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記憶の中の女達〜(19)大乱闘の後で-第39話



作家名:淫夢
文字数:約3480文字(第39話)
公開日:2021年6月25日
管理番号:k057


この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。



挿絵の官能小説画像

先刻の恐怖が残っているのか、初めての男とセックスする前に緊張しているのか、彼女の肢体は未だ震えていた。

震える唇をわずかに開き、軽く喘いだ。

その唇を貪り吸うと応じて来た。

由美子の身体の震えが唇を震わせ、二人の歯が触れて音を立てる。

抱いたままベッドに圧し倒し、洋服を脱がせる。

「ああ、電気、け、消して」

彼女が頭上の照明を眩しそうに視上げて、呟いた。

「お前の裸が視たい」

私は彼女の願いを拒んだ。

「ああ、は、恥ずかしいっ」

由美子が喘いで瞳を閉じた。

白い綿のブラジャーを外すと、小柄な肢体同様の小振りな乳房が現れ、小さな乳首が揺れた。

「お、おっぱい、ち、小っちゃいから、は、恥ずかしい」

彼女が掌で乳房を隠そうとした。

「バカ。小っちゃいおっぱいが好きな男だっているぜ」

私はその掌を払い退けて乳房を揉み立てた。

「ほ、本当?」

「おれは小っちゃい方が好きだ。おっぱいなんてデカけりゃ良いってもんじゃない」

おばちゃんのラーメン丼のような乳房が脳裏を覆った。

私は慌ててそれを掻き消し、幼そうな由美子の乳首を舌で転がし、唇で啄んだ。

勃起してさえ米粒程の大きさしかない。

かろうじて乳房の肌の色と乳頭の色が違うと判るくらい、色素の沈着もない。

彼女が熱い喘ぎを洩らし始め、私の頭を抱き、私の唇に向って乳房を突き出した。

ジーパンを脱がし、木綿の白いパンティを脱がす。

パンティの裾からはみ出して生え茂る淫猥な恥毛の叢が掌でざわめいた。

女性器を掌で包み込むように揉み立てた。

女性器も小振りだった。

由美子が熱い喘ぎを洩らし、私の掌に向かって女性器を突き出すように浮かせた尻肉を蠢せた。

その勢いで、中指が女陰の襞に溢れ滴った愛液で滑り、膣孔に潜り込んだ。

身体をずらし、彼女の太腿を大きく拡げる。

由美子は、性感が鋭いのか、快感に反応し易いのか、愛液の量が多いタイプなのか。

溢れ滴った愛液が粘って絡み付く細い筋のような女陰の襞が蠢いて、白濁した愛液を湛えた膣孔と、愛液に濡れ光って勃起したクリトリスが震えていた。

「ああ、は、恥ずかしいから、み、視ないでっ」

恥じらいから逃れようと捩る尻肉の下から伸ばした両手で乳房を愛撫しながら、女性器全体を口に含んで吸い立てた。

「ああ、よ、汚れてるから、は、恥ずかしいっ」

由美子が、太腿を閉じようとしながら、また喘いだ。


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「良く、恥ずかしい、恥ずかしいって言う女だな?恥ずかしい事をするからセックスなんじゃないか。恥ずかしくなかったら、セックスなんて味気ないもんだぜ」

ふと、想い付きで言ったのだが、我ながら名言だと感じた。

しかし、実際に、性欲が昂っていてさえ、女性が恥じらいもせずに脚を拡げて女性器を曝し、「はい、どうぞ」なんて誘われても、勃起が萎むだけだ。

裸身を曝して恥じる女性が私の愛撫に官能を覚えて反応し、やっと恥じらいをかなぐり捨てて性欲に塗れ、裸身を悶えさせて熱く喘ぎ、私を求める。

それだからこそ、私も興奮するのだ。


自分にも、彼女にも言い訊かせるように言って、もう一度女性器を口に含んだ。

由美子の愛液が口に中に流れ込み、舌に粘り絡んだ。

「ああ、い、良いっ」

由美子が私の頭を抱えて髪の毛をまさぐりながら、浮かせた尻肉を蠢かせた。

舌で勃起したクリトリスを弾き、擦ってやる。

「き、気持ち良い」

安心したのか、セックスにのめり込み始めたのか、それまで続いていた身体の震えは収まっていた。

処女ではないだろうな。

さっき視詰めた膣孔に処女膜はなかったはずだし、中指が膣孔に潜り込んだ際も、痛がる素振りはしなかった。

私は乳房を愛撫するのを片手にして、空いた手の中指を滴り溢れた愛液と、私の唾液に塗れて柔らかく解れた女陰の襞を開き、膣孔に潜らせた。

「き、気持ち良いよう」

それだけしか、快感を表す言葉を知らないかのように「気持ち良い」と繰り返す。

やはり痛がる素振りをしないので、処女ではないようだ。

指先を膣孔を寛げるように回転させながら、軽く抽送してやる。

由美子の裸身が痙攣し始めたのに気付く。

“もうイクのか?やっぱり敏感なんだ”

これだけで絶頂を極めるのか?

