ホステスと大学生-3話
作家名:バロン椿
文字数:約3080文字(第3話)
公開日:2020年9月29日
管理番号:k059
うだるような熱帯夜は人の理性を狂わす。大学生の小山謙介の二十歳の誕生日が叔母のスナック「世津子」で開かれたが、ホステスの小林潤子が自分の初体験を語り出したことから雰囲気がおかしくなってきた。「私は本気よ」と潤子は謙介を口説きにかかった……
「こちらでよろしいですか?」
「はい。じゃあ、これで」
「あ、どうも」
タクシーを降りた謙介は潤子に手を引かれ中に入ったが、やはり深夜、フロントのホテルマン以外は誰もいない。
カツ、カツと歩く靴音がやけに響く。
「先程、お電話した小林です」
「承っております」
潤子が書類にサインする間、謙介は落ち着かなかった。
「はい、それではどうぞ」
フロントが差し出す鍵を受け取った潤子は謙介の手を握ると、何も言わずにエレベーターホールに向かった。
まさかと思うが、誰かに見られたら、面倒なことになる。
潤子も謙介とは別の意味で落ち着かなかった。
だから、扉が開き、駆け込むようにエレベーターに乗ると同時に、緊張が緩み、ふぅーと息を吐いた。
いよいよ本当に二人きり。
潤子は「謙ちゃん」と微笑むと、体を擦り寄せ、ちょっと背伸びをしてチュッと唇を合せた。
謙介にとって初めての口づけ。
どんな味か分らぬが、潤子の体は柔らかくて、温かい。後頭部が熱くなるだけで、何も考えられない。
そして、気がつかぬうちにペニスが硬くなっていた。
その間にもエレベーターは階を一つ一つ上がり、「11F」のランブが光り、そこで止まった。
扉が開いて降りると、半間接照明の薄暗い廊下を縺れ合うようにして歩き、「1107」とプレートの掛かった部屋の前に来た。
カチャッと鍵を開け、中に入ると、左側に浴室とトイレ、右側はクロゼット、奥の寝室にはキングサイズのダブルベッドが見えた。
どうしていいのか分からない謙介はその場に立ち尽くしていたが、潤子は窓際のソファーにエルメスのバッグを置くと、ヒールを脱いで、「ふぅぅ、疲れた……」とベッドに大の字に横たわった。
いきなり口で
謙介は潤子に連れられ、ここに来たが、部屋の中はエアコンと時計の音だけ、遠くから車の音が微かに聞こえる。
どうすればいいのか分からず、オロオロしていると、「さあ、支度しなくちゃ」と潤子がベッドから起き上がった。
「じゅ、潤子さん」と言いかけたが、潤子は振り返りもせず、鏡の前に立つと、腕時計とイヤリングを外していた。
そして、おもむろに、ワンピースの背中のファスナーを外すと、肩から袖を抜いて、それを脱ぎ去った。
淡いピンクの下着、謙介は思わず、唾を飲み込んだ。
インターネットやエロ雑誌で何度も見たが、本物は全然違う。
潤子は背丈が160センチ、サイズは85ー60ー88とまあまあの体つきだが、だからといって、自信がある訳ではない。
しかし、謙介に全て捧げる気持ちになっているから、躊躇いはしない。
ストッキングを下ろして、クルクルと丸めながら、足首から抜き取ると、ブラジャーのホックを外した。
そして、パンティも……鏡にはおっぱいも黒々した陰毛も映っている。
謙介のペニスはすっかり硬くなっている。
鏡越しだが、目が合った潤子は髪を後ろで束ねながらも、「初めてでしょう?」と微笑んだ。
謙介は「あ、は、はい……」と答えたが、ポロシャツを脱ごうにも指が震え、ポロシャツのボタンが上手く外れない。
何とか一つ外したところで、無理やり頭から抜き取ったが、そこに近寄ってきた全裸の潤子が「大丈夫よ、心配要らないから」と手を握った。
そして、「やって上げるから」とシャツを捲り、ズボンのベルトのバックルに手が掛かる。
目の前では潤子のおっぱいが揺れている。
謙介は20歳の大学生、セックスの知識は十分にあると思っていたが、やはり童貞だ。
何もできないどころか、足が小刻みに震えている。
それを見た潤子は謙介のことが一層愛おしくなっていた。
スナックで告白した「18の時、30歳のオジサマが相手だったの」という初体験話は真っ赤な嘘だった。
