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KY男と鈍感女の恋-第7話



作家名:くまあひる
文字数:約5170文字(第7話)
公開日:2020年6月19日
管理番号:k029


挿絵の官能小説画像

12

「寒かったでしょう」
部屋に入るとすぐにコーヒーを入れてくれた。

彼女の指についている指輪が目に入る。
自分でもゴクリとのどが鳴るのが分かる。

「市子・・・その指輪誰にもらったの?」
自分では平静を装ってるつもりだが、彼女はどう感じただろうか。

「日曜日に買いましたけど?」
コンビニでお菓子を買うかのようにさらりと言ってのける市子に唖然とする。

「何で?どうして自分で指輪なんか買うんだよ!」
想定外の返事に思わず口調が厳しくなってしまった。

どこまでも余裕のない自分が嫌になる。
「ああ、すまない、怒っているわけじゃないんだ。何で買ったのか教えてくれるか?」

「怒らない?」
「ああ」

「あの合コンに行ってから、いろんな人に声をかけられるようになったの。
 挨拶しかしたことのない人や、どこの課の人かも知らない人から
 食事や飲み会の誘いがあって・・・社食に一人でいたら必ず誰かが前に座るし。
 私、疲れてしまって。
 何より、要さんが見たらきっと嫌な思いをするんじゃないかって怖かったの。
 この前のこともあったし、要さんに嫌われたくなくて。
 でね、前に読んだ小説に独身の人が女性にしつこく誘われないようにわざと
 指輪をして既婚者のフリをするって書いてあったのを思い出してね、
 コレだ!って思ったの。」

「それで、自分で買ったのか?」
「はい」

安堵と市子の暴走にため息が出る。
「怒ったんですか、ごめんなさい」

「何で俺に言わないんだよ、指輪ほしいって」
「どうしてですか?自分のモノを要さんに買わせるなんて」

「言ってくれよ、指輪ほしいって。
 自分の彼女に自分で指輪買わせるなんて情けないだろ、
市子の指には俺が買ったものしかつけてほしくない、
虫除けなら尚更俺が買うべきだろ」

「・・・・・・」

「そもそもクリスマスには指輪を買うつもりだったんだ。
 早いような気もするし、重いと言われるかもしれないけど、
 市子は俺のモノだって主張したいんだ。
 社内でオープンにできない分、市子には俺からの指輪をつけてほしい。
ねだってくれよ、指輪が欲しいって」

「指輪がほしいです・・・要さんがくれた指輪を毎日つけていたいの・・・」

顔を真っ赤にして最後は蚊の鳴くような声でされたおねだりにさっきまでの不安と焦燥感は一気に消え失せた。

「うん、一緒に見に行こうな。なあ、市子、困っていることやしてほしいことが
 あったらちゃんと言うんだ。お前のわがままは全部聞いてやりたい。
 頼ってくれよ、お前に頼りにしてもらえないのはつらいんだ。
 やっと手に入れた市子なんだ。惚れた女のわがままは全部聞いてやりたい。
それくらいの甲斐性はあるつもりだぞ、それとも俺はそんなに頼りないか?」

「ううんっ!違うの、嫌われたくないから、
 要さんに嫌われたらフツーじゃいられない自信があるから。
 せっかく好きな人の彼女になれたのに自信がないの。もっと勉強しておくんだった」

そうつぶやいた市子の顔を見てわかった気がする。
市子も俺と同じくらい不安なんだ。

野村の「言葉を尽くして愛してやってください」とはこのことだったんだろうか。
市子も俺も口数の多いほうじゃないから、お互いの気持ちが伝わりにくいのかもしれない。

「おいで」
隣に座った市子をそっと抱きしめ背を撫でる。

「俺だって同じだ、どうしたらいいかわからないくらいお前に惚れてる。
 だからお前が考えていることが知りたい。
 お前が望むことを叶えてやりたい。
 せっかく市子の隣にいることを許されたんだ、色んなことさせてくれよ。
 本気なんだ、それは疑わないでくれ」

「疑ってなんかっ」
慌てて市子が顔を上げたとき、何かに引き寄せられるように唇を重ねた。

ついばむようにキスを繰り返した後、市子の口内に侵入し、舌をとらえる。
少しすると市子もおずおずと舌を絡ませてきた。

時折漏れる市子の声に俺はいつまで辛抱できるだろう。
このまま抱きたい、どうにかして市子にわからせたい、俺の気持ちを。


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でも、市子は処女だ、がっついて嫌われはしないだろうか。
しばらくナケナシの理性と戦っていたが、ポロリと言葉になって出てしまった。

