記憶の中の女達〜(2)デパートのトイレで-第4話
作家名:淫夢
文字数:約3120文字(第4話)
公開日:2020年10月8日
管理番号:k057
この作品は、過去、実際にセックスした数百人の女性の中の、記憶に残っている数十人の女性との出遭いとセックスと別れを描写。
デパートの喫茶店で、若い男に視詰められて欲情して誘って、今の時期は午後なら未だ余り人気のない進物、会員サロンのフロアを選んで、そこのトイレに連れ込んでセックスする?
初めてじゃないだろう?
と言いたい処だが、何時の間にかジーンズから露わにされて掌で扱かれ、はしたない勃起が熱く躍動し始めていた。
和服の裾を掻き分けて、手を挿し入れる。
やはりパンティーも履いていなかった。
掌で夥しく生え茂った恥毛の叢を撫でながら女性器全体を軽く揉み込むと、既に滴り溢れた粘り気のある愛液に塗れた女陰の襞が指先でうねった。
私とデパートのトイレでセックスする自分を想像して、興奮していたのだろう。
「ああ、良い。ゆ、指、い、挿れてっ」
着物が汚れるじゃないか?
一瞬感じた私は、乳房への愛撫を止め、片手で絡げた和服の裾を纏めて握り、彼女を一番奥側の壁に圧し付けた。
彼女は、私が愛撫を止めた乳房を、胸元を開けて露わにし、自ら揉み立て始めた。
後で着付け出来るんだろうな?
余計な心配が脳裏を過る。
私は眼の前に突き出され、彼女の両方の掌で歪む乳房を交互に吸い立て、乳首を舌先で転がし、歯を立てて軽く咬んでやる。
そして愛液に潤む膣孔に二本の指を挿入して、膣粘膜を緩やかにしゃくり立てた。
「か、感じるわっ。ね、ねえ。若いのにどうしてそんなに、じょ、上手なの?」
彼女は私の口に向かって乳房を突き出し、私の指の蠢きに合わせて秘部を揺すり立てた。
「先生が二人いるからな」
「そ、それでなのね?す、素敵よ、貴方。さっき、視詰められてた時も、貴方に、お、犯されてる気がしたのっ」
熱い喘ぎの洩れる唇が震え、躰が小刻みに痙攣し始めた。
「いやらしい女だな?もうイクのか?」
「わ、私っ、い、いやらしいのっ。こ、公衆トイレでっ、ゆ、指で、イ、イカされるっ」
火を吐くように熱く喘ぐ彼女の肢体の痙攣が大きくなり、女性器から洩れる愛液の淫猥な濁音が高鳴る。
早く終わらせなきゃ、誰かが入って来る。
私は指のしゃくりを一気に激しくした。
「ああ、イ、イクわっ、イクイクイクーッ」
彼女は私の指のしゃくりに合わせて尻肉を前後に揺すり立て、エクスタシーの絶頂を極めた。
さすがに場所は弁えているのだろう、声は抑えていたが、しかし、トイレに誰か入って来ていたら、明らかに異変に気付いたであろう程の愛液の濁音であり、エクスタシーの叫びであった。
幸い、私達がトイレに入ってからは、誰も入って来ていないはずだった。
「ち、ち〇ぽっ、お、おしゃぶりさせてっ」
エクスタシーの痙攣が収まり掛けた彼女が、和服の裾を絡げて私の前にしゃがみ込んだ。
先端の尿孔から滲み溢れた淫液を指で幹に塗しながら、眩しそうに勃起を視詰め、熱い喘ぎを噴き掛けるように唇で覆った。
熱く濡れた唇と舌に勃起が包まれる。
私は彼女の和服の帯が崩れないように裾を両手で絡げ、彼女の口に向かって勃起を突き出していた。
彼女は、まるで子供が美味しいキャンディを味わうように、舐め、しゃぶり、啜り、咥えて愛撫した。
「だめだ。出そうだ」
私が尻肉を引くと、彼女が立ち上がって、私に向かって尻を突き出した。
「お、おま〇こに頂戴っ」
私は、高さが合うように少し膝を折って、彼女の豊かな尻肉を両手で割り裂き、背後から勃起を膣孔に宛がった。
「い、良いっ」
夥しく溢れ滴っている愛液の滑りのせいで、少し腰を入れただけで、勃起が彼女の膣粘膜奥底まで貫いた。
彼女は小さく、鋭い悲鳴を挙げて、尻肉を私の勃起に向かって突き出した。
私は、彼女の二つの重たく揺れる乳房を揉み立て、指の間に乳首を挟んで捻り転がし、角度を変え、速さを変え、深さを変えて彼女の膣孔を勃起で擦り立てた。
「す、すごいっ。良いっ。く、狂っちゃうっ」
