アナルファンタジー(3)運命-第12話
作家名:優香
文字数:約4670文字(第12話)
公開日:2020年8月21日
管理番号:k038
「ああ、貴方っ、は、恥ずかしいっ、み、観ててっ、う、うんちするわっ」
「わ、私もっ、で、出るっ、う、うんちっ、は、恥ずかしいっ」
「私はうんちするところを観られたくはないし、妻の前でもした事はない。二人も別に興味ないようだけど、おしっこするのは昨夜も歓迎してくれたから、しても良いのかな?」
彼が半勃ちの男根に指を添えて、私達の絡み合う秘部に狙いを定めた。
「ああっ、あ、貴方っ、お、おしっこっ、か、掛けてっ。ああっ、お、おしっこ出るっ」
「わ、私もっ、う、うんちとおしっこっ、い、一緒に出ちゃうっ、ああっ、で、出るっ」
彼の男根の先端から迸った尿液が私と悠美の秘部に飛沫いた。
淫猥な破裂音と共に、独特の異臭を放ちながら、私と悠美の肛門の窄まりが洞らを開き、茶褐色の塊が貌を出して排出し、尿孔からは、夥しい尿液が噴水のように噴き出した。
「ああっ、い、一杯出てるわっ、う、うんちもおしっこもっ。あ、貴方のっ、お、おしっこがっ、ク、クリトリスとっ、お、おま○こに当たってっ、か、感じるっ」
私は、排泄しながら、指で女陰の襞を寛げて彼の尿液がクリトリスと女陰の襞に当たる様に蠢いた。
「ああっ、あ、貴方っ、わ、私のっ、お、おま○こにもっ、お、おしっこ頂戴っ。ああっ、い、良いわっ、か、感じるわっ、す、素敵っ」
悠美も同じように女陰の襞を指で拡げると、彼は男根を指で操りながら、二人の女性器を尿液で愛撫するかのように、降り注がせた。
「これがなかったら、良いのにね?ああ、貴方っ、み、観ないでっ。は、恥ずかしいっ」
「そう。興醒めしちゃうよね?あ、貴方は観ちゃだめよっ。これでも、普段は純情な乙女なんだから」
私と悠美は、排泄を彼の視線に曝す興奮から醒め、急に恥じらいを覚えて彼の視線から隠すように、二人でプールを抱えて、トイレに排泄物を流し込む。
「美しい純情な乙女の二人だから、ありのままの姿を観たいし、観て興奮するし、愛したいと想うんだよ。繰り返すが、人間なんて、どんなに美しい女性でも、セックスは勿論、お腹が空けば、何でも食べるし、うんちもおしっこもする。
生きている以上はね。鼻毛も伸びれば、鼻くそも溜まる。目脂も付けば耳くそも溜まるし、歯だって磨かなければ歯垢が溜まるし、口臭も酷くなるんだ」
排泄の後始末を終えた私と悠美を、彼が抱き寄せ、キスを交わしながら、階段を下りてベッドに戻る。
心身共に充たされた三人は、強い欲望もなく、彼を私と悠美が両側から挟んで抱き合い、彼は二人の髪、唇、乳房、女性器を、何処をどうと言う訳でなく愛撫し、私と悠美は彼とキスを愉しみ、彼の胸についばむようなキスを施しながら、男根を愛撫していた。
「は、恥ずかしいけど、そ、その通りだわ」
「仕方ないのよね?生きてるんだから」
「特殊な考え方かも知れないが、ああ、だから私達のような性癖や思考は、一般的にはマイナーなのだけれど、それを受け容れて尚、愛せるかどうか、なのだと想う。誰だって、自分の恋人が、おしっこもうんちもしない、なんて想わないし、一緒に一晩過ごせば、朝一番の相手の貌は、目脂が付いてるだろうし、口臭もするだろう。
妻はね、それを嫌がって、私より先に必ず目覚めて、歯を磨いて貌を洗ってからベッドに戻って、私を目覚めさせて、もう一度愛し合ったんだ」
「ああ、私、貌も洗ってないし、歯も磨いてないわ」
「わ、私もっ」
私と悠美は彼の口元から唇を遠ざけた。
「はは、二人共、余り口臭はしないね?昨夜のニンニクの唐揚げを食べた匂いだけだね。でも、私は気にしないんだけど、妻は口臭がきついのを酷く気にしてた。悠美は知ってたかも知れないけど、胃が弱かったからなんだろうね」
悠美が彼女を想い起こしたのだろう、遠い眼で頷いた。
「植物って、二酸化炭素を採り入れて栄養にして、酸素を吐き出すのよね?どうして動物、人間も、そんな風に、なれなかったのかしら?」
私は、彼の胸に頬を擦り寄せながら呟いた。
「さあね。神様が、地球や、植物や動物、人間をこんな風に創ったのは、何か意味があるのだろうけど。意味がなければ創らなかっただろうしさ、どんな意味を持たせようとしたのかね?」
