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アナルファンタジー(4)激愛-第4話



作家名:優香
文字数:約3940文字(第4話)
公開日:2020年9月11日
管理番号:k055


挿絵の官能小説画像

ある日母が紅茶を煎れながら、学校から帰った悠美に話し掛けた。

「最近ちょっと大人びて来たわね?恋人でも出来たの?お父さんもそう言ってたわ」

「そ、そんな事ないわ。男子って、何か、未だ怖いもの」
悠美がそう言うと、母も過去のストーカー事件を思いやって複雑な表情をした。

「彼氏が出来たら、ちゃんとご報告しますよ。家にも連れて来るし」
悠美が屈託なさそうに笑って話すと、母は安心したように溜息を付いた。

「もう年頃なんだから、恋人が出来て愛し合うようになったら、セックスするなとは言わないけど、妊娠だけは気を付けてね」

「そんな事しませんよーだ」
悠美は舌を出して、無邪気に母親にふざけてみせた。

《そんな事より、貴方達の大切な娘は、未だ処女なのに、お尻でオナニーしてイクような変態娘になったんですよ》

悠美は心の中で、自虐的にうそぶいた。
自分の部屋に上がり、机に向かって宿題を済ませると、ベッドに仰向けに横たわる。

条件反射のように、乳房に、そして女性器に、さらには肛門に手指が伸びる。
《ああ、だ、だめなのに。し、しちゃだめっ》

成長過程で育まれた排泄に対する嫌悪。
肛門の存在に対する疎ましさ。

今、悠美の中でそれが覆えさせられようとしていた。
《わ、私はお尻が感じる?私だけ?他の女の人は?お尻で感じないの?》

排泄の為にだけ存在すると信じていた肛門で快感を得るなど、誰がしているのだろう?

隆起の幼い乳房を撫で、米粒のような乳首を指で擦り、女陰の襞を寛げて、わずかに滲み出た愛液を塗してクリトリスを揉み込む。

しかし、悠美の心も指先も、既に肛門の窄まりに向かって動いていた。
恐る恐る触れ、撫で、指をわずかに?み込ませる。

悠美の指が触れ、動く度に窄まりが弛緩収縮を繰り返す。

自分の身体の一部とは想えない程の、その媚孔の蠢きに、悠美はのめり込んで行く。
《ああ、か、浣腸しなきゃ。よ、汚れちゃう》

生まれて初めて、肛門に挿入した指を激しく抽送してエクスタシーを覚えた後の指先と、肛孔に排泄物が付着していたのを想い出した。

幼い頃から下痢と便秘を繰り返していた悠美は、浣腸された経験は何度もあった。

しかし、浣腸と言っても、悠美にはその手段がなかった。
《どうしたら良いの?お風呂に入るのは早過ぎるから、お母さんが変に想っちゃう》

悠美は部屋の中を見渡して、使い果たして空になった化粧水の容器を想い出した。

容器の口の部分もそんなに大きくはなく、悠美の二本の指しか受け容れられない肛孔にも挿りそうだし、柔らかい樹脂製なので、中に水を入れて指で圧せば水を注入出来る。

悠美は、服装を直して立ち上がり、階下の洗面所に降りて容器を水で充たした。

部屋に戻ってベッドに四つんばいになり、ショーツをずらして尻肉を露出させ、後ろ手で容器の口を肛孔に宛がい、ゆっくりと潜り込ませる。

柔らかい樹脂製とは言え、硬質な口の部分が柔らかい肛孔に軽い痛みを走らせる。

異様な興奮で滴り、女陰の襞にまとわり付いた愛液を指先で塗して肛孔に塗り込め、解す様に揉み込む。

《ああ、わ、私、何をしてるんだろう?こ、こんないやらしい事に、夢中になって》

時折、取り戻す理性が、戸惑いをもたらせる。
しかし、既に習慣付いた肛門でのエクスタシーへの誘惑に勝るものではなかった。

柔らかく解れた肛孔にもう一度容器の口を宛がい、圧し込める。
肛孔が容器の先端を咥え込んだ感触があった。

指でゆっくり容器を圧し潰す。
《ああ、つ、冷たい。み、水がっ、は、入って来たっ》

便秘の際に、母親に何度か浣腸された経験があったのを想い出した。
その後の腹痛の酷さは、想い出しても嫌悪を感じる程だったが、今は違った。

今は、悠美にとって、浣腸とは快感を得る為の手段となっていた。
容器を何度も圧し潰し、揺すり立て、中の水を全て腸内に注入する。

ベッドに仰向けになり、少しの間、じっと様子を伺うが、何の変化もない。
《お水が足りないのかしら?》

悠美は、母親の気配を伺いながら、もう一度洗面所で容器に水を充たした。

もう一度ベッドで同じ痴戯を繰り返す。
化粧水の容器二本分、三〇〇cc程の水が悠美の腸内に注入された。


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わずかな腹痛が起こり始めた。
《我慢するの。未だ出しちゃだめ》

