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人妻順子 虜の悦楽 本格調教篇-5話



作家名:邪道
文字数:約4220文字(第5話)
公開日:2020年5月23日
管理番号:k024


挿絵の官能小説画像

 

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<第四夜:人妻は恐怖の襲撃を受ける!! が、その激しいいたぶりに肉体を火照らせ…>

「まま、ばいばーい。すぐかえるからねー」
「じゃ、成ちゃん、いってらっしゃーい!」

息子、成太のモミジのような小さい手に、バイバイの仕草を交えて別れを告げる母親、順子は、少々寂しかった。
「ま、たまには、君も羽を伸ばせよ」

「お邪魔虫がいなくって、あなたの方こそ羽を伸ばせるんじゃなぁい?」
と順子は、実家に二晩の予定で泊まり込む夫を、微笑みながら軽く睨む。

「何言ってるんだい。親父もおふくろも、自慢の嫁さんに会えなくて残念がっているっていうのに」

明日の勤務ではシフトをどうしても外せず、夫の里帰りに付き合えない妻に、誠は心底残念そうだ。が、夫の実家を訪問する煩わしさから解放された順子の方は、少々安堵しているのもまた事実だった。


「それにしても…」

カプチーノを注いだマグカップをテーブルに置きつつ、順子は独り言ちる。あの秘めたる拉致、そして拷問にまで掛けられた刺激的な体験からすでに二週間以上が経過しているが、それ以降、あの男たちは姿を見せない。

無論、松宮からの連絡もなく、あの監禁劇すら夢の中の出来事のような錯覚を覚えつつある。
「あの男たちは何者だったのかしら? 松宮さんは今どこに…?」

順子には想像もつかない、裏社会にも通じる世界の話のようで、いまだに現実の事とは思えない部分もある。
が、順子にとっては恐怖よりも、あの非日常的な臨場感がいつまでもその肉体に感覚として残り、女芯を熱く濡らす日々だ。

口が裂けても言えぬことだが、息子と公園を散歩している際も、夫との交わりの時も、密かに思い描く妄想。
突如、いずこから現れた男たちに、抗う術もなく連れ去られ、監禁されハードな折檻に耐え忍ぶ…。

願望にも移り変わり始めた性的欲求に、順子自身戸惑う事さえある。
そこには、松宮をはじめ、多くの男たちが自分の肉体に執着し、サディスティックな音色の『賞賛』を浴びせてくることも、言い表しようのない悦びを覚えている。

夫に愛されている実感を強く抱きつつも、多くの男から求められたい。
そんな順子のヒト科の雌としての本能が呼び覚まされた証拠かもしれなかった。


「ああ…」
シャワーから滴る大量の熱い湯に、そのナイスバディを嬲られ、順子は嘆声を漏らす。

元からその地味な性質からは想像もつかぬ豊満な肉体だが、このところ、その豊かな乳房も、ウエスト部も余計に張り艶が増し、程よく肉付きはあるものの、逆に熟れた女体のいやらしさに拍車をかけている。

「いやだわ…私ってば」
順子自身、このところ数々のアブノーマルな体験を経て、逆に女としての色香が増したことを実感し、その変態チックな性癖を軽く恨んだりもする。

が、それよりもなによりも、性的欲求を持て余すばかりか、どんどん溜まりつつある性欲を、受け止めてくれない夫への不満すら芽生えてくる。

「誠さん…私がさらわれて、あんな目に遭わされていたと知ったら…どんな反応するのかしら?案外興奮してくれたりして…やだわ…何を考えているの」

と、一人、己の痴女ぶりを恥じらうも、秘所がじゅるりと濡れてくる感覚に、マゾヒスティックな性感が既に肉体に深く刻み込まれていることを実感する順子。

生真面目な誠が、もし自分の性的願望を目の当りにしたらと思うと、卒倒しそうな気分になる。
が、その一方で圧し殺し続ける本性を、夫にさらけ出してみたいという欲求も昂りつつある。


