記憶の中の女達〜(17)「初めての時は馴れた男性と」-第35話
作家名:淫夢
文字数:約3450文字(第35話)
公開日:2021年5月28日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
「ご、ごめんなさい。お、怒らないで」
真澄が申し訳なさそうに。美しい眉を落として、私を視詰めた。
「ばか、謝る事ないよ。おれも、初めてお前を視た時から、ずっとお前を抱きたいって想ってた」
「本当?厭じゃない?」
「厭なもんか」
私は真澄の唇を貪りながら、美しい乳房をわし掴みにして揉み立て、愛らしい乳首を啄み吸った。
「処女は、おま○こに指を挿れたらだめ。痛いんだから醒めちゃうわよ」
「初めてのおま〇こにち○ぽ挿れたら時間を掛けたらだめ、最初は痛いだけだから」
「射精したくなる寸前まで我慢して、挿れたらすぐ終わらせるのよ」
何故か、セックスの指南役であったおばちゃんの怖い貌が脳裏に浮かんだ。
“はい、先生”
乳房を愛撫しながら身体をずらし、真澄の太腿を拡げると、手入れされてない恥毛が脚の付け根までも疎らに生えて、女性器と肛門を8の字を描いて、白い肌にへばり付いていた。
清純で上品で美しい、処女の真澄からは想像出来ない程、淫猥な光景だった。
未だ若く経験もないせいか、大きくはない女性器がふっくらと膨らみ、女陰の襞は未だ小さく細い筋のようだった。
襞を指でなぞって寛げると、性欲を覚えている証の滴り溢れた愛液が会陰を伝って肛門の窄まりまで流れ落ちた。
開いた女陰の襞に囲まれた鮮やかなオレンジピンクの膣肉の上部に小さな小粒のクリトリス、その少し下に尿孔、その下に膣孔があり、膣孔の縁から延びて覆うように薄い粘膜があり、その中央が少し窪んで、その底に小さな孔があった。
これが処女膜か。
その後、何人かの処女とセックスした時、やはりじっくり観察してみたが、同じ形容の処女膜ではなく、みなそれぞれ異なっていた。
火山の噴火口の中にもう一つ噴火口があるような形状、あるのかないのか判らないように、膣孔の縁が二重にくっついたような形状、これが処女膜というように、膣孔の縁を飾る明らかに色の違う粘膜。
貌立ちが違うように、乳房の形が違う、乳首の色や形が違う、女陰の色や形が違う、肛門の色や形が違う。
さらには、同じ女性でも、日によって(生理の循環によって変化すると聴いた)乳房や乳首、女陰の色や形が違い、愛液の粘りや量、エクスタシーの絶頂の極め方も違う事さえ、知った。
何百人の女性とセックスして来たが、未だに女性の肉体の神秘が解明出来ないでいる。
いや、その心理さえもだ。
「ね、ねえ、は、恥ずかしい。そ、そんなに、み、視ちゃ、い、厭っ」
真澄がしなやかな裸身を捩って、太腿を閉じようとした。
私の掌で型を歪める美しい乳房の谷間の先に、官能に塗れた美貌が揺れた。
“この美しい真澄の美しい裸身を、何処かの男が抱いて、真澄にエクスタシーの絶頂を極めさせ、毎晩のように狂わせる。それはおれじゃないんだ”
嫉妬が隠った激情が一気に込み上げた。
私は真澄の女性器全体を口に含んで吸い立てた。
「ああっ、き、気持ち良いっ」
真澄がしなやかな裸身を仰け反らせ、乳房を私の掌に向かって突き出し、女性器を私の口に向かって突き出した。
ふと、好きで良く食べていた、焼く前のイカのスルメのような匂いとしょっぱい味の愛液が口の中に拡がった。
何故イカのスルメの匂いなのか、不思議だった。
過去にセックスした女性の女性器の匂いと味ではなかった。
もしかしたら、それは処女特有のものかも知れなかった。
或いは、真澄の女性器特有のものかも知れなかった。
その後、処女の女性とセックスした際、同じ匂いがした女性が何人かいたし、全く何も匂わなかった女性もいた。
結論、多分、イカのスルメの匂いは、処女の匂いなのだと解釈している。
イカのスルメを焼く度に、彼女達の事を想い出す。
いずれにしても厭な匂いではなかった。
それ処か、私の性欲を刺激した。
私は尚も、夢中で真澄の乳房と女性器を愛撫した。
「ねえ、き、気持ち良いよう」
真澄が、甘く掠れた声で訴え、尚も乳房と女性器を私の愛撫に向かって突き出し、しなやかな裸身を悶えさせる。
その真澄の痴態を目の当たりにして、射精感が込み上げて来る。
勃起を刺激されず、女性を愛撫しているだけで射精感を覚えたのは、過去には蓉子ただ一人だった。
“このままだと、射精してしまう”
ふと、ある考えが浮かんだ。
真澄が拒まなければ、真澄にフェラチオをさせて、一度射精すれば良い。
「あ、あなたは?わ、私、何もしなくて、い、良いの?」
偶然なのか?