本当は19歳の短大の時、相手は同じ年の童貞の男の子。
痛くて、逃げ回るうちに、相手は何もしないで射精してしまい、とにかく酷いものだった。
だから、謙介にはそんな思いをさせたくなかった。
謙介の足元に跪いた潤子は紺色のズボンを下げた。
大きくテントを張ったブリーフの頂点には染みが出来ていた。
そして、ブリーフの両脇に手を掛け、引き下ろすと、勃起したペニスがピンと飛び出してきた。
大きくはないが、先走り汁に濡れて瑞々しいピンク色の亀頭はしっかりと傘を開いている。
震えていても、陰毛も豊かで大人になる準備は整っている。
(シャワーなんか浴びなくたって……)
汗臭くたって、それこそ、オシッコの臭いがあったって、そんなものは気にならない。
この子が悦んでくれるなら……潤子は躊躇うことなく、謙介のペニスを口に咥えた。
「あっ、そんなこと……」
いきなりのフェラチオに、謙介は慌てて腰を引いたが、潤子は咥えたものを離さない。
生温かくて、ペニスに舌が絡まり、何とも言えない刺激……
「あっ、止めて……ダメだよ、そんなことしたら……」
謙介は潤子の肩を掴んでいる。
そうしないと、腰が砕けて立っていられない。
しかし、始まったばかり。
潤子が首を振ると、刺激が強まり、謙介は、「あ、あ、ダメ、ダメ、じゅ、潤子さん……あ、あ、あああ……」と呻き、脚を突っ張らせて堪えるが、既にペニスはドクン、ドクンと波打ち、精液が集まった亀頭はグッと膨らんでいる。
歯を喰いしばったって、ダメだ。
「あっ……」と息を吐くと同時に、亀頭の先から精液が噴き出した。
謙介はもう自分では立っていられず、潤子の頭を抱え込んでいる。
その間も噴射は止まらず、口の中はたちまちそれで一杯になり、溢れ出るのを抑えるため、潤子は手を口に添えていた。
初めてのセックス
「ご、ごめんなさい……」
全てを出し終えた謙介は精液で汚れたペニスを手で隠しながら、腰が砕けるようにベッドの縁にへたり込んだ。
一方、潤子は「あ、うぅぅ……」と口の中の溜まったものを全て飲み込んでいた。
舌や喉に絡まるが、謙介のものならば、苦にはならない。
いや、むしろ嬉しい。
テーブルの上のティッシュボックスからシュッ、シュッとそれを抜き取り、口の周りの汚れを拭き取ると、顔を上げた。謙介が抜け殻のような顔でこちらを見ている。
(待ってなさい……)
潤子は新しいティッシュを数枚手に取ると、彼の前に座り、ペニスや手に着いた精液を丁寧に拭き取る。
すると、くすぐったいのか、感じているのか、亀頭の周りを拭う度に、「あっ」、「うっ」とか小さく呻く。
上目遣いに見ると、「潤子さん」とすがるような目をしていた。
もう、そのままにしておくことはできない。
小さく頷いた潤子はきれいになったばかりの彼のペニスにその細い指を掛けた。
出したばかりで、萎んで、ふにゃふにゃだが、やはり若い。
扱くと直ぐに反応し、硬くなってきた。
潤子は謙介の胸を押して仰向けに寝かすと、ベッドに上がって、そのまま顔の上に跨った。
黒々とした陰毛が鼻を覆い、小陰唇が口に合わさる。
息苦しくなった謙介が「あ、うぅぅ……」と口を開くと、舌が小陰唇に触れ、しょっぱいような変な味がする。
舌先で突き、チロチロと舐めると、湿り気が潤いに変わり、潤子の口が開き、「ああん」と悩ましい息が漏れる。
(こういうことなのか……)
アダルトビデオやエロ雑誌で何度も見たり聞いたりした「濡れる」ということ、それを初めて味わった謙介の舌は止まらない。
夢中で小陰唇の割れ目の中を掻き回すように舐め回した。
潤いはたちまちヌルヌルになり、「あ、あっ、あ、あああ……」と喘いだ潤子は腰が浮き、前に手をつき、四つん這いになったが、謙介は小陰唇に吸い付き、離れない。
そして、小さな突起に触れた。
すると、まるで腱反射のように、ビクッとお尻が動き、「あっ、イヤっ、あっ、あっ、あ、あああ……」と潤子の喘ぎが一段と大きくなった。
(続く)
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