記憶の中の女達〜(28)母親に視られた-第56話
作家名:淫夢
文字数:約3290文字(第56話)
公開日:2021年10月22日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
何時ものように6時まで“R/Z”での仕事を終えてから“S”に飲みに行き、居合わせたH達と大騒ぎしながら11時くらいまで飲み、西新宿の部屋まで歩いて帰ろうと、靖国通りの歌舞伎町入口で信号待ちをしていた。
H達と飲む羽目になった時は、大抵朝まで付き合わされるのだが、何故か、独りで帰りたくて、その日は断った。
予感的中。
「マスター」
赤信号で停まった、眼の前のタクシーの後部の窓が開き、秀美が貌を出した。
「何やってんだ?」
「皆で飲んでたの、今帰る処」
ドアが開いた。
ドアを開けたという事は、私に乗れ、と言っているのだろう。
歩み寄ると、秀美が奥の座席にずれた。
ジーンズ生地のミニスカートが太腿の付け根まで捲れ、女性器を覆うピンクのパンティーが覘く。
私が乗り込むと、ドアが閉まり、タクシーが発進した。
「マスター、西新宿だよね?」
「知ってんのか。お前は?」
「中野。帰り道だから」
秀美はJ美大附属高校の3年生だった。
“R/Z”には、何時も5、6人の同級生達と連れ立って来ていたが、そのグループの中では、肉感的な肢体と濃い化粧を施した貌立ちが目立つ女の子だった。
髪にパーマを掛けて茶色に染め、服装も派手な秀美は、あまり好みのタイプではなかった。
秀美も、私に対して、何かしらの興味を抱いている風でもなかったので、ただ帰り掛けに、店の常連の礼儀として、私の部屋がある西新宿まで乗せてくれるのだろうと想っていた。
タクシーが新宿西口のガード下の長い信号待ちをしている時だった。
秀美が頭を私の肩に預けて来た。
酔っぱらって怠いのか。
私は無意識に秀美の肩を抱いて支えてやった。
その途端、秀美が貌を仰け反らせて、私の唇に唇を重ねて来た。
秀美が今までに“R/Z”に来ていて、私に対して意識的な振る舞いを観せた事がなかったので、意外な気がした。
私もかなり飲んでいたが、秀美の吐息も酒臭かった。
どんなつもりかは判らなかった。
酔った勢いか?
私の部屋の近くまでの戯れか?
それならそれで付き合う事にして、秀美の唇を受けて吸い立て、舌を絡ませ合う。
経験が少ないな。
派手な化粧と服装の割に、キスはそれほど上手くはなかった。
息苦しくなった秀美が唇を離して熱く喘ぎ、私の肩に貌と肢体を預けて仰け反らせた。
黒のタンクトップのティシャツに白いシースルーのブラウスを羽織っていたが、そのブラウスが開け、豊かな胸の膨らみが突き出された。
夜のタクシーの中ではあったが、時折挿し込む外の街灯の明るさで、ティシャツの下の乳首の在処がはっきり判った。
今日もノーブラか。
“R/Z”に来る女の子のグループの多くは、音楽系の学生か美術系の学生だった。
全てがそうだとは言えなかったが、大抵の場合、音楽系の女の子達は性格も服装も言動も比較的大人しかった。
それに対して、美術系の女の子達は言動も服装も派手なタイプが多かった。
その当時、“R/Z”の常連の、派手目な女の子達に流行していたのが、タンクトップにボタンを掛けないで透けたブラウスを羽織って、ノーブラ、下はタイトミニスカートというファッションだった。
これで触れてやらなかったら男ではない。
キスを仕掛けて来た秀美に対しても失礼だ。
私はティシャツの裾から挿し入れた手で乳房を揉み立てた。
夏の夜の蒸し暑さか、興奮しているのか、しっとり汗ばんで掌に吸い付くような豊かで重そうな乳房が私の掌の中で形を変える。
秀美は拒む風でもなく、肢体を反らして乳房を突き出し、あろう事か、私のジーパンの股間を弄って来た。
あらら。
タクシーの運転手は気付いていないようだった。
気付いていても知らない素振りでいたのか。
指先で硬く凝った小さな乳首を揉み転がすと、秀美が更に乳房を突き出して唇を震わせた。
もうすぐ私の部屋の近くの交差点だ。
乳房を愛撫しながら、秀美の耳元で囁く。
「おれの部屋に来るか?」
「女の匂いがしてそうだから厭」
「何だよ、それ」
「私の部屋、玄関入ってすぐだから。親は二階で寝てる」
秀美の自宅の部屋でならセックスしても良いという事か?
二階の一階とは言え、親が寝ているのに?
