アナルファンタジー(4)激愛-第1話
作家名:優香
文字数:約3010文字(第1話)
公開日:2020年9月2日
管理番号:k055
三人で幸せな日々を満喫する。
彼は、「もう余り仕事したくない。撮りたいと想う女性も、優香と悠美以外にいなくなったしね。最後は二人のヌード写真集を出したいね。勿論ソフトな内容でね。絶対売れると想うんだけどな。
でも優香と悠美の裸を、美しさの解らん、ただすけべなだけの男共に見せるのも嫌だなあ」
そんな言葉を繰り返すようになり、次第に私達との愛の巣を出なくなった。
悠美は、以前約束したように、私と彼が性的に刺激しないでいれば、毎朝ちゃんと起きて食事をして、二時間掛けて東京の学校まで通った。
私は、他の出版社からも、読み切りの短編や長編の連載などの依頼が入るようになったが、彼のお陰で生活の為に書く必要もなくなったし、素人紛いの、それもスカトロ表現交じりのレスビアン アナル ラヴをテーマにした小説を出版してくれ、また連載も扱ってくれるようになった最初の出版社に感謝を込めて、他の出版社の依頼は丁重に断るようにしていた。
夜はほとんど毎晩のように二階に上がって三人で痴戯に耽り、彼が私と悠美の痴戯を撮影したビデオも数十本に及んだ。
そんな日々の中で、ある日悠美が自分の過去を語ってくれた。
悠美は、東京の近郊都市にある住宅街で、普通の家庭に生まれ育った。
一人っ子で優しい父と美しい母の愛を一身に受け、純粋培養されたかのように育った、無垢で素直な少女であった。
母親譲りの清楚で上品な美貌と明るく人懐っこい性格は周りの皆から愛され、小学校の高学年頃から近所や学校で評判になっていた。
中学に入り、日毎に愛らしくなる悠美を周囲の男生徒達はアプローチを繰り返したが、恋愛に関して全く無関心だった悠美は特定のボーイフレンドを作ろうともしなかった。
そして、悠美に人生最初の異変が起こった。
悠美を想い慕う余り、ストーカー行為を繰り返す男子生徒が現れたのだった。
表面的には、教師が間に入り、男子生徒の親が本人を連れて悠美と両親に対して謝罪し、今後二度としない事を誓った。
実際にも、その男生徒がストーカー行為に及ぶ事はそれ以後なくなった。
しかし、その事件は誰の口からともなく学校中、引いては町中に知れる処となった。
他の少年達も、悠美を特別視し、敬遠するようになり、悠美の周囲からは女友達しかいなくなってしまった。
さらにはその事件が、悠美の潜在的な意識の中で、男性に対するトラウマを植え付けてしまっていた。
それでも悠美自身はそれに気付いておらず、女友達との楽しい語らいや、映画鑑賞や遊戯施設での遊びに、楽しい日々を過ごした。
そうして、悠美は中学を卒業して、都内でも有名な私立の女子高に入学した。
成績は中くらいであった。
そこでも悠美は同じ高校の女生徒達や近所の共学の高校の男生徒達の間で評判になり、ラブレターを貰ったり、直接告白される事も、何度かあった。
しかし悠美は無頓着で、それに対して応じる事は全くなく、特に男生徒に関しては、傷付ける程ではなかったが、友人も驚く程そっけない断り方をしていたのだった。
高校に入学してすぐ、一人のクラスメイトと仲良くなり、互いの家を行き来するようになった。
ある日、彼女の部屋で雑誌を読んでいる時、眼に留まった特集記事があった。
“女子高生の半数以上がしている?オナニーの仕方”
《オ、オナニー、って?》
中学時代から、言葉としては勿論知っていた。
ストーカー被害に遭った頃からセックス、オナニーの知識は、友人達との密談や雑誌などで、健全な生活をしている悠美でも、それなりには当然あったとしても不思議ではない。
しかし、「女子高生の半数以上」という見出しを見て、穏やかではなくなっていた。
女性器の女陰を開いた正面図、膣粘膜内部のイラストまで挿ったその記事を読んでみる。
