記憶の中の女達〜(16)今度はフルコースでお願い-第33話
作家名:淫夢
文字数:約3620文字(第33話)
公開日:2021年5月17日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
新宿南口に向って、その一角にある洋風のレストランに入る。
「フィレステーキのセットで良い?」
「良いぜ」
ウェイターを待たせて、和子がメニューを指差して注文した。
すぐにロゼワインが運ばれて来た。
洋食のマナーはオーナーが何度か食べに連れて行ってくれて、教えてくれていた。
和子が言ったように割りと美味しかった。
ワインも空いた。
コーヒーに口を付けた後、和子が口を開いた。
「あのね、私、年末に結婚するの」
“何だよ。それ”
しかし、過去の経験で、この会話のパターンは間違いなくセックスだった。
「それはそれは、おめでとうございます」
「あなた、私を抱ける?」
“やっぱり。来た”
私の男根の奥が疼いた。
「彼氏は良いのか?」
私は平静を装った。
「私、彼しか知らないのよ。結婚する前に他の男ともしてみたいの」
「そんなもんですかね?悪い女だ」
「悪い女で良いわよ。あなたのセックスってどんなのかな?って」
ワインに酔ったのか、官能を覚えたのか、表情が艶やかになっている。
「どんなのが良いんだ?ステーキにワイン?パンを付けますか?スープとサラダは如何ですか?贅沢に止め付(メインディッシュが魚と肉の二皿)のフルコース?」
私は洋食に例えた。
「あなたのフルコースって、虜になって怖そうだからステーキとサラダとワインかな?」
「何でそう想うんだ?」
「オーナーが話してた。あなた、その若さでたくさんの女性と交際ってるって」
「2丁目のホテルで良いか?」
「うん」
行き付け、と言っても、“R”の近くでそこしか知らないのだが。
部屋に入り、キスを交わしながら、和子を全裸にして、ベッドに横たえる。
やはり、大きな乳房で、和子が仰向けになると、柔らかそうな裾野が胸全体に拡がる。
乳輪の色素の沈着は少なく、乳首は小粒だ。
乳房をわし掴みに揉み立て、一頻りキスを貪り合ってから、小さな乳首を啄む。
和子が小さく喘いで乳房を突き出す。
やはり経験が浅いようで、反応が穏やかだ。
経験豊かな女子高校生を何人か相手して来たが、大げさに感じる程反応した。
私は和子の恥部に顔を埋め、尻肉の下から伸ばした両手で乳房を揉み立てながら、女性器全体を口に含んで吸い立てた。
女性器は小振りで、乳輪の色とは違って、女陰の襞の色は濃かった。
手入れされていない恥毛の夥しい叢が、肛門の周辺まで取り囲んでいる。
興奮しているのか、愛液の量が多い体質なのか、溢れた夥しい粘る愛液が私の口に流れ込んで来た。
和子が小さく喘ぎながら、何度も乳房を私の掌に、女性器を私の口に向かって突き出した。
暫く愛撫を続けるが、喘ぎ声が大きく、高いトーンになっても、裸身の反応はイマイチだった。
諦めた私は、和子に覆い被さった。
「やっぱり上手だね」
和子が官能を浮かべた貌に恥じらいを浮かべた。
「この程度で褒められてもなんかなあ。初めて経験した今の男と比べたって、上手いか下手か判んないだろう?」
「それはそうだけど、でも彼よりずっと上手いわ」
「はいはい。ありがとう」
「ねえ、い、挿れて」
何か納得出来ない。
過去、セックスして女性にエクスタシーの絶頂を極めさせずに終わった事は多分なかったはずだ。
このまま最後まで済ませてしまうと、和子は私のセックスが結婚相手と大差ないと想うだろう。
“厭だ。狂わせてやる”
プライドが疼いた。
私は和子を横抱きにして脚を大きく掲げさせ、膣孔に二本の指を潜らせ、クリトリスの裏側の起伏とその奥の柔らかい窪みを交互にしゃくり。擦り立てた。
「い、いやっ、な、何っ?」
和子が明らかに異常な官能を覚え、怯えたように声を震わせ、豊満な裸身をずらした。
私は身悶えし始めた和子の裸身をしっかり抱え、和子の潮噴きポイントであろう、奥の窪みをさらにしゃくり立てた。
「い、いやーっ。こ、怖いっ。な、何か出るっ。い、いやーっ」
和子の豊満な裸身が一気に痙攣を起こし、激しく仰け反った。
粘り気のある淫猥な濁音が水音に変わった瞬間、尿孔から夥しい愛液が噴き出した。
激しく身悶えする和子の豊かな裸身を抑え付けるように抱え、そのまま膣粘膜をしゃくり続けると、愛液が間歇泉のように噴き出し、私の掌に飛沫き、私の下腹部や、和子の太腿、乳房まで飛び散っていた。
尚も、びしょ濡れになった和子の太腿を抱えて秘部を拡げ、指をしゃくり立てる。
指をしゃくる度に、和子の裸身が痙攣し、その度に愛液が噴き出す。
