アナルファンタジー(5)激変-第15話
作家名:優香
文字数:約3120文字(第15話)
公開日:2021年2月22日
管理番号:k066
角度を変え、深さを変え、速さを変えて私を翻弄しながら、乳房を両手でわし掴みにして揉み立て、乳首を指先で強く捻り上げ、あるいは、指先でなぞるように掻き揚げる。
何故だろうか?
琢磨の手指と口の愛撫と勃起の抽送は、省吾や武雄のそれよりも遥かに卓越していた。
琢磨は、彼らよりもセックスの経験が豊富なのだろうか?
彼の言動には余裕さえ感じられた。
「ああっ、ね、ねえっ、す、すごいっ、い、良いのっ」
私も彼の勃起の動きに併せて、浮かせた尻肉を振り立てた。
「ま、またっ、イ、イッちゃうよっ。ああ、い、良いのっ。か、感じるっ。す、すごいっ、イ、イクわっ。イ、イクッ、イクイクイクーッ、イ、イクーッ」
私は三度目のエクスタシーの波を迎えて先程以上に裸身を激しく痙攣させ、絶叫した。
彼の動きが止まった。
私の髪を撫でながら、乳房を揉み立てたまま、乳首を口に含んで吸い立て、舌先で転がし、時折、勃起を膣粘膜奥底までめり込ませる。
「く、くすぐったいっ」
膣粘膜全体が激しいエクスタシーに痺れて震えていた。
それも初めての感触だった。
「何度も、良くイク子だね?」
「ああ、だ、だってっ、あ、貴方がっ、す、素敵だからっ」
上手だと言い掛けて、言葉を変えた。
そんな言い方をしたら、また過去の男性経験を詮索されると感じたからだった。
彼は得心したように微笑み、私を抱えて起こし、自分が仰向けになった。
彼の勃起が私の体重で沈み込み、先端が膣粘膜奥底までめり込んだ。
「ああっ、き、きついっ」
彼が下から手を伸ばして、乳房を再び愛撫し、下から何度か突き上げた。
私は媚肉の奥底に立ち上がった何度目かのエクスタシーの波の揺らぎに併せて、ゆっくり動き出した。
「ああっ、ま、また良くなっちゃうっ。す、すごいのっ」
眼を閉じ、彼の掌に乳房を突き出し、尻肉を前後左右上下に振り立てる。
彼の恥毛の叢が、私の膣孔から溢れ滴った愛液で濡れていた。
エクスタシーの波が私の膣粘膜の弛緩と収縮を繰り返させ始めた。
彼の片手が二つの乳房を寄せてわし掴みに揉み立て、空いた手の指がクリトリスを揉み込み、弾き、なぞり上げた。
「ああっ、そ、そんなにされると、ま、またっ、イ、イキそうになっちゃうっ」
「イキなよ。もっとけつ振ってっ」
彼が、再び女性とのセックスに馴れたような言葉を吐いた。
彼は、ルックスも素敵だし、優しい男性だから女性にもてるだろう。
セックスの経験が豊富だったとしても不思議ではなかった。
いや、現在でも省吾がそうであったように、他の女性とも交際っているかも知れない。
しかし、私も二、三ヶ月に一度、麗子さんと逢って性愛を満たし合っているのだから、彼がそうであったとしても責めるべきではなかった。
嫉妬も覚えなかった。
そんな想いも、すぐに快感の嵐の中に消え去っていた。
ただ、今この瞬間の性愛にのめり込んでいた。
「ああっ、す、すごいっ、い、良いのっ、か、感じますっ。ま、またっ、よ、良くなっちゃうっ。ああっ、そ、そんなっ、そ、それっ、い、良いっ」
彼が二つの乳房を片手でわし掴みに揉み立て、指の間に二つの乳首を挟んで転がし、捻り上げ、空いた手指で、クリトリスを揉み込み、擦り立てた。
そんな愛撫を施されるのは初めてであった。
私は媚肉の奥底で激しく揺らいでいるエクスタシーの波に翻弄されていた。
夥しく溢れ滴る愛液が彼の勃起の根元に溜りを作り、私の尻肉を滑らせ、意識していないと勃起が抜け出そうになる程であった。
私は、前後左右の動きを止め、上下に激しく尻肉を動かした。
彼の勃起を咥え込んだ膣粘膜が収縮弛緩を繰り返し始めた。エクスタシーの波が堰を切る前兆であった。
「ああっ、は、恥ずかしいっ、ま、またっ、イ、イッちゃうっ。ああっ、だ、だめっ、す、すごいのっ」
「お、おれもっ、も、もうだめだっ。イ、イクぞっ」
