクスタシーの絶頂を極めて叫び、裸身を激しく痙攣させた。
これがアナル セックスか。
眼も眩むような性衝動に襲われた私は、響子の太腿をわし掴みにして大きく拡げ、勃起を咥えた肛孔の淫猥な蠢きを視詰めながら激しく抽送した。
響子が狂ったように痙攣を繰り返す裸身を悶えさせ、何度も尻肉を浮かせて振り立てた。
「も、もうっ、だ、だめっ、し、死んじゃうっ、イ、イッてっ」
響子が呼吸困難な状態で空気を求めるように喉を鳴らし、口を大きく開いて叫んだ。
アナル セックスとはそれほどまでに深いエクスタシーを得られるものなのか。
響子の快楽の貪り方は、先程の膣粘膜でのそれより明らかに激しかった。
勃起への生理的な刺激は、内部の形状と蠢きが複雑な膣粘膜の方が優れていたが、響子のような若く美しい女性が排泄の為にしか存在しない恥ずべき肛門で快楽を貪る、その異様で淫猥な痴態を視詰めているだけで、強烈な性衝動が湧き起こる。
私は響子の淫猥な痴態に激しく興奮し、響子の肛門に勃起をめり込ませるようにして夥しく射精した。
勃起を肛門粘膜にめり込ませたまま、痙攣し続ける響子の裸身に覆い被さって美しい黒髪を撫でてやる。
蓉子、薫さん、多恵子、優依、千尋、志織。
彼女達の肛門を愛撫してやったら、肛門での快感に目覚め、アナル セックスでエクスタシーの絶頂を極めたかも知れない。
そして、もっと愛情が深まり、彼女達が私から離れて行く事はなかったかも知れない。
かも知れない、だった。
取り戻せない想い。
それから週に1度位、響子が“R/Z”にやって来て一緒に飲み、“S”で飲んでから彼女の部屋に帰ってセックスした。
響子はシャワーのノズルを外してホースを肛門に挿入して浣腸する痴戯を私の視線に晒し、また私にもさせてくれた。
こんな浣腸の方法があったのか。
子供の頃に何度か視た事のある市販のイチジク浣腸くらいしか知識がなかった。
浴室で、シャワーで浣腸するのであれば、終わった後、すぐに排泄物を流せるし、身体も肛門も洗浄出来るので、合理的ではあった。
嗅覚と視覚で拒否反応は起こっていたが、恥じらいに熱く喘ぎながら便器に座って排泄する響子の淫猥で妖艶な恥態には酷く興奮した。
ある時、四つん這いにして普通にセックスしていた時、響子の肛門に、同時に何か挿れてやったらもっと悦ぶだろうと想い付いた。
しかし、ベッドの傍には何もなく、挿れる物と言えば私の指しかなかった。
尻肉をわし掴みにしていた親指の先端を、響子の肛孔に軽く潜らせてみると、響子が激しく反応した。
膣粘膜と肛門粘膜を同時に刺激する。
当然、響子も、両方の性感帯で快感を得る事が出来るので、効果が倍増するのではないか。
親指を肛門に挿入して抽送しながら、親指の付け根の大きな膨らみまでも潜り込ませ、勃起の動きに併せて抽送させた。
想像した通り、響子が狂ったように裸身を反らして痙攣させ、エクスタシーの絶頂を極めて失神した。
それ以降、響子を仰向けにしてアナル セックスしている時は膣孔に、四つん這いにしてセックスしている時は肛門へ、親指を挿入して蠢かせながらセックスし、響子を悦ばせた。
3ヶ月ほど経ったある朝、私の腕の中で響子が呟いた。
「私、田舎に帰るわ」
驚く私に響子が抱き着いた。
「帰るな。おれは響子が好きだ」
私は、響子を抱き締めた。
「あなたは、私とのアナル セックスを気に入っただけよ」
響子が私の胸に貌を埋めて嗚咽を洩らし始めた。
私の胸が響子の涙で濡れた。
「もう、仕事、疲れちゃったの」
芸能界で仕事をするのは、それほどの想いなのか。
私は響子を癒す言葉も慰める言葉もなく、ただ響子の美しい黒髪を撫でていた。
その日を最後に、響子が店に来る事もなくなった。
一週間後の夜、響子の部屋を訪ねると、ドアポケットにガス会社の検針の札が挟んであった。
バンド活動を辞め、志織を失った私に、新しい恋人と愉しみが出来た処だった。
響子と知り合って、美しい女性の、浣腸、排泄、アナル セックスという、最も恥ずべき痴態に強烈な快感を覚えた。
その後に出遭った何人かの女性とアナル セックスをした。
勿論、したいと想っても簡単に言葉には出来ず、特に、この関係を大切にしたいと、感じた女性には尚更言えず、一度限りの相手であったり、気軽に頼めて気軽に応じてくれそうな女性のみであった。
当然のように、アナル セックスの前提としての浣腸をさせて貰った事も、女性が拒まなければ排泄を視せて貰った事も、何度かある。
ある時、相手の女性に浣腸を施し、排泄を視詰めていた私は、その女性がほとんど恥じらう事もなく、あけすけである事に興醒めし、そして自分の性癖を改めて認識した。
響子は、何度となく、私の前で排泄を曝したにも拘わらず、その都度、初めてアナル セックスをした時と同じように激しく恥じらってしなやかな裸身を悶えさせ、恥じらいの言葉を喘ぎながらも恥戯を私の視線に曝していた。
それが、私の性衝動を酷く刺激したのだ。
官能的で妖艶な美女であった響子のような女性が、恥じらいながらも、自らアナル セックスを私に求め、浣腸を施させてくれ、排泄さえ晒して視せてくれた。
響子は、生涯忘れる事の出来ない女性となった。
響子は、普通のセックスより、アナル セックスの方が快感が強いようだったが、響子の膣粘膜は、勃起を強く刺激はするが、彼女自身が刺激を受ける性感帯が少ないか、鈍かったりであったかも知れなかった。
或いは、私がアナル セックスで受ける生理的な快感よりも、むしろ観念的、視覚的な快感の方が大きかったのと同様、響子もまた、肛門での肉体的刺激よりも、その背徳的な行為にのめり込み、快楽の虜になる自分に対して、観念的な快感を覚えているのかも知れなかった。
私がアナル セックス嗜好に目覚めたのは、女性が、恐らく人間として最も恥ずべき排泄という行為の為にしか存在しない肛門で、それを理性、常識として認識した上で尚、肛門で快感を覚え、恥じらいをかなぐり捨てて性欲に狂う痴態を視て、激しい性衝動を覚えたからだったのだろう。
しかし、結局、アナル セックスは、必然として付随する浣腸、排泄に対しての嗅覚的、視覚的拒絶反応があり、今では、ネットに存在する女性のアナル セックスを視覚的に愉しむだけになった。
(続く)
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