KY男と鈍感女の恋-第9話
作家名:くまあひる
文字数:約2950文字(第9話)
公開日:2020年6月27日
管理番号:k029
15
今年はイブが土曜日ということもあり、比較的ゆっくり過ごせる。
夕方、市子と食材を買いに出かけ、鍋が出来上がるのをのんびり待っていた。
ケーキはすでに市子が用意してくれていて、シャンパンは俺が用意した。
市子は合コンの時、飲みすぎて気分が悪くなったわけではなく、
失恋したてで、合コンを楽しめる状態ではなかったので酔ったフリをして
先に帰れるように野村や江口に頼んだらしい。
「市子は酒は強いのか?」
「飲むのは好きですよ、あまり外では飲まないですけど。飲むときはだいたい野村さんたちと一緒ですね」
「そうか、じゃあ今日は二人で飲もうな」
市子とサシ飲みは初めてだ。
酒が入った市子はいつもより少しテンションが高く饒舌になった。
それが俺に心を許しているように感じられてうれしい。
ケーキを食べて満腹になり市子とソファでテレビを見ていた。
いきなり俺に向かい合うように俺の膝の上に上がり、こう言い放った。
「要さん、キスしてください」
今まで市子が俺にキスどころか手を繋ぐことすらねだったことなどないのに、かわいらしくねだる市子の頬にチュッとキスすると、
「違います。私が欲しいキスはこっちです」と俺の唇を奪った。
あっけにとられていると、自ら舌を絡ませてくる。
あまりに官能的なキスに下半身に血が集まるのがわかる。
俺の首に腕を回し角度を変え、音を立てて繰り返される熱いキス。
ソファに押し倒そうとすると、
「要さん、お風呂入ってきてください」
このまま組み敷いてしまいたかったが、ガッついたサルと思われるのも嫌でシャワーを浴びる。
交代で市子もシャワーに向かい、ベッドで主の戻りを待つ。
ドアが開いてガウンを着た市子が入ってきた。
「おいで」と手を伸ばすとベッドに寄ってくる。
ガウンを着たまま仰向けの俺の上に跨った。
再び俺の唇を塞いだ。
驚きつつもガウンを脱がすと、あらわれたのは薄紫のセクシーな下着をつけた市子だった。
ほとんどがレースで白い肌が透けて見える。
市子の舌が首筋を這い、俺の胸を撫でる。
そのままその舌はへそを這い、市子の手は俺のボクサーパンツの上を撫でた。
視覚で十分刺激された俺の分身は、すでに臨戦態勢だ。
柔らかな手で撫でまわされ、いつもと違う市子の様子をうまく考えることができない。
されるがままになっていると、市子がボクサーパンツを脱がせ、俺の分身が冷たい空気にさらされる。
「い、市子っ」
俺が発した声が合図のように分身に直接触れる。
先端をペロリと舐め、口に含む。
カリの部分を舌でなぞるように刺激され、恥ずかしくも声が出る。
上半身を起こし、市子が俺のモノを舐めまわしている姿を見て、ドクンと一段と大きくなった気がする。
横から咥えられ、袋をもまれ、俺は歯を食いしばって耐える。
すっぽり咥えられ、唾液まみれにされた俺の分身はもう限界だと言っている。
「要さん、気持ちいい?」
「ああ、もうイキそうだよ。いやらしい市子は最高だ」
市子を足元からひっぱりあげ、膝立ちにさせる。
「なんていやらしい恰好なんだ、乳首が立っているのが見えるよ。
俺のをしゃぶりながら感じてたのか。
市子もここ、しゃぶってほしいのか?」
人差し指でこりこりとレースの上から擦ってやると、声を上げる。
「あん、要さん、早く舐めてぇ」と俺を煽る声。
レースごと乳首を含み軽く噛むと腰が揺れる。
前でくくってあるリボンをほどくと尖った乳首とおそろいの総レースのショーツが現れる。
それと同時におそろいの総レースのショーツが表れる。
そこに触れると驚くことにワレメの部分は布がないのだ。
鼻血が出そうなくらいの驚きと歓喜に我を忘れた。
膝を自ら抱かせ、布のない部分に舌を這わす。
