記憶の中の女達〜(26)美人姉妹-第53話
作家名:淫夢
文字数:約3830文字(第53話)
公開日:2021年10月1日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
「イ、イクわっ。イ、イッちゃうっ、イ、イクイクイクーッ」
美穂が乳房を揉み立てている私の腕を両手でわし掴みにしてエクスタシーの絶頂を極めて叫んだ。
その妖艶な美穂のしなやかな裸身と快感に歪む美貌を視詰めて、射精感が生まれる。
「私ばっかりで、恥ずかしい。あなたもイッて」
粗い息遣いが未だ収まらないうちに、美穂が私の太腿の間に美貌を埋め、再びフェラチオを始めた。
美穂の妖艶な美貌が、私の勃起を咥えて唇で扱く度に歪み、舌を勃起に這わせながら、熱い官能の喘ぎを洩らす。
美しい美穂のフェラチオを視詰めていて、射精感が再び湧き起こる。
今度は射精しても良いだろう。
私は美穂の巧みなフェラチオに勃起を委ねたまま、美穂の口の中に夥しい精液を噴出させた。
「後はシャワーを浴びてからね」
身体を洗い合ってからテーブルに掛け、互いの性器を掌で弄びながらビールをもう一缶空けた処に妹が帰って来た。
妹が驚いて眼を視張ったが、すぐに貌を伏せて部屋に上がって来た。
私も妹の視線に躊躇したが、美穂は平然と勃起を握ったまま離さず、私が膣孔から指を引き揚げようとしたが、太腿を閉ざして許さない。
美穂が秘部を隠す処か、踵を椅子に立てて膝を開き、私の勃起を緩やかに扱きながら濡れた唇を私の唇に重ねて来た。
まるで、妹に視せ付けるようだ。
私達の前で妹が立ち止まってあからさまに視線を向ける気配がした。
美穂の掌の中の私の勃起と、私の指先を咥え込んだ美穂の女性器が明確に捉えられたはずだった。
勃起が萎えそうになるが、美穂の指が扱き立てる。
「美穂ちゃんたら、視てる方が恥ずかしいわ」
「玲子ちゃんだって、私のいる時に彼と何回もしたじゃない?」
「そ、そうだけどさ、わ、私はちゃんと隠してたわ」
玲子が口籠りながら、奥の部屋に入って淡いブルーのネグリジェを手にし、浴室に入った。
「あんまり似てないな」
玲子は明るいブロンドに染めたカーリーのショートヘアー、瞳の大きなベビーフェイスで少し幼貌だった。
「父親が違うからね」
「だから、美穂ちゃん、玲子ちゃんって」
「そう。でも沖縄でも一緒に暮らしてたし、仲良いわよ」
美穂と布団に潜って抱き合う。
玲子に視られても、本当に構わないのだろう。
いや、もうあからさまに視られていた。
もう遠慮する事はない。
ないが、しかし。
「ほんとに良いのか?」
「あの子だって時々彼氏連れて帰って来て、私がいてもセックスするもの」
今日のおれは、その仕返しか?
「お前は?視てるのか?」
「まさか。視ない振りはしてるわよ。寝てる時だって、傍で玲子ちゃんがセックスしてて、眠れる訳ないじゃない」
話していると、玲子が部屋に入って来た。
灯りは点けたままだし、私と美穂は初夏の暑さで、掛け布団も毛布も被る気にもならない。
玲子も、淡いブルーのシースルーのネグリジェの下には下着を着けてなくて、華奢でしなやかな裸身が透けて視えた。
私の視線に曝されているのは判っているはずだが、透けている乳房も恥毛の叢も隠す様子はない。
「寝るわ。消すわね」
玲子が、私達から視線を逸らしたまま、布団に入る前に照明を消した。
「お休み」
玲子がタオルケットを被って壁側を向くと、美穂が玲子の方を向いて私に背を向けて尻肉を突き出し、私の勃起を後ろ手で膣孔に導いた。
レズカップルとのセックスの時は、そのセックスをもう一方の女性は当然視詰めているが、その場合の女性はセックスの当事者であった。
また、ルームシェアをしていた時、同じ部屋で隣り合わせに何度もセックスをしていた際に、お互いのセックスをそれぞれの視線に曝し合っていたが、これもお互い様のようなものである。
しかし、今の場合、玲子は明らかに第三者である。
多少の衒いはあったが、美穂の膣粘膜にめり込んだ私の勃起はもう引き返す事など出来るはずがなかった。
私は覚悟を決め、美穂を背後から抱いて乳房を揉み立て、勃起を抽送した。
さすがに快感を言葉には現わさなかったが、美穂の熱い喘ぎと私の恥丘と美穂の尻肉のぶつかる音、勃起の抽送の度に鳴る淫猥な愛液の濁音が静かな部屋に響いた。
玲子が横になって未だ五分も経っていない。
玲子は眠っていないはずだし、セックスの様子がまるで視ているように判るはずだった。
玲子は私と美穂のセックスを気配で感じ、耳で聴いて興奮しているのだろうか?
