女豹の如く2-3話
作家名:ステファニー
文字数:約3080文字(第3話)
公開日:2020年10月20日
管理番号:k062
貧困家庭で育ったひろみが、夜の街で成熟した大人の女として成長していく様子を描く。
「もどかしいんでしょ、ひろみちゃん」
アリサはひろみの恥丘をパンティの上から撫でてきた。
ひろみは事実を突きつけられ、恥ずかしさで頭が熱くなった。
その様子を見て、アリサはひろみのパンティの中に手を入れてきた。
容赦なく陰部をまさぐってくる。
「キャーッ!!!」
その手の勢いは止まることを知らず、素早く各所を移動した。
草原を走り回り、谷間に潜むたった一つの蕾を見つけると、さらに堰を切ったようにパンチを入れてきた。
「ひろみちゃんもやっぱりココが好きみたいだね。大丈夫、私もだし、ほとんどの女の子が気持ちいいもん、コレは。ところでひろみちゃん、コレが何かはわかってるの?」
ひろみはわかっていなかった。
ヒカルにつつかれて初めて自分の身体にそんなものがついていると知ったのだが、まだどこにどうそれがあるのかは知らない。
客もいつもそこをつっついてくるが、ひろみ自身としてその姿形を見たことはなかったし、いじったこともなかった。
「えーっ!?もしかしてひろみちゃん、自分でコレを触ったことないの?」
「……はっ、はい……」
「ウソッ!?ヤバいって。こういうトコ自分でガンガン触って、イク感触を身につけないと、ウチらは商売になんないよ」
マズイ。
非常にマズイ。
ひろみはやっと尻に火がついた。
「やります。私、ちゃんと覚えてアリサさんみたいになりたいです」
店には売れっ子トップ3が写真で張り出されている。
アリサは常にそこにいた。
ひろみはそこにまだかすりもしていない。
「わかった。じゃあ、まずはこの気持ちいい感触が感じるってこと、感じ続けて意識が飛ぶとイクってことを覚えよう。それと女は年齢とともに可愛いだけじゃなくてそれ相応の妖しさを出さないと、飽きられちゃうということを肝に銘じるように」
「はい」
「そしたらさ、見てみよっか、アソコ」
「えっ!?見るって!?」
どぎまぎしているひろみを無視し、アリサは真紅のパンティを脱ぎ捨てた。
ひろみの腹の上で、一糸まとわぬアリサの陰部が直に触れた。
触りたい。
イジりたい。
アリサのアソコを。
でも…。
邪な葛藤とひろみは戦った。
「さあ、ひろみちゃん、触ってみて。私のアソコを」
アリサはジリジリとひろみの顔面に自分の陰部を近づけてきた。
あっという間にひろみの目の前にはアリサの陰毛がやって来た。
ふんわりと甘くフルーティに香る陰部。
ブラジリアンワックスで手入れされたビキニライン。
もち肌でピンと張った上向きのヒップ。
ひろみの手は自然とアリサの叢に伸びていた。
草をかき分けていくと、コツンと何かにぶつかった。
その瞬間、アリサの表情が恍惚とした。
「…あっ、…、いいっ!!……そう、そう。ソコッ!!そこをもっと、つっつくの!!」
ひろみは力を入れてそのモノを指圧した。
みるみるうちにアリサは喘いでいく。
さらには液状の何かがアリサの陰唇から溢れ出していた。
「……ひろみちゃん…、見て……、ここ。私の……アソコを…」
息を切らしながらアリサは自身の女陰を指した。
縦長にカットされたアンダーヘアの先端を覗くと、小さな突起物がある。
「アリサさん、こっ、これって…」
「それをイジるの!コレはクリトリス!女の性欲を掻き立てる魔物なの!コレを触ってると気持ちよくなって、その下にあるアソコからお汁が噴き出しちゃうの!ほらっ、見てみ」
アリサは太ももをガバッと開き、陰部を全開にした。
縦筋の女性器を見ると、真ん中の穴から液体が流れている。
「これが濡れるってこと!女は感じるとこうなるの!これをお客さんは期待してるの!」
他人の女性器を見る機会など、普通はまずない。
特に女同士の間柄では。
ひろみはアリサの女陰を見て、なんだかとてもありがたく、それでいて恍惚とした、何とも言えない不思議な欲望を掻き立てられた。
