雨宿り-第8話
作家名:城山アダムス
文字数:約3030文字(第8話)
公開日:2021年1月22日
管理番号:k070
ひろしの憧れの先生シリーズ第5弾 高校3年生のひろしは、憧れの香織先生と図書館の帰りに土砂降りに遭い、二人ともびしょ濡れに…。あわてて駆け込んだラブホテル・・・シャワーで体が温まった香織先生は、バスローブ姿で寝てしまった。ひろしは、香織先生のバスローブにそっと手を伸ばした。
「ひろし君。あなたの気持ちを知りたいの。」
先生は僕の目を真剣な眼差しで見つめている。
先生の目を見て、僕は覚悟が固まった。
本心を打ち明けようと決心した。
「僕。先生のこと・・好きです。」
先生は一瞬、目を丸くした。
そして、優しく微笑んだ。
「本当?本当に私のこと・・好き?」
「本当です。大好きです。」
先生はじっと僕の目を見つめている。
先生の目が少し潤んでいる。
「うれしいわ。私も、ひろし君のこと・・・好き。」
僕は、その先生の一言に一瞬動揺したが、すぐに心の底から嬉しさがこみあげてきた。
先生はさらに真剣な目で僕を見つめながら、
「おととい、びしょ濡れになって図書館の非常階段で雨宿りしたでしょう。その時、いきなり雷が鳴って、あなたに抱きついたの。あなたも私を抱き締めてくれた。その時、心の底から嬉しいと思ったの。」
そう言うと、僕を強く抱きしめてきた。
「こんなふうに、あなたに抱きついて、あなたから抱き締められた時、心から安心できた。その時、分かったの。自分の気持ちが。」
「先生の気持ち?」
「ひろし君のこと、好きなんだって。」
「先生、僕、嬉しいです。」
僕は先生の目をじっと見つめた。
先生は、そっと目を閉じた。
僕は先生の唇に顔を近づけた。
唇がそっと触れた。
先生のまつ毛が少し震えている。
先生の唇はあたたかく柔らかい。
唇を少し開くと唇の先が濡れてきた。
少し開いた唇の先で、二人の舌先が触れ合う。
先生の唇がさらに濡れてくる。
唇はだんだん大きく開き、いつの間にかお互いの舌が絡み合う。
僕は憧れの香織先生とキスしていることに、心が高揚していた。
香織先生は唇を激しく求めてきた。
先生の息がだんだん熱く荒くなっていく。
両手で僕を強く抱きしめてきた。
僕も先生をギュッと抱きしめた。
僕は先生の唇を激しく吸いながら、そっと右手を先生の胸に置いた。
ブラウスの上から僕の手のひらに収まるほどの、先生の胸のふくらみをとらえた。
指をブラウスのボタンとボタンの隙間にそっと忍ばせた。
指先が先生の肌に触れた。
肌のぬくもりが指に伝わってきた。
指がブラジャーの肩ひもに触れた。
肩ひもと肌の隙間から、指を下の方にすべらせ、なだらかな胸のふくらみをたどりながら、乳首に達した。
「あっ。」
先生は微かに声を漏らした。
僕の指先は先生の乳首にそっと触れている。
先生が呼吸するたびに指先と乳首が微かに擦れ、それが刺激となって乳首は硬さと大きさを増している。
先生の息がさらに荒くなった。
僕の唇を貪るように強く吸っている。
息遣いもさらに荒くなり、胸がうっすらと汗ばんできた。
僕は先生のブラウスのボタンを外そうとした。その時、
「ひろし君、待って。」
先生は、僕の手首をつかみ、手の動きを止めた。
「ねえ、シャワーを浴びましょう。」
そう言って、僕から離れた。
「今日は、暑くて汗かいたから、シャワーを浴びてから・・・ね。」
先生は、はにかむような表情で僕を見ている。
今日はとても暑かったので、僕はマンションに着くまでにかなり汗をかいていた。
いくら身だしなみを整えている香織先生でも、これまでに相当の汗をかいているはずだ。
「先生。シャワーを浴びてきてください。」
「ひろし君は、シャワー浴びないの?」
「僕も浴びようかな。」
先生は、バスローブとバスタオルを2セット取り出して、その1セットを僕に渡した。
「ひろし君のバスタオルとバスローブはこれね。このバスローブ私のだからひろし君には小さいけど我慢してね。」
僕はリビングを出て、脱衣室で服を脱ぎ、浴室でシャワーを浴びた。
