記憶の中の女達〜(9)セックスの相性-第18話
作家名:淫夢
文字数:約3130文字(第18話)
公開日:2021年1月22日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
弾けるように揺れた乳房の頂で熟れる前のグミのような乳首が勃起していた。
乳房だけ視ると、確かに、それほどセックスの経験が豊富なようには感じなかった。
スカートを脱がし、ブラジャーとセットのパンティを脱がす。
手入れされた恥毛の叢が私の掌でざわめいた。
“セックスの相性だと?セックスの相性が良ければ性格の悪い男でも、犯罪者でも結婚するのか?”
ふと蓉子の官能に歪む美貌としなやかな裸身が脳裏を過ぎった。
蓉子は私のような明日の希望もない19歳のガキに愛情を抱き、将来を嘱望された画の世界で生きる夢を棄てようとした。
私が麻美の言動にずっと感じていた違和感は、真にそこだと気付いた。
“やってやるよ。勘違いだって想い知らせてやる”
私は全裸になり、乳房と女性器に触れる事なく麻美の裸身をくまなく愛撫し、仰向けにした頃には、麻美は乳房と女性器への愛撫を求めて頻りに裸身を反らし、乳房と女性器を何度も宙に突き出していた。
「ね、ねえ、ねえ。し、してっ」
膝を大きく拡げて秘部を曝し、火を吐くように熱く喘ぐ麻美の膣孔から溢れ滴った愛液が尻孔まで伝っていた。
乳房の裾野を這い上がった唇が、麻美の唇まで辿り着いた瞬間、麻美が私にしがみついて叫んだ。
「いやーっ。ね、ねえっ、もうだめっ、く、狂っちゃうっ、い、挿れてっ」
込み上げる熱い喘ぎに閉ざす事が出来ずにいる唇を貪る。
麻美が鼻息を粗くしてキスを貪り、抱き付いた私の太腿に女性器を擦り付けて悶えた。
両方の眥から涙が伝っていた。
“最後だ”
私は麻美の腕を振り解くと、麻美の太腿を担ぐようにして伸ばした両手で乳房を揉み立て、指の間に挟んだ乳首を転がし、捻り上げた。
愛液に塗れた女性器全体を口に含んで一気に吸い立てる。
「ああっ、イ、イッちゃうっ。イ、イクよぅ。イ、イクーッ」
麻美が一気に裸身を痙攣させて私の口に向って女性器を突き出し、エクスタシーの絶頂を極めた。
私は尚もクリトリスを吸い立て、舌で弾き転がしながら、蕩け切った女陰の襞を割って、膣孔に潜らせた二本の指でクリトリスの裏側の膨らみをしゃくり立てる。
「ああ、な、何っ?い、いやっ。な、何か変っ。」
麻美が怯えたような眼で私を視詰め、声を震わせる。
粘るような愛液の濁音が水音を掻き混ぜるような音に変わり、膣粘膜が洞を開くように拡張し始めた。
逃れようとする麻美の裸身を抑え付けると、激しく痙攣し始めた。
「こ、怖いっ。い、いやっ。いやよっ、な、何か出るっ。こ、こんなのっ、い、いやーっ。ああっ。だ、だめーっ、イ、イクイクイクーッ。で、出るーっ。イ、イクイクイクーッ」
麻美が激しく痙攣する裸身を大きくくねらせ、私の愛撫から逃れようと尻肉を悶えさせた。
私はその裸身をきつく抱き寄せ、尚も激しく膣粘膜をしゃくり立てる。
逃れようとしているのに、それでも大きく拡げられたままの太腿と大きく宙に突き出された尻肉が激しく痙攣し、麻美の尿孔から夥しい愛液が噴き出し、私の腕全体に降り注いで貌から胸に飛沫き、麻美の下腹部から乳房に撥ねた。
私は激しく悶える麻美の裸身を抑え付け、愛撫を続けた。
女性器全体を吸い立て、クリトリスを吸い立て、舌で弾き転がし、膣粘膜をしゃくり上げる。
その開いた口の中に、指をしゃくる度に間欠泉のように噴き出す愛液が流れ込んで来る。
「ああっ、ま、未だっ、で、出ちゃうよーっ。い、いやーっ。イ、イクーッ、イクイクーッ」
余りに強烈なエクスタシーから逃れようと、麻美がシーツをわし掴みにして裸身を激しく悶えさせる。
しかし、その反応とは逆に、私の口に向かって女性器を突き出し、乳首を私の掌に向かって突き出す。
「だ、だめっ、こ、怖いっ、し、死んじゃうっ、や、止めてっ」
私の口に向かって突き出された女性器が私の口の蠢きに合わせて上下する。
