記憶の中の女達〜(25)嬉しい勘違い-第51話
作家名:淫夢
文字数:約4550文字(第51話)
公開日:2021年9月17日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
私は尻肉を浮かし、多恵子の口に勃起を突き出した。
「出すぞ」
射精を感じた多恵子が、指と窄めた唇の扱きを速めた。
勃起の奥に痺れるような快感が生まれ、夥しい精液が多恵子の口の中に噴出する。
多恵子が小さく呻いて受け止め、喉を鳴らして飲み込み、更に指で勃起を扱いて精液を絞り出すようにして飲み込み、尚も、勃起を指と窄めた唇で扱き、息苦しくなると吐き出して、舌を幹に這わせる。
「くすぐったいよ」
射精した直後の勃起はむずがゆさが起こるが、大抵は我慢して、射精を飲んだ後もフェラチオを続ける女性の表情を眺めていた。
多恵子の場合は、射精するまでに充分愉しめていたので、何時もすぐに止めさせていた。
多恵子の裸身を抱き上げ、ベッドに横たえると、多恵子が私にしがみ付いてキスを欲しがった。
精液を飲んでくれた直後のキスは、精液の味が残っていて苦手だった。
女性も厭だったかも知れないが、拒みもせずに精液を飲んでくれる女性には失礼であっても、厭なものは厭だった。
多恵子が重ねて来た唇を軽く啄むようにして逸らし、引き締まった尻肉を抱えて伸ばした両掌で乳房を揉み立て、乳首を指の間に挟んで捻り上げ、転がしながら、多恵子の女性器全体を口に含む。
自分で話していたように、フェラチオしながら快感を覚えていたのだろう、舌先で女陰の襞を別けると、滴り溢れた愛液が口に流れ込んで来た。
「ああ、良い。マスターの、お口、久し振り」
多恵子が私の口に向かって女性器を突き出し、浮かせた尻肉を振り立てる。
何十回もセックスした多恵子が悦ぶ愛撫の仕方は心得ている。
恥毛の叢に囲まれて愛らしく窄まった肛孔から、女陰の襞、クリトリスまで舐め上げ、最後にクリトリスを強く吸ってやり、今度はクリトリスから下って肛孔まで舐めてやり、最後は膣孔に舌先をそよがせる。
それを何度か繰り返すと、あっと言う間に多恵子のしなやかな裸身が痙攣を起こし、多恵子が私の頭を両掌で抱え、女性器を一層突き出す。
「キャウーン」
痙攣する尻肉を宙に浮かせ、女性器を私の口に向って突き出したまま静止させ、熱い喘ぎを忙しなく吐き続ける。
私は、クリトリスを吸い立てながら、愛液に塗れて柔らかく蕩けた膣孔に二本の指を挿入する。
「ああ、そ、それっ、は、恥ずかしいっ」
何をされるのか承知している多恵子が喘いで、尻肉を引こうとする。
その尻肉を抱え直し、膣粘膜の上部にあるざらっとした膨らみを指で擦り立てる。
粘り気のある愛液の濁音が水音に変り、膣粘膜が一気に収縮弛緩を繰り返す。
「た、多恵ちゃんっ、へ、変になっちゃうよう」
多恵子が腕を伸ばして私の頭を抱え、尻肉を浮かせて女性器をさらに突き出す。
私の指を咥え込んだ膣粘膜が、一気に弛緩拡張した。
「い、いやーっ、で、出ちゃうようっ。で、出るーっ。キャウーン」
多恵子の裸身が激しく痙攣を起こし、尿孔から夥しい愛液が噴き出して私の腕に飛沫く。
指をしゃくる度に、膣粘膜が収縮弛緩を繰り返し、間欠泉のように愛液が噴き出して掌に飛沫き、私の腕から多恵子の下半身、さらに私の下半身から多恵子の乳房にまで降り注いだ。
「ま、またっ、で、出るーっ。キャウーン」
膣粘膜から抜き出した指で、クリトリスと女陰の襞に軽く触れても裸身が痙攣し、愛液が噴き出し、先刻交換したばかりのシーツに溜りが出来た。
やがて、多恵子が何度もエクスタシーの叫びを挙げて、声にならないまま大きく口を開いているだけで、窒息しそうな様子になる。
私は、やっと多恵子を横抱きにし、愛液が滴る掌で乳房を愛撫してやる。
「相変わらず、激しく潮を噴くな」
「マ、マスターがっ、お、教えたんだよっ、た、多恵ちゃん、は、恥ずかしいっ」
多恵子が私の唇を咬み、勃起を捻り上げる。
多恵子が裸身を痙攣させる度に、開いたままの女性器の中心の尿孔から愛液が噴き出す。
「や、やだっ、ま、未だっ」
“Oにもされてるのか?”
