アナルファンタジー(4)激愛-第2話
作家名:優香
文字数:約3080文字(第2話)
公開日:2020年9月4日
管理番号:k055
悠美も同様に女性器を震える指で触れ、未発達の女陰の襞を分けてみた。
そこは未だ多少の湿り気を帯びている程度だった。
生まれて初めて、お風呂で、洗う目的以外で女性器に直接触れた悠美には、その程度が解らなかったのは、当然と言えば当然であった。
「わ、解んないっ。ぬ、濡れるって、は、初めて触ったからっ」
「ゆ、悠美ちゃんだから、と、特別に、さ、触らせてあげるね?ほ、ほらっ」
彼女が悠美の手を取って、自分の女性器に指を誘った。
そこは粘り気のある愛液を湛えてぬかるみを帯びていた。
「わ、私のっ、お、おま○ことっ、ち、違うっ」
「ああっ、ゆ、悠美ちゃんに触られたら、よ、余計感じて来ちゃった。そ、それからね。保健で習ったでしょう?お、おま○この一番上の方に、ち、ちっちゃいクリトリスがあるでしょう?そ、そこを指で擦ったり、揉んだりするのっ。ああ、か、感じちゃうっ」
悠美も彼女に言われた通り、また保健で習った事を想い出しながら触れてみた。
指先に、乳首よりも小さな突起が触れた。
その瞬間、裸身が少しぴくんと痙攣したような気がした。
「な、何か変な感じっ、で、でも、何だか解んないっ」
悠美はそのまま、乳房をぎこちなく愛撫し、クリトリスと女陰の襞をなぞり続けた。
「い、良いわっ、そ、そのまま続けてて。わ、私っ、ゆ、悠美ちゃんに触られてっ、ほ、本気でっ、か、気持ち良くなって来ちゃった。こ、こんなにっ、か、感じるのっ、は、初めてよっ。だ、大好きなっ、ゆ、悠美ちゃんが観てると、よ、余計感じちゃうっ。は、恥ずかしいけどっ、オ、オナニーッ、す、するからっ、み、観ててねっ」
友人は、ついに仰向けに横たわり、両脚を大きく拡げて膝を立て、悠美の視線の先に女性器を曝した。
《観られると?感じるの?》
誰かに触れられたら感じるのは理解出来たが、女性器に触れるのも、オナニーをするのも、観るのも初めてであった悠美には、その心理は理解出来なかった。
しかし、これがやがて悠美の異常な性癖の根幹を成すようになるのだが、勿論その時の悠美には、ただ不思議な心理であるという認識でしかなかった。
「ああっ、ゆ、悠美ちゃんっ、み、観てるっ?ほ、ほらっ、お、おま○この中からっ、あ、愛液が一杯出て来て、ぬ、ぬるぬるになって来たでしょう?こ、これで、お、男の人が、ち、ち○ぽ挿れ易くなるのよっ。ああ、き、気持ち良いっ」
火を吐くように喘ぐ彼女が、女性器と男性器の俗称を言葉にしながら、クリトリスと女陰の襞を二本の指で擦り立てていた。
確かに、彼女の指先に触れる女陰の襞が先程よりも潤い、指に粘り気のある透明な糸を引くように絡み付いて潤み、それはやがて滴りとなって、その下でひくつく肛門の窄まりにまで、垂れて光っていた。
「お、おま○この中にっ、ゆ、指挿れちゃだめよっ。しょ、処女膜が破れちゃうからっ。しょ、処女はっ、ほ、本当に好きな人にあげるんだからっ」
彼女は時折しなやかな裸身を痙攣させながら、さっきよりもクリトリスと女陰の襞を擦り立てる指を速めていた。
「わ、私のっ、お、おま○こもっ。さ、さっきより、ぬ、ぬるぬるして来たっ」
悠美は彼女のオナニーを見ながら、自分も真似てクリトリスと女陰の襞を擦り立て、友人の言葉に併せて、女性器の俗称を生まれて初めて言葉にしていた。
友人の痴戯を直視しながらオナニーして、生まれて初めて明らかに性的に興奮していた。
「ゆ、悠美ちゃんも、わ、私のっ、エ、エッチなっ、オ、オナニー視てっ、か、感じて来たんだわっ。ああ、わ、私っ、へ、変っ。い、何時もよりずっとっ、な、何か変になっちゃうっ、ああ、こ、これってっ?わ、私っ?イ、イクのっ?い、いやーっ、ああーっ」
