記憶の中の女達〜(22)学校中に言い触らした少女-第44話
作家名:淫夢
文字数:約3550文字(第44話)
公開日:2021年7月30日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
11月の終わり。
優依から訣別の宣告をされたショックは少しも和らいでいなかった。
三人で結成したバンドの活動が、学園祭の時期が過ぎて少し閑になり、私は“R/Z”にいる事が増えた。
優依を失った心は空虚で、仕事にも集中出来ず、ただ優衣を想い、漠然と日を送っていた。
優依と交際っていた間にも、常連として来ていたセックスフレンドを、自分から誘う気力もなかった。
彼女達も、私が優依と別れた事を知らないので、私を誘う事もなかった。
そんなある日、淑子が珍しく独りで夕方店に来た。
「今日は独りか?」
「はい」
淑子が友人たちと共同でキープしているボトルを出してやる。
彼女はK音大付属高校の2年生で、何時も4、5人で来て、2時間くらい飲んで帰っていた。
もう時効だと想うので話すが、“R/Z”では高校生でも望まれれば酒を出してやった。
かく言う私も、祭りと盆、正月くらいは親の前でも、中学生の頃から飲んでいた。
高校に入ると、学校帰りや週末には悪友の部屋に集まり、大抵誰かが酒とタバコを持ち込んでいた。
そんな私だったので、客が高校生だと判っていて酒を出してやったし、タバコを喫っていても咎めたりしなかった。
さすがに、彼等が制服、セーラー服で来た時には出さなかったが。
彼らは学校が終わると新宿までやって来て、コインロッカーで私服に着替えて遊び、帰宅する時にもう一度着替える。
それは当時、世間での公然の秘密であり、暗黙の了解事だった。
もう一つ、これも時効だと想うので告白するが、私は女子高生と多数セックスした。
未だ《青少年健全育成条例》や《淫行条例》などなかった、古き良き!時代だった。
女子高生がセックス、などと言うと、《不良》などというレッテルを貼られそうだが、少なくとも私とセックスした女の子達のほとんどは、所謂《不良》の類ではなかったと断言しておく。
高校生でセックスするのが《不良》だと言えば、それまでだが。
現在でも、セックスする高校生は多いのではないだろうか?
《青少年健全育成条例》、《淫行条例》では、違反対象を、“未成年(18歳未満)である者を、誘惑、威迫、欺瞞などで陥れてセックスした場合、また一方的な性欲処理としてセックスしたとしか解釈出来ないような場合”と規定している。
勿論、金銭の授受があった場合は犯罪になる。
PTAや教育委員会、メディアに登場して能書きをたれる教育評論家という名札を付けた人達が眉を顰めそうだが、彼等は、10代半ばでセックスに目覚めるのを、人間としての、心身共に健全な発育成長過程であると考えないのか?
学校での性教育でも、10歳を過ぎ、女性が初潮を迎える頃から乳房、女性器など、肉体の性的な器官が発達し、精神的にも性に目覚め、興味、関心を抱くようになり、子供から大人の女性へ変化する、と教えているではないか。
そもそも、彼等も、中学生、高校生の頃、セックスに対する欲求を抱いたのではなかったのか?
私も、中学の保健体育の時間に、初めて性に関する知識を得た。
しかし、知識を得ただけで、実生活には何の影響も変化も、また何の役にも立たなかったが。
その昔、10代半ばで結婚する、出産した、など日常茶飯事だったはずだ。
現行の法律でも、結婚出来る年齢の規定は16歳以上である。
それを道徳、倫理、常識などという概念で抑圧するから、心身が不健康になり、異常な犯罪が起きる。
と、私のような淫蕩生活を送った人間が言っても、誰も耳を貸さない。
淑子は常連客の中でも、人目を魅く程の美少女だった。
他の女の子達よりさらに小柄で華奢で、くっきりした目鼻立ちと健康そうなショートカットが印象的だった。
そして彼女は、その立ち振る舞いから想像するに、育ちも良さそうで、他の仲間たちと違って、誰に対しても何時も丁寧語を遣った。
「最近、優依ちゃん、来てないですね?」
元々の地肌の色なのか、日焼けが残っているのか、小麦色の美貌を軽く傾げた。
自分の水割りを作った後、カウンターの上に置いていた私のグラスにもウイスキーを注いでくれた。
「フラれちゃったんだ」
私は何故か、うっかり淑子に真実を語ってしまっていた。
まずっ!