いや、興奮していないはずがない。
もしかしたら女陰を滴る愛液で濡らし、堪え切れずにオナニーしているかも知れない。
私はそれを想像し、玲子の官能を刺激するように、わざと抽送を激しくした。
それに反応して、美穂の裸身の蠢きと熱い喘ぎが大きくなる。
美穂がいきなり尻肉を突き出した勢いで、勃起が美穂の膣粘膜から抜け出た。
「あん」
美穂が急いで私の勃起を握り、再び膣粘膜に導いた。
「ああ」
一瞬、勃起の挿入で洩れた美穂の喘ぎに重なって、玲子の甘い喘ぎが聴こえた。
間違いない。
玲子の喘ぎだった。
美穂は、自分の性欲の虜になって気付かなかったのか、そのまま尻肉を蠢かせ始めた。
玲子が、私と美穂のセックスに刺激されてオナニーをしている。
薄闇に馴れた私の視線の先で、玲子の腕と下半身を覆うタオルケットがわずかに揺れていた。
声が出ないように抑えているのだろう、美穂の喘ぎで玲子の喘ぎは聴こえなかったが、時折、玲子の全身が痙攣する。
それを知った私は激しい射精感に襲われた。
美穂の乳首を指先で強く揉み込んで合図し、美穂が小さく呻いて裸身を痙攣させ、エクスタシーの絶頂を極めた瞬間、激しく抽送して美穂の膣粘膜奥底に射精していた。
玲子を視ると、私達と同時にエクスタシーを極めて満足したのか、私達のセックスが終わったのでオナニーを中断したのか、既に動かなくなっていた。
それから週に一度くらい、美穂が飲みに来た時、一緒に部屋に行き、やはり玲子がいるいないに拘わらず、美穂とセックスした。
玲子は、部屋にいても、初めての時のようにあからさまには反応する事もなく、まるで独りでいるかのように平然と過ごし、私達がセックスしている横で布団に入っていても、刺激されてオナニーをする事は、二度となかった。
仕事が休みの水曜日の夕方、池袋の楽器屋にギターの弦を買いに行ったある日、その帰りに、ふと想い立って高田馬場で下車し、美穂の部屋に行く。
ギターは銀座の楽器屋で買ったが、“R/Z”の常連になった池袋の楽器店の店長が、何でも3割引きにしてやると言ってくれたので、その後、楽器類を購入する際は何時もお言葉に甘えていた。
夜の7時を回っていた。
美穂が“R/Z”に来るのは何時も6時過ぎだったから、何もなければアルバイトが終わって部屋に帰っている時間だ。
美穂は2週間ほど“R/Z”に姿を現さなかったので、逢いたかった。
と言うより、美穂とセックスしたかった。
部屋に向かう途中で、美穂の美しい裸身と官能に歪む美貌を想像して、ジーパンの中の男根が勃起する。
美穂と一緒でなくて彼女の部屋に行くのは初めてだったが、拒みはしないだろう。
しかし、彼女はおらず、玲子独りだった。
玲子は、私がいる時でもそうしているように、淡いピンクのシースルーのネグリジェ姿だった。
美穂の不在を知って萎え掛けた男根に、再び力が漲る。
この部屋に来る度に玲子のシースルーのネグリジェ姿を視て、抱いてみたいという欲望は抱いていた。
しかし、玲子は、父親が違うとは言っても、美穂の妹である。
さすがに、美穂に対する遠慮はあった。
美穂は父親が交通事故に遭って入院したので、看病で里帰りしていると玲子が言った。
玄関口で、それを聴かされた私は帰ろうとした。
「上がって。ビールあるわ」
玲子が意外な言葉を口にした。
美穂がいないのに?
玲子が?
まさかな。
テーブルに向かい合って一緒にビールを飲む。
ロックの話をしながらも、余り会話が弾まない。
時折、沈黙の中で、玲子と眼が合うが、玲子が恥じらいを浮かべて視線を逸らす。
眼の前の、美穂ほど豊かではないが型の良い乳房、小さな乳首、清楚な美貌に不似合いなほど生え茂った恥毛の叢に、慎ましさを知らない男根は勃起したままで、先端から滲み出た淫液でパンツの中が冷たくなっている。
ビールを一缶空けると、私の欲望を視透かしたように玲子が小さく呟いた。
「私もしてよ」
「お、お前?恋人がいるって」
「だからって、だめな訳ないでしょう?あなただって交際ってる女が何人もいるって、美穂ちゃん言ってたわ」
玲子が立ち上がって私の脚元に膝ま付き、私のティシャツとジーパンを脱がせた。
しょうがない。
やってやる。
いや、玲子が望んだのだ。
セックスしなければ、玲子に失礼だ。
元より、一度抱いてみたいと想像していた玲子だ。
玲子が私のパンツを脱がし、剥き出しになった勃起を眩しそうに視詰めて小さな溜息を付き、幹を指で撫でながら先端から唇を被せた。
玲子のフェラチオは美穂ほど巧みではなかったが、清楚な玲子が美貌を歪めて私の勃起を唇と舌で愛撫するのを視詰めていて、美穂の存在を忘れるほど私の性欲を掻き立てた。
テーブルの椅子の上で一度、布団の上で一度。
清純な玲子が自ら快感を貪ってエクスタシーの絶頂を極めるのに併せて、玲子の膣粘膜の奥底に夥しく射精していた。
セックスの興奮が収まった後、何時か玲子を抱いてみたいという欲望が叶ったはずなのに、やはり美穂の妹とセックスしたという、美穂に対する後ろめたさが心に残った。
そして、その不安は現実となった。
数日後、美穂から電話があったのだ。
「もう部屋に来ないで。さよなら」
(続く)
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