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ブラスバンドの合宿-2話



作家名:金田誠
文字数:約3250文字(第2話)
公開日:2020年7月3日
管理番号:k037


挿絵の官能小説画像


午後の練習を終えたぼくたちは、夕食をすませた。
お風呂には時間制限がなく、24時間入ることができる。

ものすごく広い露天風呂があるらしい。
すぐにでも浸かりたいところだが、夜は自主練習用に大広間が開放されている。

パートリーダーとして、どんなことができるかを夜遅くまで考えたい。
大広間に行くと、やはり多勢の部員が集まっていた。

パートの先輩たちの姿は見えなかったが、向井や柳田たち高校1年生は、ほぼ全員が揃っている。
ぼくを見とめた向井が話しかけてきた。

「西田、どうだった、パートリーダー?」
「いやあ、かなりキツイよ。何を言ったらいいかわかんなくて。自信がないように言ったら、植松先輩からダメだしされたよ」

「マジで!」
「かもしれないとかあやふやな言葉をたしなめられた」

「えー、植松先輩こわっ。あたしは、具体的に指示をださないとダメって言われた。言ってることの意味がわかんないって。へこむ〜」

そこへ彩ちゃんも加わってきた。向井が聞く。
「彩ちゃん、どうだった?パートリーダー」

「もうダメ。私にリーダーなんて務まらない」
目に涙をためて、唇を震わす彩ちゃん。

今にも泣き出してしまいそうな雰囲気だ。
それを見ていた向井が、真面目な顔で口を開いた。

「もっと、私たちは具体的に指示を考えて、自信をもって話さないといけないんだよ。今から、明日のためにリーダーとして、何をすべきか考えようよ」

その言葉を皮切りに、ぼくたちは夜中まで話しあった。
深夜ようやく具体的な方向性が見えたところで、向井が締めの言葉を口にする。

「よし、これでなんとか明日は乗りきろう。自分を通すよ。あー疲れた。そうだ。みんなお風呂に入ってないよね。今から行こうよ」

夜中の1時を回っていた。
周囲の生徒たちも向井の言葉で気づいたように、大広間をでていく。

ぼくは着替えのため部屋に戻ったのだが、男たちは誰もいない。
どこに行った?温泉かな。

部屋をでて、露天風呂のある地下に向かった。
男湯とかかれた暖簾をくぐり、脱衣場の籠に脱いだ服を入れ、タオルをもって中とびらを開けた。

いやに長い石階段を降りていくと、温泉のせせらぎが耳に入ってきた。
湯気霞のなか、歓談する声が聞こえてくる。

えっ?一瞬、 自分の耳を疑った。
女性の声がするのだ。

ぼくはその場に立ち止まり、耳をそばだて目を細め、前方をじっと見た。
ここは女湯?

いやいや、ちゃんと男湯の暖簾をくぐったはずだ。
それに男物の服もカゴに置かれていたし。

タオルを腰に巻き岩肌に身を寄せ、しばらく観察すると、先輩たちの声がする。
その中に恵美先輩も混じっていた。

他の男たちはどこに?
そのとき、ちょぷんちゃぷんと大きめに湯を弾く音がした。

そちらに視線を向けると、同級生の山下道夫が、彼のパートリーダーの須田恭子先輩と裸で抱き合いキスをしていた。

その隣りでは、ぼくの1個上の佐野敏之先輩が、岩場に腰かけた、これまたぼくの1個上の神崎瑠衣先輩の下乳を持ち上げ、今にもその先端を口に含もうとしている。

このとんでもない光景に、タオル越しの下半身がグイグイ跳ね上がった。
何がどうなっているのかわからない。

温泉の全貌が見えるところまでゆっくり歩いていくと、アップにした恵美先輩の後ろ髪が岩場のそばに見えた。
白い肌のうなじに、いくつもの湯滴がすじになって流れている。

彼女の親友である吉田由紀先輩が横にいる。
「じゃあ、私あがるね。楽しんできて」

吉田先輩はそう言うと、すうっと恵美先輩から離れていった。
すると恵美先輩は、平泳ぎのような姿勢で、露天風呂の中央に移動を始めた。


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引きつけられるようにして、湯の中に入ったぼくは、彼女の後を追った。
心臓の鼓動がバクバクと打ち始める。

