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詩織の冒険・リベンジ-3話



作家名:キラ琥珀
文字数:約4400文字(第3話)
公開日:2020年6月25日
管理番号:k035


挿絵の官能小説画像


詩織がパソコンを叩いている資料保管室へ、勝呂が顔を見せた。


勝呂祐樹――。
名前からして軽薄な二枚目。

どこか薄ッペラい。
と、詩織は思っていた。

だが、もちろん顔には出さない。
よそ行きの笑顔を見せた。


勝呂は、狭い部屋へ入ってきた。
両手に紙コップを持っている。

「いかがですか? これ、よかったらどうぞ」

紙コップの一つを、詩織の前に置いた。
コーヒーの香りが漂ってくる。


「言い忘れましたが、受付の建物の奥に休憩室があります。そこにコーラやコーヒーの自販機がありますから……」

「まあ、そうでしたの」
「ええ。さ、どうぞ……」


促されて、詩織はコーヒーを飲んだ。
勝呂は、それをじっと見ていた。

それから、薄い笑顔を出しながら、いった。


「適当に休憩室で休んで下さい。厳密に休憩時間をカウントして、なんてことはしませんよ」
「ありがとうございます」

「まあ、気軽にやって下さい。ああ、それは五年前の伝票ですね?」
「はい」
「その伝票のときは、薬品コードが……三桁だったので……」


勝呂が、すぐ脇に来て、伝票の説明を始めた。
詩織は、説明を聞き……。

聞こうとした……。
でも、話を聞くことが出来ない。

集中出来ないのだ。
頭がボンヤリしてくる。
心臓がドキドキする。


(あれ、どうしたんだろう)


まるで酔ったみたいである。
しかし、もちろん酒は飲んでいない。


(なにこれ? なにかおかしい)

頭がフラフラした。
身体が火照る。

肉体の芯が燃えてきた。
女の中心のマグマが……。


「うううう……」

詩織は、呻き声を出した。
声が出てしまうのだ。

もう、パソコンや伝票どころではない。
フラフラする。
身体が燃える。


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「うううう……」
「あれ、どうしたんですか?」

「なんだか……身体が……」
「気分が悪いようですが?」

「ええ……なんか……こう……」
「横になりますか? と言っても、ここじゃぁ……どうするかな……よし……」


勝呂は、机の上のノートパソコンと伝票を手早く片付けた。

「この机に、とりあえず……」

勝呂は、詩織に近寄り、抱いた。
後ろから胸を掴んだのである。


「あっ」

詩織はビクっとした。
女の中心のマグマが爆発した。

男に触られて爆発したのだ。
淫壺が濡れるのが分かった。
そして分かった。


(コーヒーだ)

あのコーヒーに媚薬が入っていたのが分かったのである。

薬品の卸をやっている会社である。
媚薬は、いくらでも手に入るであろう。


(やられた)

しかし……どうにもならない。
頭の中の理性は隅に追いやられて、肉体にある性本能が爆発しているのだ。


「うっ、うっ、うっ、う……」

なんとか正気を保とうとした。


しかし……。

勝呂は詩織の胸を揉んだ。
瞬時に快楽が全身を貫いた。

身体が、信じられないほど敏感になっている。


「あっ、ああ……」
「どうしました?」

「そんなに……胸を……」
「おや、胸を揉まれるのはいやですか?」

「だ、だってぇ……」
「まあ、とにかく」


勝呂は、詩織を後ろから支えて、椅子から立たせた。
詩織は、立とうとしたが、フラフラになって、目が回っている。

「おっと、さあ、机に寝て……」

詩織は机に寝た。
身体中が火照る。

カッカと燃えている。
淫壺が濡れている。


「ボタンを外して、楽になりましょうね」

勝呂が、詩織のブラウスのボタンを外し始めた。

「ああああ……」


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媚薬が回っている詩織の身体は、ボタンが外されるのを喜んでいた。

(ボタンが外され、裸にされて……その次には……)

