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化粧品セールスレディの秘密-3話



作家名:バロン椿
文字数:約2900文字(第3話)
公開日:2020年12月2日
管理番号:k071


男性諸氏はお化粧の匂いに惑わされ、クラクラする時もあると思いますが、化粧品セールスはお客様もセールス側も女同士。とても厳しいものがあります。今日の営業会議でも、成績が上がらないと、「アホか!」、「辞めちまえ!」の罵声が飛んできます。そんな時、お休みが取れたら何をするのか?やっぱり男が欲しくなる?ふふふ、今日は特別に二人のセールスレディ、小池淑江さんと吉野知子さんの秘密に迫ってみましょう。



挿絵の官能小説画像


山田温泉

小布施から25分、タクシーは渓谷に面した旅館に着いた。

「お疲れさまです。お待ちしていました」

迎えに出ていた仲居は、「あら、3人ですか?」と訝しそうな顔をしていたが、「ごめんなさい。連絡するん忘れてた。甥っ子がどうしても一緒に行くっていうんで、連れてきたん。同じお部屋でええから、お布団一つお願いします」と淑江は答えていた。

セールスレディにとってはこんなことは簡単、仲居もそれでいいのなら、断る理由もない。

「分かりました。それではお部屋にご案内します」と、通されたのは、5階の角だが、十畳の和室に応接セットが置かれた広縁が付いた見晴らしのいい部屋だった。

「ええ眺めやね」

「ありがとうございます。大浴場に露天風呂、屋上には展望風呂がございます。24時間、いつでも入れます。それでは、これで失礼します」

仲居が出て行くと、「ほな、お風呂でも行かへん?」と淑江がバッグを開けて支度を始めた。

知子もバッグを開け、浩一がいることを気にせず、下着などを取り出していた。

「あ、あの」と戸惑う浩一にお構い無く、淑江は「お兄ちゃんも早く支度しないと」と、ワンピースの背中のホックを外していた。

「あ、いや、僕は……」

ドキドキしてしまい、顔を上げられない浩一だが、衣擦れの音は否が応でも耳に入ってくる。

「あ、ごめんね」

浴衣を取るため、浩一の後ろにある衣装盆に手を伸ばす淑江は既に下着姿。

淡いピンクのブラジャーもパンティも肌に食い込んでいる。

スカートを脱いだ知子もピンクのハイレグを隠そうともせず、「何をしとるん? 手伝ってあげようか?」とジーンズのベルトに手を掛けてきた。

余りにもあっけらかんとした振る舞いに、逆に浩一が恥かしくなってしまい、「あ、い、いいです。自分でしますから……」と慌てて部屋の隅でズボンを下ろしていた。

先ずはカラオケ

「ああ、さっぱり」

「ほんま、ええ気持ちや」

入浴後、淑江と知子が浩一を連れて、和食レストランに入った。

「遠慮せんでええんよ」

そう言われても、普通は遠慮するもの。

浩一はハンバーグとかナポリタンとか手ごろなメニューを眺めていると、「お刺身がええわね」、「うち、お肉が食べたい」など、二人が高級料理を注文し、テーブルには乗りきらないほどの料理が並んだ。

そして、ビールにお酒にワインと飲み続け、浩一はコーラだったが、こっそりワインを飲まされた。

満腹となった3人はそのままカラオケスナックに移った。

「おい、北島三郎の『祭り』を入れてくれ」

「古いなあ。もっと新しい歌はないのか?」

「俺はこれが好きなんだよ」

先客のおやじたちは既に盛り上がっているが、淑江と知子はセールスレディだからこういう場は慣れたもの。

「私たちの曲もお願い」と割り込み、知子が「恋するフォーチュンクッキー」を振り付きで歌えば、おやじたちは怒るどころか、「お姉ちゃん、いいぞ!」、「そっちのお姉ちゃんも歌え!」と淑江にもマイクを渡し、彼女は「天城越え」を熱唱した。

しかし、音痴の浩一だけは「いえ、いいです」と尻込みする。

だが、そんなことを見過ごす二人ではない。

「そないなことで、どないするん?」と知子が無理やり舞台に押し出せば、「僕は歌が……」と浩一がマイクを持っても渋っても、「歌える、歌えないなんて関係ないんよ。楽しむだけや」と淑江が腕を組んで、「二人の大阪」を歌い、続いて、知子が「北空港」をデュエット。