「市子、欲しい」
市子が抵抗しないのをいいことにやわやわと胸をもみしだく。

体を固くして動かない市子はまるでオオカミの前のウサギのようだ。

いたるところにキスを落としながら市子から漏れてくる甘い声をきいてそのまんま煽られている自分が悔しい。

耳タブを食み、フーっと息を吹きかけると、
「キャッ、ああん、課長っ、やん」

惚れた女のこんな甘い声を聞いて、聖人君主でいられるヤツがいたらお目にかかりたい。
目を潤ませ、俺のされるがままに耐えている姿は脳ミソが溶け出しそうなくらい俺を煽る。

「そんな顔、他の男に見せるなよ、俺が発狂する」
セーターの中に手を入れると、想像以上に豊かな胸に感動する。

自分の足の間に座らせ、後ろから愛撫すると、吐息交じりの声がする。
「ココ、固くなってる」と耳元でささやくと恥ずかしそうに首を横に振る。

立ち上がった部分を親指でコリコリと擦ってやると、手の甲を口に当て声を抑えている。
耳をしゃぶりながら「市子の喘ぐ声を聴かせてくれ、お前の喘ぐ声は俺だけのものだろう?」

そういうと、少し後ろを見て、「恥ずかしいから」と泣きそうな声で反論する。
「市子を恥ずかしがらせているのは俺だ、その俺がいいと言っているんだ、ほら」

固くなっている部分を強く摘まむと「あっいやっ」と体をよじる。
逃げないようにウエストを抱え集中的にそこを刺激し続けると

なまめかしい声が俺の下半身を刺激する。

我慢できなくなった俺は市子を下にして、セーターをたくし上げ、固く尖った先端を口に含んだ。

「あっ」と息をのむ声とそのあとに続く喘ぎ声は、市子自身も自分を追い込んでいるようだ。
わざと音を立ててしゃぶってやると、ビクリと反応する。

あえて俺を見ないようにしているらしく、それがまたかわいくていじめたくなる。
「こっちを見ろ、お前を女にしようとしている男が自分に何をしているのか」

「いやっ、」と顔をそむけるが、唇を割って舌を入れ、こちらを向かせる。
舌を捉え絡ませ身も心も市子の考える力を奪っていく。

俺以外のことを考えられなくして、俺に溺れさせたい。
市子の太ももに手をやると瞬時に固く足を閉じられてしまった。

「こら、力を抜いて、大丈夫だから」
ゆっくり、太ももを撫で、再び深いキスを繰り返す。

下着の上からゆっくりと撫でると、市子の呼吸が止まる。
「ああ、もう濡れてるね、いい子だ」

「やっ、言わないで」
「どうして?市子が感じている証拠だ、うれしいよ」

「ホント?私、変じゃないですか?」
「そんなわけないだろ、俺はもうこんなになっている」

市子の手を取り、自分の分身を触らせる。

「私、こんな時もどうしたらいいのかわからなくて、めんどくさい女って
 思われてないか考えてしまって。その・・・課長は色んな女性を
 知っているでしょう。だから私、比べられたら・・・」

「何年も市子しか見てなかったから昔の女のことなんて覚えてない。
 何人抱いてようが、市子以外の記憶なんていらない。
 ありのままの市子が見たい、俺の腕の中で喘いてる市子が見たいんだ」

「課長・・・」
「ほら、ゆっくり・・・そう、気持ちいいよ」

市子の手をそのまま股間に置き、ゆっくり撫でさせる。
市子も俺を気持ちよくさせているということを教えてやりたい。

そう思ってさせたんだが、マジで気持ちいい。
思わず「くっ!」と声が出てしまった。

市子が慌てて「ごめんなさいっ」と手を止めてしまう。
「やめないでくれ、気持ち良すぎて声が出てしまったんだ。

 寝室へいこう」
市子が恥ずかしがるので布団に入り、服を脱がせた。


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俺が仰向けに寝ると市子がそっと分身に触れてきた。
「直接触ってくれ」

