シェアワイフ-第9話
作家名:雄馬
文字数:約3400文字(第9話)
公開日:2020年9月29日
管理番号:k054
●登場人物
森晴彦(もり はるひこ)二十七歳
山根温行(やまね はるゆき)二十七歳
森明美(もり あけみ)二十七歳
山根裕子(やまね ゆうこ)二十五歳
今度は何だ。お、浴衣の中に手が入って来たよ。その上おっぱいを押し付けてきた。脇腹に弾力のある肉がぴったりと。いや、腕だなこれは。なんという柔らかい二の腕だ。
これを登って行くと。ああ、腋だ。俺はこの腋のプヨプヨした肉が好きだ。肉というより皮か。さすがに俺が見込んだだけのことはある。手入れが行き届いている。
でも裕子ちゃんは子供みたいだから生えないのかもしれない。お、くすぐったいんだな。それにしても凄く柔らかい。チンコを挟んでこすってみたい。明美のはチクチクするからな。
剃るから駄目なんだ。抜くべきだ。それが嫌なら、むしろ伸ばせ。その点裕子ちゃんは完璧だ。あとでトライしてみるか。
もう少し手を奥に――。ふむ、ブラをして寝るのか。外そう。いや待て。外して元に戻せなかったら大変だ。とりあえず上から触るだけにしておこう。
フムフム、小振りだが弾力が素晴らしい。指だけ直にいってみるか。お、ちょっとインチキがしてある。カワイイな。ここが端っこだな。このヒラヒラの上から隙間に指を―――。
オオッ!すぐ乳首。抓んじゃえ。うふっ、固くなった。我慢できん、ブラをずらそう。でも元に戻せるかな。明美はよく鏡の前で、眉間に皺を寄せて首を捻ったりしてるからな。
裕子ちゃんも小さいなりに、いや小さいからなおのこと成型に気を使わなければならないのかもしれない。朝起きて「たいへんだ!ゆうちゃんの大切な谷間がなくなってる。
ドロボー」か何んか言って騒がれても困る。まあいい、その時はその時だ。兎に角ずらそう。
さて、上げるべきか下げるべきか。上に寄せた方が邪魔にはならないが、背中のホックを外さないと難しいな。途中で引っ掛かって、おっぱいが真っ二つになるとまずい。
肩紐を外せば、そのままでも露出するかな。その前に浴衣をどけよう。浴衣は簡単でいいな。脱がさなくても、はだけさせれば素っ裸と変わらない。終わったら掻き合わせとくだけで済んでしまう。
もっとも直しとかなくても驚かないだろう。浴衣というものは、朝起きると袖だけ残して背中でしめ縄のようになっているもんだからな。裕子ちゃんも寝相はあまり良くないようだから同じだろう。
肩の紐を取るか。フム、小さい肩だな。これは鎖骨か。鎖骨が好きな奴がいるんだ。おかしな奴がいるものだと思っていたが、こうやって指でなぞると、おかしな奴の気持ちが分かる気がする。
華奢な骨組みが女を感じさせる。この辺りに窪みが出来るはず。腕を、どうだ、こうか?おお、こんなに深く沈み込んだ。そういえば明美にこんなのあったかな。あいつは肉付きが良いから、窪みは出来ないかもしれない。
しかし明美は乳の深い谷間が女を感じさせる。
これが肩紐だな。取れた。おっぱいは出たかな。よし、出てる。裕子ちゃんのおっぱいはカワイイな。掌に納まる。あ、くっ付いて来た。寒いのか。布団を掛けよう。しかし見たいな。潜って目睫の距離でガン見するか。どれどれ。
オオッ!睫毛が当たっているのに全然見えん。ほお擦りしよう。う〜む、焼きたてのパンのような柔らかさ。それになんという肌理の細やかさ。素敵だ。
明美のは大きい分いろいろ出来るが大味だからな。繊細さでは裕子ちゃんの方が勝っていると言わざるを得ない。しかし近い将来、この素敵な膨らみが、その価値を寸毫も弁えない乳飲み子に吸い荒らされるのだ。
それがためにこの美麗な造形が―見えないが―永久に失われることになるかもしれないのだ。耐え難いことだ。今のうちにしっかり味わって、この麗しい姿を脳に焼き付けておこう。おっぱい舐めちゃう。
「あた!」
アタタ。膝が急所に・・・・・・イタキモチイイ・・・・・・。
「ううん」
ゲ!起き上がった。どうしよう、小さくなろう。布団の中に丸まって。俺は枕だ。無駄に大きい洋風枕だ。
「わぁ、まっ暗だぁ」
ヤバイ。ん?また横になった。い!抱きついてきた。嬉しい。しかし俺を山根と思っているとすると悔しい。そうだ、俺はいま山根なのだ。
山根裕子の夫なのだ。堂々と抱いていいのだ。むしろ抱かなくては怪しまれる。ガッシ!