しかし、今更引っ込む訳には行かない。
なるようになれ。
私は覚悟を決めた。
乳房を揉み立てながら、秀美に覆い被さるようにして抱き、ミニスカートが捲れたままで曝されている女性器をパンティーの上から覆って軽く揉み込んだ。
「ああ、い、良い」
秀美が、耳元で熱く喘ぎながら、私の勃起を一層強く弄る。
パンティーの縁から指を潜らせ、恥毛の叢に覆われた女陰の襞をなぞる。
秀美の女陰が滴り溢れた愛液に粘って滑った。
「そ、それっ、か、感じるわ」
秀美が何度も官能の喘ぎを洩らす。
ルームミラーの運転手と視線が重なったが、構う事はない。
と言うより、もう指の動きは止まらない。
二本の指を窮屈な膣孔にめり込ませて軽くしゃくりながら、親指で勃起したクリトリスを揉み込むと、秀美が、ついに私のジーパンのファスナーを忙しなく下ろし、パンツの縁から潜らせた掌で勃起を握り締めた。
興奮した私の勃起の先端に滲んだ淫液で、秀美の掌が滑る。
「い、いやっ」
秀美が私の勃起を強く握り締め、小さく叫んで痙攣し、エクスタシーの絶頂を極めたようだった。
意外に感じ易いんだな。
感心したが、秀美の叫びは勿論、タクシーの運転手の耳にも届いたはずだったが、運転手は、こんな状況を何度も経験しているのだろう、平然としていた。
「この辺りですかね?」
秀美が熱い喘ぎを圧し殺して息を整えた頃、タクシーが徐行し始めた。
「そこの突き当りで降ります」
秀美が、やっと私の勃起から手を離した。
秀美の自宅は比較的大きな家が建ち並ぶ閑静な住宅街の一角にあった。
こんな静かな処で、エクスタシーの叫びを揚げたら、近所に響くだろう。
大声出したりしないだろうな。
玄関灯だけが点いている家の鍵を開けて中に入り、上がり間口の横の部屋に忍び込む。
秀美が部屋の灯りを点ける。
「トイレは出てすぐ左のドア。化粧落として来るから灯りは消しといて」
秀美がバッグを置いて出て行った。
忍び足でトイレに行き、小便をしてから、忍び足になって部屋に戻る。
派手な化粧やファッションをしていても、やはり秀美の正体は普通の高校生だった。
ピンクのカーテン、勉強机の横には、参考書と漫画が並んだ本棚。
ミッキーマウスとミニーの人形。
ピンクの布団にピンクのタオルケット。
枕元には、薄汚れたスヌーピーのぬいぐるみ。
かなり汚れているという事はしょっちゅう抱いているのだろう。
想わず頬が緩む。
先に全裸になり、ベッドに横たわる。
タクシーの中で、秀美の掌で勃起していた男根は萎えていた。
秀美が戻って来て、両掌で貌を覆った。
「恥ずかしいから灯り消してって言ったのに」
秀美は未だ洋服を着たままだ。
恥じらう事などないはずだ。
私は秀美の腕を掴んで抱き寄せた。
貌を覆っている掌を剥がすと子供のような素貌が現れた。
「やん、恥ずかしい」
「何だ。可愛いじゃないか」
「うそ」
「派手な化粧してるお前より、素貌のお前の方が好きだ」
秀美が恥じらいを隠すように、私の頸にしがみついて私の唇を貪る。
私は秀美のティシャツを脱がして仰向けにし、幼な貌に不似合いな砲弾型をした乳房を揉み立て、硬く凝った乳首を指の間に挟んで捻り、転がした。
こみ上げる熱い喘ぎに堪え切れない風情で秀美が唇を離し、乳房を突き出す。
「やっぱ、恥ずかしい」
秀美が両腕で貌を隠しながら、膝立ちになって照明を消そうとする。
乳房も秘部も隠そうとはしない。
普通の女性は、乳房や恥毛の叢、女性器を隠そうとするぞ。
それほど幼な貌がコンプレックスになっているのか?
「だめだ」
私は秀美を抱き寄せて乳房を揉み立てながら、乳首を吸い立て、舌先で刮ぎ、舐め上げながら、秀美のミニスカートとピンクのショーツを一緒に脱がせる。
真っ白な肌に黒々と生え繁った恥毛の叢が眼に焼き付く。
ファッションの先端を行っている美術系の女子高生らしく。恥毛の手入れはしていた。
片脚を掲げると、滴る愛液が絡み付いて光る女陰がうねった。
私は秀美と逆向きに横たわり、秀美の女性器全体を口に含んで吸い立て、女陰の襞とクリトリスに舌をそよがせた。
(続く)
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