友人が乳房を揉み立てていた手を口に当てて声を押し殺すように叫び、開き切った秘部を高く宙に突き出して静止させ、裸身を何度も激しく痙攣させた。
悠美はその友人の異変に驚いて自分の痴戯を中断して、傍に裸身を翻らせた。
「だ、大丈夫っ?ね、ねえっ、だ、大丈夫っ?」
友人は唇を閉ざす事も出来ないほど熱く喘ぎ、喘ぎに併せて幼い乳房を上下させながら、眼を閉じて、生まれて初めて経験するエクスタシーの波に裸身を何度も痙攣させていた。
「ああ、す、すごかったわっ、は、恥ずかしいけどっ、う、嬉しいっ、こ、これがっ、イ、イクって事なのねっ?こ、怖かったけどっ、す、すごいのっ」
友人の潤んだ瞳から、涙が目尻を伝って数滴流れ落ちた。
「ゆ、悠美ちゃんが視ててくれたから、興奮しちゃったっ。は、恥ずかしいっ。でも恥ずかしいから、よ、余計感じちゃったっ」
悠美を眩しそうに見上げる友人の美しい表情を見て、悠美は羨ましいと感じた。
悠美は思わず友人の唇に自分の唇を重ねていた。
彼女に覆い被さって抱き合い、幼い裸身を絡めながら、歯と歯がぶつかり合うような拙いキスではあったが、悠美はそれ以外に、今の感情を表現出来なかったのだった。
その時、過去にストーカー被害に遭った際、悠美の心の奥底に刻み込まれた男性への潜在的なトラウマも手伝い、悠美の同性愛嗜好が目覚めたのを、勿論悠美自身未だ自覚してはいなかった。
さらには、《見られて、興奮する。恥ずかしいから、感じる》という心理的要因が、悠美の性欲の根底に根付いてしまった事も。
「だ、誰にも言わないでね?ふ、二人だけの秘密よっ」
悠美が帰る時、友人は頬を恥じらいに染めて、悠美にもう一度キスをねだった。
その夜、ベッドに潜り込み、全裸になって、昼間友人がして見せてくれたオナニーを試してみる。
しかし、心地良さは覚えるものの、友人のように激しい快感は湧き起こって来ず、そのまま眠り込んでしまっていた。
翌日から、学校でもその友人と常に行動を共にするようになった。
下校してからも互いの家を行き来しながら、一緒に全裸になってベッドで戯れるようにもなった。
互いに稚拙ながらも手と口で乳房を愛撫し合い、クリトリスと女陰の襞を愛撫し合い、未だにオナニーで快感を覚える事が出来ない悠美に、友人は真剣になって、オナニーでエクスタシーを求める様を観せ、また悠美にも手解きした。
悠美は次第に、友人の愛撫で快感を覚え、愛液を溢れ滴らせ、またオナニーを友人に観せる事でも快感を覚えるようになったが、未だエクスタシーを覚える程には至らなかった。
そんなある日、友人が、父親の仕事の都合で遠方に引っ越す事になったと告げる。
二人は嘆き悲しんだが、幼く自立力のない二人の力でどうにか出来る問題ではなかった。
二人は別れを迎える前日、彼女の部屋で最後の愛撫を交し合った。
そして、悠美は友人の眼の前で、オナニーでエクスタシーを覚え、その直後に受けた友人の愛撫にも応えて、エクスタシーの波に幼い裸身を痙攣させたのだった。
「う、嬉しいっ、や、やっとっ」
「わ、私もっ、う、嬉しいっ、ゆ、悠美ちゃんが、わ、私の観てる前でっ、オ、オナニーしてっ、イ、イッてくれたっ。私の指でもっ、イ、イッてくれたっ」
二人は泣きながら、何時までも抱き合っていた。
「わ、別れてもっ、だ、大好きよっ」
「わ、私だってっ、ぜ、絶対忘れないわっ。だ、大好きっ」
二人は離れ離れになった後も毎晩携帯でメールの遣り取りをしていたが、しばらくして友人に彼氏が出来たという報告をもらってから、次第に友人からのメールが減るようになり、やがて途絶えてしまった。
元より女性の親友であったし、オナニーを教えてもらう事が契機で始まった関係であったからか、悠美にとっては悲しい出来事ではあったが、彼女に素敵な恋人が出来た事を祝福してあげようという気持ちにはなっていた。
(続く)
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