彼が私の髪を撫でながら、深い溜息を付いた。
「難しい事で、悩むのは止めよう。大切なのは、貴方と優香さんと私が、三人で愛し合って、これからも愛し合って生きて行くって事よ」
悠美が彼の上に圧し掛かるようにして、私と彼にキスを求めた。
「もう東京に戻る時間だ。明後日、金曜日の午後には、私はずっと生活出来る準備をして、ここに来ておくよ。それ以降なら何時でも良いから来なさい」
「何時でも良いからなんて、どうしてそんな他人行儀な言い方するの?貴方が優しくて、私達に気遣いしてるのは解るけど、金曜の夜に来るに決まってますっ。金曜日の夜に、ここに来て、部屋の整理を手伝え、そのご褒美に浣腸してやるから、ってくらい言って欲しいわ。愛し、愛されてる女としては、ねえ、優香さん」
「ああ、貴方と一日だって、ひと時だって離れたくないわ。貴方がお仕事なら仕方ないけど、東京でも逢って一緒にいたいくらいよ。本当に、優しいのか冷たいのか解らない人ね?貴方って」
私と悠美は貌を見合わせて頷き、一緒に彼の男根に貌を寄せて、男根を交互に口で愛撫し始めた。
「ああ、わ、解ったっ、す、すまないっ。悪かったっ。も、もう支度しなきゃ」
彼が裸身を捩って、私と悠美から逃れようとしたが、私達は許さなかった。
「お口の中で、イッたら、支度させてあげる」
「貴方の精液、?ませて欲しいの」
私と悠美は、一気に力を漲らせて勃起した彼の男根を、交互に根元まで咥えて、喉奥と唇で扱き、勃起の幹と二つの肉包を吸い立て、しゃぶり、舐め上げた。
「き、昨日、二回も射精したんだぞっ。この年になって、二回もっ。む、無理だよっ」
彼はそう訴えながらも、快感の余り、私達の口に向かって何度も勃起を突き上げた。
「ああ、し、信じられないっ。な、何ていやらしい女達なんだっ、だ、だめだっ、で、出るよっ。イ、イクッ、イクーッ」
彼の勃起の先端から噴出する精液を、私と悠美は一滴残らず?み干していた。
先に出発する彼を見送ってから、私達も東京に向けて出発した。
夕食を作る気力もなく、帰りに済ませてマンションに着いたのは既に夜半であった。
お風呂どころかシャワーを浴びる元気もなく、そのまま二人で抱き合うようにしてベッドに倒れ込み、眠った。
目覚めて時計を見ると、お昼近くだった。
何時ものように、交互に排泄を済ませて浣腸排泄し、その間に浴槽にたっぷり湛えたお湯に一緒に浸かる。
「大変な旅行だったわね?」
「そうね。する事一杯したし。でもこんな展開って想像もしなかったわ」
「うん。信じられない奇跡ね」
どちらからともなくキスを求め合い、乳房を愛撫し合い、女性器を掌で包んでゆっくり揉み立て合う。
悠美が悪戯っぽく笑って、またキスを求めて来た。
最近特に、悠美とのキスが、官能を刺激するというより、官能を充たしてくれるような気がする様になっていた。
「旅先でこうして二人で、ゆっくり寛ぐ暇も余りなかったわね?気持ち良いわ。ああ、悠美、好きよ。愛してる」
「ああ、あ、あの、ゆ、優香さんっ、ほ、本当にごめんね?」
悠美が私に抱き付いて来た。
「何よ?彼の事?本当にもう、謝らなくて良いのよ。私、何度も言ったけど、悠美と彼、それから奥様に心から感謝してるのよ。ねえ、人の出遭いって本当にすごいと想わない?あの時、昼食を採った後、散歩もしないで、コテージに真っ直ぐ帰ってたら彼と出遭う事もなかったのよ。
あの別荘のある道を歩かなかったら。何事もなく、ここに帰って来て。そしたら、奥様の愛する彼と、何時か愛し合うようになりたいっていう、貴方の想いは遂げられなかったし、私も彼と愛し合う事もなかったのよ」
悠美は私に抱き付いたまま頷きながら、泣いているようだった。
「私は、パソコンに小説を掲載したお陰で貴方と知り合えて、愛し合うようになったけど、“パソコンの向こう側には実体がない”っていうのが持論なの。貴方が私のファンになって、私に近付いて来たけど、私が変な男だったらどうなったと想う?陳腐な小説みたいに貴方を監禁して、凌辱して、奴隷にして、何処かに売り飛ばしたかも知れないのよ。それに、例えば今、私と貴方がこうしてお風呂で抱き合っているのは実体だけど、部屋の外は私達にとって実体がない存在でしょう?