一瞬、尋ねそうになったが、今は私と多恵子の二人っきりの世界だ。
多恵子を白けさせる事もない。
恥じらいに美貌を染めて瞳を閉じ、私の胸にすがり付く。
その愛らしさに性欲が湧き起こる。
多恵子を仰向けにしてしなやかな太腿を両手で抱え、秘部を拡げて未だ愛液が滴る女陰を勃起で圧し開き、洞を開けた膣孔に勃起を宛がって一気に奥底まで貫いた。
「キャウーン」
以前からそうだった。
多恵子は、乳房を丁寧に愛撫してやるだけで、そして女性器を軽く愛撫してやるだけでエクスタシーの絶頂を極め、さらに潮を噴かせてやると、何度も強烈なエクスタシーの絶頂を極め、その後、すぐに勃起で膣粘膜奥底まで一気に貫いた瞬間にも、それだけでエクスタシーを極めた。
「い、いやーっ、ま、またーっ。キャウーン」
性感が鋭く、また一度湧き起こった性感が持続するのだろう。
指ででも、勃起ででも、膣粘膜、女陰の襞、クリトリスを刺激すると、あっと言う間に潮を噴いた。
「ああーっ、く、来るーっ、き、来ちゃうっ。で、出るーっ。キャウーン」
何度視ても、裸身を痙攣させ、潮を噴き続ける多恵子の官能に歪む妖艶な美貌が私を興奮させる。
多恵子は、何故か、初めてセックスした時から、過去にセックスした女性と違って、エクスタシーの絶頂を極める時、“イク”とは言わずに“来る”と言っていた。
外国人のセックスの映像を観ると、女性はエクスタシーの絶頂を極める際、また男性も射精する際に“I’coming”、“Come”と叫ぶ。
多恵子は、それを知って、“来る”と表現したのか。
或いは、誰かが教えたのか。
それは、だから、もしかしたら外国人だったかも知れない。
私は華奢な多恵子に私の体重が掛からないよう、片肘で身体を支えて乳房を愛撫しながら、勃起を奥まで挿入した状態で両脚を閉じさせて膝で挟む。
そうして多恵子の快感に喘ぐ表情を視ながらキスを貪り、ゆっくり深く、大きく抽送してやる。
すぐに多恵子が込み上げて来る官能に操られて尻肉を蠢かせ、頻りに勃起を咥え込んだ女性器を突き出す。
熱い喘ぎが忙しなくなり、裸身が痙攣し始め、滴り溢れる愛液の濁音が高鳴る。
膣粘膜の収縮弛緩が一気に速まり、私の勃起を翻弄する。
「来るのか?」
多恵子が喘ぎながら何度も頷く。
「ああっ、ま、またーっ、く、来るーっ。キャウーン」
多恵子がまた小さく叫んで私にしがみ付き、裸身を痙攣させて愛液を噴き出す。
「ね、ねえっ、た、多恵ちゃんっ、も、もうだめっ、き、来て」
多恵子が声を掠れさせ、火を吐くように熱い喘ぎを洩らし続ける唇を震わせ、眉を顰めて歪む美貌を何度も仰け反らせ、長い髪を振り立てる、その表情が私の射精感を促す。
「中に出して良いか?」
また多恵子が忙しなく頷く。
多恵子を抱き締めたまま、一気に勃起を抽送する。
「出るっ」
「す、すごいっ、く、来るーっ。キャウーン」
私が射精したのと同時に多恵子が強烈なエクスタシーの絶頂を極めた。
キスを貪り合っているうちに私と多恵子の呼吸が重なり、やがて鎮まって行く。
愛液と精液に塗れた膣孔から萎えた男根が抜け出る。
「風呂入ろう」
ふらつく多恵子を抱いて浴室に行き、子供がじゃれつくように洗い合ってから湯船に浸かる。
背後から多恵子の乳房を愛撫し、女性器を掌で揉み込む。
刺激している訳ではなく、ただ多恵子の乳房と女性器に触れているだけの感覚である。
多恵子も私に刺激を送り込むのではなく、ただ後ろ手で私の男根を弄ぶ。
濡れないようにアップにした髪の、濡れた項にへばり付いた解れ毛が妖艶に視える。
「ねえ、多恵ちゃん、あいつと別れたら戻って来ても良い?もう結婚してなんて言わないから」
多恵子が美貌を振り向け、キスを求める。
「良いぜ」