「どうかしているわ、私…。こんな卑猥なことばかり考えて…」
脱衣所で滴る湯をバスタオルで拭う。

松宮から勧められたエロティックなパール付きのTバックショーツを手にし、ムチリとした太腿を上げ、素足の爪先を通そうとしたその時だ。

カーテンが突如、開かれたのだ。
まるでこれから順子が味わう、サディスティックな調教劇という舞台の幕開けを告げるかのように…。

「奥さん、動かん方が身のためだよ…」
目出し帽の男たちの声音には、聞き覚えがあった。

数日前に順子を連れ去った相手だ。
そのことを思い出す間もなく、鼻先に突き付けられた鋭利なナイフの光に、順子はその魅惑の肉体を強張らせた…。


「あッ、痛ッ…あ、ああッ…」
後ろ手に回された順子の左右の親指が、金属製の金具で結わかれる。

それだけで抗う術を失った人妻は、三人の男たちから文字通り嬲られる羽目となった。
いや、濃厚なペッティングといったほうが正確だろう。

それはマゾヒズムを磨き上げる様な、荒々しく暴力的な手法で遂行される。
「おーらおら、予告通りお迎えに来ましたよ、奥さん」

男の一人は、順子の髪を鷲掴みにして、自分に向きなおらせるとその頬を軽く殴打する。
さらに背後から不自由な肉体を抱きすくめられ、その湯の熱さと、あらぬ妄想で火照り切った乳房を弄ぶ様に揉みしだかれる。


「あ、あん…」 刃物を突き付けられ屈服された恐怖より、素っ裸で肉体の縛めを受け、複数の男からいたぶられることに異様なまでの興奮を覚える順子。

(この人たち、どうやってうちに侵入したのかしら…?)

そんな疑問も、激しい愛撫で膨張し、その上で屹立していく乳首を更に嬲られていくに従い、陶酔的な快感に苛まれ忘却の彼方、だ。

「襲撃されてこれだけ痛めつけられて、悦ばれちゃあ、困るんですよ、マゾヒストの順子さん?」

「あ、あぁ…あッ…はうぁッ…」
卑猥で甘い吐息を漏らすしかない順子だ。


「ただでさえ、でっかいおっぱいがどんどん腫れ上がっていきますよぉ〜〜」
強靭な男の腕力に囚われ、乳房をビシビシッと張り手打ちにされるたび、喘ぎを漏らさざるを得ない順子。

「あうッ! いひぃッ! あぁッ! ひいッ! …や、やめて…」
巨乳を軸に、じんじんという残酷な陶酔感に苛まれてゆく順子は、艶っぽい喘ぎ交じりに嘆願した。

「やめて欲しい? それはあんたの返答次第だ、松宮はどこにいる? 調教主を庇いたい気持ちがあるんだろうけど、さっさと白状したほうが身のためだぜ。それとも俺たちが、代わりにもっと従順な雌豚に教育しなおしてやるという手もあるが、ね?」

(ああッ、やっぱし、また私、拉致されるんだわ!)
諦観と絶望、そして密かな期待に順子の心臓が激しく脈打つ。


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<第五夜:虜の人妻はハードな拷問にも濡れ、悶え、狂い、嬌声を上げる>

間嶋順子は、前回味わった監禁の恐怖よりはるかに切迫した身の危険を覚えている。
鞭拘束台、磔板…ありとあらゆる責め具がそろう逸脱した監禁部屋は、その壁面に鉄格子が張り巡らされている。