ブラウスがはだけた。
ブラジャーに包まれた乳房が飛び出た。


「うわぁ……大きいですねぇ。洋服の上からも目立っていたけど、実物はそれ以上だ」

胸を隠さなければならない。
しかし、燃えている乳房は男の手を求めている。

勝呂が、詩織の両腕を大きく広げた。
抵抗もせず、広げたままにされていた。

乳房が、さらに盛り上がる。

身体が燃えて、呼吸が荒くなった。

「はぁ、はぁ、はぁ……」

呼吸に合わせて、胸が上下し、大きい乳房が揺れた。

「はぁ、はぁ、はぁ……」

勝呂は、ニタニタして詩織を見続けた。


「白か……詩織さんは清純なんだ……」
「はぁ、はぁ、はぁ……」

「でも、大きすぎるオッパイは淫乱じゃないですか」
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「いい景色だなぁ。そうだ、写真にとっておこう」


勝呂は、スマホを取り出して、写した。

パシャ。パシャ。パシャ。

「ブラはいいけど、下はどうかなぁ」
「うううう……」

「ねえ、足を拡げて、パンティを見せてくれませんか」
「むぅ、むむむむ……」


当たり前だが、男の前で足を拡げるつもりはない――。
それが普通の理性である。

だが、今は、理性よりも性欲が身体を支配していた。
足を拡げれば、濡れた淫壺を覆うのは布一枚だけである。

その布さえとれば――。
ぐっしょりと濡れた女の壺が現れる。

現れれば、男がモノを入れてくれるだろう。

(欲しいよぅ……)

