記憶の中の女達〜(22)学校中に言い触らした少女-第45話
作家名:淫夢
文字数:約3270文字(第45話)
公開日:2021年8月6日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
処女とのセックスは、真澄と優依、2度経験していた。
私は淑子の引き締まった太腿の付け根に貌を寄せ、未だ硬い尻肉の下から伸ばした両掌で乳房を愛撫しながら、女性器全体を口に含んだ。
優依の時は感じなかったが、真澄の時は感じた、あの陽光を浴びた海岸の潮溜まりのような、焼く前のスルメイカのような匂いがした。
やはり女性の体質によって匂いがしたりしなかったりするのだろう。
「よ、汚れてるのに」
淑子が喘いで尻肉を落とした。
私は、淑子の引き締まった尻肉を抱え直し、構わず女性器を吸い立て、薄い女陰の襞から小さなクリトリスを舌先で舐め上げた。
口の中に滴った粘り気のある愛液が流れ込んで来る。
「ああ」
淑子が最初は控え目だったのに、次第に私の口に向かって女性器を突き出し、浮かせた尻肉を揺すり始めた。
指先で女陰の襞を拡げて視ると、オレンジピンクの膣孔があるはずの粘膜の周辺が盛り上がっていて、淡いピンクのフジツボの殻のような形状になっていて、その中央に小さな孔があった。
記憶の中の真澄のそれと、また優依のそれとも、少し形状が違うような気がしたが、並べて比較出来る訳ではなく、ただ何となく、処女膜も女性によって異なるような気がした。
貌や肉体、乳房や女性器の形状が、勿論異なるように、体臭や愛液の匂いや味も違う。
口の中で淑子の女陰が解れて柔らかくなった。
唇を塞ぐ事が出来ない程熱い喘ぎを洩らし、美しい眉を顰めて清純な美貌を歪め、華奢な裸身を大きく反らして、私の掌に向って乳房を、口に向って女性器を突き出し、浮かせた引き締まった尻肉を何度も振り立て始めた。
「最初は痛いだけだから、すぐに終わらせる」
「は、はい。ちょ、ちょっと待って下さい」
淑子が起き上がって裸身を隠すように屈めたまま、ベッドの傍に置いた大き目のバッグから濃いブルーのビーチタオルを取り出し、尻肉の下に敷いた。
誰かに教えられたのだろうか、女性の嗜みはかくあるべき、と感心した。
ふと、優依の処女の鮮血で染まったシーツを、この日に使ってなくて良かったと想った。
優依の処女の記念に、ずっと取って置いていて、ピンクの跡が残っていたままであったが、時折使っていた。
優依とセックスする際、そのシーツを敷いていたら、優依が何時も恥じらって微笑んでいたのを想い出す。
「中に出して良いのか?」
「け、計算してるから、だ、大丈夫です」
淑子が緊張に美貌を強張らせた。
そうなんだよ。
高校2年生でも、女の子はセックスに願望を抱くようになると、心の準備をするものなんだ。
淑子のように、幼く純情な処女でも、セックスに目覚めたら具体的な行動を起こすのだ。
そう感じただけで、私のはしたない男根はいきり立って、一気に射精感が湧き起こっていた。
私は淑子の気持ちを和らげようと唇を貪りながら、淑子に体重を掛けないように片肘で身体を支えて覆い被さり、掌で乳房を愛撫しながら、片手で勃起を膣孔に充てがった。
一気に腰を入れると、プチッという音がしたような気がして、勃起が膣粘膜奥底までめり込んだ。
「い、いやーっ」
瞬間、淑子の裸身が引き攣り、激しく仰け反った。
抑え込むように抱き締めると、彼女が苦悶に歪んだ美貌を振り立て、裸身を悶えさせた。
私はそのまま一気に勃起を激しく抽送して、彼女の窮屈な膣粘膜奥底に夥しく射精した。
淑子の膣粘膜が、痛みに反応してか、或いは噴出した精液を噛み締めるように、勃起から絞り出すように、私の勃起を咥えて収縮弛緩を繰り返す。
その蠢きを愉しみたかったが、未だ無理だろう。
私は淑子の痛みが長引かないように勃起を抜いてティッシュで拭った。
ティッシュには淑子の処女の鮮血が滲んでいた。
「終わったぞ」
ティッシュを数枚取って彼女の女陰を拭ってやる。
「う、嬉しい」
軽く触れていても、女陰が痛むのだろう。
美貌を歪めながら、淑子が私に抱き付いた。
華奢な淑子を抱き上げて浴室に入り、一緒にシャワーを浴びる。