それは勇気がいるのか、なかなか触れてこない。
手をつかんで強引に下着の中に入れる。

「あ、熱い・・・」
「市子にかわいがられて、もうこんなだ」

下着をずらすと窮屈と訴えていた分身が跳ね出る。
市子に握らせて、扱き方を教える。

「うっ・・・スゴイ、上手だよ」
「ほんと?」

嬉しそうに笑う市子だが、俺は与えられる快楽でそろそろ笑顔ではいられなくなっている。
「い、市子っ、もういいっ」

いきなり制止したから市子はシュンとしてしまった。
「ごめん、気持ち良すぎて出そうになる」

自分でも正直に言い過ぎて少し恥ずかしくなって、照れ隠しのように市子の唇をむさぼる。
市子も少し余裕ができてきたのか、舌を絡ませてくる。

そして再び分身に触ろうとする。
「こら、悪い子だ。ダメだって言ったろ」

「だって、気持ちいいって言ってくれたから・・・これしかできないから」
「市子が気持ちいいっていってくれると俺は喜ぶんだけど」

下着の上から割れ目を撫でる。
その下着はすでに市子の蜜を吸い、しっとりと指が湿る。

ゆっくりと繰り返し、思い出したかのようにクリをカリカリと刺激すると市子の息と混じった声が上がる。

下着の中に手を入れると市子が息をのむ。
「大丈夫だ、痛くないように準備するだけだ。痛かったらちゃんと言うんだぞ」

黙って頷くけど、顔には不安と恥ずかしさがあふれている。
蜜口に指をあてると、くちゅりと音がする。

こんなに濡らしているんなら、すぐにでも突っ込みたい気もするが、もっと市子の体を味わっていたいのと、市子に嫌われたらと思うと躊躇する。

市子の中に指を入れるとさすが処女、恐ろしく狭い。
よほど丹念にほぐしてやらないと、かなり痛いだろう。

「大丈夫か?」
「はい」とは言うが声は震えている。

意識が指に集中しないように耳に舌を這わせ、乳首を舐めまわす。
乳首を口に含んだ瞬間、市子が指を締めつける。

「気持ちいいんだな、ココが締まるよ」
「いやぁっ、そこ、だめぇっ」

「そこってどこ?」
わざと乳首を強く吸うと、あっと声を上げ体を震わせた。

「市子、イッた?」
「わからない・・・けど、なんか頭が真っ白になって・・・」

呆然とする市子を見て、俺の理性が振り切れた。
市子の足の間に体を入れ、秘部に顔を近づける。

市子はかなり抵抗したが、がっしりと太ももを抱え込み動けなくした。
蜜口に舌を入れ女の香りのする蜜を掬う。

「いやっ、汚いからやめて!」
悲鳴に近い声を無視してジュルジュルとすする。

だんだん抵抗する力が弱くなり、代わりに快楽を伝える声がする。
「ああっ、なんか、ダメ、おかしくなりそうっ、課長っ」

指を入れ広げるように動かすと、市子がのけぞる。

指を2本にふやし動かしてクリをしゃぶると、中がうねり始め、締めつけがきつくなる。
「もうっなんかくるのっ、やめてぇ、動かしちゃああああ」

腰を跳ねさせ、体を痙攣させ市子は意識を飛ばした。
俺はやめることなく市子の秘部に舌を這わせ続ける。

少しして気が付いた市子は、再びその快楽に身をゆだねる。
もう恥ずかしさも薄れたのか、甘い声を聞かせてくれる。

「イクときはちゃんと言うんだぞ」
「あっもうっ、またっ、ひっ!ダメ、そこ舐めちゃダメぇっ」

「ここか?」
クリを舌で押しつぶし、コロコロと転がすと、体をのけぞらせて、イッた。

市子のイク姿を見たら限界だ。
ゴムを着け、入り口あたりを刺激する。

「痛いと思うけど、許してくれ。お前を全部俺にくれ」
ゆっくりと入れるがすさまじく狭く、締めつける。

キスを繰り返しながら、最奥を目指し進んでいく
「市子、力を抜いて。そう、おりこうさんだ。もう少しで全部入るよ」

グッと腰を押し、市子を貫いた。
「あんっ」と声が上がる。

「全部入ったよ、お前はもう俺のものだ」
腰を引きゆっくり押し込む。市子の中は侵入者を追い出そうと、なおも抵抗する。

それを打ち壊すように何度も市子の中に打ち込む。
次第に市子の声が聞こえてくるようになり、俺を煽る。

「あんっ、あっ、っあっー」
「痛くないか?」

「はい、なんか、あっ、あっ、いやっーそこ、しちゃダメっ!」
「ん?ここがいいのか?」

反応がいいところを抉るようついてやると、
「やめてっ!またなんかっ、きちゃうのぉっ」

「イケよっ、ほら何回でもイケよ。イイんだろ、ココ」
そこを突きながらクリに蜜をまぶすように指で押すと、仕返しのように俺を締めつける。

俺も、もうもちそうにない。
市子に覆いかぶさり、下から肩を抱え、本能のままに打ち込む。

言葉にならない声が上がり、結合部からは俺を煽る水音が聞こえる。
「課長、もうっ!」

「おれも、もうイキそうだっ!」
「ああっ、もうだめぇ、要さぁん!ああああっ」

市子に食いちぎられそうになりながら俺は射精した。
放心状態の市子の額にキスして、抱きしめる。

惚れた女を抱けた、しかも初めての男になれたと思うと胸にくる。
「大丈夫か?」

「は・・・い、でも、もう動けません」
「ははっ、そうだな。このまま寝ていいぞ」

しばらくすると俺の胸に額をつけて眠る市子の静かな呼吸が聞こえてきて、俺はそれを子守唄に眠りについた。



(続く)





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