試してみたい。

私はそのまま軽い愛撫を続けた。

痙攣する裸身が快感から逃れるようにずり上がる。

彼女の裸身を抑え込んで愛撫を続けると、今度は愛撫を催促するように乳房と女性器を突き出す。

裸身の痙攣が一気に激しくなった。

「ああ、い、いやっ、だ、だめっ、ああーっ」

由美子がエクスタシーの絶頂を極めた。

乳房と女性器を突き出し、大きく仰け反った裸身を静止させ、火を吐くように熱く喘いだ。

私は彼女の裸身に覆い被さり、その唇を貪ると、鼻息を粗くして応じて来た。

彼女の乳房の激しい起伏がゆっくり収まって行く。

「厭にならないで」

由美子が潤んだ瞳で私を視た。

「何で?」

「私の事、好きかどうかも判らないあなたに、遭ってすぐ抱いて欲しがるなんて」

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「さっきの大ケンカが怖かったんだろ?それにおれ、お前が好きだよ」

「本当に?いやらしい女だって想ってない?」

「お前に抱いてって言われた時嬉しかったよ」

「嬉しい。私も、“S”で初めて貴方を視て好きになって。ねえ、し、して。あなたも良くなって」

私は急いで全裸になりながら尋ねた。

「お前、恋人いないのか?」

「今はいない。2カ月前に別れた」

「ちょっと口でしてくれ」

仰向けのままの由美子の肩の傍に膝立ちになり、由美子の唇に勃起を突き付けた。

「へ、下手だよ。私」

「良い。下手でも」

由美子のイメージでフェラチオが上手だったら、却って興醒めしてしまう。

彼女が可愛らしい舌を出して、勃起の先端の媚孔から滲んで滴る淫液を舐め取ってから、唇を先端に被せた。

「上手にしようなんて想わなくて良いんだ。お前がしたいようにしたら」

眼を閉じて勃起を咥えたまま頷き、横向きになって勃起の根元を細い指で支え、幹に唇を滑らせ、舌を戦がせ、また先端から被せた唇を窄めて幹を扱く。

込み上げる唾液を飲み込もうともせずに、フェラチオをしているので、唇の端から唾液が何度も滴った。

清楚な由美子の美貌とは対照的な、淫猥な光景だった。

私は、それを視ているだけで射精感を覚えた。

「挿れるぞ」

「ああ、き、来てっ」

由美子がやっと唾液に濡れた顎と頬を手の甲で拭った。

子供のようにしなやかな太腿を掲げて拡げ、驚く程滴り溢れた愛液に塗れて開いた女陰の襞の中心の膣孔に宛がい、ゆっくりめり込ませる。

「ああ、き、気持ち良いよう」

彼女は尻肉を浮かせ、女性器を私の勃起に向かって突き出す。

膣粘膜奥底まで埋め込んだ勃起の先端が子宮孔に突き当たった。

自分でそれほど大きいと感じた事のない私の勃起が、完全には膣粘膜に埋もれていなかった。

由美子が小柄なせいで膣粘膜も浅いのだろう。

無理にそれ以上深く挿入する事もなかった。

彼女が喘いで裸身を悶えさせるたびに、窮屈な膣粘膜が収縮弛緩を繰り返し、私の勃起を翻弄する。

「き、気持ち良いよう」

じっとしているだけで射精感が込み上げて来る。

「中で出して良いのか?」

私は掲げていた太腿を離し、由美子に覆い被さった。

「だ、大丈夫よ。だ、出して」

由美子が女性器を私の勃起に向かって突き出すように引き締まった尻肉を浮かし、拡げた太腿を掲げて私の太腿に絡めた。

私は一気に抽送して、膣粘膜奥底に夥しく射精していた。

「ああっ、す、すごいっ、い、いやーっ。だ、だめーっ」


由美子とはその後、3度、“S”で遭った時、一緒に彼女の部屋に行ってセックスした。

「一緒に暮らさない?」

3度目にセックスした後で、私の腋に美貌を埋めたまま彼女が言った。

おそらくSと友人の同棲生活の様子を観聴きして、憧れを抱いたのだろう。

私も由美子となら同棲しても良いとは、一瞬想った。

しかし私の、同棲に対するイメージは、その延長線上に、恐らく結婚があった。

高校2年の時に起こった事件がトラウマになっていて、どうしてもそれ以上思考が進まないのだ。

「ごめん。おれは、訳があって無理だ」

私の言葉を聴いて由美子はひどく消沈したようだった。

「お前が厭な訳じゃないんだ。お前は好きだ。でも、一緒に暮らすのはだめだ」

私は彼女を抱き寄せた。

「私こそ、ごめんなさい。無理言って」

由美子はがっかりしたように俯き、呟いた。


それ以降、由美子と“S”で出遭う事はなかった。

由美子は3交代のアルバイトをしていたし、私もバンドが上手く行き始めていたので、“S”に飲みに行く機会が少し減ったので、なかなか遭えないせいもあっただろうが、由美子の方が私に同棲を断られたせいで気まずくなって、“S”に来るのを避けたのかも知れなかった。

純情で愛らしい女性だった。



(続く)





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