ゆかり先生をモデルに裸婦デッサンした夜-2話
作家名:城山アダムス
文字数:約2930文字(第2話)
公開日:2020年8月24日
管理番号:k052
ひろしの憧れの先生シリーズ第2弾 ひろしは美大の受験を目指して、毎日、顧問のゆかり先生に個人レッスンを受けている。レッスンの一環として、ゆかり先生は裸婦デッサンのモデルに。そして、裸婦デッサンは意外な展開へ・・
すると先生は、自慢げに、
「よくわかったわね。そのモデルは私よ。私が通っていた美大の指導教官に描いてもらったの。いい作品でしょう。」
先生が裸婦モデルになったなんて、僕はショックだった。
先生を描いた指導教官は、女性だろうか?もしかして・・・男性?
「指導教官って、男の人ですか?」
僕は、思わず聞いてしまった。
「男性よ。美術界ではとても有名な画家なのよ。日展にも何回も入賞しているの。」
「先生は、男性の前で裸のモデルになったのですか?」
憧れのゆかり先生の衝撃的な話に、僕の頬は赤くなった。
「ひろし君ったら。赤くなって、可愛いわね。大学では、裸婦デッサンは基本中の基本よ。肌の質感を表現するためには、必須のトレーニングよ。」
僕は、ゆかり先生をモデルに裸婦デッサンした男性の画家に、強い嫉妬を覚えた。
二人っきりで、裸のゆかり先生を見つめてデッサンしたのだろうか?
その画家は、裸のゆかり先生を見て、男として性的な興奮を覚えたりしなかったのだろうか?
壁に飾ってある裸婦モデルのゆかり先生は、膝を立てて少し足を開き加減で床に座っている。
このポーズから推測すると、おそらく画家にはゆかり先生の性器も見えていただろう。
画家の前で、性器まで露にして裸でモデルになっているゆかり先生の姿を想像するだけで、息が苦しくなった。
「ひろし君?どうしたの?ボーっとして・・・気分でも悪いの?。」
先生は心配そうに僕の顔を覗き込んだ。
「だって、先生が裸婦モデルになったと聞いて・・・ちょっとショックで・・。」
僕は、気持ちを正直に先生に伝えた。
「ひろし君。一流の画家のモデルになるって、とても名誉なことなのよ。私、その指導教官からモデルになってほしいと頼まれた時、とても名誉なことだと思って、喜んでお受けしたのよ。だから、その裸婦デッサンは私にとって大切な宝物なの。」
ゆかり先生は、誇らしげな表情で壁の裸婦デッサンを見つめている。
自分をモデルに有名な画家に描いてもらったデッサンは、先生の自慢なのだろう。
そんな先生の気持ちを理解できず、裸の先生を描いた画家に嫉妬するなんて・・・僕には芸術を理解できる素養がないのだろうか・・・僕は自分が小さく思えた。
僕がしょんぼり俯いていると
「ひろし君。大丈夫?」
ゆかり先生は優しい眼差しを僕に向けていた。
ゆかり先生の優しい目が僕を見つめている。
僕も、ゆかり先生の目をじっと見つめた。
先生の目元が少し潤んでいた。
しばらく沈黙が続いたあと、ゆかり先生は突然思いついたように
「そうだ、ひろし君。今から裸婦デッサンしてみる?肌の質感の表現のポイントをつかめると思うよ。私がモデルになってあげるわよ。」
そう言うと、にっこり微笑んだ。
僕は、思いがけないゆかり先生の言葉に、心が動揺した。
先生が僕のために裸婦モデルになってくれるなんて、もし、本当なら夢のような話だ。
「先生、本当にいいんですか?」
「もちろん、いいわよ。表現力を高めるために裸婦デッサンは一番効果的なレッスンよ」
先生の表情は真剣だ。
「先生。ぜひ裸婦デッサンに挑戦したいです。」
僕は、先生の提案を受け入れた。
もちろん表現力を高めたいという気持ちより、先生の裸を見たいという不純な気持ちのほうが大きかった。
「じゃあ、私の寝室でデッサンしましょう。これから準備するわね。ちょっと待っててね。」
先生はそう言うと、寝室に入って行った。