これから先生と肌を合わせるのだと思うと、身体を洗う手に力が籠った。
早く先生を抱きたいという衝動を抑えながら、汗をかいて汚れただろうと思われる身体の隅々を丁寧に洗った。
特に、これから一番大切な役割を果たすであろう下半身を、何度も何度も洗った。
シャワーを浴び終え、脱衣室で身体を拭き、バスローブを羽織った。
さすがに先生のバスローブは僕の体格には小さい。
でも着られないこともない。
ブリーフを着るか迷ったが、おとといのことを思い出し、バスローブの下は何も身に着けなかった。
脱衣室からベッドルームに行くと、先生は窓から外の景色を見ていた。
遠くを見つめる先生の姿は美しかった。
かすかに茶色く染め、肩まで伸びたストレートな髪。
色白でスレンダーな体。
大きくクリクリとした切れ長の目。
・・・こんなきれいな先生をこれから抱ける・・・僕の心臓は大きく鼓動し、下半身はすでに限界まで膨れ上がっていた。
「先生。シャワー浴びてきてください。」
先生は軽くうなずくと、脱衣室に入った。
リビングのドアは開いたままなので、廊下の奥に脱衣室のドアが見える。
ホテルと違って擦りガラスではないので、残念ながら、脱衣室の中は見えない。
脱衣室の中で、今、先生はブラウスを脱ぎ、ブラジャーを外している。
そして、ショーツを下ろす。
僕はその仕草を想像し、股間をさらに熱く硬くした。
耳をすませば、ザーッと浴室からシャワーの音が微かに聞こえてくる。
僕はシャワーの音が消えるのが待ち遠しかった。
とても長く感じた。
まるで美味しい獲物を狙う飢えた獣のような気持ちで、先生がシャワーを終えるのを、まだかまだかと待ち続けた。
やっとシャワーの音が止まった。
しばらくすると、脱衣室のドアが開き、白いバスローブに身を包んだ先生が現れた。
バスローブの胸元に白く透き通った肌が見える。
バスローブの下には、白く細い足が伸びている。
先生は胸の前で両腕を交差させ、僕の視線から身体を少しでも隠そうとしているようだ。
おとといのホテルではそういう仕草は見せなかったのに、今日は僕の前では、自分が女であることを強く意識しているのだろうか?
「ひろし君。ベッドルームへ行きましょう。」
先生は、先にリビングを出た。
僕は、先生の後からリビングを出て、ベッドルームに入った。
ベッドルームには少し広めのシングルベッドが置いてあった。
先生は、淡いベージュの毛布をめくり、仰向けに寝た。
白いバスローブの裾から、先生の細いきれいな足が伸びていた。
おととい雨宿りしたホテルのベッドで、バスローブ姿で寝ていた香織先生を思い出した。
「あの時は、香織先生の身体をこっそり触ったが、今日は堂々と抱ける。」
僕の心臓は高鳴り、身体が浮いていきそうだった。
先生は仰向けの姿勢のまま、
「ここに来て。」
とベッドの隣のスペースを指さした。
僕は、ゆっくり先生の隣に仰向けに寝た。
「電気消すね。」
先生はベッドボートのライトを消した。
部屋は暗くなり、僕の視界から先生の姿が消えた。
明るい照明のもとで、先生の美しい肢体をこの目でしっかり確かめたかった。
「先生。ちょっと暗すぎます。」
先生は照明を少し上げた。
ベッドのまわりが微かに明るくなった。
もう少し明るくしてほしかったが、だんだん目が順応して、先生の姿がうっすら見えてきた。
「これくらいでいいかしら。」
「これくらいで丁度いいです。」
僕は、少し体を起こし、先生の方を向いた。
先生は緊張した面持ちで、目をパッチリ開き、僕を見つめている。
両腕をバスローブの胸の上で交差させながら、興奮しているのか、やや荒い息遣いを必死に抑えている。
僕はそっと先生を抱きよせた。
先生も僕に身体を寄せてきた。
先生の唇と僕の唇が重なった。
先生はすぐに唇を開き、僕の舌を求めてきた。
僕も先生の唇に舌を入れ、二人の唇が強く密着し、舌を絡ませていく。
先生は僕の唇を強く吸う。先生の息が荒くなる。
(続く)
※本サイト内の全てのページの画像および文章の無断複製・無断転載・無断引用などは固くお断りします。
メインカテゴリーから選ぶ