ホステスと大学生-最終話
作家名:バロン椿
文字数:約3170文字(第4話)
公開日:2020年9月30日
管理番号:k059
うだるような熱帯夜は人の理性を狂わす。大学生の小山謙介の二十歳の誕生日が叔母のスナック「世津子」で開かれたが、ホステスの小林潤子が自分の初体験を語り出したことから雰囲気がおかしくなってきた。「私は本気よ」と潤子は謙介を口説きにかかった……
(ク、クリトリスだ……)
謙介はしゃぶりついた。
コリコリしている頂点を舌先で嬲ると、反応は凄まじかった。
「あっ、あ、あ、あああ、そ、そこ……あっ、あ、あああ……いいの、いいの、たまんないわ……」と潤子は身を捩って喘ぎ、謙介の髪の毛を掻き毟る。
攻め立てる謙介は突起を直にしゃぶった。
すると、「あっ、いや、いや、逝っちゃう、逝っちゃう……」と潤子は激しく身を捩るが、謙介は腰をしっかり掴んで引き寄せ、逃がさない。
小陰唇ははしたない程に濡れてしまい、シーツにもポタポタと滴り落ち、染みが広がる。
そして、ついに堪えきれなくなった潤子が、「もういいから、もういいから」と暴れて、謙介の手を振り切って逃げ出した。
だが、謙介は「じゅ、潤子さん……」と執拗に追い掛けてきた。
股間のペニスは熱り立ち、目は潤子の股間を見詰めている。
「謙ちゃん、待って、待って……」
息も絶え絶え、潤子は仰向けになったが、ゴクッと謙介が唾を飲み込む音が聞こえた。
彼の見つめる先には、小陰唇がパックリと口を開け、赤い秘肉が瑞々しく輝いている。
いよいよだ。
潤子が脚を大きく開き、「オチンチン、オチンチンが欲しい」と謙介を迎え入れると、「うん」と頷いた謙介がぎこちなく体を重ねてくるが、反り返るペニスは的には向いていない。
「待って」と手を入れた潤子はそれを掴んで、亀頭の先を小陰唇の割れ目に挿し込むと、自分から腰を突き出すようにして、彼の体を抱き寄せた。
その瞬間、謙介は「あっ」と声が出てしまった。
一瞬のことだが、亀頭がヌルッとした引っ掛かりを感じ、直ぐにペニス全体がヌルヌルした生温かいものに包まれた。
何だか分からなかったが、潤子に「入ったのよ……」と教えられ、悦びが全身を駆け巡り、「うん、うん」と答えるだけで、言葉にならない。
一方、お気に入りの謙介をついに仕留めた潤子の悦びも大きかった。
抱き合っていると、体はずっしりとして重いが温もりを感じ、しかも、無垢なペニスが自分の膣に収まっている。
その上、「謙ちゃん」と耳たぶを噛んであげると、「潤子さん」としがみついてくる。これ以上の悦びは無い。
潤子は「あぁ、いい、いいわよ、凄くいい……こんなの久し振り……」と耳朶を噛み、腰を使い始める。
ただでさえ危ないのに、ペニス全体が擦られるから、謙介は「ぼ、僕、あ、あ、あああ……」と情けない声が出てしまうが、誕生日のプレゼントだから、思いっきり逝かせてあげたい……と動きを止めない。
それでも、謙介は「だ、ダメだよ、で、出ちゃうよ……」と潤子にしがみついて堪えていたが、それも束の間、「あっ!あっ!あっ!」とペニスが潤子の膣の中で弾けてしまった。
浴室での戯れ
事を終え、浴室に入った潤子は謙介の体についた汗や体液の汚れをシャワーの湯で洗い流していた。
「こっちを向いて」
「あ、うん」
体を結んだ間柄、前を向いても、恥ずかしくない。
「背が高いんだから」と潤子はソープをつけたスポンジで、少し背伸びをしながら首筋から胸と順に洗っていく。
股間のペニスは萎んで小さくなっているが、そこだけは、手のひらで揉むようにして洗う。
くすぐったいような変な感じだが、クイクイと皮を剥かれ、亀頭の周りを洗われると、たちまち元気を取り戻してきた。
それを見て、潤子は「ふふ……」と小さく笑い、「今度は謙ちゃんが」とスポンジを渡してくれた。
嬉しいが、「えっ、いいの?」と反射的に聞き返してしまう。
「勿論よ」と言われ、それならばと、潤子がしてくれたのと同じく、首筋から胸にスポンジを動かす。
おっぱいはやっぱり柔らかい。
それからしゃがんでお腹から太腿へ。
そこで、一旦、シャワーの湯でソープを洗い流し、股間にスポンジを持っていくと、「ダメ。私は手のひらだったでしょう」とスポンジを取り上げられてしまった。