その火照ったひろみの下半身をアリサは指でなぞった。
「さあ、ひろみちゃん。ひろみちゃんにもおんなじモノはついてるんだよ。次はひろみちゃんのを見せてよ」
アリサはひろみのミントグリーンのパンティをずらした。
腰から恥骨まで下ろし、その後はひろみ自身で脱ぐよう、手で誘導した。
ひろみは指示に従って、足からパンティを抜き取った。
「わぁ、ひろみちゃんのアソコ、可愛いじゃん」
アリサは横型に整えたひろみのアンダーヘアを撫でた。
この形は山下が決めた。
その女性に合った形を選んでいるそうだ。
ひろみの脚がアリサによって山型にされた。
そして秘部が全開になった。
「キャーッ!!!」
ひろみは叫んだ。
アリサがクリトリスと会陰を同時に刺激してきたからだ。
上は人差し指で、下は中指と薬指で、ガタガタと振動を与えてくる。
「ひろみちゃん、今はどんな感じ?」
アリサはひろみの顔を覗き込んだ。
「……あっ、……あのっ………、なんというかっ………、くっ、癖になりそうな………、あとをひくというか………」
「そう!それなの、まさに!大切なポイントは!」
これなのか、感じるということは。
確かにこれは気持ちがいい。
ひろみはしみじみと実感した。
「ほらっ、ひろみちゃん、アソコからお水がこぼれてるよ。触ってみ」
アリサはひろみの手を取り、指を陰唇にあて、流れ出る露の先へと仕向けた。
そこはヌルッとした液状の何かが溢れている。
「わかった?コレが濡れるってことだよ。なんとなく自分のアソコがムズッとするでしょ」
「……はい……」
「理想は、お客さんがおっぱいを咥えてる時に湿り出して、パンティを脱いだ時点では滴って、触らせたら大洪水、って感じかな」
「…でも、……お客さんでこんなに気持ちよくなれますか?」
アリサは噴き出した。
「無理、無理、それは。嗄れた爺さんばっかだもん」
「じゃあ、アリサさんはどうやって濡れてるんですか?」
「気持ちいい時のことを想像して、気分を高めてるの。でも、それができるようになるためには、自分でいっぱい練習して、自分の感じるポイントを研究して、感じやすくなる身体を作んなきゃ、だよ。あと…」
「あとは?」
「最高に気持ちいいセックスを経験することだね。その瞬間を考えるだけでアソコが湿っちゃうような」
そう言われても、ひろみには相手がいない。
途方に暮れた表情を浮かべていたのだろう。
アリサは続けた。
「私はさ、大さんって人に教えてもらったんだ。イク感じを。でもその人は彼氏じゃないよ」
「そうなんですか?」
「うん。山下さんがあてがった、私の商売相手」
山下。商売相手。
つまりはひろみにとっての彼を意味するのだろう。
「私はさ、この業界に入るまでそんなに性経験は豊富じゃなかった。その私をここまで成長させてくれたのが、大さんなんだ」
ひろみは野見がぽつりと口にした事を思い出した。
お前の経営手腕に比べたらどうってことねぇよ、と。
「山下さんってすごいの。その女の子の雰囲気で、相性バッチリの男優さんをえらんじゃう。だからひろみちゃんも、きっといい人選んでもらえると思う」
ヒカル。
一度しか関係を持っていない。
それどころかあれ以来、会えてもいない。
だけど、ひろみは一日たりとも、考えなかった日はない。
果たしてまた会えるのだろうか。
「あっ、もしかしてすでにいい人と出会ってる?ひろみちゃん、その人が好きだね?」
ひろみは図星だったが、お茶を濁しておきたかった。
そこで話題を変えた。
「アリサさんはこの仕事、長いんですか?」
それまで明るく笑っていたアリサだったが、急に少し寂しそうな目をした。
「まあ、そんなとこかな。ひろみちゃんと同じぐらいからだからね」
「今、三年目ぐらいですか?」
「うん、そだね。普通の人が高校卒業したタイミングだから」
「普通の人が…?」
アリサはバツが悪そうに苦笑いした。
(続く)
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