アナルファンタジー(4)激愛-第6話
作家名:優香
文字数:約3050文字(第6話)
公開日:2020年9月18日
管理番号:k055
《ああ、み、観て下さい。あ、貴方に似てる悠美は、こ、こんないやらしい子なの》
悠美は、脳裏に浮かべた彼女の微笑む貌を想い浮かべながら、彼女に痴戯を観られる事で、何時もより官能の疼きが昂まっているのを、明確に自覚していた。
初めて性を意識して触れた頃より、乳首もクリトリスも少し大きく勃起するようになり、乳房の膨らみも、女陰の襞も大きくなった気もしていた。
悠美は、それが女としての成長だとは想わず、自分が毎晩のようにオナニーをするせいだという、罪悪感を伴った解釈をしていた。
それでも、そんな理性的な想いも、悠美の性欲を止めるには至らないのは言うまでもなかった。
あっと言う間に滲み溢れた愛液に塗れる女陰の襞をなぞり、滑る指でクリトリスを揉み込み、擦り上げる。
《ああ、か、感じるのっ。ゆ、悠美は、あ、貴方に見られながら、オ、オナニーッ、す、するのっ。貴方が握手してくれた手で。貴方に触られてるような気がして、す、すごく、か、感じますっ》
媚肉の奥底にエクスタシーの波が一気に立ち上がり、揺らぎ始めた。
全身の肌がざわめくような、妖しい官能が悠美の指の動きを速めて行く。
《ああっ、す、すごいっ。い、良いっ。イ、イクッ、イクイクーッ》
美しい彼女が見詰める、その視線の先で、悠美は熱い喘ぎを洩らし、声にならない叫びを上げて、エクスタシーに痙攣した。
何時もよりも、はるかに深く、はるかに速く絶頂を極めた。
かつてクラスメートとオナニーの見せ合いをした時は、未だ性愛のなんたるかを知らないままであり、そして、勿論そのクラスメートに好意を持ってはいたが、愛情やセックスの対象としての存在ではなかったのだ。
今、昼間握手して、自分に似ていると言ってくれて、抱き締め、キスさえしてくれた彼女に抱いていた憧れが性愛の対象として、悠美の心に明確に存在する事になった。
《ゆ、悠美は、あ、貴方に観られて、じ、自分で、か、浣腸してっ、う、うんちしながらっ、オ、オナニーして、イ、イキますっ》
身体中を充たす官能と、喘ぎと胸の鼓動が未だ収まらない内に、ベッドからのろのろと這い出た悠美は、机の上に置いた五〇〇ミリの水のペットボトルを震える手で取り上げる。
時折、部屋に入って来る母親も、そのペットボトルを観ても、最近になって、悠美が夜中に水を?む習慣を覚えた事に対して、何の違和感も抱いてはいなかった。
本棚の上に飾ってある、小学生の頃、陶器の窯元の見学で、実習に作った器を取って机の上に置いて水を移し、子供の頃に使った昆虫採集セットの注射器を手にする。
近くの公園で、温かく微笑む父母が見守る中、網を振り回して虫取りをした頃。
傷付く事も、後ろめたく想う事も、畏れ戦く事もなく、何時も無邪気に笑っていた頃。
《ああ、み、観てて下さい。貴方に似ている悠美は、こ、こんな恥ずかしい事、隠れてしています》
上品で清楚で美しい彼女の微笑を湛えた貌と、未だ見ぬ美しいであろう裸身を想い浮かべながら、悠美は何時もと同じ手順を踏みながらも、何時もよりはるかに興奮していた。
パジャマのズボンとショーツを膝まで降ろし、水を注射器で吸い上げて露出させた尻を突き出し、後ろ手に回した手の指で、愛撫を待っているかのようにひくつく肛孔を解す。
一気に柔らかく解れた肛孔に注射器の先端を潜らせ、めり込ませる。
妖しくひくつく肛孔は、親指よりも少し太い注射器を簡単に咥え込んでいた。
眼を閉じて、ポンプを圧し、水が腸内を浸し始める。
全部注入して、もう一度、もう一度と同じ痴戯を繰り返す。
ペットボトルが空になる頃、悠美の下腹部が膨らみ、腸粘膜内部で水が駆け巡る。
悠美は、ひくつく肛孔に力を込めて水を洩らさないように意識しながら、パジャマのズボンを履き直し、急いで、しかし忍び足でトイレに入る。
