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記憶の中の女達〜(4)フーテン族の女-第8話



作家名:淫夢
文字数:約3530文字(第8話)
公開日:2020年11月5日
管理番号:k057


この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。



挿絵の官能小説画像

キスを交わしながら、洋服を脱がせ合う。

智子のキスは意外に情熱的で巧みだった。

下着を取ると、やはり上板橋のおねえさん同様、乳房も豊かだった。

“巨乳もグラマーも、何かな”

裸身を視た事は勿論なかったが、中学高校時代に恋した三人の、しなやかな肢体が懐かしい。

それでも、逆向きに私の上に被さり、激しく男根をしゃぶり立て、指で扱く智子の愛撫で、私の男根が一気に勃起する。

眼の前に大きく寛げられた彼女の秘部を指で触れてみる。

それほど大きくはない淡いオレンジの女陰の襞が粘り気のある透明な愛液を湛えてうねり、指先で触れたオレンジピンクのクリトリスがその頂上で一気に勃起する。

おばちゃんやおねえさんの女性器ほど色素が沈着していなくて、女性器も小振り、女陰の襞も薄かった。

腹部に圧し付けられた乳房を、挿し入れた手指で愛撫しながら、女性器全体を口に含み、クリトリスを舌で弾き転がし、吸い立て、愛液を滴らせて蠢く女陰を開いて膣孔に指を挿入して、しゃくる。

智子が勃起を咥えたまま、くぐもった快感の呻きを挙げ、私の口に向かって女性器を突き出した。

「やっぱ、上手だよ」

「すごく、感じる」

彼女が時折、勃起への愛撫を中断して、熱く喘いだ。

Sly&the Family Stoneの“I want to take you higher ”が終わった。

次はThe Whoの“My generation”だ。

私は身体を伸ばして、レコードを変えて掛けた。

「うーん、後で聴けば良いじゃない」

愛撫を中断された智子が膨れっ面をした。

「お前の喘ぎ声が大きそうだからさ」

私は言い訳して、もう一度智子を抱き上げると、女性器にしゃぶりついた。

“ロックを聴きながらセックスするなんて初めてだな”

私はふと想った。

何時も、無音か、テレビの音がしているとか、音楽が流れていても、ムード ミュージックだったりしていた。

何時もとは何か違う。

心の奥と言うか、勃起の付け根の奥底から、エネルギーが湧き上がって来るように感じるのだ。

私は、そのエネルギーに導かれるように、愛撫を止めて智子をベッドに圧し倒していた。

「き、来てっ、い、挿れてっ」

私は智子の太腿を抱えて両脚の間に膝ま付くと、愛液と唾液に塗れてうねる女陰の襞を勃起の先端で別けて、一気に膣孔に潜らせた先端を膣粘膜奥底まで送り込んだ。

「ああ、す、すごいっ、ひ、久しぶりなのっ。か、感じるっ」

やはりステレオのヴォリュームは大き目の方が良かった。

私は、勃起の抽送に併せて大きく揺れる乳房をわし掴みにして揉み立て、乳首を指に挟んで転がし、捻り上げ、勃起の角度を変え、速さを変え、深さを変えて抽送する。

「ねえ、す、すごいっ、い、良いのっ、ああ、イ、イクわっ。イ、イクイクイクーッ」

智子の裸身が小刻みに痙攣し始めてすぐに、それは大きなうねりとなって、彼女を絶頂に圧し上げた。

彼女は乳房を私の掌に向かって、女性器を私の勃起に向かって突き出し、裸身を静止させた。

私は、抽送を中断せずに、そのまま続行した。

「い、良いっ、あ、あなたっ、す、すごいっ、ま、またっ、よ、良くなっちゃうっ」

智子が私の掌に自分の掌を重ね、自ら乳房を揉み立て始めた。

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私は空いた手指で、彼女のクリトリスを擦り上げ、揉み込みながら、もう片方の手指で勃起を咥え込んで蠢く女陰の襞を擦り立てた。

「な、なにっ、だ、だめっ、へ、変になるっ。そ、そんなのっ」

智子が快感に歪む貌を挙げて秘部を覗き込み、私の愛撫を確認した。

勃起で膣粘膜を抽送しながら、指でクリトリスを揉み込み、同時に女陰の襞を擦り立てる。

私もこんな愛撫を女性に施したのは初めてだった。

ふと想い付いたのだが、しかし、それはある意味で失敗でもあった。

女陰の襞を愛撫する指が、間接的に自分の勃起の幹さえ扱いていたのである。

一気に射精感が込み上げて来た。

“でも、もう満足してくれるかな”

