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アナルファンタジー(5)激変-第8話



作家名:優香
文字数:約4360文字(第8話)
公開日:2021年1月4日
管理番号:k066


挿絵の官能小説画像

「感じ易いんだね?」

「ああ、は、恥ずかしいっ」

私の乳房と女性器を愛撫する彼の指の動きの巧みさは、亜紀さんよりもはるかに上であったし、キスの巧さも、同様であった。

それはそれ以上詮索する必要のない程、彼の女性経験の豊富さを物語っていた。

「してくれる?」

彼が体勢を入れ替えて逆向きに横たわり、私の眼の前に勃起を突き出した。

幼い頃父母のセックスを盗み見した時の父の勃起、若衆部屋で観たセックスのビデオの中の男性の勃起とは、遠近感の相違もあって比較する事は出来なかったが、眼の前に突き付けられた勃起は、想像以上に巨大で逞しかった。

震える手で幹を軽く握り締め、その長さと太さを確かめるように、撫で摩ると、そそり立った勃起の先端の小さな媚孔から湛えられていた透明な粘液が幹を伝って滴り、指先に絡み付いた。

「熱心に観察するんだね?」

彼の言葉に、彼が私の行為を見つめていた事に初めて気付いた。

「い、いやっ、は、恥ずかしいっ、だ、だって、は、初めてだからっ、ああっ」

《き、気持ち良いっ、か、感じるっ》

言い訳を最後までしないうちに、私の女性器全体を、熱く滑らかで柔らかい粘膜が覆い、優しく吸い立て、女陰の襞をなぞり上げた。

亜紀さんの愛撫で官能を言葉にするのに慣れていたが、思わず本能的に口をつぐんだ。

「口で、して、遣り方、知ってるでしょう?」

彼が私の女性器に息を噴き掛ける様にして催促した。

「じょ、上手じゃないけど、い、嫌にならないでっ」

私は、指先で彼の勃起の幹を撫で摩りながら、先端に舌で触れて舐め上げ、口に含んで恐る恐る吸い立てた。

「ああ、気持ち良いよ。上手じゃなくても良い。男性経験がなくて上手だったら、それこそおかしいよ」

彼が私の女陰の襞を吸い立て、舐め上げながら、クリトリスを指の先端で優しく擦り立てた。

クリトリスが反応して私の裸身をひく付かせる。

「感じてるんだ。敏感だね?やっぱり、貴方は」

私はそれには応じずに、生まれて初めて口にした大人の男性の勃起を夢中で口と指で愛撫した。

私の口の中と掌の中にある勃起は、幼い頃の禁じられた遊びの中での浩ちゃんの男性器とは、当然と言えば当然だが、まるで異質の存在であった。

熱く脈打つ勃起が私の唇と舌の愛撫でさらに硬直し、時折跳ねるのが嬉しく感じられた。

唾液が恥ずかしい程口の中に溢れ、唇の端と勃起の幹を伝って滴る。

「が、我慢出来なくなって来た。は、挿っても良いかな?」

彼が身体を起こして、私を抱いた。

「ちょ、ちょっと、ま、待って下さいっ」

私は、裸身を翻してベッドを降り、バッグから、持参したタオルを取り出してベッドに戻り、尻肉の下に敷いて横たわった。

「シ、シーツが、よ、汚れると、は、恥ずかしいからっ」

「礼儀正しいんだね?」

彼が私に再び覆い被さり、キスを見舞いながら、私の両脚を両脚で拡げ、私に体重が掛からないように片方の肘で裸身を支え、片方の手で勃起を握ると私の女陰の襞を先端で探りながら、膣孔に宛がった。

「こ、怖いっ。お、お願いっ、そ、そっとっ」

亜紀さんとのセックスは限りなく経験し、父母のセックスを盗み見し、また若衆部屋で何度かビデオで観てはいたものの、やはり自分が、先程までしゃぶり立てていた巨大な勃起を膣孔に初めて受け容れる事には、多少ならずとも恐怖心を抱いた。