窓の向こうに、例えばどんな素敵な男性、いいえ、女性かも知れないけど、歩いていて、その人が私達と同じ性癖を持っていたとしても、それは実体ではないわ。あの時、仮にコテージに帰らずに散歩していたとして、違う道を歩いてたら、でなければ、少し時間がずれて彼が庭の水撒きをしていなかったら、出遭う事もなかったのよ」
私は悠美の髪を撫でながら、想いの丈を伝えた。
「私は運命論者ではないけれど、あの時昼食の後散歩しようって気になったのも、無意識にあの道を選んで歩いたのも、そして彼がちょうどその時間に水撒きしていたのも、全て私達と彼が出遭って愛し合う為に仕向けられた、そう、奥様の想いが私達三人を動かしたのだと想ってるわ」
「ゆ、優香さんっ、あ、ありがとう。う、嬉しいっ、あ、愛してるわっ」
悠美が涙に濡れた頬を私の頬に擦り付けて、嗚咽を洩らした。
私は何時までも悠美の髪を撫で続けた。
翌日、朝食を済ませて、二人で出掛け、不動産屋で翌月分の家賃も先払いして解約手続きを終らせる。
郵便局に行って、郵便物の転送の書類を提出し、区役所で転居届けを出す。
別荘の住所は、昨日彼に教えてもらっていた。
出版社の担当者にも電話を入れて、その旨を伝える。
区役所で手続きをして驚いたのは、悠美が、私の部屋に転がり込んだ数日後に、既に住民票を移していた事だった。
「家が無くなっちゃったの」とは言ってはいたが、そして私の部屋で暮らし、愛し合うようになってはいたが、まさか住民票まで移していたとは。
垣間見た悠美の前住所は東京近郊の都市だったが、それ以上を知る必要も思えなかった。
住民票を私の住所に移したのは、正に私に全存在を委ねるという意思表示だっただろう。
「ゆ、悠美、あ、貴方?」
「へへっ。だって、もう絶対優香さんと離れないって、決めちゃってたんだもん」
悠美が、何時もの少女のような無邪気な笑顔を見せた。
性欲に塗れ、官能に溺れ、刺激を貪る妖艶な貌も私を虜にしたが、この純真無垢で清楚な笑顔を向けられると、心がときめくのだった。
家具類の買い取り業者を不動産屋で教えてもらい、遺して行く物全ての処分を依頼し、不要な物は廃棄して、金銭的な不足が出たら支払うと申し出たが、家具の換金だけで充分お釣りが出るようだった。
部屋の片付けに二日費やして綺麗にし、私と悠美は、身の回りの必要な物だけを、再び借りたレンタカーに積んで、もう二度と還る事のない、悠美との愛の巣を後にした。
海辺の別荘に着いた時、庭には永年大切に乗り続けたのが解るような、型は古いが手入れの行き届いたアウディが停まっていた。
荷物を車に置きっ放しで、二人で別荘に駆け込む。
「もう引越しは終ったぞ。さっきトラックが帰った処だ」
リヴィングで振り向いて拡げた彼の腕に、悠美と一緒に飛び込んだ。
「ああ、愛してるっ。も、もう、離れない。ずっと、あ、貴方と一緒にっ」
「わ、私達をっ、は、離さないでっ。愛してるわっ」
三人で床に転がるように横たわり、忙しなく誰が誰をでもなく全裸にして、キスを貪り合い、愛撫し合う。
(続く)
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