水面をすべる恵美先輩の背中から腰のラインはくびれており、丸いお尻の輪郭が湯のなかで、ゆらゆらと揺れていた。
湯音を立てないようにして、ぐんぐん近づいていく。

身体が触れあうところまで来ても、先輩は気づかない。
ぼくは、ハアハアと荒い息を吐いた。

横から手を伸ばして、恐る恐る先輩の肩にそっと触れてみる。
ビクっと彼女の身体が反応し、湯がピチャっとはねた。

「西田、くん?」
振りかえった恵美先輩は、目をまるくしたけれども、あらがいを見せる様子がない。

先輩はタオルも持たず、身体を隠そうともしない。
ほんの一瞬お互いが固まって見つめあう。

正対した彼女の肩から左の二の腕を無言でツーっとなでさすった。
「んっ」

先輩は、小さく喉を鳴らし、肩を軽く跳ね上げた。
すごくスベスベだ。

への字にした眉と半開いた唇が、目の前にある。
あまりに悩ましげな表情をしている。

その誘うようなまなざしに促されるまま、彼女の背後にまわって脇から手を差しいれ、くびれの曲線をついとなぞった。
「あっ」

鼻にかかった甘い声がもれた。
思いきって身体を彼女の背中に密着させる。

ピンポン玉のように膨れあがったペニスが、恵美先輩の背骨あたりに押しつけられる。
ぼくは、指さきを彼女の正面に少しずつすべらせた。

中指にプニュっとした感触。
ああ、やわらかい。

下からすくうようにすると、中指が細かなポツポツをとらえた。
乳輪に違いない。

指をさらに沿って伸ばす。
ツンと尖がった先端を左右に軽くたおした。

「はぁ〜」
恵美先輩の小さな溜息。

手のひらを乳房に押しつけるようにして鷲づかむと、すっぽり手におさまった。
たまらなくなって、先輩の肩をもち、強引にこちらを向かせる。

さすがに恥ずかしいのか、彼女は自分の胸を両腕でおおった。
伏し目がちになってはいたが、ちらりちらりとこちらを上目遣いで盗み見る。

恵美先輩の腕をとって左右に開き、乳房をあらわにして両手で揉みこむ。

すると、こんどは彼女の手のひらが、ぼくのタオル下で屹立している肉芽をあっさり探し出し、下からやさしく雁くびを捻るようにしてすってきた。

ゆっくり引かれるたびに、痺れるような信号にあわせて身体がビクビクと断続的にはねた。
腰を覆っていたタオルが外れて、湯中を漂った。

あぁ、すごい気持ちいぃ。
居ても立ってもいられなくなり、ぼくも彼女の胸を揉みくちゃにする。

人差し指と親指で乳輪をはさんで、両乳房を絞るようにまぶす。
にゅっと伸びあがる乳頭。

内へ外へと先端が首を曲げるたびに、真っ赤な顔をして「はっ。ふっ」と喘ぎを漏らす先輩の可愛いことったら。
身体全体をくっつけてしまいたい衝動にかられ、ぼくは彼女の頬に自分の頬を合わせて、あごを先輩の肩にのせた。

あの恵美先輩と向かい合わせで、お互いの身体をくにゅくにゅし合ってるんだ、と思った刹那、股間への直接的な刺激とが相まって、ふいにびゅーんびゅーんと湯中に勢いよく粘液を射出してしまった。

辛抱などできるわけがなかった。
人の手でほどこされる射精が、これほど気持ちのよいものだとは思わなかった。

すると、射出直後は口を「あ」の形にしていた恵美先輩が、ニッと笑って、やわらかくなったペニスを根元から絞るようにしてくる。
尿道に溜まった精液が、ちゅるっちゅるっと湯のなかに放たれていく。

ぼくは、くすぐったくて身をよじった。
「待って。最後までだしちゃうから」

彼女の甘い声を耳もとで聞いたとたん、肉芽がクンと反応する。
やわらかいままのモノをしばらくこすられていると、また血が流れこんでこようとしている。

「あっ。また固くなってきた」
彼女はそう言うと、逆手に握りなおして亀頭の側部を親指で愛で始めた。


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芯が太くなっていくのがわかる。
「ま、待って。くすぐったい。それに。。。」

「それに?」
ぼくが目を向けた方に、恵美先輩も視線を移す。

「そっか。そうだよね」
微笑んで、すっと手をペニスから離した。

「いいよ。行っても。彼女のところへ。憧れなんでしょ」
「えっ?」

「しらばっくれてもダメ。西田くん、植松ちゃんのこと、いつも見てるもの」
かぁーっと顔が熱くなるのを感じた。

「初めての人は、一番気になる子がいいよね。さっ、他の人にとられる前にね」
そう言って、恵美先輩は背中を押した。すうっと離れ、平泳ぎの要領でぼくの視界から消えていった。




(続く)





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