しかし、彼の勃起を口と手指で愛撫しながら、乳房と女性器を愛撫されて、私の媚肉は激しく疼き続けていた。

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「初めての時は、ゆっくりするよりも一気にした方が、痛みが少なくて済むんだよ」

彼が優しく私の髪を撫でながら、微笑んだ。

その言葉は、彼が恐らく、処女を抱くのは初めてではないだろうという事を現していた。

「い、いやーっ」

瞬間、彼の勃起が一気に私の膣粘膜奥底まで貫いた。

彼が時間を掛けて愛撫してくれたからか、それとも亜紀さんとのセックスを何度も経験していて、膣孔が解れていたからか、想ったより痛みは少なかった。

それでも、時折、私の膣孔が無意識に痙攣して彼の勃起を締め付ける度に、膣孔に引き攣る様な鋭い痛みが走った。

「一気にするよ。が、我慢出来る?」

「は、はいっ、が、我慢しますから、わ、私の中でっ、ま、満足して欲しいっ」

「中で出して、大丈夫なの?」

「け、計算してますから、だ、大丈夫ですっ。ああ、は、早くっ」

彼を急かしたのは、痛みから早く解放されたい意識も手伝ったが、初めて男性を受け容れた処女が、いきなりエクスタシーを迎えるような痴態を曝したくない、という女のずるさもあった。

それ程、私の媚肉は痛みにも拘わらず奥底で疼き続け、エクスタシーの波が堰を切りそうな程大きく揺らいでいたのだった。

「すぐにイクようにするからね。少しの間、我慢してっ」

彼がそう言うと、体重を支えていた肘を立てて両方の乳房をわし掴みに揉み立て、二つの乳首を交互に吸い立てながら、もう片方の手で私の尻肉を抱えて、猛然と抽送し始めた。

「ああっ、き、きついっ」

私の愛液か、出血した血液か、膣孔を勃起が出挿いりする度に、粘り気のある奇妙な濁音が響いた。

「イクよっ。ああっ、で、出るっ」

私は、媚肉の奥底でエクスタシーの波が堰を切ったのを感じて、手の甲を口に当てた。

膣粘膜奥底で彼の勃起が一層巨大に膨れ、先端から弾ける様に夥しい精液が噴出した。

私の膣粘膜が彼の勃起を咥え込んで収縮弛緩を繰り返す。

私は、初めて男性の勃起を受け容れ、処女の出血の痛みを覚えながらもエクスタシーの波に襲われたのだった。

その事が、私にとって、自分が亜紀さんの言うように「すごくエッチな女」であるかも知れない事を自覚させた。

「痛かっただろう。ごめんね?嬉しいよ。貴方の、初めての男になれて」

私がエクスタシーの波に襲われた瞬間、声にならない叫びを上げたのを、彼は痛みのせいだと勘違いしてくれたようであった。

彼が勃起を抜き去った後、裸身を起こしてタオルの出血を確認する。

そんなに出血は酷くなく、鮮血と、私の滴らせた粘り気のある白濁した愛液と、膣孔から洩れた白い精液が、奇妙な構図を描いていた。

「ああ、は、恥ずかしいっ」

私はタオルをくしゃくしゃにして掴むと、浴室に走って、シャワーを流し、夢中で洗い始めた。

彼がゆっくり後を追って来て、私を背後から抱き締めた。

「優香、可愛いよ。愛してる」

鮮血と愛液と精液は落ちたが、多少色は残った。

しかし、タオルを家に持ち帰るつもりはなかった。

浴室の足許に置きっ放しにすると、彼に向き合って抱き付いた。

「わ、私もっ、す、好きですっ」

《愛してる》と言うべきであったのだろうか?