全裸になって便器に座り、乳房とクリトリスを指で愛撫しながら、排泄感に耐える。
《ま、未だだめっ。ま、未だ出しちゃ、だ、だめっ。イ、イクまで我慢するのっ》
限界まで排泄を堪え、エクスタシーと同時に排泄する。
それが最も快感である事を、悠美は既に心身共に悟っていた。
《ああ、み、観て下さい。あ、貴方にそっくりな悠美は、こ、こんないやらしい事します。あ、貴方は、ぜ、絶対、お、お尻でなんて、か、感じませんよね?》
肛門の窄まりのひくつきが頻度を増し、腸内を駆け巡る水の動きが激しくなった。
それと同時に、乳首を擦り、捻り挙げる指と、クリトリスを捏ねる指の動きが速まる。
《ああ、イ、イキそうだわっ。も、もうだめっ。で、出ちゃうっ、で、出るっ、す、すごいのっ、み、観ててっ、ゆ、悠美は、自分で浣腸して、う、うんちしながらっ、オ、オナニーッ、し、してっ、イ、イキますっ、ああっ、み、観てっ、イ、イクわっ、イ、イクイクイクーッ、い、いやーっ》
強烈な排泄音と共に、排泄物が噴出し、放尿が始まると同時に悠美を、未だかつてなかった強烈なエクスタシーが襲った。
両脚を大きく拡げ、排泄を続ける肛門と女性器を、目を閉じた脳裏に浮かぶ彼女の優しく微笑む美貌に向かって突き出し、全身を激しく痙攣させた。
しばらく彼女の微笑を脳裏に描いたまま、放心状態で排泄の収まるのを待つ。
《わ、私、貴方に観られて?感じて?こんな恥ずかしい、いやらしい事するのを?》
あのクラスメートとのオナニーの見せ合いが、原体験であったのだろうか。
彼女は確かに「大好きな悠美ちゃんに観られて、何時もより感じた」と告白したのを想い出していた。
恥ずかしい事を好きな人に観られると、一層快感を覚えるのだろうか?
事実、今悠美は、憧れの彼女に観られる自分を意識しながら痴戯にのめり込み、そして今まで経験した事のないほど強烈なエクスタシーを覚えたのだ。
そして、この夜の体験が、悠美の性癖を完全に形成してしまったのだった。
翌日からも、毎晩のように、彼女のDVDをパソコンで再生しながら、彼女の微笑みに向かって開いた秘部を突き出して肛門とクリトリスを愛撫してオナニーしたり、心で詫びながらも、拡大コピーした写真集の彼女の口許に女性器や肛門を圧し付けてオナニーしたりしながら、彼女に対する恋慕の気持ちを深めて行ったのである。
それから半年程して、悠美は高校を卒業し、特にやりたい事があった訳でもなく、また就職する必然性もなかったので、単純な志向として、短大に進んだ。
その春、彼女の新曲のDVDが発売され、またサイン会が催される事になった。
勿論悠美は大勢のファンの群れの中で、早朝から並んだ。
一〇人程で悠美の順番になった頃、彼女が悠美を視界に捉えた。
軽く会釈すると、彼女は意味ありげな微笑を悠美に返して来た。
それはサインと握手が一人終る度に、その間隙を突くようにして、何度も起こった。
そして悠美の順番の少し前で、彼女が席を立った。
彼女は店の奥に姿を消し、そしてすぐに戻って来て、何もなかったように席に着いた。
悠美の番になった。
「こ、こんにちは」
憧れ、いや、今や、恋い慕うだけでなく、オナニーの対象とさえなっている彼女の眼の前に立った瞬間、彼女と最初に視線が遭った時から起こっていた媚肉の疼きが一層激しくなり、ショーツの中心が夥しく滴った愛液で濡れているのさえ感じられた。
サインが終わってDVDを渡されると、彼女は悠美に握手を求め、前回のように抱き締め、キスしてくれる事を期待した悠美は、肩透かしを喰わされたような気がした。
しかし、驚いた事に、彼女が握手の手を離す時、不思議な言葉を悠美に囁いたのだった。
「秘密よ」
(続く)
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