子供の頃に便秘を治す為に母親に浣腸され、言われていた言葉を想い出した。

《お、お母さん。ご、ごめんなさい。悠美はいやらしい子になっちゃった》

心の中で、母親に謝罪する。
優しく美しい母に抱かれて、あやされた遠い日々。

もう二度と還っては来ない、何も知らなかった頃の透明な想い出。

注入した水が腸内を走り、腹痛の強さが増し、肛孔のひくつきが頻繁になって来た。

ベッドを降りてドアの向かいにあるトイレに忍び足で入り、便器に腰掛ける。

瞬間、肛孔が独特の破裂音を伴って弾け、夥しい排泄液と排泄物が噴出した。
次いで激しい放尿も始まる。

《ああ、や、やっぱりだめっ。お、お尻でなんて》
悪臭、汚物、恥ずかしい破裂音。

腸内の鈍痛から解放される排泄の生理的な快感以外、心地良いものは何一つなかった。

しばらく、肛門での性的な快感への誘惑と、嫌悪と不安とが悠美の心の中でせめぎ合う。

排泄感がなくなったのを確認してペーパーで拭き取り、ベッドに戻る。
何時母が覗きに来るとも限らない。

すぐに覆えるように寝具を用意して、下半身だけ裸になる。
手鏡を手にして恥部を映して見る。

《ああ、こ、こんなの?い、いやらしい》

夥しく潤った粘り気のある愛液が開いた女陰の襞にまとい付き、溢れて滴った肛孔は、ザクロの割れた実のように、盛り上がって赤い粘膜を曝け出していた。

それまで何度か手鏡に映して視た肛孔とは異なる形状であった。
生まれて初めて見る、浣腸した後の異様な生物。

それが自分の肉体の一部だとは、信じられなかった。

しかし紛れもなく、それは悠美自身の肉体であり、生きている以上は必ず稼動する器官であり、さらには、悠美を妖しい倒錯した性の世界に導くようになった器官でもあった。

手鏡に映したままの肛孔に、滴った愛液を塗した指で触れてみる。

さっきと同様に、悠美の指が触れる度に収縮弛緩を繰り返してひくつく。

ザクロの割れた実のような中心部に指を潜らせる。

浣腸で柔らかく解れ切った肛孔が、愛液の滑りを借りて、悠美の人差し指を一気に第二関節まで咥え込んで、何度もひくつきを繰り返す。

《こ、こんなに柔らかいの?こんなに柔らかくなるの?》
その瞬間、その得体の知れない生き物の虜になってしまった悠美は、人差し指を根元まで挿入した。

《お、奥が深い?底がないのね?》
悠美は、突き当りを求めて指先で探ってみたが、何もなかった。

それはまさに、まるで肛孔での官能の悦びの底無し沼を現しているようだった。
挿入した指を一旦抜き出し、口に含んで唾液を塗す。

浣腸して綺麗にしたせいか、排泄物の匂いも味もしない。
中指を添えて唾液で濡らし、二本の指を根元まで挿入してみる。

軽い摩擦感と鈍い痛みを感じたが、肛孔が順応したのか、すぐに消え、その異様な物体は悠美の二本の指を根元まで簡単に咥え込んでしまっていた。

《ああ、変な感じ。感じるの?解らない。気持ちは良いけど》

二本の指先の先端の腹で腸粘膜を擦るようにしゃくりながら、抽送してみる。

媚肉の奥底に疼きを伴った快感が生まれ、悠美の心身を操り始める。

《ああ、や、やっぱりっ、き、気持ち良いわ。わ、私っ、何て事》
排泄の為にだけしか存在を確認出来ない、忌まわしい器官で快感を覚える事も、そしてその排泄の為の器官で快楽を得る為にオナニーする自分を、理性や道徳、常識で否定し、排除するには、既に遅過ぎた。

《や、止めなきゃ。し、しちゃ、だめっ、お、お尻でなんてっ》

しかし、悪魔の誘惑のような快感に魅入られた指が動きを止めようとはしなかった。

《き、気持ち良い。感じる。ク、クリトリスでするより、良いっ》
もう止め処がなかった。

悠美は、手鏡に映っている、肛孔が二本の指を咥えたまま、指がめり込む時は指を引き擦り込むように、指が抜け出る時は、咥え込んで離さないかのように妖しく蠢く異様な姿を見詰めながら、指の抽送を速めて行った。

《ああ、だ、だめっ。き、気持ち良いっ。す、すごいっ》

親指の付け根の膨らみが溢れ滴った愛液に塗れた女陰の襞とクリトリスを擦るように、自ら角度を変え、太腿を限界まで拡げて爪先立ちになり、浮かせた尻肉を振り立てる。

姿勢を変えた事で、肛門粘膜がきつくなり、さらに摩擦感が増幅する。

恥ずかしい程淫猥な愛液の濁音と、火を吐くような喘ぎが部屋中に響く。
母親が階段の途中まででも上がって来たら、恐らく耳に届いたはずであった。

それを悠美は意識していた。
それでも、もう悠美の痴戯は止まらなかった。

媚肉の奥底で立ち上がって揺らいでいたエクスタシーの波が堰を切った。

《ああっ、イ、イッちゃうっ。イ、イクイクイクーッ》
激しい痙攣が裸身を貫き、尻肉が限界まで宙に突き出され、静止した。

クリトリスや女陰の襞の摩擦で得るよりも、はるかに強烈なエクスタシーを体験した悠美は、その異常な快感の虜になった自分の心身に畏れ慄き、背徳感と孤独感に苛まれる。

しかし、既にその悪魔のような快楽の魅力は、何物にも変え難くなってしまっていた。


しばらく放心状態でいた悠美は、喘ぎと鼓動が収まってから、のろのろと起き上がり、衣服を身に着けて、高校に入学した時に買い与えられたパソコンに向かう。

インターネットで「肛門」「オナニー」のキーワードを入力して検索してみる。

《こ、こんなっ?す、すごいっ。わ、私だけじゃないの?》

掲示されたホームページを、恐る恐る開いてみて、悠美は安堵すると同時に驚愕した。

夥しい数の、肛門でのセックス、オナニーに関連したサイトがあった。



(続く)





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