神津島の奥さまたち-2話
作家名:金田誠
文字数:約2810文字(第2話)
公開日:2020年12月13日
管理番号:k073
男子大学生5人組が、常夏の伊豆七島の神津島に童貞を捨てにいく。そこで、ウブな4人のうちの2人が、二人の主婦と出会って・・・。
黒田は背が小さく可愛い顔をしていて、よく喋る。
けれど気が小さい。
誰かの誘いがないと行動できないタイプだ。
路上で物色のつもりだったが、とりあえず海辺を歩いて、騒々しくないところを探した。
我ら二人にとっては、血走った女子争奪戦の刺激が強すぎて、島内乱痴気の渦に自分を飲み込ませるのは難しい。
砂浜をスタスタ歩いていると、護岸に人影が見えた。
海辺は月明かりが海に反射して路上より明るい。
ジャリジャリわざと音を立てて近づく。
缶ビールを片手に歓談している女性二人のようだ。
黒田に目で合図を送って、私が声をかけた。
「こんばんは。お楽しみのところ、混ぜてもらっていいですか?」
振り向いた二人の顔を見ると、幸運にも可愛い。
一人は切れ長の目をした韓国女優のようで、ハーフパンツからのびる足がすらっと長い。
髪を束ねてポニーテール風にしている。
もう一人は大きな垂れ目が特徴で、ムチムチした肉感的な肢体が印象的だ。
雰囲気が落ち着いているので、二人とも年上だろう。
というか、30代かもしれない。
「いいよ。君たちは、いくつ?」
「年ですか?」
「そう」
「2人とも20歳です」
「おっ。若いね。大学生?」
「そうです。お姉さんは?」
「いくつに見える?」
声もかなり落ち着いた感じで、もしかしたら、30の後半かもしれないと思ったが
「うーん。25歳くらい」
とサバを読んでみた。
「えぇ!それはさすがにないよ。でも、嬉しいこと言ってくれるね。まあ、ご想像にお任せしようか。東京の大学?」
「そうです。わかります?」
「なんとなくね。私たちも東京からだよ」
彼女たちは短大時代の友だちで、今は別の会社でOLをしているとのことだった。
韓国女優は睦美と名乗り、相方は彩花さんだ。
話好きそうな彼女らから、いろいろ質問される。
私は韓国女優と話が弾んだ。
「この島には、なんで来たの?」
そう聞かれて、流石に童貞を捨てに来たとは言えない。
人前では、そんなことを正直に明かせないほど、まだまだウブだし、少し強がりたい気持ちもある。
「友だち五人で、綺麗な海で遊びたいと思って」
「遊ぶって。何して?こんなところ、遊ぶようなとこないよ。あっ、ライブハウスが1件あったけど、まさかそれじゃあないだろうし」
黙っていると、察してくれたのか助け船を出してくれた。
「まあ、あれかな?開放的な島で、女の子と仲良くなってって感じかな?」
嫌味な言い方ではなかったけれども、探るような視線が少し痛い。
口を尖らせもぐもぐしながら黙っていると、私に顔を寄せ
「ちょっと二人で、散歩しない?」
と韓国女優が誘いをかけて来た。
ドギマギしつつ頭を縦に振る。
彼女が腰を上げた。
「ちょっと彼と一緒に散歩してくるね」
残りの二人にそう言うと、すたすた歩き出す。
私もすぐ追いついて横に並んだ。
彼女は、海辺を離れて内陸に進んでいく。
散歩というよりは、どこか目的地があるような足取りだ。
しばらくして小さな公園にたどり着いた。
中に入りそのままベンチまで真っ直ぐに進んで、腰を下ろす。
私も隣りに座った。
「じゃ、君がしたいことしよっか。ズボンとパンツ下ろしてみて」
こちらに身体を向けて、ニヤッと彼女が微笑む。
唐突に告げられた僕は、固まったまま、しばらく呆然としていた。
「ほらほら。早くう」
急かされるままに、おずおずとだが、ズボンの裾に手をかける。
「あっ。もうぱんぱんになってるじゃない。元気だね」