何故か、言葉に出来なかった。

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《私?省吾よりも、亜紀さんの方を愛してる?》

そんな想いが心を覆った。

シャワーで互いの裸身を愛撫し合うように流し合う。

「ああっ」

彼の指が、壊れ物を扱うように、私の女陰の襞を開いて処女喪失の跡を流そうとした時、痛みと同時に、膣粘膜に残っていた彼の精液が流れ出した。

鋭い痛みと同時に、妖しい疼きもまた、媚肉の奥底に起こった。

彼の手が私の手を勃起に誘った。

絡み付いた私の愛液と彼の精液を、掌で勃起を愛撫するように擦り落とす。

彼の勃起は、少し柔らかく、小さくなっていたが、私の掌で再び反り返り、元の硬さを取り戻していた。

「あ、あのっ。わ、私っ」

彼は恐らく、もう一度したいのだろう。

亜紀さんとセックスした際に、何度でもエクスタシーの絶頂を連続して極められる事に関して、女の性欲は際限がない事を知った。

「男だって、女程じゃないけど、茂樹も若いから、一晩に三回くらいは射精するわよ」

亜紀さんがそう言ったのを想い出したのだ。

しかし、自分の方から、彼の勃起を愛撫するのは、躊躇された。

「良いんだ。また、今度ね?」

彼はそう言って微笑むと、私の唇を貪った。

抱き合って眠り、目覚めた朝も、彼は何もせず、私を送ってくれた。

そんな気遣いをする彼に優しさを感じる反面、物足りなさを覚えたのも事実であった。

しかし、週に二、三度逢い、そのうちの一度はホテルでセックスするようになって、私は男性とのセックスの悦びを知り、また彼に悦びを与える愛撫の仕方も身に付けた。

それでも、彼の女性的とも想える優しさに、心の隅には常に物取りなさが燻り続けた。


省吾との交際いは、私が高校三年生になった春、突然終止符が打たれた。

彼は、私と交際うのと同時に、市内の呉服問屋の一人娘とも交際っていたのだ。

そしてある日、その女性と結婚して、実家の家業である呉服屋を継ぎ、事業を拡大する事になった事を、告白された。

《また、結婚か》

亜紀さんと同じように、結婚と言う形式で性愛を失う。

私は酷くショックを受けたが、泣いて取りすがると言う醜態を曝すつもりはなかった。

「私は、貴方が結婚しても平気。今まで通り、時々逢って抱かれたい」

それは、私の率直な想いだった。

しかし、彼は首を横に振り、私の前から去って行った。

《結婚って、何なのだろう?》

結婚とは、男女が互いを束縛し合い、制約し合う事を互いに許し合い、またそれを周囲の人間関係の中で認められる制度である。

しかし、それは、形式的で表面的な社会生活の上で成立するものであり、感情や欲望を束縛したり制約したりは出来ないのであるはずだ。

亜紀さんも彼も、私とは別に、恋人がいたのに、私と肉体を求め合い、セックスして互いの性愛を充たし合った。

省吾も私を「愛してる」と言いながら抱き、一方で結婚相手とも同様にしていたはずだ。

亜紀さんも省吾も、結婚を理由に私から去って行った。

亜紀さんとは仲の良い友人のままでいられるが。

恋人でいる間は良くて、結婚したら、何故愛し合う事が出来ないのだろう。

私は、彼の希望を受け容れて別れたものの、その事に関してはわだかまりが残ったのだ。


その夏、何度かデートした事のある武雄に誘われて、成り行きでセックスに応じた。

武雄は周囲の男性の中では、取り合えず最も好ましいタイプではあった。

だからデートの誘いに応じていたのだが、何時か彼が私を抱こうとするであろう事は予測していて、彼に望まれた時、抱かれる事を拒むつもりはなかった。

誰でも良かった訳ではないが、オナニーだけで欲望を充たす事は出来なかった。

やはり、私は亜紀さんに言われたように、性欲が旺盛なのだろうか?

町のパブで食事してお酒を?んだ後、彼は車をホテルに入れた。

私が拒まない事で、彼も安心したのか、部屋に入るとすぐ、私をベッドに圧し倒した。

激情をぶつけて来るような、忙しない洋服の脱がせ方、激しいキス、荒々しい乳房への愛撫が、亜紀さん、そして別れた省吾の、女性的な優しい愛撫に慣れた私には、むしろ新鮮で、刺激的でもあった。

私は彼の愛撫に裸身をくねらせて応じた。

朝から、何度もおしっこした。

暑さで、パンティの中が蒸れて、匂いもこもっているはずだった。




(続く)





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