「いや、こんな恰好、恥ずかしい」
「恥ずかしくて濡らしてるくせに、もうあふれてるぞ」
市子を辱めながらも、こんな痴態を俺にさらす市子にもう陥落している。
「このまま入れるぞ」
ゴムを着け、一気に押し込む。
それと同時に市子の腰が跳ねた。
「入れただけでイッたのか、そんなにこれが好きなのか」
入り口あたりで浅く往復しクリをつぶすと、「ひっ!」と声が上がる。
次第に市子の腰がクネクネと動き、俺を奥まで誘い込もうとする。
わざと浅いところで止めていると、我慢しきれなくなった市子は
「早く、奥までいれてぇっ」と泣きそうな声で俺を誘う。
グっと奥まで突き、グリグリと最奥をこねる。
ガツガツとついてやると高い嬌声が聞こえてくる。
「もうイキそうなのっ」
その言葉で俺は動きを止めた。
「えっ、どう・・・して?」
「市子、俺を欲しがってくれ、俺じゃないとダメだと教えてくれ」
「そんな・・・」
市子に覆いかぶさり耳をしゃぶりながら、市子を追い込む。
「ほら、欲しくないのか?ナカがうねってる」
乳首を刺激しながら市子の言葉を待つ。
「あ・・・あっ、耳ダメェ」
舌を耳の中に入れ、「淫乱な市子はもう我慢できないはずだよ」と煽る。
「あん、あ、あっ、欲しいのっ。要さんが欲しいっ。早く私を犯してぇ」
「よく言えました。こんな淫らなお前を抱くのは俺だけだ」
横向きの市子の足を開かせ打ち込む。
「気持ちいいよ、市子。お前は俺のものだ、いいか」
「要さんだけっ、入れてほしいのは要さんだけなのっ」
その言葉を聞いて俺は膜にぶちまけた。
朝、目覚めると昨夜とは別人のような寝顔が横にある。
市子があんなふうに乱れるなんて思いもしなかった。
昼間は清楚で夜は淫らな女に変わる。
俺だけが知っている市子の顔。
髪をすくと目を覚ました。
「おはようございます」
「おはよう、昨日は素敵だったよ」
「え・・・昨日?お鍋ですか?」
会話がかみ合わない・・・もしかして覚えてないのか。
「市子、昨日の夜の、その・・・ベッドの中のこと・・・」
「・・・・すいません、お鍋を食べて、それからケーキを食べて・・・
えーっと・・・すいません、覚えてないです。
昨日久しぶりにたくさん飲んでしまって・・・」
「お前は酒を飲みすぎると記憶なくすタイプなのか?」
「飲みすぎること自体あまりないんですが
昨日は課長がいらしてとても楽しくて」
「じゃあ、これも覚えてないのか?」
ベッドの下に落ちている薄紫の刺激的な下着を拾い上げて見せる。
「えっ?きゃっ!」
俺の手から奪い取って布団の中に隠す。
「あの・・・昨日、私やらかしましたか?」
「いや、俺はよかったんだが・・・それはどうしたんだ?」
「その・・課長のクリスマスプレゼントに悩んでて、野村さんたちに相談したら
買い物に付き合ってくれて、初めてのクリスマスはみんなこういうサプライズを
するって言われて、買ったんです。でも着る勇気がないって言ったら
江口さんに「お酒を飲んだらその勢いできっと出来る」って言われて・・・
もしかして、間違ってましたか?フツーああいうの着ないんですか?」
目を潤ませながら恥ずかしそうに語る市子は、いつもの清楚な市子だ。
確かにあの小悪魔たちなら言いかねない。
恐ろしい・・・市子が酒を飲むとこんなことになるとは。
「市子、お前は外で飲むのは禁止だ。飲むなら俺と一緒の時だけだ」
「は・・・い」
「ごめんなさい、あの・・・嫌いにならないで」
「嫌いになんてなるわけないだろ、昨日の市子は最高だったよ」
「ホントに覚えてなくて」
「じゃあ、思い出させてやろうか」
「け、結構です」
そういって市子は布団にもぐってしまった。
(続く)
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