「ねえ、詩織さん。足を拡げてくれませんか」

詩織は、じりじりと足を拡げた。

「そう、そう、そのまま……。はい、チーズ」

パシャ。パシャ。パシャ。


「あれぇ、パンティが濡れてますよ。どうしたのかなぁ」
「うううう……ああああ……」
「脱いでみましょうか」

勝呂はパンティに手をかけた。
詩織は、腰を浮かして、脱ぎやすいようにした。


卑劣なことをする男が裸にしようとしているのを助ける筋合いはない。
理性では分かっている。

だが、肉体は裸を求めているのだ。
淫壺は、もう我慢出来ない。


パンティが脱がされた。
詩織は、さらに足を拡げた。
入れて欲しいのだ。

「きれいに毛を処理してあるんですね。さすがだ」

パシャ。パシャ。パシャ。

「丘がきれいですね」

パシャ。パシャ。パシャ。


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「すごい、濡れている……」

パシャ。パシャ。パシャ。

「上も脱ぎましょうか」


勝呂はブラジャーのホックを外した。
そのまま、上にずり上げた。

「すごいなぁ、盛り上がっている」

パシャ。パシャ。パシャ。

「乳輪がきれいですね」

パシャ。パシャ。パシャ。

「乳首が立っている。どうしたのかなぁ」

パシャ。パシャ。パシャ。


詩織は悶えた。
身体中が火照っている。

全身の細胞が敏感になっている。
肉体が男を求めている。
それぞれのツボが存在を誇示している。

クリトリス……。
ラビア……。
アヌス……。

Gスポット……。
ポルチオ……。

ニップル……。
スペンス乳腺……。


それぞれが、触って欲しい、と求めているのだ。

「ああああ……」

机の上に寝たまま悶えた。

「ね、ねぇ……」

このままで放置されたら、気が狂ってしまうだろう。


「ねぇ……」
「なんです?」

「ねぇ……なんとかしてぇ……」
「なにをです?」

勝呂は意地悪く、質問を繰り返した。

「わ、分かっているじゃない……」
「ちゃんと言っていただかないと……」

「い、入れてぇ……」
「なにを?」
「あ、あなたのオ珍珍……」


詩織は、出来ることならば、勝呂のズボンに手をかけて、チャックを外したであろう。
オ珍珍が欲しいよぅ……。

だが、媚薬が回っている身体は、力が入らなかった。
ただいたずらに、机の上で悶えるだけであった。


「うう……ねえ……お願いよぅ……」

勝呂は、ニヤニヤしながら聞いた。

「僕のオ珍珍を、どこにいれるんですか?」
「ここよ……」

「ここじゃぁ、分からないなぁ」
「だから……オ万個……」

「オ万個? それ、どこにあるんですか?」
「だから……ここ……」

「どこ?」
「ここだってばぁ……」


詩織は腰を浮かせた。
右手で花芯を拡げた。

「うわぁ、丸見えだぁ。すごい」

パシャ。パシャ。パシャ。

「なにしているのよ」
「記念撮影」

「そんなこといいから、入れて」
「なにを?」

「オ珍珍」
「どこへ?」
「オ万個」


詩織は悶えた。
気が狂いそうである。

このまま放置されたら、確実に気が狂う。

「お願い、入れて。入れてぇ……。お願いだから。もう、我慢出来ないよぅ……」

勝呂は、ベルトを外して、ズボンを下におろした。
パンツもおろす。

肉棒が、ピンピンに立っていた。
詩織の腰を持ち、グイと引き寄せた。
そして、中へ入れた。

「ギャァァァァ……」


   * * *


ホンダのN―BOXには、実にさまざまなセンサー機能がついている。
前の車とぶつかりそうになるとブレーキがかかる。

歩道に入りそうになるとステアリングを制御する。
車線を一定に保つ。

このような機能がなければ、詩織は確実に事故を起こしたであろう。
なにしろ、怒り心頭で車を運転していたのである。


マンションに到着して――。

詩織は、浴室に直行した。
股間にシャワーを浴びせ続けた。

「ちくちょう、ちくしょう、ちくしょう」

その後、シャワーを頭上にセットし、頭からシャワーを浴びた。

「ちくちょう、ちくしょう、ちくしょう」

熱いお湯とともに涙が流れた。

「ちくちょう、ちくしょう、ちくしょう」

長いこと、そのままの姿勢である。

「ちくちょう、ちくしょう、ちくしょう」

詩織は、何度も吠えた。


あのとき――。
勝呂は、いきなり肉棒を刺したのである。

そして、すぐに射精した。
詩織は、置いてきぼりであった。

媚薬に蝕まれた肉体は満足しなかった。
もっと、もっと欲しい。


だが――、媚薬の効果が消えてきた。
性欲が、一気に引いた。

そして、正常に戻ったのである。
もちろん、詩織は怒って抗議しようとした。
だが、勝呂はスマホを見せつけた。


「ここに恥ずかしい写真が、タップリ入っているんだからね」
「……」

「オープンにされたくなかったら、黙っていることだよ」
「私、帰ります。もう二度と来ないからね」


衣服を整えると、詩織は部屋を出た。
車に乗り、マンションまでひた走った。

そしてシャワーに直行したのである。

シャワーを一時間浴びたとき、電話が鳴った。
ざっと身体を拭いて、リビングへ行った。

「はい、新田でございます」
「やあ、僕だよ」

勝呂からの電話であった。

「あんた、よくも……」
「いいじゃないか。詩織のような肉体があるのがいけないんだ」

「なに言っているのよ」
「それより、また来てくれるね? 今度は水曜日だったね」

「誰が行くもんですか」
「スマホを忘れたの?」

「……」
「君がちゃんと来てくれれば、なにもしないよ。それに、なんなら給料をアップしてもいい」

「あんたにそんな権限あるの?」
「まあね、ここだけの話だけど、ウチの会社は杜撰なところがあるんだ。どうにでもなるさ」


詩織は、ふと気がついて、聞いた。

「ひょっとして、あの薬も」
「ああ、そうさ。アメリカから輸入された試薬なんだけど、ちょっとごまかして手に入れたのさ」

「……」
「給料を倍にするから、それでいいだろう」

「イヤだと言ったら……」
「あの写真を……ネットにでも流すさ……」

「その前に流れたら、どうしてくれるのよ」
「え?」

「クラウドのサーバに入っているんでしょう? もしセキュリティが……」
「ああ、それは大丈夫。スマホ本体に入っている。詩織のエロい姿を、他人には見せたくないよ」

「……」
「もちろん、場合によってはネットに広まることになるけどね」

「卑怯者!」
「じゃぁ、水曜日を待っているよ。ふふふ……」


電話が切られると、またシャワーに戻った。

「ちくちょう、ちくしょう、ちくしょう」




(続く)





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