記憶の中の女達〜(15)「やっと抱いてくれたな」-第31話
作家名:淫夢
文字数:約3460文字(第31話)
公開日:2021年4月23日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
恵さんのフェラチオを施す表情は真に美しかった。
恵さんが、込み上げる熱い喘ぎを堪え切れなくなって、口から勃起を離し、深呼吸をして、また勃起を咥える。
その度に、唾液に濡れた半開きの美しい唇と勃起の先端に唾液の糸が引いた。
射精寸前になって、無意識に唇に向かって勃起を突き出す。
「恵さん、だめだ」
私は射精感が限界に来ている事を知らせた。
恵さんが美貌を縦に振り、勃起を咥え直した。
恵さんが私の精液を口で受けて、飲んでくれる。
眼が眩むような強烈な射精感に襲われた私は、恵さんの頭を抱え、恵さんの口を女性器に見立てて、勃起を抽送し、熱く蠢く口の中に夥しい精液を噴出させた。
恵さんは恍惚を浮かべた美貌で、勃起を咥えたまま、喉を鳴らして精液を飲み込み、尚もフェラチオを続けていた。
私は恵さんを抱いてベッドに圧し倒し、忙しなくワンピースを脱がせた。
血管が青く浮き上がるほど白い肌に、黒のブラジャーとパンティのコントラストが堪らなくセクシーであった。
唇を貪り吸うと、恵さんは私の首に抱き付き、熱い喘ぎを洩らし続ける唇を開いて舌を絡ませて来た。
ブラジャーのホックを外すと、砲弾型の乳房が弾けるように揺れた。
「やっと抱いてくれたな」
恵さんが、乳房を私の視線に曝した恥じらいからか、熱く喘ぎながら、さっきと同じ言葉を吐いた。
「やっと恵さんを抱けた」
私は心のままに言葉にした。
巨乳は好みではなかったが、しかし恵さんの裸身はしなやかで、そして恵さんの乳房はそれを感じさせない程美しかった。
美しい立錐型の乳房が、仰向けになっても型を歪めず、二つ揺れていた。
想像したように、男性経験の少なさを物語る、色素の沈着の少ない乳輪が少し膨らみ、小さな乳首が勃起していた。
両手でわし掴みに乳房を揉み立て、乳首を吸い、舌で弾き転がす。
恵さんは抱いた私の頭を自分の乳房に圧し付けるように裸身を反らして喘いだ。
片手で乳房を揉み立てながら、パンティを脱がせ、真っ白な肌にへばり付いた恥毛の叢を撫で、女性器を掌で包んで揉み立てる。
滴り溢れた愛液が掌を滑らせる。
恵さんが一層激しく喘いで、私の掌に向かって女性器を突き出した。
愛液に塗れて柔らかく解れ切った女陰の襞を指で割り、膣孔に指を潜らせた。
「ああ、気持ち良い」
恵さんが喘いで尻肉を浮かし、女性器を私の指に向かって突き出した。
熱く蕩け切った膣粘膜が私の指を咥え込んで締め付ける。
二本の指で膣粘膜をしゃくり上げながら、第2関節まで潜らせ、さらにしゃくりあげながら、親指で勃起したクリトリスを揉み込む。
「ああ、な、何っ?へ、変っ」
何時も大人びた言動をする恵さんが、少女のような声で怯えた。
恵さんはクリトリスの裏側の起伏が潮を噴くポイントのようだった。
「や、やだっ、な、何か変っ」
真っ白な裸身が小刻みに痙攣し始めた。
私はそのまま指のしゃくりを大きくした。
粘り気のある濁音が水音に変わった。
指をきつく締め付けていた膣粘膜が一気に弛緩して、空気が抜ける奇妙な音がし始めた。
「い、いやっ、こ、怖いっ。へ、変になる。い、いやーっ」
痙攣が一気に激しくなり、悶え仰け反る裸身を静止させて、エクスタシーの絶頂を極めた。
その瞬間、恵さんの尿孔から夥しい愛液が噴出した。
やはり恵さんはセックスの経験も少ないようで、エクスタシーの絶頂を極めても「イク」とは言わなかった。
私は強烈な快感から逃れようとする恵さんの裸身を抱いて、尚も指をしゃくり上げた。
「い、いやーっ、ま、またっ、い、いやーっ」
その度に、恵さんが夥しい愛液を噴出させ、やがて、叫び声さえ掠れて、ぐったりとなった。
真っ白な裸身が小刻みに痙攣を続けていた。
「ああ、こんなのっ、は、初めてっ。は、恥ずかしいっ」
意識を取り戻し、涙に潤んだ瞳で私を視詰めた恵さんが、少女のように愛らしく喘いだ。
私は、蓉子と別れてから、いや、恐らく蓉子と出遭い、愛し合う以前から、恵さんを抱きたかったのだ。
美しい恵さんの激しい悶え方に激しい性欲が湧き上がる。
私は恵さんに覆い被さり、勃起の先端で愛液に濡れて滑る膣孔を探り当て、一気に膣粘膜奥底まで貫いた。
「ああ、す、すごいっ。ねえ。ま、またっ、へ、変になっちゃうよっ」