その鉄格子に両手首と足首を縛められ、全裸で磔絵図を晒す格好になった順子は、頬肉に食い込むほど固く噛まされた猿轡の瘤を、唇の間でぎゅうっと締め付けるしかない。

が、その表情は潤んだ瞳が、恍惚の表情を象徴していた。
時折、閉じられた股間の間で激しく振動する小型のローターが、女の弱点に、じわじわと伝わる甘い波動を送る。

「ん、あぁッ…」
その都度、くぐもった甘い喘ぎを漏らす順子。

明らかに反社会勢力である誘拐者、拷問者である男たちを前に、順子は命の保証すらないことを理解している。

が、これまで受けた再三再四の調教劇で、淫らに磨き上げられた性癖は、責められれば、辱められれば、そして拘束されれば、こんな危機的状況でも濡れてしまう。

その逸脱した願望を秘めたる肉体はまさに異常痴態、いや異常事態の危機に瀕している。


「おやおや、奥さん。拉致られて監禁されただけで、もう太腿の間がヌールヌルじゃあねえかよ、あんた自分の置かれている状況がわかってるのか? いい歳したおばさんが、囚われのお姫様を気取って哀れな貌してんじゃねえ!」

男の一人が、羞恥心で赤く染まった人妻の貌を引き上げ、悪態をつく。

どんなに罵詈雑言を浴びせられ、言葉でも嬲られようと、この虜の身という状況に言い知れない快感を覚えているのだから、恍惚の表情を浮かべてしまうのは無理からぬこと。

己の本格的なマゾヒズムの開花に敗北感以上に、開放感を覚える順子だ。

他者の支配下に置かれその肉体を弄ばれることに開放感を覚えるとはなんとも皮肉なことだが、恐怖心と同等の興奮を交えた臨場感を与えてくれるとは、この男たちも松宮に負けず劣らずの調教主だ、と順子は思う。

拉致した後の順子への仕打ち、こと、縛り方といい、放置の仕方といい、マゾ女の惨めさを快感にまで煽り立てる手法を熟知していることは間違いない。

やはり類は友を呼ぶ、なのか―――?


猿轡を外されると人妻の蠱惑的な唇から、ぬちゃりと唾液が糸を引く。
快感のあまり口の筋力が緩んだのだろう。

猿轡というのも、これまたマゾを喜ばす大事なアイテムであることを今宵初めて、その身に刻み込まれた思いだ。
「へへへ、上の口でさえ、こんだけだらしない液体を垂れ流すってことはあれだな…」

ボスらしき男が、顎をしゃくる。もう一人が順子の股間を存分にいたぶったローターを外しにかかる。
「ひゃうぅ〜〜ッ」

順子は股間を波打たせるように、喘ぎ悶えた。

小型の電動責め具は愛液に塗れていて、糸を滴らせるソレが男の手で目の前にかざされると、改めて順子は己の多淫ぶりを見せつけられた思いで、観念したように項垂れる。


「さあさあ、順子さんよ、そろそろあんたの調教主がどこに身を隠したか、ゲロしてもらいたいんだがねぇ? それとも俺らにエロティックに責め抜かれたいっておっしゃいますか? 松宮に飼いならされた雌奴隷だったはずなのに、もうご主人を乗り換えようとはなかなか薄情ですなぁ、変態奥様も?」

「あ、あぁ、そ…そうじゃない…違うわ…」
ローターを外され、快楽への未練を堪えつつ唇を震わせながら抗弁する順子だが、何の説得力も持たない。

本音を言えば、この男たちがどんな手を使って自分をいたぶってくるのか、拉致監禁・そして拷問という非現実的な体験に、恐怖よりも明らかに期待の方が大きいのだ。

「そういうことなら、仕方がねえ。奥様が自分のド変態ぶりに嫌気がさすまで望み通り、責め苛んで差し上げようか」

またボスらしき男が顎をしゃくると、男たちが順子を鉄格子から解き放った。
が、目の前に用意された奇妙な椅子を前に慄然となる順子だ。

手足を拘束するベルトは無論、奇妙な電極付きのコードが伸びる、怪しすぎる椅子だ。
「ドがつくマゾでも躊躇する恐怖の電気椅子に座っていただくとしましょうか、雌豚順子さん」

順子は内股に走る痙攣を堪えつつ、男二人に左右から担ぎ上げられ、文字通り『電気椅子』へと連行されてゆく。




(続く)





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