和子は呼吸困難になったかのように、声にならない叫びを上げ、ただ口を大きく開いていた。
和子の尿道から夥しく噴き出した愛液が、シーツに溜りを作った。
和子が、ただ痙攣を続ける裸身を激しく悶えさせ、やがてぐったりとなって、意識を失った。
私は、和子に覆い被さって、唇を貪り吸った。
「な、何っ?お、おしっこ?」
意識を取り戻した和子が涙に潤んだ瞳を開いた。
「おしっこじゃない。“潮を噴く”って言うんだ」
「ああ、こ、こんなのって」
初めて経験する異様な生理現象に戸惑っているようだった。
「今のがスープとサラダ。これからステーキ」
私は和子に覆い被さり、両脚を閉じさせたまま、勃起を愛液に塗れた膣孔にめり込ませた。
乳房の柔らかさに比べて身体が堅いせいか、膝が完全に折り曲がらず、太腿が密着しない。
股間を大きく拡げても、勃起の先端が膣粘膜の奥底までは届かないが、和子を翻弄する事は出来るはずだった。
私は深さを変え、速さを変え、角度を変えて勃起を抽送した。
潮を噴く体験で性感が鋭く覚醒したのだろう、和子が一気に激しい反応を起こした。
「ああ、こ、こんなのっ、す、すごいっ」
二つの乳首を交互に吸い立てる私の口に向かって突き出した乳房をさらに大きく突き出し、勃起の抽送に合わせて女性器を突き出し、尻肉を蠢かせる。
“イクな”
確信した私は、身体をずらして、激しく抽送する勃起の幹でクリトリスを擦り立てた。
「ああっ、こ、こんなっ、だ、だめーっ、い、いやっ、いやーっ」
和子が痙攣する裸身を激しく仰け反らせ、再びエクスタシーの絶頂を極めた。
経験の浅い和子の、しかし余りに激しい裸身の悶え方を目の当たりにして、射精感が一気に込み上げて来た。
何時もなら、膣内で射精して良いのかどうかを尋ねるのだが、今は和子の巨大な乳房を精液で汚したかった。
“おっぱい、精液塗れにしてやる”
私は愛液に塗れた勃起を抜き出して身体をずらして自ら扱き、大きく反らした乳房に精液をぶちまけた。
図らずも、和子が涙に潤んだ瞳をうっすらと開いて勃起を眩しそうに視詰めながら、噴出した精液を乳房に刷り込むように、乳房を自ら撫で摩った。
「ステーキは如何でしたか?」
私は和子に覆い被さって、キスを貪った。
「こんなのっ、信じられない。今まで彼としていたセックスって、子供の遊びだわ」
「良かったか?」
「凄過ぎるわ」
和子が私に抱き付いた。
「ねえ、明後日の夜、もう一度逢って」
「良いのか?」
「今日だって、未だデザートが残ってるわ。でも今日はもうお腹一杯。今度はフルコースでお願い」
「はい。お客様。お好みのままに」
私は、精液の滓の残る乳首を捻り挙げた。
「お風呂で身体洗いっこしよう」
婚約者と、セックスし終えた後、そうしているのか。
和子がだるそうに起き上がって私を浴室に誘った。
ボディシャンプーを着けて互いに全身を愛撫し合うように身体を洗い合う。
その間にお湯が溜まった湯船に浸かる。
和子を後ろ抱きにして、片手で乳房を愛撫し、片手で女性器を掌で揉み込む。
「ま、また、ほ、欲しくなっちゃう」
和子が私を抱いて立たせてしゃがみ込み、萎えた男根全体を指と唇と舌で愛撫する。
「もう、無理。オーダーストップです」
言葉とは裏腹に、堪え性のない男根が勃起した。
和子の身体を浮かせて浴槽の縁に腰掛け、和子を抱くと、和子が私の勃起を自分の膣孔に宛がい、尻肉を沈めた。
和子とは、結局、彼女が結婚するまでに3度逢ってセックスした。
3度とも、フルコースで、つまり、和子が「お願いだから、おま〇こに触って」と狂い叫ぶまで、乳房と女性器には触れずに、和子の裸身の隅々まで口と掌と指で愛撫してやった。
恐らく和子はセックスの経験が浅いだけでなく、性感自体がそれほど深くないのだろう。
それでも、私が永い時間掛けて全身を愛撫した後で女性器に触れた瞬間、エクスタシーの絶頂を極めてはいた。
未だした事がないと言ったフェラチオもさせ、テクニックも教え、精液も飲ませてやった。
「あなたとセックスした日の夜に彼と逢ってセックスしたわ。私の感じ方がすごくなったって喜んでたわ」
和子が平然と嘯いた。
「フェラチオもしてあげたら、喜んでた。あなたにされたみたいに精液飲んであげたわ」
私は和子の大胆な言動に驚いた。
「疑われてないのか?」
「全然よ。悦んでくれたわ。私たちの夫婦生活って絶対上手く行くと想うわ」
“ニブい男だな。普通は疑うけどな”
私はその時、教えられた。
女が急にセックス上手になったり、それまでしていなかった変わった性戯をやるようになったら、気を付けようと。
(続く)
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