記憶の中の女達〜(23)「私がヌイてあげる」-第47話
作家名:淫夢
文字数:約3530文字(第47話)
公開日:2021年8月20日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
私は乳房の愛撫を片手にし、唾液と愛液に塗れて蕩け切った女陰の襞を別けて、指を二本膣孔に挿入した。
「い、良いっ」
そのままクリトリスを舌先で弾き、転がしながら、挿入した指でクリトリスの裏側にある起伏とその奥の窪みをしゃくってみる。
「い、いやっ、な、何っ?ああ、へ、変よっ。な、何かっ、で、出そうっ」
貴子が自分の膣粘膜の異常な感覚に怯えて、声を震わせた。
彼女の潮を噴くポイントは起伏の奥の柔らかい窪みだった。
小刻みに痙攣し始めた裸身を捩って、その異様な快感から逃れようとする。
私は、彼女の太腿を抑え直して尻肉を抱え、尚も続けた。
指をしゃくる度に鳴っていた淫猥な愛液の粘り気のある濁音が水音を交えた。
洞を開いたように弛緩した膣粘膜が大きく蠢き、収縮して私の指を圧し出そうとし、次の瞬間、再び弛緩する。
指のしゃくりを激しくすると、弛緩した膣粘膜から空気が抜けるような音が鳴り始めた。
「い、いやーっ、な、何か、で、出るーっ、イ、イクーッ、イクイクイクーッ」
クリトリスを愛撫していた私の口の中に、尿孔から噴き出した夥しい愛液が溜まる。
貴子が痙攣する裸身を激しく仰け反らせてエクスタシーの絶頂を極めた。
私の腕から逃れようとする彼女の裸身を抱え直して指を抜き、クリトリスと女陰の襞を軽く愛撫してやる。
「いやーっ、ま、またっ、イ、イクッ、イクイクイクーッ。で、出ちゃうよーっ。で、出る出るーっ」
口一杯に溜まった愛液を飲み込んでも、噴き出し続ける愛液がすぐに溜まる。
「い、いやっ、も、もうっ、や、止めてっ、へ、変になるっ」
彼女は豊かな肉体を激しく痙攣させながら、ベッドの上で何度もバウンドした。
貴子のエクスタシーの絶頂の極め方は、私の童貞喪失の相手で、セックスの指南役であった、会社社長の愛人のおばちゃんに似ていた。
「ああ、ひ、酷いわっ、こ、こんなのっ、は、初めて」
声を震わせる貴子を抱いて唇を重ね、口に溜まった愛液を流し込んでやると、彼女が喉を鳴らして飲み込む。
「お、おしっこ?」
「違う。味がしないだろう?おれも何か知らない」
「は、恥ずかしいわ」
「お気に召しましたか?」
乳首を捻り上げて、からかってやる。
「し、知らない」
貴子が恥じらって俯いたまま私を圧し倒して、勃起を握り締めて先端から咥え、窄めた唇で扱き始めた。
私は貴子を逆向きに抱き上げ、愛液に塗れて蕩け切った女陰を口に含んで吸い立てた。
眼の前で、女性器と肛孔を8の字に囲んで疎らに生える恥毛が、噴き出した愛液に濡れて肌にへばり付き、淫猥な様相を呈している。
恥毛の手入れをする際、前面は眼で確認しながら出来ても、女性器の下部、会陰や肛孔の周辺には及ばないのだろう。
鏡に映して剃る事は出来ないのだろうか?
女性器や肛孔や周辺の肌を、カミソリで傷付けるかも知れないから怖いのか。
或いは手が届かないから、ほったらかしなのか。
自分でした事がないから判らない。
女性に尋ねた事もない。
その恥毛の叢の中心で放射線状の皺を集めた肛孔が、女性器への愛撫に反応して蠢く女性器に呼応してひくつきを繰り返していた。
貴子が快感にくぐもった呻きを上げながらも、勃起に舌を這わせて舐め、窄めた唇で幹を扱いて愛撫し続ける。
大きく拡げた女性器の向こうに覗ける乳房の谷間の陰に、貴子が夢中で勃起を愛撫する官能に塗れた貌が視える。
過去に何人の男性とセックスして、どんな想いをして、どんな人生を送って来たのだろう。
女性にフェラチオされる時に何時も感じる事だった。
愛撫しながら視詰める、次第に官能の虜になって悶える女性の裸身。
女性器を口と指で愛撫しながら視詰める、恥毛の叢の向こうの乳房の先で、快感に歪む美貌。
そして、勃起を女性に委ねながら視詰める、フェラチオをして淫猥に歪む美貌。
私は、直接的な勃起への刺激よりも、むしろ、その視覚的な刺激に拠って、性衝動を湧き起こしていた。
貴子のフェラチオは、年齢に応じて巧みな方だった。
しかし、技巧を凝らして、というのではなく、ただ、勃起を貪るように愛撫していた。
射精感が生まれ、爆発しそうになった。
「出るぞ」
貴子が勃起を咥えたまま首を縦に振った。
私は貴子の口を女性器に見立てて勃起を突き上げ、夥しい精液を噴出させた。
