記憶の中の女達〜(28)母親に視られた-第57話
作家名:淫夢
文字数:約3310文字(第57話)
公開日:2021年10月29日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
私の萎えた男根が熱く濡れた粘膜に包まれた。
秀美が瞳を閉じて、快感に呻きながらフェラチオを始めた。
秀美の口の中で男根が一気に勃起する。
秀美が勃起を唾液塗れにして指と窄めた唇で幹を扱き、息苦しくなると唇を離して深呼吸し、先端から根元まで舐め上げる。
秀美の幼な貌が、懸命にフェラチオを施している表情を視ていると、勃起の付け根に射精感が生まれる。
秀美がエクスタシーの絶頂を極めるより先に射精する訳には行かない。
私は唾液と愛液に塗れて蕩け切った襞を別けて膣孔に二本の指を挿入した。
「良いっ」
秀美が小さく叫んで尻肉を浮かせ、女陰を指に向かって突き出した。
潮を噴かせようと一瞬想ったが、秀美が我を忘れて大声で叫ばないとも限らない。
また、秀美が、自分で部屋の掃除や洗濯をしないで母親任せだったら、潮を噴いた跡でばれる。
秀美は多分、自分で掃除洗濯をしないタイプだ。
私は指のしゃくりを軽くした。
それでも指をしゃくる度に滴る愛液の淫猥な濁音と、勃起を咥えてフェラチオに夢中になっている秀美の呻き声が重なり、次第に大きくなった。
二階で休んでいる両親が気付いて起きて来ないのだろうか?
ふと、秀美がこの部屋に男を誘ってセックスするのが初めてではないように感じた。
しかし私自身も、成り行きでこうなっただけで、秀美と恋人同士でもないし、秀美に格別の愛情を抱いた訳でもない。
秀美が過去にそうした経験があったとしても、私がとやかく言える事ではなかった。
逆に、秀美が過去にそうした経験があったから、私をこの部屋に誘ってセックスしても親にばれないと考えたのだろう。
私は取り敢えず、この幸運を愉しむ事にした。
「イ、イクッ」
秀美の乳房と膣粘膜を愛撫しながら考え事をしている間に、秀美がエクスタシーの絶頂を極めて裸身を痙攣させ、私の勃起を握り締めて小さく叫んだ。
秀美の痙攣が収まるまで指を膣粘膜にめり込ませたまま、乳房を手指と口で愛撫してやる。
指を咥え込んでいた膣粘膜の収縮弛緩が穏やかになった。
「い、挿れて」
秀美が貌を片腕で隠したまま、太腿を拡げて膝を掲げた。
私は指を抜いて秀美の両太腿を抱え、愛液に塗れて妖しく蠢く女陰の襞を別け、勃起で膣粘膜奥底まで貫いた。
「ああっ、い、良いっ」
秀美が尻肉を揺すって浮かせ、勃起に向かって女性器を突き出して裸身を仰け反らせた。
秀美を愛撫している間、ずっと私の勃起も秀美にフェラチオされ続けていたのだ。
勃起の付け根に揺らいでいた射精感が膨らんだ。
「中で良いのか?」
「だ、出してっ」
秀美が私の両腕をわし掴みにして、激しく尻肉を振り立てた。
「イ、イクわっ、一緒にっ、き、来てっ」
私は秀美の尻肉を両掌で抱え、激しく抽送して、秀美の膣粘膜奥底に夥しい精液を噴出させた。
秀美の膣粘膜が、私の精液を絞り出すかのように勃起を咥えて収縮弛緩を繰り返す。
力を失った男根が、圧し出されるように、秀美の膣孔から抜け出た。
枕元の机の上のティッシュを取って、勃起を拭い、秀美の女性器も拭いてやる。
腕枕をして抱いてやり、豊かな乳房を愛撫するでもなく撫で摩っていると、やはり酔っ払っていたのだろう、秀美がやがて寝息を立て始めた。
やはり、何時もの濃い化粧の秀美より、素貌の秀美の方が好ましかった。
秀美の幼い寝貌を視詰めていて、ある想いが浮かんでいた。
私が恋人ではない女性に誘われ、或いは誘われなくても偶然のような流れでセックスに及んだ時、ほとんどの女性が、膣内に射精しても大丈夫だった。
しょっちゅうセックスしている女性も、ある期間、“R/Z”に来ない事があったが、それは、彼女達が妊娠の危険がある時期だったのかも知れない。
それは、もしかしたら、私を誘う、或いは接近して来る女性が、生理的な安全日を計算していたのではないか。
永く交際ってセックスしていた恋人は、勿論生理中もあれば安全日もあったが、危険日もあって膣外で射精していた。
恐らくそうだったのだろう。
そういう意味では、彼女達は計算づくだったのか。
朝、秀美のベッドで眼が醒めた時、ほとんど一緒に眼を醒ました秀美が、やはり貌を隠した。
「お前、化粧止めろよ」
ふと、同じ事を言った蓉子の素貌を想い出した。
蓉子は、その日から厚化粧をしなくなったが、秀美は違っていた。
「恥ずかしいから厭」
秀美は夏休みが終わるまでに三度、夕方独りで“R/Z”に来た。
同級生達と一緒ではなく独りで、私の仕事が終わり掛ける夕方来るのは、勿論、私とセックスするのが、目的であっただろう。
一緒に“S”へ飲みに行き、タクシーで秀美の家に行って、彼女の部屋でセックスした。
しかし、その都度、二階で寝ている両親の耳を気にしなければならかったせいで、秀美とのセックスに集中する事は出来なかったし、秀美も、エクスタシーの絶頂を極める際には、恐らく控え目であっただろうと想う。
夏休み最後の、明日から二学期という月末の夕方、秀美が独りで“R/Z”に来た。
「明日から学校だろ?良いのか?」
「良い」
秀美が良いと言っているのだ。
私が遠慮する事はない。
何時ものように“S”で飲んだ後、秀美の部屋に行ってセックスした。
翌朝、誰かの声が聴こえたような気がして眼が醒める。
耳を澄ませるが、廻りは静かだった。
気のせいか?