僕はリビングのソファに座りながら、これから先生の寝室で展開されるデッサンのレッスンを想像し、期待と不安で胸躍らせていた。
「先生は、本当に裸でモデルになってくれるのだろうか?どんなポーズをとるのだろう?」
先生が寝室で準備している時間が、とても長く感じられた。
「今、先生は寝室で服を脱いでいるのだろうか?これからどんな姿で僕の前に現れるのだろう?」
僕は、これから先生の裸が見られるという期待と、その後どんなレッスンが始まるのだろうかという不安な気持ちが交錯し、心臓の鼓動が激しくなった。
寝室のドアが開いた。
「ひろし君。準備できたわよ。さあ、中に入って。」
先生は、僕を寝室に招き入れた。
先生は、バスタオルを体に巻いている。
バスタオルの下は、おそらく全裸だろう。
先生の白い胸元とバスタオルから伸びる細い足が眩しかった。
ベッドの前にはイーゼルとキャンバスが置いてある。
「そのキャンバスを使ってね。」
先生は、そう言うと、体にバスタオルを巻いたままベッドに仰向けに寝た。
僕は、キャンバスの前に立つと、コンテを手に持った。
「ひろし君。準備はいい?準備できたらタオル脱ぐね。」
「はい、準備ができました。」
僕の心臓はバクバク音を立てて鼓動し、コンテを持つ手は震えていた。
「それじゃあ、始めましょう。」
先生は、サッとバスタオルを脱いだ。
透き通るような色白の肌。
形の整った乳房。
きゅっと閉まった腰のくびれ。
すらりと伸びたきれいな足。
足の付け根には黒々と生えた陰毛。
その美しく整った肢体にたちまち下半身は反応し、勃起した。
先生は仰向けに寝ながら、手を頭の後ろに組み、膝を少し曲げるポーズをとった。
「このポーズ。ある有名な画家の作品のポーズなの。ひろし君、分かる?」
「ゴヤの、裸のマハですね」
ゴヤの裸のマハは、モデルが陰毛を露わにしたままベッドに仰向けに横たわる作品として有名である。
ゴヤはそれまで美術界でタブーとされた陰毛を描くことで、芸術的な表現の世界を広げたのだ。
「さあ、デッサン始めて。」
先生の指示に従って、デッサンを始めた。
先生が裸のマハのポーズで目の前に横たわっている。
裸のマハのように足を閉じた姿勢でなく、先生はやや足を広げているので、陰毛だけでなく、その奥の性器も見えている。
僕の視線は先生の性器にくぎ付けになった。
僕の股間は興奮し、さらに固く勃起している。
先生は、僕の股間に視線を向けると、にっこり微笑んだ。
「ひろし君の股間、大きくなってる。いいわよ。その性的な興奮が表現力の源になるのよ。あなたが今見つめている裸の私を、ありのままに描いてね。そして、性的に興奮しているあなたの感情をしっかり表現してね。」
性的な感情を表現するって、どう描くことなのか、僕にはよくわからなかった。
頭の中が、少しパニックになった。
「性的な感情を表現するって?・・・何を、どう描けばいいんですか?」
「あなたの一番描きたいことを、あなたなりに表現して描けばいいのよ。私の体で一番描きたい部分はどこなの?」
僕は、何と答えていいか一瞬迷ってしまった。
僕が一番描きたい部分は先生の性器だ。
でも、そんなことを口にしたら、先生は僕を軽蔑するのではないか?
「ひろし君。一番描きたい部分とは、今、あなたが私の身体で一番見たい部分。そして、一番性的な興奮を覚える部分よ。それが性的な感情の源になり、あなたの表現力を高めていくのよ。私の身体で一番見たいところはどこなの?正直に答えて。」
僕は、思い切って正直に答えた。
「先生の性器です。」
「そう。正直でいいわよ。芸術にとって、自分に正直になることが一番大切なのよ。じゃあ私の性器をしっかり見つめてデッサンしてね。私の性器をデッサンしながら性的な興奮を高め、その本能的な淫らな感情を芸術に昇華するのよ。」
(続く)
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