貴子が想像した通り、根元から指で何度も精液を絞り出すように扱き、噴出する精液を飲み込んだ。
射精が収まった後も、彼女は尚も勃起を舌と唇で愛撫し続けている。
「くすぐったいよ」
射精直後の勃起は触れられるだけで、くすぐったくなる。
私は貴子を仰向けにして脚を伸ばして閉じさせ、両膝の外に両膝を着いて覆い被さり、勃起を膣孔に挿入した。
彼女の唇を貪り、両掌で乳房を揉み立て指の間に乳首を挟んで捻り上げ、転がしながら、ゆっくり抽送する。
「ああ、い、良いっ、こ、これっ、か、感じるっ」
この勃起の動かし方は、セックスの師匠であったおばちゃんとセックスしていて覚えた。
グラマーで、肉体に厚みがあり、或いは身体の硬い女性だと、太腿を折り曲げて脚を大きく拡げ、女性器を突き出して挿入しても、尻肉と太腿の厚みのせいで、私の平凡サイズの勃起が膣粘膜の奥まで届かない。
どうせ届かないのであれば、と考え付いた方法だった。
唇と舌で唇と舌を愛撫し、両手指で二つの乳房を愛撫し、勃起を抽送して膣粘膜と膣孔と女陰の襞を愛撫し、さらには角度を変えて勃起の幹でクリトリスも擦り上げ、同時に何ヶ所もの性感帯を刺激出来るのだった。
「ね、ねえ、お、奥まで、い、挿れてっ」
更に、この遣り方は、女性にとって快感がずっと続くが、大抵の場合、後少しでエクスタシーの絶頂に届く寸前の状態のままなので、やがて焦れた女性が恥じらいをかなぐり捨て、狂ったように激しい抽送を求めるのだ。
そして女性が、性欲の虜になる表情を視る事が、私の性衝動を呼び起こす。
この体位は、痩せた女性の場合、勃起の先端が膣粘膜奥底まで届くので、さらに効果を発揮し、このままエクスタシーの絶頂を極める女性も多かった。
「ああ、ほ、欲しいっ、ね、ねえっ、お、奥までっ、ち、ち○ぽっ、い、挿れてっ」
貴子が忙しなく熱い喘ぎを洩らし、閉じた両脚を必死で開こうとしながら、尻肉を浮かせて女性器を突き出し、裸身を悶えさせる。
「お、お願いっ。じ、焦らさないでっ。も、もうっ、イ、イカせてっ」
強烈な快感に潤んだ瞳の端から涙の滴が流れ落ちる。
もうイケるか。
私はいきなり、貴子の両脚を折り畳んで抱えた両手で乳房をわし掴みにして揉み立て、一気に激しく抽送した。
「す、すごいっ、良いーっ、イ、イクわっ、イ、イッちゃうっ。イ、イクイクイクーッ」
貴子が裸身を激しく痙攣させ、乳房を揉み立てている私の両手首をわし掴みにして大きく仰け反り、エクスタシーの絶頂を極めて叫んだ。
私は尚も角度を変え、深さを変えて勃起を躍動させ続けた。
射精感が込み上げる。
「中に出して良いか?」
貴子は余りの快感に呼吸が出来ない風情で、ただ首を縦に振った。
私は貴子の膣粘膜奥底に精液を噴出させた。
乳房を揉み立てている私の手首を握り締めていた貴子の掌が力を失って離れ、極限まで浮かせて突き出していた尻肉を崩れるように落とし、ぐったりとなった。
貴子に覆い被さってキスを貪ると、彼女が鼻息を粗くして応じて来た。
二人の呼吸が次第に収まり、それに連れて重なった胸の起伏が、やがて一緒に鎮まって行く。
セックスして満たされ合った後、女性と心も肉体も密着していると感じられるこの瞬間も好ましかった。
しばらくして勃起が張りを失い、愛液と精液に溢れた膣孔から圧し出される。
「お風呂入ろう」
促すと、貴子がだるそうに裸身を起こし、よろけながら立ち上がった。
貴子の裸身を支えて浴室に入る。
お湯が溜まる間に裸身を洗い合い、湯船に浸かる。
後ろから貴子の豊かな乳房を愛撫しながら、女性器全体を掌で揉み込む。
貴子は後ろ手で私の萎えた男根を愛撫する。
「マスター、上手だって、やっぱ本当だったわね」
貴子が男根を強く捻った。
「いてっ、お褒めに預かって光栄です」
「前にね、隣の席の女の子達が話してるのを聴いたの。マスターがセックス上手だから、優依ちゃんが羨ましいって。私、今、彼がいるんだけどあんまり上手じゃないの。今まで4人交際ったけど、みんなそうだった。熱心にしてくれない奴もいたわ。それでマスターに一度抱かれて、上手な男性のセックスを体験してみたかったの」
何の事はない。
私を慰めるなどと言って、貴子は私とセックスして自分が満足したかっただけだったのだ。
彼女は、“R/Z”を閉店するまでの長い間、セックスフレンドでいてくれた。
“一度だけ”と言った女性の中で、ずっとセックスの相手を続けてくれたのは彼女だけである。
(続く)
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