サッと手を股間に伸ばして、僕のペニスをズボンの上から押さえた。
中心が引っかかってテントのようになってしまい、脱ぐのに手こずる。
「もっと腰を上げないと・・手伝う?」
「い、いや。いいです」
焦って一気に下ろした。
ビュンという音がしたかと思うほど、反りかえった赤黒い抜き身が弾け出た。
あっという間もなく、右手で優しく竿をつかまれた。
びくっと身体が震える。
ぐにぐにと握られたかと思うと、上下にゆっくりしごかれる。
「ああっ」
初めて女性にあそこを生で触られ、得も言われぬ快感が竿内を駆け巡った。
「すごく熱くて、固い・・・」
耳元で、そう囁くと、竿エラ下に輪っかを作って、擦り上げるようにゆっくりゆっくり動かしてくる。
ペニスの中をビクビクッと稲妻が走った。
ピンポン玉のように膨らんだ竿頭を手のひらでくるまれ、円を描くように捻りを加えられる。
尿道口が開いたり閉じたりする感触に、腰がビクビクッと跳ねてしまう。
当初のこそばゆげな感覚から、ほんの数回の弄りで、もう我慢ができなくなってきた。
「あっ・・あっ。ヤバイです。それ以上動かしたら・・・」
「えっ。早いよ」
動きを止められてしまった。
腰奥の潮がすうっと引いていく。
「気持ちよかったでしょ?」
僕は軽くうなずいた。
「もっと気持ちいいことしてあげる」
相対して彼女がしゃがみこんだ。
クンクンと震える竿頭を手で押さえ、カプリと頬張り、ぐーっと喉奥まで飲み込んでいく。
あっ、と悲鳴を上げて、思わず天を仰いだ。
続けて、カリ下を唇で引っ掛けるように挟み込み、吐出寸前まで引き抜かれる。
鈴口をねぶるような舌の這いまわりに、股間奧からえづくような刺激が走った。
煮えたぎるマグマの射出が止められない。
「うっ・・で、出ます」
「うんっ」
ビュンビュン。
尿道を膨らませて、どろりとした塊が、彼女の口内にドックドックと注がれていく。
喉を鳴らせて断続連射を全て口の中で受け止めてくれた。
射出が収まると、絞るようにして口を離し、夥しい量の精液を芝の上に吐き出した。
「すごい勢い。ビックリだよ。それに量も多い」
彼女の口元から湯気が漂い、潤んだ目がいやらしい。
我にかえると、汗でびっしょりと自分のシャツが濡れているのに気づいた。
「えっ?」
あまりの気持ち良さに惚けた僕は、彼女が続けて発した言葉を聞き逃してしまった。
「だから、今日はここまでにして。明日、私の泊まってるところに来る?」
「あっ。行きます」
反射的にそう答え、明日の夜に、この公園で待ち合わせることになった。
泊まっている宿に帰ると、すでに他の四人は戻っていた。
赤川は長髪女の泊まっている宿に行き、他の二人は私たちが居なくなったあと、女子には逃げられてしまったようだ。
黒田とあらかじめ示し合わせて、私たちは結局女の子たちと出会えなかったということにしてあったので、他のメンバーからの追及はなかった。
その後について、こっそり黒田に聞くと、いわゆるそういう雰囲気にはなったものの、残念ながら勃たなかったらしい。
彼は繊細だ。
そこで、黒田から衝撃的な話をされた。
「お前、彼女たちの年、知ってる?」
そういえば、正確な歳は聞いていない。
「いや。いくつだって?」
「驚くなよ。二人とも、子持ちの主婦で、ことし四十路を迎えるんだと」
「えぇ!マジか・・・」
美魔女じゃないか・・・。
すぐに言葉が出ない。
でも、あの落ち着きや妖艶さ、手練れた感じを思えば、合点がいく。
明日の夜の件を内密に話し、二人で彼女たちの宿に行こうということになった。
(続く)
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