何時ものように、無意識に秀美の女性器を掌で愛撫していると、秀美が目を醒まし、私の朝勃ちの勃起を扱き始めた。
「欲しい」
秀美が裸身を起こして、私の勃起を口と指で愛撫し始めた。
私は仰向けになったまま、秀美の下半身を引き寄せ、女陰を愛撫してやる。
昨晩、私が射精した後、ティッシュで拭ってやった秀美の女陰は、新たに滴り溢れた愛液に塗れ始めた。
「い、挿れて」
湧き上がる性欲を堪え切れず、秀美が熱く喘いだ。
私は仰向けのまま、秀美の片脚を掲げて横から、唾液塗れになった勃起で愛液に潤む膣粘膜を貫き、乳房を揉み立てながら、勃起を抽送し始めた。
窓から挿し込む朝の陽光が裸身を照らし、少し動いただけで汗が噴き出す。
両親も起きているはずだし、秀美も学校に行かなければいけない。
時間を掛けている場合ではなかった。
射精感を無理矢理湧き起こし、掛けていた毛布を跳ね除け、最後のラストスパートに入った瞬間だった。
「秀美っ、学校っ」
ドアの外で女性の声がした途端、ドアが開いた。
私は驚いたが、秀美の女陰から勃起を抜く間もなく、あっけに取られて凍り付いていた。
「あ、あんた達っ」
ドアはすぐに閉まった。
母親が秀美を起こしに来たのだ。
秀美も判っていたはずだ。
私の勃起が秀美の膣孔を貫いている秘部をはっきり母親の視線に捉えられた事を。
大きく拡げた私と秀美の結合部分は、ドアの真正面を向いていたからだ。
「ご、ご飯出来てるから、二人とも上がって来なさい」
母親の戸惑った声がドアの外で聴こえた。
二人とも?
私も?
射精間際だったが、それどころではなかった。
「未だ学校に行く時間じゃないだろう?」
「忘れてた。私、化粧に時間が掛かるから、何時もこの時間に起こして貰ってるの」
秀美もバツが悪そうだった。
二人で洋服を来て二階に上がる。
父親は既に会社に行ったようで、少し安堵する。
テーブルにご飯と味噌汁、刻みキャベツを添えた目玉焼きがあった。
母親が水屋から茶碗を取り出し、私の分のご飯と味噌汁をよそってくれ、秀美の皿の二つあった目玉焼きを別けて皿に載せてくれた。
秀美と並んでテーブルに座ったものの、食べられるはずがない。
秀美は平然と食べ始めた。
「何度か来たでしょう?お父さんは何時も熟睡するから気付いてないけど」
やはり秀美のエクスタシーの叫びが二階の母親の耳に届いていたのだ。
「はい、すみません」
私は所在なく項垂れた。
「あんた達、若いんだからセックスしたくなるのは判らなくはないわよ。でも避妊はちゃんとしなさいね。それから結婚するならするで、お父さんにちゃんと言いなさいよ」
理解のある母親だと想ったが、結婚?
おれと秀美が?
「この人が私が短大出るまで、後3年待ってくれたらね」
秀美が食事を終えてお茶を飲みながら平然と応えた。
その日を最後に、秀美が“R/Z”に来る事はなかった。
彼女が一緒に来ていた同級生グループは良く来たが、その中にも秀美の姿はなかった。
(続く)
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