「ゥゥ、やだ」
しまった。強すぎたか。でも背を向けただけだ。むしろ密着してきている。大丈夫だ、たぶん。
後ろから抱きしめよう。ぎゅうぅぅ。毎晩こうして眠りたい。
ただ浴衣が邪魔だ。俺のはヒーローのマントのように背中に回って前はもろ肌になっているのに、裕子ちゃんのが全部背中に回って、その上、尻の辺りに固まっていて感触が間接的だ。
せっかくの良いポジションがもったいない。どかしたいが、捩れていてどこがどうなってるのか分からん。このまま前に持っていっとこう。これでぴったりと体を重ねると。おぉ!尻が柔らかい。
おっぱいをさわろう。背後から乳を揉むのはいやらしくていいな。裕子ちゃん、ちょっと腕をどけて。ぬぉ!ブラが元に戻っている。
さっき起き上がったときに直したな。まあいい。時間も限られているから、名残惜しいが下に移ろう。
ゲ、こっち向いた。真っ暗でも面と向かうのは流石に怖い。ぴったりくっつこう。もっとこっちへおいで。胸と胸をぴったり合わせて・・・・・。
ちくしょう、また浴衣が邪魔だ。体の下になっていて、どうにもならん。反対に寝返りを打ってくれたらよかったんだが。
でも尻は触り放題。いい手触りだなぁ。あ、今、キュッてしたな。そういえば今日、裕子ちゃん、短パンはいてたな。小柄だからミニスカートより似合う。
程よく肉の乗った尻の丸みが素晴らしかった。それを今、俺は直に素手で思う様まさぐることが出来るのである。
「ンン。もっと○※☆△×♪て」
うわ、文章しゃべった。なんて言ったんだ。もっと乱暴にしてって言ったのかな。違うな。
もっとこっちに来てって言ったんだな。浴衣を引っ張ってるようだし。目を覚ましたのかな。
まあ、あれだけ飲んだから大丈夫とは思うが。しかし言葉を交わす事態は想定していなかった。たとえ泥酔していても会話は危ない。今バレなくても後で思い返して、何か変だと感づく恐れがある。
そうなれば家庭崩壊だ。明美は許さないだろう。見ず知らずの女ならまだしも、浮気相手が自分の親友なんて。いや、浮気どころではない。犯罪ではないか。そうだ、これは立派な準強姦だ。添い寝で満足して帰ろうかな。
やや、何かがチンコのそばで蠢いている。うぅむ。何て所に手を置いてるんだ。こすり付けよう。おお、摑んだ。むむ、離した。もう一回摑んでくれ。裕子ちゃん。もしもし。
よし摑んだ。つんつん。お、摑んだ。肘を突っつくと摑むな。つんつん。何度もやってると、そのうち目を覚まして握り潰されるかもしれない。あ、いい事思いついた。
手はどこだ。ここか。これをトランクスで掬って手を離す。イエス!手がトランクスの中に入って来た。うぅぅ、いい!これなら摑んでもらわなくても大丈夫だ。
わ、金玉にぎった。眠っているはずだが・・・・・・。山根に毎日やらされるから、寝ながらでも奉仕するようになったのかな。かわいそうに。でも今はそのおかげで気持ちいい。少しずらしてチンコを触ってもらおう。
おお、そうそう、そこだ。そこを握ってくれ。痛くないから、ぎゅっと強く。裕子ちゃんはパンやケーキを焼くのが好きだそうだから、パン生地をこねる要領でもっと強く。
ううう、気持ちいい。いい手つき。
明美も休みの日に、サッカーなんて腹の足しにならない無駄な肉体労働やってないで、女らしくパンでも焼けば・・・・・・。
まてよ、明美はパンもケーキも焼かないが、食事の支度は毎日キチンとしているな。コンビニの総菜とか、レンジでチンとかで間に合わせたことは一度もない。
苦労しているようでもなかったから気にしたことがなかったが、なかなか出来ることではない。毎日献立を考えるだけでも大変だろう。家の中がいつも綺麗に片付いているのも当然ではない。
全自動洗濯機といえども、汚れたシャツを放り込みさえすれば、洗って乾かして畳んで箪笥の引き出しにしまってくれるほど全自動ではない。当たり前のように考えてはいけない。
たまに洗い物を手伝って、家事を分担する良い夫くらいにうぬぼれていたが、とんでもない事だ。もっと色々手伝おう。いやいや、手伝うという発想が既に違う。
別に家事は明美の仕事に決まったものではない。出来ることは極力やろう。と言って料理は出来ず、風呂掃除と買い物の時の荷物持ちくらいが関の山か。
(続く)
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