「あ、いや、でも」と顔を見ると、「私も手のひらで謙ちゃんのオチンチンを洗ったのよ」と許してくれない。
だったら遠慮することはない。
謙介は潤子の股間に手のひらをあて、揉み解すと、「ああ、いいわ、そう、そうよ……」と艶かしい声を出す。
ついでに割れ目に指を挿し込むと、既にヌルヌルしている。
続けていると、「はぁ、はぁ、はぁ……」と息遣いが荒くなってきた。
謙介は堪らず腰を抱き締めたが、潤子は「ベッド、ベッドに連れて行って」と、もたれ掛かってきた。
飽くなきセックス
タオルで簡単に拭き取っただけ、まだ濡れた体でベッドに横たわった潤子は「ねえ」と言って、謙介を引き寄せると、唇を重ねていった。
チュッ、チュッ……そして、一旦離れて、チュッパ、チュッパ、チュッパ……と音を立てて吸い立てる。
二人は体を結んだものの、キスはエレベーターの中で軽くしただけ。
順番は違うが、謙介にとってはファーストキスと同じようなものだが、童貞を卒業した自信か、負けずに吸い返し、二人は上になったり、下になったり激しく吸い求めた。
だが、裸で抱き合っているから、気持ちの入り方も刺激も違う。
謙介のペニスはこれ以上ないくらいに硬くなり、潤子の下腹部を突き上げ、「ふぅぅ……」と唇を離した潤子は、浴室で弄られたこともあるが、膣はとっくに潤っている。
見詰め合い、潤子が「しよう」と言えば、謙介は「う、うん」と頷く。
既に気持ちは結ばれている。後は体だけ……
潤子は体をずらして仰向けになると、慣れぬ謙介のため、腰に枕を当てて両脚をM字に大きく開き、謙介はその脚の間を膝立ちのまま進む。
ペニスは反り返っているが、謙介は的を外さぬようにと、右手でペニスをグッと押し下げ、亀頭を割れ目に挿し込み、そのまま潤子の上に乗った。
その瞬間、潤子は「あぅぅ……」と呻きながらも謙介をきつく抱き締め、二人の体は再び硬く結ばれた。
二人は抱き合ったまま、悦びを味わっていたが、更なる高みに昇るため、潤子が腰を振り、謙介もそれに合わせて動き出した。
3度目だから、謙介も簡単には逝かない。
ピチャピチャと股間がぶつかり合い、汗も飛び散る激しい動きに、「はあ、はぁぁっ……いい、いいわ、謙ちゃん、凄い……もっと、もっと……」と潤子も燃え上がる。
そして、謙介が「ぼ、僕……」と歯を喰いしばると、潤子もシーツの端をぎゅっと握りしめ、「ああっ、あっ、あっ、あっ、うっ、うっ、うっ、ああっ、あああっ……」とクライマックスが近づいてきた。
最後に、潤子が「いい、逝って、逝っていいから……」と腰を突き上げると、謙介は堪らず、「あ、あ、あっ!あっ!……あっ!……」と腰をガクガクさせながら射精してしまった。
部屋にはエアコンの小さな音以外には何も聞こえない。
「謙ちゃん、気持ちよかった……」
「潤子さん、僕も……」
シーツは汚れ、ベッドは狭くなったが、抱き合っていれは気にならない。
ひと眠りしたら、また始めよう。朝まで時間はたっぷりある。
あんたもいい人見つけなさい
「潤子さん、大丈夫?」
「うぇ、うぇ……ママ、ごめんなさい……」
紅葉もそろそろ見頃を過ぎようとしている11月、潤子はつわりに苦しんでいた。
「今日は休めば?」
「だって彼の学費を稼がないと」
「全く、妊娠ホステスなんて聞いたことないわよ」
ママの機嫌は悪い。
潤子と謙介はあの日から一緒に暮らしていた。
「えっ、子供が出来た!」
二人から報告を受けた世津子は腰を抜かしてしまった。
姉である謙介の母に電話をしたら、「あんたが傍にいるのに何を見てたのよ!」と叱られてしまったが、謙介も潤子も「結婚させて下さい」と頼み込んできたから、仕方がない。
「あ、ママ、赤ちゃんがお腹を蹴った」
嬉しそうに報告する潤子を見ると、「コンドームもしないでセックスしているんだから!」と言いたくなるが、世津子はじっと我慢していた。
「あんたもいい人を見つけなさい」
姉も勝手なことを言うもんだ。世津子はため息をついてしまった。
(終わり)
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