「い、いやーっ。またっ、イ、イクイクーッ。だ、だめっ。未だ出るーっ」
麻美の瞳が開きっ放しになり、窒息しそうな程喉を詰まらせ、エクスタシーの叫びも既に言葉にもならなくなった。
ただ粗い喘ぎを洩らし、痙攣を繰り返す裸身を悶えさせている。
愛液の滴る指を抜き出して麻美を横抱きにして乳房を軽く愛撫していると、麻美がやっと眼を開いた。
熱い喘ぎが、未だ唇を閉じさせないでいる。
「お、おしっこっ?」
「違う。潮を噴いたんだ」
「わ、私、こ、こんなになるなって」
私はびしょ濡れになった裸身を翻して麻美の貌の横に膝立ちになり、未だ込み上げる熱い喘ぎに閉ざす事が出来ない麻美の唇に、先端の微孔から滲み出た淫液に塗れた勃起を触れさせた。
「ああ」
麻美が涙で潤んだ瞳で眩しそうに視詰めて横向きになると、怠そうに両手で勃起を捧げ持って緩やかに扱きながら、小さく溜め息を付いて先端を咥えた。
閉じた瞳を時折開いて勃起と私の顔を交互に垣間視、また瞳を閉じて勃起を舐め、しゃぶり、吸い立て、窄めた唇と指で幹を扱き立てる。
それ程上手くはないし、技巧的でもなく、ただ私の勃起を愛おしそうに愛撫していた。
女性のフェラチオの遣り方に二通りある。
一つは、フェラチオを施している相手の男性、または男性の勃起が愛おしくて、その愛情の発露として愛撫する。
もう一つは、自分が施しているフェラチオによって、相手の男性を興奮させたい、快感を与えたいと愛撫する。
当然、同じような状況でするフェラチオなのだが、前者がその行為だけで精神的に完結する、或いは完結するのを許容しているのに対して、後者はフェラチオの延長としての勃起の挿入を前提としているのだ。
麻美は「もうだめ」と快感の絶頂を何度も極めたのに、未だ私とセックスしたいという意思が感じられた。
“貪欲なんだな”
時折、私の勃起を含んで眉を顰め、頬が歪むが、出遭った頃に比べて随分愛らしく感じられた。
「挿れるぞ」
私は麻美の裸身を仰向けにし、両脚を外側から膝で挟んで閉じさせたまま、唾液塗れの勃起で麻美の膣孔を探り、ゆっくりとめり込ませて行った。
麻美が小さく喘ぎながら締め付けられた両膝を開いて尻肉を浮かせ、勃起を奥まで咥え込もうとする。
私は途中で止める。
「ああ、意地悪」
「欲しいのか?」
「ああ、ほ、欲しいっ」
麻美が私の腰を両手で抱え、私の勃起を奥深く咥え込もうとするように、女性器を突き出して尻肉を浮かせた。
“もう良いか”
私は両膝の戒めを解き、太腿を抱えると、激しく勃起を抽送した。
「出すぞ」
「ああ、出してっ、中に出してっ、イ、イクイクーッ」
麻美が痙攣する裸身を仰け反らせ、エクスタシーの絶頂を極めたのと同時に麻美の膣粘膜奥深くに夥しく射精した。
翌朝、私の腕の中に麻美の寝顔があった。
寝顔は可愛いのにな。
私は麻美の乳首を摘まんで捻ってやった。
「お、おはよう」
目覚めると、随分眼差しの柔らかい貌になっていた。
「で?セックスの相性は?感想は如何でしょうか?」
麻美と結婚処か、セックスもこれ一度で終わりにしたいと感じた私は麻美の気持ちを先に尋ねた。
「貴方のセックスって厭。濃過ぎるもの」
「濃過ぎる?」
「そう、私は淡白なセックスが良いのよ」
「へー、あんなに激しくイキまくった麻美ちゃんが?淡白?かよ」
意外だった。
私は噴き出しそうになるのを堪えてふざけた。
「あ、あれは、あ、貴方が悪いのよ。あんな事するから」
「あんな事って」
「わ、私がした事のないセックスするから」
麻美が恥じらって、愛らしい表情になった。
何時もこの貌だったら、悪くないのにな。
「残念だなぁ。毎晩ヤリ殺してやりたかったのに」
「厭、絶対厭よ。それに私、彼氏がいるの」
「なんだよ?それ。見合いしに来たんじゃなかったのか?」
「ちょっと倦怠期だったから、違う男としてみたかったの。貴方だったら親父公認だし」
麻美が少女のような幼い表情で、無邪気に舌を出した。
(続く)
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