彼がやっと射精を訴え、乳房とクリトリスへの愛撫を中断して、私を抱きかかえ、尻肉を浮かせて、下から勃起を激しく突き上げ始めた。
「ああっ、す、すごいっ、イ、イッちゃうっ、イ、イクイクイクーッ」
眼も眩むようなエクスタシーの大波が堰を切った瞬間、彼の勃起が一層巨大に膨らみ、膣粘膜奥底を夥しい精液の塊が叩いた。
「ああっ、す、すごいっ、い、一杯っ、で、出てるっ。イ、イクッ、イクーッ、イクイクイクーッ」
彼が私を抱き締めたまま尻肉を限界まで浮かして射精しながら、時折下から勃起を突き上げた。
まもなく彼が尻肉を降ろし、私の髪を優しく撫でた。粗い呼吸と胸の鼓動が鎮まるまで、私にキスを何度も見舞い、「愛してる」と囁いた。
「わ、私も、す、好きです」
《好き?愛してるって言わないの?言えない?愛してない?》
省吾にも武雄にも、数え切れない程セックスをしたが、「愛してる」とは一度も言わなかったし、言えなかった。
亜紀さんと麗子さんには、何時も言えたし、言っていた。
私は男性ではなく、女性に愛情を感じ、求める女なのだろうか?
男性とセックスするのは、私にとって、単に愛すべき対象の女性が具体的に存在しない代わりの捌け口なのだろうか?
最初に性愛を感じた相手が女性の亜紀さんだったからだろうか?
自問自答してみるが、答えがでるはずはなかった。
しかし、それは、生まれて初めて悟った自分の性愛であった。
エクスタシーの嵐の余韻に痺れる膣孔から、やっと漲りを失った彼の勃起が抜け出る。
それでもしばらく、私達はそのまま抱き合っていた。
「昨夜、したでしょ?知り合ったばかりなのに」
朝食の席で、いきなり同期の彼女が、私と琢磨を睨み付けた。
「ああっ、は、恥ずかしいっ。き、聴こえてたのっ?」
「恥ずかしい、じゃないわよ。あんな大声でイキまくって。何度イッたの?優香は?」
「お陰で、こっちも激しく燃えたけどね?しかし、早いね?出来るのが」
彼女の恋人も、顔を赤らめながら、私と琢磨をからかった。
琢磨を観ると、顔を赤らめているだけで、平然とした風で食事をしていた。
私は、あの激しいセックスを彼らに聴かれた事で、媚肉の奥底が再び疼き始めるのを感じていた。
セックスしている様子を聴かれていた。
それは、ある種、観られているのと同じように想えた。
そして、恥ずかしいという感覚よりも、妖しい官能を覚える自分自身が不思議に想えた。
しかし、私の脳裏で、彼らの眼の前で琢磨とセックスして痴態を曝して快感に溺れている自分を描いていた。
そして、何時か、亜紀さんが「優香ちゃんがセックスしてる処を観たい」と言った時の、あの異様な興奮、媚肉のざわめきを想い出していた。
「優香?もう行くわよ」
彼女の声で我に返ると、三人は立ち上がって食器を運ぼうとしていた。
私は、朝食もほとんど採らずに、その妖しい感覚の虜になっていたのだった。
午前中は四人で近くの山にロープウェイで上がって景色を楽しみ、昼食後海に出た。
琢磨が有料の大きな浮き袋を借りて来て、私を誘った。
二人で浮き袋に掴まって沖の方に出る。
海岸で混雑する海水浴客が蟻位小さく見える程沖に出た。
琢磨が浮き袋に掴まっている私を背後から抱き締め、水着の下に潜らせた片手で乳房をわし掴みにして揉み立てた。
「ああっ、か、感じちゃうっ。だ、誰かに観られちゃうっ」
私は身体を捩って、笑いながら訴えた。
「周りに誰もいないよ。それに観たかったらアクアラングを着けて潜って来て、下から観れば良いさ」
彼が囁きながら、水着の下を剥ぎ取り、自分の海水パンツも脱いで浮き袋の縁に掛けた。
「ああっ、こ、こんな処でっ、す、するのっ?」
脚をかく度、露わになった女性器に冷たい海水が触れる。
私は脳裏に、琢磨の言葉通り、アクアラングを纏った数人の男女が下から私達の痴戯を見上げている光景を想像して、一気に媚肉を疼かせていた。
(続く)
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