Oが多恵子を差し置いて他の女とセックスするなど考えられなかったが、多恵子とまた交際えるのは大歓迎だった。
「こんなに濡らして、ごめんね。シーツ替えたんでしょう?染みになるね。他の女に睨まれちゃう」
多恵子の噴いた潮で、未だシーツに溜りを作っているのを視た多恵子が、恥ずかしそうにシーツを剥ぎ取って、洗濯機に放り込む。
シーツの下の布団にも、愛液が浮いていた。
「ほんと、噴き過ぎだよ」
「や、やだっ、は、恥ずかしいっ」
恥じらいを隠すように、私に抱き着いた多恵子の裸身を抱き、テーブルの椅子に並んで座り、乳房を軽く愛撫してやっているうちに再び欲情したのか、多恵子が私の男根をしゃぶり始めた。
多恵子のフェラチオを視詰めているうちに再び勃起する。
でも、3回は無理。
しかし射精しなくても、恐らくこれが最後であろう多恵子とのセックスを愉しみたい。
多恵子を抱き上げると、多恵子が私の太腿の上に跨って大きく秘部を拡げ、指で私の勃起を膣孔に宛がってゆっくり尻肉を沈め、膣粘膜で勃起を咥え込んだ。
「キャウーン」
華奢な多恵子が尻肉を完全に沈めると、私の勃起の先端が彼女の子宮孔を圧し拡げてめり込む。
その瞬間、多恵子がしなやかな裸身を激しく痙攣させ、何度目かのエクスタシーの絶頂を極めて再び潮を噴き始めた。
多恵子は、勃起を膣粘膜で咥えているだけでも潮を噴いた。
「ま、またっ、く、来るっ。キャウーン」
多恵子が尻肉を蠢かせる度に、夥しい愛液が間欠泉のように噴き出し、飛沫いた。
「ああっ、い、いやーっ、キャウーン」
私の恥毛も多恵子の恥毛も噴き出した愛液で濡れ濡り、私の胸や多恵子の乳房、二人の太腿に飛沫いて床に飛び散った。
乳房を愛撫し、キスを繰り返しながら、私の首に抱き着いて乳房を突き出し、引き締まった尻肉を前後左右上下に振り立てて熱く喘ぎ、しなやかな裸身を痙攣させて仰け反り、何度も潮を噴き続けてエクスタシーを延々と貪り続ける多恵子の美貌を視詰めているうちに、射精感が込み上げて来た。
頑張り屋さんだ。
いや、相手が多恵子だからだ。
勃起に意識を集中させる。
「ね、ねえっ、も、もうっ、き、来てっ。ああっ、た、多恵ちゃんっ、も、もうだめーっ、キャウーン」
多恵子が何度目かのエクスタシーの絶頂を極めるのと同時に、私も膣粘膜奥底に射精していた。
もう一度シャワーを浴びて裸身を洗い流した後、多恵子が美貌を恥じらいに染めて、自分で噴き出した愛液が溜まった椅子と床を雑巾で拭き取る。
「雑巾搾る程、潮噴くなよ」
「は、恥ずかしいっ。マ、マスターが、よ、良過ぎてっ、た、多恵ちゃんっ、い、一杯、き、来ちゃった」
多恵子が、二度も、愛液の滴る雑巾を浴室に持って行って、搾った。
気が付くと、既に外は夕焼けで真っ赤だった。
ベッドで抱き合っていると、多恵子が私の貌を覗き込んだ。
「ほんとに、戻って来ても良いの?」
「ああ、お前がやつと別れて、寂しかったら、おれは何時でも良いぜ」
でも、これが最後だろうな。
洋服を身に着け、部屋を出る前に、多恵子が私に抱き着き、キスを貪った。
Oの部屋に行って、Oに白状させるんだと言う多恵子を新宿駅まで送り、“S”に飲みに行く。
翌日、多恵子から電話があった。
「多恵ちゃんの勘違い。へへっ。田舎のお母さんが急に出て来たんだって。お母さんのコンタクトだった」
まあ、そんな処だよな。
「でも久しぶりにマスターとセックスして一杯来ちゃった。あいつとケンカしたら、また抱いてね」
次はもう、多分ないだろうな。
「はいはい」
私は苦笑いしながら電話を切った。
愛らしい“キャウーン”が耳の奥に何時までも遺った。
(続く)
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