女性器にそっと触れ、彼女の表情を窺いながら女陰を洗い流してやると、彼女が小さく叫んで美貌を歪め、裸身を捩って尻肉を引いた。
抱き締めて唇を重ねると、淑子が私に抱き着いて応じて来た。
新たな性欲が湧き起こる。
しかし、処女を喪失したばかりだ。
淑子にフェラチオさせて、とも想ったが、帰る時間になっていた。
次の機会に。
これから何時でも出来る。
優依にそうしたように、セックスを覚えさせ、潮を噴かせてやり、フェラチオを教え、精液を飲ませる。
美しく清純な少女の淑子を、成熟した女性に変貌させる。
私は耐えた。
表通りに出てタクシーを拾い、淑子を新宿駅まで送る。
私は心を弾ませていたが、彼女はほとんど無言だった。
処女を喪失した事を想い起こしているのか、私とセックスしたから恥じらっているのか。
別れ際にも、美貌に恥じらいを浮かべて会釈しただけで、酔っ払いの人混みに消えて行った。
“S”へ飲みに行く。
「何だ。また独りか?」
カウンターに立っていたKが笑って私のボトルとグラスを出す。
「最近は、ずっと独りだな」
Sがカウンターで飲みながら、私を視た。
「優依ちゃんも一緒じゃないし」
「忙しいみたいだな」
嬉しさを抑え切れず、しかし、表情が緩むのを堪え、奥のボックスで飲んでいたHのグループに交じって飲み始める。
優依を失ったが、淑子という、新しい恋人が出来た。
優依に勝るとも劣らない、清楚で純情な美少女だ。
飲みながら、淑子の愛らしい微笑み、愛撫に反応して熱く喘ぎ、官能に歪む美貌、悶える華奢な裸身、セックスした直後の、恥じらいを浮かべた美貌が、鮮やかに脳裏に浮かぶ。
しかし、何故か、彼女に“愛してる”と言葉にして伝えなかった事を想い出していた。
優依の場合と違って、それほど近しくなっていなくて、愛情を覚える時間もないまま、いきなりセックスしたからだろうか。
確かに、淑子を愛しているかどうか、と問われたら、未だ判らないと応えただろう。
これから毎日のように来るはずだ。
明日セックスした時に言えば良い。
H達と雑談しながら、時折独りにやつきながら飲んだ。
翌日、来るだろうと想っていた淑子は来ず、その代わりに、彼女の仲間達が“R/Z”にやって来た。
「淑子とセックスしたでしょう!」
彼女達が集団で私を取り囲み、怖い貌を並べた。
淑子が、私とセックスした事を彼女達に話したのか?
しかし、悪い事をした訳ではない。
確かに、彼女達は優依のファンクラブのメンバーだったが、それを問い詰められたら、淑子に話したように、優依にフラれた事を告白すれば良いのだ。
彼女達に怒られる筋合いはない。
「知ってんのか?」
「知ってるも何も、あの子、学校中に言いふらしてるわよ。マスターとセックスしたって」
「うそっ!」
私は飲み掛けていたウィスキーを喉に詰まらせそうになって、咽掛けた。
「ファッションモデルだった優依ちゃんからマスターを奪ったって、学校中で自慢してるよ」
「あの女、処女喪失の相手がマスターだって自慢したいだけだったんだ。全く、あんなやつ、ここに連れてなんか来るんじゃなかった」
「私達と一緒に遊びたがるからここにも連れて来てたけど、あの女、学校中の嫌われ者なんだよ。金持ちで育ちが良い事を鼻に掛けてさ」
信じられない!
来ると想っていた淑子が姿を視せないのは?
しかし、何時も土曜日にしか来なかった。
家が厳しくて、平日は門限が早いから来られないのかも知れないじゃないか。
淑子は“優依ちゃんの代わりになれないですか?”と言ったのだ。
彼女達の主張より、自分がセックスした淑子を信じるのは、恋人になってくれたと想った彼女を信じるのは、男として当然の帰結であった。
しかし、その希望も半月経つ頃には消えていた。
淑子の仲間たちはその後も“R/Z”に来たが、彼女の話をする事もなかった。
淑子は、その後、音大を卒業し、アメリカのB音楽大学に留学して才能を認められ、名の知れたジャズトリオと一緒にピアノを演奏し、それを録音したレコードが発売された。
その後、帰国して音楽活動を開始したと、一部の新聞と音楽雑誌に掲載された。
しかし、一年後には名前も聴かなくなっていた。
(続く)
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