彼女の尻肉と私の下腹部がぶつかる音が余りしないよう、気遣っているのに、彼女はお構いなしで、尻肉を振り立てて来る。
誰か来ないかと気が気ではない。
バレた時は、彼女に誘われたからと言えば良かったのだろうが、そんな事すれば彼女の立場がなくなる。
早く終わらせよう。
先程のフェラチオで込み上げていた射精感が、周囲に気を配るせいか、収まってしまっていた。
勃起の抽送を一気に速めて、もう一度射精感を呼び戻し、そのまま一気に射精する。
「出すぞ」
「い、良いっ。おま○この中、せ、精液っ、い、一杯出てるっ。イ、イクッ、イクイクイクーッ」
彼女も同時にエクスタシーの絶頂を極め、静止させた肢体を激しく痙攣させた。
セックスの最中にも、他人が入って来た気配はなかったはずだ。
ほっと一息付くと、緊張していたせいで、あっと言う間に勢いを失った勃起が膣孔から抜け出た。
彼女の裾をまくり上げたまま、トイレットペーパーで、恥部をぬぐってやる。
「慣れてるのね?悔しいわ」
私が男根をトイレットペーパーで拭こうとすると、彼女が私の愛液と精液に塗れた男根を指で掴み、再び足元にしゃがむと、男根全体を口に含んだ。
熱い粘膜に包まれて、射精したばかりの男根がくすぐったい。
「もう良いよ」
私は彼女を制して、男根をしまい込んだ。
彼女は立ち上がって、和服の乱れを直し始めた。
それを手伝ってやる。
「ねえ、また、逢いたいわ」
「良いけど、またこのトイレでするのかよ」
「興奮したの。あなたが厭なら、何処かのホテルでも」
和服を淫らに開けた女と、何時、誰に知られるかも判らないデパートのトイレで、というスリリングなセックスも悪くない。
「良くやるのか?こんな処で?」
さっきと同じ質問をぶつけてみる。
「しょっちゅうはしないわ。これが3度目よ」
「さっきは、初めてって言ってたくせに」
「あなたが厭がるかと想ったから」
彼女の和服を前から確認して、左右、後ろも確認する。
やはり初めてじゃなかった。
3度目とは言うが、判ったものじゃない。
「おれが、あんたのバッグをひったくって逃げたらどうする?警備員呼んだら、あんたとトイレでおま〇こしたってばらすぜ。それに、バッグの中に住所や名前の判る物入れてるんだろう?おれがあんたを脅したりしたら、人生終わりだぜ」
着付けをもう一度確認してやった後、悪振りながら、彼女の尻を叩いてやった。
「そんな事されるなんて考えた事もなかった。ああ、怖いわ」
彼女は一瞬、身震いし、青ざめて強張った表情をした。
良い処の奥様で、世間の裏側など知らない生き方をして来たのだろう。
「でも、あなた、そんな事しないわよね?優しそうだから」
彼女が私に抱き着いて、キスをねだった。
「優しい訳じゃないよ。ただ金に興味ねえから」
「そんな感じ。女にもあんまり興味なさそう。誘われたから仕方なしにセックスするって感じ」
「女に興味がねえ、って未だ判んねえよ」
キスを返してやる。
「またしたくなっちゃう」
「もう良いだろ?先に出ろよ。あんたが合図したらおれも出て行くから」
「来週の今日、午後2時。さっきの喫茶店で」
「判った、判った」
もう一度尻を掌で叩いて彼女を促す。
先に出た彼女が入口で立ち止まり、後ろ手で手招きした。
私は、先に歩き出した彼女の後姿を視ながら、小走りでトイレを出た。
翌週、約束通りに待ったが、一時間経っても彼女は現れなかった。
急用でも出来たのか。
私が脅かした事を気にして来るのを止めたのか?
未練を抱くような女性でもセックスでもなかった、と忘れる事にした。
“I”の一階のガラス張りの喫茶店は、それ以来何百回と言わず利用した。
その度に彼女とのセックスを想い出しはしたが、彼女と遭う事はなかった。
彼女もここに来て、私を見かけた事があったのかも知れないが、声を掛けて来る事もなかった。
しかし、トイレが、無料のラヴホテルになる事を知ったのは、それからのセックスライフにとって無駄ではなかった。
(続く)
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