「中でも良いのか?」

智子に尋ねると、彼女は虚ろな眼で宙を視詰めながら首を振った。

「だ、だめっ、そ、外にっ」

私は射精に向かいながら智子を追い込んだ。

「ああっ、す、すごいっ、ま、またっ、イ、イクーッ、イクイクーッ」

先程よりも大きなエクスタシーの痙攣が智子の裸身を襲った。

彼女は乳房を宙に突き出し、女性器を私の勃起に向って突き出し、尻肉を極限まで浮かして静止させ、エクスタシーの絶頂を極めた。

私は、愛液に塗れた勃起を抜き出し、自ら扱いて智子の恥毛の叢に精液を撒き散らした。

彼女の裸身に覆い被さると、智子はキスを求めて来た。

暫く応じてやると、やがて裸身の痙攣が収まり、彼女の乳房の起伏も収まって行った。

「すごかったわ。こんなの初めてよ。あなた、上手だわ」

「ご満足して頂けましたか?」

「久しぶりだったからだけど、それでもすごかったわ」

智子が私を抱く腕に力を込めた。


レコードが終わっているのに気付き、LPを入れ替える。

今度は智子も不満そうにはしなかった。

同じ“Woodstock”のJimi Hendrixのギター ソロを掛ける。

智子の横で仰向けになった私に智子が覆い被さって来た。

「ジミヘンのギターって好きだわ。こう、何て言うのかな?うん。子宮が疼くの」

“子宮が疼く”!

面白い表現をする女だ。


この“子宮が疼く”という表現は、しばらくロックの世界にいた私が、素晴らしいロック ミュージックを聴いた時の、言葉で言い表せない興奮を表現するのに、良く使った。

もっとも、音楽の感動を表現するのに言葉が必要だと想った事はなく、それが私の音楽観でもあった。

だから、私は音楽評論家と名札を付けた人種が、今でも嫌いである。


「ねえ、またしたくなっちゃった。もう一回して」

智子が裸身を翻し、萎えた男根を口に咥えた。

「出来るかどうか、判んねえぞ」

私は手を伸ばして智子の女性器を指で愛撫し始めた。

時折智子の恥毛の叢にへばり付いた私の精液が掌にくっつく。

シーツも汚れたかな。

そんな心配をするのと同時に、智子を相手にもう一度出来るかどうか不安になった。

しかし、そこはヤリたい盛りの19歳である。

私自身呆れる程早く、男根が智子の口の中で勃起する。

「おっきくなったわ!」

私は智子を四つん這いにし、豊かな尻肉をわし掴みにして引き寄せ、膣粘膜奥底まで貫いた。

「ああ、後ろからされるの、好きよ」

智子が背中を大きく反らして膝を大きく開き、自ら後ろ手に尻肉を割り裂き、秘部を拡げた。

勃起が出挿いりする度に洞を開いたような膣孔から溢れた愛液が、太腿の内側の膝辺りまで滴り、淫猥に濡れ光っている。

いきなり、初めて経験するような、暴力的とも想える性衝動が湧き起こる。

淫猥な結合部を視詰めながら背後から抽送しているからか?

いや、何か違う。

今まで、おばちゃんやおねえさんと何度もこの姿勢でセックスしたが、その時にはこんな感覚はなかった。

ふと気付いた。

Jimi Hendrixのギター ソロが、私の心の中に性衝動を湧き起こしていた。

これが、ロック ミュージックのエネルギーなのか。

生まれて初めて湧き起こる暴力的な性衝動。


私は、智子の豊かな尻肉をきつくわし掴みにし、愛液に塗れて孔を開けた智子の膣孔を一層激しく抽送した。

性衝動は継続しているが、二度目だから余裕があった。

「ああ、だめっ、イ、イクイクーッ」

「す、すごいのっ、またっ、イ、イッちゃうっ、イクーッ」

「ああ、ほ、ほんとに、だめっ、あ、あなたっ、す、すごいっ、イ、イクイクイクーッ」

射精感を堪え切れなくなった時、智子が4度目の絶頂を迎えた。

智子が絶頂を極めて叫ぶが、既に言葉になっていなかった。

智子が激しく痙攣しながら膝を崩し、ベッドにうつ伏した。

私はその勢いで抜け出た勃起を自分で扱いて、智子の背中に精液を撒き散らしていた。

智子は声も出さず、身動きもせず、ただ裸身を痙攣させ、やがて静かになり、意識を失ったのか、そのまま寝息を立ててしまっていた。

喉が渇いた私は冷蔵庫に入れてあった、缶ビールの残りを一気飲みすると、急に風呂に入りたくなっていた。

オーナーの部屋で風呂に入って、夕方までひと眠りしよう。

私は洋服を身に着け、眠っている智子の尻肉に軽くキスをして部屋を出た。


二日程して、“F”にいると、智子が入って来て、私の処に歩み寄った。

「黙って帰るなんて酷いわ」

子供のように膨れて口を尖らせる。

「良く眠ってたからな」

「ねえ、今日は?来れない?またしたいわ」

“相変わらず露骨な言い方をする女だ”

「お仲間がいるんだろ?他人に聴かれるのは厭だ」

「私は平気よ」

「おれはデリケートなんだ。誰もいない時に行くよ」

「判った」

しかし、智子とはそれっきりになってしまった。

コミューンの仲間達とどこかに移住したのか、それとも新しい恋人でも出来たか。


ただ、今でも彼女には感謝している。

私がギターを買ってロックをやろうと決めたのは、彼女と出遭い、ロックを聴きながらセックスしたせいである事は間違いなかったからである。



(続く)





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