「あっ、悠美ちゃん、エッチな処読んでる」
友人は、悠美がそのページを食い入るように見詰めているのを知ってからかった。
「そ、そんなんじゃないわ。ただ、女子高生の半数って?し、信じられない」
悠美はそのページを閉じもせずに、友人に応えた。
「悠美ちゃんは晩生だから、未だ処女だよね?でも処女だからってオナニーする子って一杯いるわよ」
「あ、貴方は?す、するの?」
悠美は雑誌から眼を離して友人の貌を見詰めた。
「ぜ、絶対誰にも言わないでねっ。二人だけの秘密よっ。な、内緒ねっ。ちょ、ちょっとだけするわ。他の子みたいに、イ、イクとか、そんなんじゃないけど、き、気持ちは良くなるわ」
彼女は頬を赤らめて俯いた。
「ほ、他の子って?皆してるの?イ、イクってっ?ね、ねえ、ど、どうやってするの?」
悠美は、心底知りたくて、ベッドに座っていた友人ににじり寄った。
「うーん。こ、困ったなっ。ゆ、悠美ちゃんて、何に対しても素直で真面目になっちゃうから、い、今、ほ、本気で私に、お、教えて欲しいって、想ってるでしょう?」
「うん。想ってる。だ、だって、私、した事ないし、この記事読んでも、あんまり解んないから。中学でセックスの事は保健体育で習ったけど、オ、オナニーなんて」
彼女は一瞬躊躇したが、貌を上げて悠美の耳元で囁いた。
「あ、当たり前だよね、そんなの。あ、あのね、ゆ、悠美ちゃんが、い、一緒に、は、裸になって、し、してくれたら、お、教えて見せてあげるっ。わ、私、ゆ、悠美ちゃんの事、す、好きだから」
彼女が、眼を閉じたまま、唇を寄せて来た。
悠美は彼女を好ましく想っており、また子供の頃から、父母からキスをされたり、思春期になってからも、父親が会社に出掛ける前と帰宅した時に母親とキスを交わすのをこっそり観ていて、馴れていたせいもあって、ほとんど無意識に眼を閉じて、彼女のキスを受け容れていた。
二人共初めて経験する幼いキス。
二人の唇が震え、歯が触れて音を立てる。
「よ、洋服を脱ごう」
「う、うん。は、恥ずかしいけど、ぬ、脱ぐわ」
ぎこちないキスを何度か交わした後、一緒に恥らいながら洋服を脱ぐ。
洋服を脱ぎ捨て、ブラジャーを外して、ショーツを取り去る。
中学二年の頃から膨らみ始めた乳房は未だその隆起も幼く、ブラジャーを着け始めたのも、母親がそうさせたからであって、乳首も米粒程しかなかった。
うっすらと生え始めた恥毛の叢も疎らで、未だ生え揃っているとは言い難かった。
友人の方は、悠美よりも恐らく少しだけ女になる兆候が早かったのだろう、悠美の乳房よりも少し大きく、恥毛も面積が多少広かった。
しかし、どちらも未だ女になる前の未熟な肉体ではあった。
「わ、私がして見せるから、ゆ、悠美ちゃんもおんなじようにしてみて」
「わ、解ったっ、し、してみる」
ベッドの上に座って向かい合い、友人が片手で乳房を片方ずつ交互に揉みしだき、乳首を指先で揉み込んだり、転がしたりするのを見詰めながら、真似をしてみる。
「き、気持ち良い?わ、私っ、ちょ、ちょっと気持ち良くなって来たっ」
友人が頬を染め、可愛らしい唇を半開きにして、喘いだ。
「ま、未だ、わ、解んないっ」
「で、でもっ、お、おっぱいをこうすると、き、気持ち良くなるのよっ。お、男の人と、セ、セックスする時、必ず手と口でっ、お、おっぱいを愛撫してくれるんだって。そ、そしたら感じて来て、女性もっ、セ、セックスする準備が出来るんだってっ」
「あっ、ほ、保健の授業で習ったね?」
「お、おま○こ、さ、触ってみて?ぬ、濡れてる?」
彼女が自分の恥毛の下方に手を伸ばした。
「わ、私っ、ぬ、濡れて来てるっ。ゆ、悠美ちゃんは?」
(続く)
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