私の想いが真澄に伝わったかのように、真澄が首を傾げて官能に潤む瞳で私を視詰め、熱く喘いだ。
「お前が?おれに?」
「わ、私だけ、き、気持ち良くしてくれて。あ、あなたは?」
「フェラチオ、知ってるのか?した事あるのか?」
「し、した事ないけど、友達が彼にしてあげてるって話してくれたから、ど、どうするか、し、知ってる。雑誌で読んだ事もあるし」
真澄が、裸身を起こした。
ベッドの傍に立つと、真澄がベッドの縁に膝立ちになり、私の勃起を震える指で支えた。
射精寸前だったからか、先端の媚孔から滴った淫液が、勃起の付け根まで垂れていた。
真澄が淫液に塗れた勃起を両掌で捧げ持つようにして支え、眩しそうに視詰め、恥じらいに塗れた美貌を一瞬私に向けたが、すぐに目を閉じ、熱い喘ぎを洩らす美しい唇を開いて勃起を咥えた。
私は真澄のフェラチオをする様子を視ようと、真澄の髪を掻き上げた。
初めてするのだから当たり前だが、真澄のフェラチオは下手だった。
頻りに歯が幹に当たり、軽い痛みが走った。
テクニックも何もなかった。
しかし、処女でフェラチオも初めてだと言う、無垢な真澄が、清楚な美貌を歪めて私の勃起を咥え、しゃぶり、舐め上げる。
ただ勃起の先端を咥え、先端が喉に当るまで吸い込み、窄めた唇で幹を扱いた。
込み上げる熱い喘ぎに息苦しくなると、時折勃起を離し、愛らしい舌を出して先端に戦がせる。
口一杯に溜まる唾液の飲み込み方も知るはずがなく、勃起を唾液塗れにし、さらに肉包を伝って私の太腿を濡らし、真澄の顎を伝って、真澄の乳房を濡らした。
その光景だけで、私は酷く興奮し、あっと言う間に射精感が込み上げて来た。
「口の中に出して良いか?」
私の問い掛けに、真澄はフェラチオを続けたまま、美貌を縦に振った。
恐らく、真澄にフェラチオの何たるかを教えた友人が、そうするものだと教えたのだろう。
目も眩むような射精感に勃起の付け根が痺れた。
痛みを感じる程夥しい精液が真澄の口の中に噴出した。
真澄は恍惚の表情を美貌に浮かべ、精液を飲み下した。
その後も、真澄はどうして良いのか判らないのだろう、尚もフェラチオを続ける。
一度射精はしたが、そのままフェラチオを続ける美しい真澄の美貌を視ていると、再び性欲が込み上げて来た。
多分、すぐに、続けて射精出来る。
「ありがとう。精液飲んでくれて、嬉しかった」
私は、真澄をベッドに横たえ、しなやかな太腿を拡げて真澄の秘部を晒した。
私が口で愛撫していた時よりも、真澄の女性器が滴り溢れた愛液に塗れ、女陰の襞が妖しく開いていた。
私は真澄の太腿を抱えて、勃起の先端を膣孔に宛がった。
「ちょっと痛いけど、すぐに終わらせるから」
「こ、怖いっ、で、でも、が、我慢するから、し、してっ」
真澄が官能に塗れた美貌を強張らせ、唇を震わせた。
私は真澄に覆い被さり、首の下に回した腕で真澄の細い肩を強く抱き締め、唇を貪った。
真澄が私に抱き着き、私の唇の中に舌を挿し入れて来た。
その舌を吸い立てながら、鋭く腰を進め、真澄の膣粘膜奥底まで勃起をめり込ませた。
真澄が声にならない叫びを上げて裸身を仰け反らせ、痛みから逃れるように摺り上がった。
私は、真澄の裸身を抱いて、髪を撫でてやった。
痛みからか、処女を失った感慨からか、眦から涙が伝った。
「挿ったぞ」
「う、うん。わ、判るっ」
真澄が美貌を痛みに歪め、唇を震わせた。
「すぐに済むから、ちょっと我慢しろ。中に出して良いのか?」
愛液と、そして恐らく出血に潤って柔らかく蕩け切っていたはずの、それでも狭く窮屈な真澄の膣粘膜が収縮弛緩を繰り返して、私の勃起を翻弄している。
予想した通り、射精寸前だった。
「だ、大丈夫っ」
真澄が涙に潤んだ瞳を閉じて、声を震わせた。
また眦から涙が伝った。
私は真澄を抱き締めたまま激しく抽送して、真澄の膣粘膜奥底に夥しく射精していた。
それを最後に、真澄が私の前に姿を現す事はなかった。
大学生達に、真澄の事を尋ねようかとも考えたが、彼らに私と真澄の関係を訝しく想われると、真澄が迷惑するだろうと考えて止めた。
恋人と幸せになっていて欲しい。
それを願った。
(続く)
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