エクスタシーの絶頂を極める際も、上品な美貌が歪まず、美貌を仰け反らせて美しい眉をしかめた。
その美しい美貌とは正反対に、熱い滴りを湧き出させている貪欲な膣粘膜が私の勃起を弄ぶように収縮弛緩を繰り返した。
本当に良い女だ。
こんなに良い女が傍にいて、私を何時でも受け入れるつもりでいてくれたのに、私はずっと抱かずにいた。
恵さんの恍惚とした表情を視ているだけでも、あっと言う間に射精感に襲われる。
「中に出しても良いのか?」
恵さんが喘ぎ過ぎて声さえ出せなくなった風情で、ただ美貌を縦に振った。
恵さんが尻肉を大きく宙に浮かせ、女性器を私の勃起に向って突き出し、再び裸身を痙攣させてエクスタシーの絶頂を極めた瞬間、私の射精感も堰を切った。
私は一気に勃起を激しく抽送し、恵さんの膣粘膜奥底に射精していた。
眼が醒めると、私の腕の中に恵さんの美しい寝顔があった。
官能を貪る表情も、エクスタシーの絶頂を極める表情も美しかった。
恵さんのその表情を視ているだけで射精感が込み上げて来た。
先刻2度射精した後なのに、恵さんの美しい寝顔を視ていると、性欲が湧き起こる。
晩秋の夕陽がカーテン越しに部屋に挿し込み、恵さんの美しい裸身を輝かせていた。
砲弾型の乳房を掌で包み、半開きの美しい唇を啄むと、恵さんが瞳を開いた。
「死ぬかと想った」
恥じらいを浮かべて呟いた恵さんが、甘えたような表情で私の唇を貪った。
溢れた愛液と私の精液の名残に粘って熱く蠢く女陰に指を這わせる。
「ああ、また欲しくなる」
恵さんが裸身を捩って小さく喘いだ。
指で膣粘膜を愛撫しながら、恵さんの悶える裸身と、官能に喘ぐ美貌を視ているだけで、勃起する。
私は恵さんに覆い被さり、乳房を唇と舌で愛撫しながら、一気にいきり立った勃起を膣孔にめり込ませた。
「ああ、い、良いっ」
恵さんが私の口に向って乳房を突き出し、裸身を仰け反らせた。
「ずっと、お前としたかったんだ」
恵さんが私の髪を掻き毟りながら、唇を震わせた。
「ご、ごめん」
私は恵さんの裸身をきつく抱き締め、勃起を躍動させた。
眼を閉じた眦から涙を滴らせる恵さんの美しい喘ぎ貌を視詰めていると、再び射精感が込み上げて来る。
「出すよ」
「ああ、き、来てっ。わ、私もっ。も、もうすぐっ」
勃起を恵さんの膣粘膜奥底までめり込ませ、恵さんと初めてセックスして未だ数時間、3度射精する。
「す、すごいっ。い、良いっ」
恵さんも私にしがみ付いて引き締まった尻肉を浮かせ、女性器を私の勃起に向って突き出し、裸身を痙攣させた。
恵さんの豊かな乳房に胸を重ねる。
私と恵さんの喘ぎと胸の起伏が重なり、やがてゆっくり鎮まって行った。
勃起が萎えて、恵さんの膣孔から抜け出る。
「やん」
恵さんの女性器が私の勃起を追い掛けるように突き出される。
その美しい唇を塞いで貪るようなキスをすると、恵さんの唇と舌が呼応して来た。
“こんなに良い女だった。もっと早く抱いてたら良かった。もっと何度も抱けたのに”
恵さんが唇を離して、また悪戯っ子のように微笑んだ。
「もっと早く抱いてたら良かったって想ってるだろ?」
また想っている事を当てられた。
恵さんが普段の口調に戻っていた。
「ああ、そう想う」
「バーカ。もう遅いよ。私ゃ、何時でも良かったんだぜ。でもこの方が良かったかもな」
「何で?」
「今日、お前とセックスして判った。これ以上、お前とセックスしたら、多分お前から離れられなくなってたよ」
「おれは良い」
私は恵さんの女性器を掌で包んだ。
愛液で私の掌が滑った。
「私ゃ、厭だ。お前は私の範疇で収まりそうな人間じゃない」
「何だよ?それ」
恵さんは応えずに、私の手を引いて浴室に誘った。
シャワーを浴びて裸身を洗い合い、お湯の溜まった湯船に恵さんを後ろ抱きにして浸かる。
恵さんの乳房を愛撫すると、恵さんが後ろ手に私の男根を柔らかく揉み込む。
「抱いてくれてありがとう。嬉しかった。これで心残し無しで北海道に帰れるよ」
恵さんが私に背を向けたまま、独り言のように呟いた。
帰る時に、玄関先でもう一度抱き合い、キスを貪り合った後、恵さんが真剣な表情で言った。
「蓉子を忘れるなよ。あんな生き方しか出来なかった女もいるんだ」
それが恵さんの最後の言葉だった。
その夜“S”に行くと、恵さんの姿はなく、若い長髪の男がカウンターの中にいた。
(続く)
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