「ええーっ!うそっ」
淑子が驚いて切れ長の瞳を丸くして私を視た。
「本当みたい」
口から出た言葉は飲み込めない。
私は注がれたウイスキーを一気に飲み干した。
「そうだったんですか。素敵なカップルだったのに」
淑子がもう一度ウイスキーを私のグラスに注いだ。
「まあ、人の心なんて、こんなもんだよ」
独り言のように呟くと、淑子がカウンター越しに身を乗り出すようにして囁いた。
「私は、優依ちゃんの代わりになれないですか?」
私は驚いて淑子を視た。
淑子は身体を竦めて俯いていた。
「何で?お前が?」
恥じらいに美貌を染めて俯いたまま、華奢な身体を更に竦めて小さく応えた。
「わ、私、マ、マスターが、す、好きです」
優依を失った後に、淑子のような美少女から“好き”と言われて嬉しくないはずがない。
永い間、鳴りを潜めていた淫蕩の虫が、一気に現れた。
時計を視ると6時を回っていた。
「おれの部屋に来るか?」
淑子が初めて貌を上げて私を視たが、すぐに恥ずかしそうに視線を伏せた。
「も、門限があるから今日は無理です。でも土曜日の夜なら」
「判った。土曜日な」
会計を済ませた淑子と連れ立って西武新宿駅まで送る。
夕方の新宿の人混みを淑子を抱くようにして歩く。
淑子が私の腕の中で未だ美貌に恥じらいを浮かべていた。
彼女を見送った後“S”に行って、H達と深夜まで飲んで部屋に帰って寝る。
その週末の土曜日の夕方、淑子が、言葉通り、独りで店に来てカウンターに座る。
視線が合った瞬間、軽く頷いた。
今日は大丈夫だという合図だろう。
私は柄にもなく、緊張していた。
優依と交際っていた一年半、優依と余り逢えなくなってからも、“抱きたい”と意識した女性や、セックスフレンドはいたが、我慢していた。
はずだ。
久し振りに、新しい女性とセックス出来る。
“優依の代わりに”という事は恋人になるという意味だろう。
淑子が恋人なら悪くない。
仕事を終えて淑子と店を出て、タクシーで部屋に帰る。
まるで優依と初めてセックスした時のように、高揚して緊張していた。
ガスストーブを点火してから、Led Zeppelinの“?”を掛け、所在なく立っている淑子を抱いて唇を塞ぐ。
私が膝を軽く曲げ、淑子が背伸びして私の首に抱き付き、唇から力を抜いた。
ぎこちないキスだが、夢中で私の唇と舌の蠢きに応じている。
処女か?
処女じゃなくても、セックスの経験は浅いだろう。
愛おしさが込み上げる。
洋服を脱がせると、可愛らしい淡いピンクのブラジャーとショーツが現れる。
想った通り、セパレーツの水着の日焼け跡が残っていて、乳房と下腹部は真っ白であった。
「は、恥ずかしいから、あ、灯り消して」
淑子が小振りの乳房の隆起を隠すように両腕を組んだ。
「お前の裸が視たい」
私はそのまま淑子を抱いてベッドに横たえた。
恥ずかしいと言う淑子に対して、私の方が先に全裸になってやる。
洋服を脱ぎながら彼女の肢体を視る。
身体全体が小柄で華奢、と言うより、未熟で、これから成熟して行くであろう印象であった。
あの悪夢の中の暴力団組長の娘と警察署長の娘のレズカップルは、淑子より1歳年上の3年生だったが、ほとんど成熟した女性の肉体をしていた。
淑子も後1年もしたら、成熟した肉体になるのだろうか。
しかし、それを想像させない程、彼女の裸身は幼かった。
セックスの経験も、肉体の成長に影響を及ぼすのだろうか。
淑子を横抱きにしてブラジャーのホックを外す。
「お、おっぱい、小っちゃいから恥ずかしい」
また彼女が両腕で乳房を隠す。
“未だ子供だから、仕方ないよ”
と言い掛けて止める。
コンプレックスを抱いているなら、傷付ける事はない。
「小っちゃいおっぱいの方が好きだ」
それに本心でもある。
私は淑子の両腕を拡げた。
大きくはないが型は良い。
やはり、これから年齢と共に、成長するだろう。
裾野の面積は広くないが、張り詰めた乳房の膨らみの頂上に、乳輪の色素の沈着がほとんどない、愛らしい米粒程の乳首が勃起していた。
「本当ですか?」
「本当だ」
私は愛らしい乳房をそっと揉み立てながら、乳首を口に含んで吸い立て、舌先で転がした。
「ああ」
快感を言葉にするのが恥ずかしいのか、その代わりに私の口に向かって乳房を突き出すように裸身を反らした。
乳房を愛撫しながら、ショーツを脱がせようとすると、淑子が尻肉を浮かせた。
面積は広くないが、上品な美貌に不似合いなほど生え繁った恥毛の叢が震えていた。
掌で叢を撫でながら女性器に指先を充てると、淑子が裸身を震わせた。
「ああ、は、初めてなんです。だから」
淑子が乳房を私の愛撫に委ねたまま喘いだ。
そうではないかとは感じていたが、彼女はやはり処女だった。
「うん」
(続く)
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