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すると、おやじたちから「お兄ちゃん、いいよな。俺と代わってくれよ!」とやっかみ半分、冷やかしの声が掛かった。

それで吹っ切れた浩一が、「じゃあ、次は嵐の『愛を叫べ』、歌います!」と、やけくそに踊りながら歌い出した。

もうカラオケスナックは、「いいぞ!」、「なんだ、歌えるじゃないか」と拍手の渦に。

調子に乗った浩一は浴衣の前が肌蹴るのも気にせず、まさに叫んでいた。

それを見て、「ええね、あの子」と知子が言えば、「見つけたんは、うちよ」と淑江が。

しかし、知子も「けど、うちのことばかり見とるん」と譲らない。

最後は「女は顔だけじゃないことを知らんからよ」と淑江が歌っている浩一に抱き付き、「ははは、兄ちゃん、もてるな!」と、これまた大喝采。

午後11時半を過ぎ、「お客様、そろそろ」と店を追い出されるまで、その饗宴は続いた。

しゃぶってあげんと

「暑い……」

「あれだけ動けば、当たり前よ」

「でも、楽しかった」

「ほんまに」

「へへへ、少しは上手くなったかな?」

館内は寝静まっているが、浩一はまだまだ興奮が冷めやらず、首筋には汗が浮かんでいる。

見かねた淑江が「もうええから、これで汗を拭きなさい」とハンドタオルを手渡したが、笑っていたのはここまでだった。

「ここや」と知子がドアを開け、部屋に入ると、すっかり片付けられた座敷に布団が三組、川の字に並んで敷かれている。

「ふう、疲れた」と淑江は隅に片された座卓の前に腰を下ろし、知子は「一息つかんと」と、冷蔵庫からビールを取り出していたが、浩一はあらぬことが頭を駆け巡り、急にドキドキしてきた。

「はい」

「ありがとう」

淑江と知子はグラスに注いたビールを美味しそうに飲み干すが、浩一はとても近寄ることなんかできない。

ポツンと離れて布団の端に座っていると、淑江に「僕もジュースでも飲みなさい」と言われたが、ペニスが硬くなっているから、「は、はい」と立ち上がったものの、へっぴり腰になってしまう。

それを目ざとく見つけた淑江は胸元を大きく開けて、「どないしたん、チンポが大きくなって?」と挑発する。

「あ、いや、その……」と浩一は慌てて前を押さえたが、その隙に後に回った知子に紐を解かれてしまった。

「だ、ダメです、そんなことしては」と知子の方に振り向けば、今度は淑江が襟を掴んで後ろに引く。

浴衣の扱いは女が一番よく知っている。

胸はすっかり肌蹴け、おまけに袖が腕に絡まり、自由が利かなくなっていた。

そんな浩一の足元に跪いた知子は、「どないな形をしとるんかな?」とパンツを一気に引き下ろす。

「あっ、ダメです……」

彼は必死にもがくが、腕に絡まる袖を淑江がギュッと握っているから、手が届かない。

「ふふふ、可愛い」と知子が笑うが、その通り。

飛び出した半立ちのペニスは竿が白く、亀頭は完全に剥けきっていない、童貞そのもの。

背中越しにそれを覗き見た淑江も、「ほんまに新品や。知子ちゃん、早うしゃぶってあげんと」とけしかけた。

二人にとって、浩一は「俎板の上の鯉」。

「ほな」と答えた知子は、指先に唾をつけ、皮を剥くと、おしぼりで亀頭全体をクリクリと拭いて、それからパクッと口に咥えた。

「あ、あ、あああ……」と身悶える浩一を上目遣いに見ながら、知子は口の中に唾を溜めて、それで亀頭をグチュグチュと包み、更に両手で睾丸と肛門の周囲を優しく撫でたり、フェラチオを続ける。

しかし、初体験の浩一は過敏。

チュポ、チュパ、ジュルジュル……と淫猥な音を立てて首を振ると、「だ、ダメ……」と体を強張らせ、「まだや、まだやで」と淑江が言うも、次の瞬間、「あっ!あっ!あっ!……」と叫びながら、腰がガクガクと震え、そのまま布団の上に崩れ落ちてしまった。




(続く)





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