人妻順子 虜の悦楽 本格調教篇-6話
作家名:邪道
文字数:約4240文字(第6話)
公開日:2020年5月26日
管理番号:k024
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<第六夜:責め苦に酔いしれた人妻はさらなる被虐の未来を知らされて…>
想像を絶する衝撃が全身を駆け巡る。
この責め苦が拷問なのか、調教なのか。
また、その身を苛む感覚が悦楽なのか、苦痛なのか。
そして、我が肉体をいたぶる男たちは悪魔なのか、奉仕精神旺盛な調教主なのか…。
そんなことを考える間も与えぬほど、びりびりと肌を焼くような痺れに、五臓六腑が躍り狂うかのような錯覚すら覚え、四肢をキッチリ拘束されたナイスバディを波打たす順子。
男たちは女体を責めるプロらしく、電気椅子にセットされたパネルに直結した電気パッドとソケットで、電流による苦痛と、悦楽を生み出す甘い痺れを伴う振動のコントロールができるのだ。
市販されているハードなSM用品を魔改造した、究極のマゾヒスト用の責め道具と言ってよかった。
「あ゛あ゛ッ…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛――――――ッ」
ビクンビクンと裸体を反り返らせるたび、椅子がいやらしく軋む。
屹立しきった乳首は電極のキャップでクリッピングされ、乳房やウエスト部分、そして開かれた内股には低周波のパッドが当てがわれていた。
そして、当然のことながら、御開帳を余儀なくされた秘裂の間にもケーブルは伸び、そのクリクリになった陰核を摘まみ上げていた。
その金属製のソケットは、時には甘い痺れを伴く波動を、そして酔いしれかけた人妻を奴隷であることを呼び覚まさせるように、強烈な刺激を与え、順子の全身の感覚をくまなく弄ぶのだ。
責め手のリーダーらしき男はなかなかのテクニシャンだ。
まずは一番感じやすい乳房を存分に刺激し、順子の性感を昂らせるだけ、昂らせにかかる。
「んあ゛あ゛ぁぁぁ〜〜〜〜〜ッ!!」
アンダーバストに密着した電極が一定の間隔で電流を送り込むたび、順子は顎を上げ、乳房をプルプル震えさせつつ、頭を振って唇の端から滴る唾液を堪える。
乳首の勃起は言うに及ばず。
ビーズのような乳輪のふくらみも順子の悦びを如実に物語る。
「おーら、おら、気持ち好いんだろ、正直に言いな、ド変態人妻の雌豚順子さん?」
「あ゛ぁ゛ぅぅ〜〜ああぁぁ〜〜ッ…も、もうダメッ…縛られただけでも感じているのにッ…こ、こんな風に虐められたら…はわはわ…はわわわ…」
手首足首をキッチリと縛めた拘束ベルトが卑しく軋む。
瞳が蕩けるように潤み、泣き出したいような感覚に苛まれ、震える蠱惑的な唇の間で白い歯が、かちかちと鳴った。
「はははは、あんた本格的なドMだな。微弱とは言っても、電流責めにされてここまで喜んだ女なんて見たことないぜぇ? なら、今度は少々、優しくしてあげようか、奥さん」
マッサージパッドも兼ねた電極から、異常なまでに心地の良い低周波動が送り込まれると、順子の裸体はさらなる快楽に波打ち、浜辺に打ち上げられた人魚のように悶え狂った。
「ぬはぁ―――ッ、か、堪忍してぇッ!」
唾液の飛沫を飛ばしつつ天を仰ぎ、哀願する順子。
「そろそろ、拷問も佳境に入ってきましたな、順子奥様? マジで松宮の居場所は知らないのかい?」
言葉通り、順子は陰核を摘まみ上げたソケットに微電流を流されるたび、面白いように女体を反応させ、頭を振ってむせび泣いた。
「し、しら…知らない…わッ! ほッ、ほんとですッ! …だ、だからもう…許して、堪忍して、電流を止めてぇ〜〜ッ」
ビクンビクンと豊満な肉体を波立たせ、あるいは悦びの波に翻弄されつつ、許しを請う順子だ。
しかし、言葉とは裏腹に、苦痛の一歩手前の激しい刺激に、人妻は快楽の琴線を嬲られまくり、この厳しい折檻から解放されたいとは、微塵も思わない。
意地悪く、いやいや期待通りといった方が適切か、責め具の操作をする男は、次第次第にクリトリスへの放電を強めてゆく。
「いぃッ…いひひいいいイィィィィィ――――――ッ」
嬌声交じりの歓喜の絶叫をあられもなく上げる順子。
じんじんという女芯を蕩かすような波動は、順子の理性も女の羞恥心も突き崩した。
(ああッ、も、もう駄目よ、駄目ッ! 可笑しくなりそうッ、っていうか、完全に私狂ってるッ! こんないたぶりを受けて、悦んでるッ!、濡れてるッ!、欲しがってるわッ! もう…日常には戻れないッ!)
妻として母として、一人の自立した女として、日常の生活にすら帰れなくなるような陶酔感の中、もはやそれでもかまわぬという諦観に満ちた心地良さに襲われる。
「ンンンンンああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
気の抜けた卑猥な間抜け声を不覚にももらしてしまうのも無理からぬこと。
トドメと言わんばかり、女芯を悦楽波動に襲われた順子は、我を忘れて狂喜した。
膣内が感極まり、脳天をつんざくような嬉しさに打ち負かされた順子は、内股をヒクつかせる。
「おいおい、順子さん、あんた俺ら悪ーいオッサンたちに拉致られて、拷問されてるんですよぉ? そんなに悦んでるとこ見られたら、後々、後悔することになりますよぉ?」
そんな言葉の意味も理解できずにいる順子の乳房にも、再び悦楽の波動が送られる。
いちばん感じやすい両乳房に、陰核というトライアングル・ゾーンを徹底的に責め上げられた瞬間、順子はその身を反り返らせ、バッと女陰を開き、天を仰いで白目を剥く。
手首足首に食い込む拘束具の痛みすら快感に変わった順子は、もはやその性感もトランス状態に昇華させられていた。
「あ゛あ゛――――ッ! も、もう、イクわ、イクッ、イカセて頂戴ッ! ……う゛ぅ゛ッ…あぁッ! くうッ! あひぃッ!」
ついに限界を迎えた順子は、時折、発作でも起こしたようにランダムに激しく悶え、下腹部を浮かせ、突き出す。
「ああ、もう発狂しそうッ! あぁ…いくッ! イクぅ〜〜ッ! だめぇッ! 見ないでぇッ!」
と言いつつ、そんな痴態を隠し立てする風もなく、熱い潮をジュジュッ、ジュジュッと噴出するのだった。
だらだらと黒い拘束椅子を滴る淫らなジュース。
「はははは、どんだけスケベなんだよ、おまけに見ろよ、このスケベな潮吹きの量、シロナガスクジラか、あんたは?」
男たちの嘲笑すら、心地良い順子は全身の筋力が緩む感覚に襲われる。
同時にたらたらと、生暖かい液体が女陰から湧き出る感覚に、一瞬、はっとなる。
(やだ! し、失禁まで…)
しかしもう後の祭りだ。既にどうでもよかった。
ここまで己の性癖を開眼され、痴態を晒しまくった今となっては、どんな醜態を晒そうと、女のプライドもこれ以上汚されようはなかった。
むしろ、虜になり弄ばれることの喜びに完全に目覚めた達成感の方が勝っていた。
(私、これからどうなるの…? 解放されず、永久的にこの人たちに捕まったまま、嬲者にされるの? これ以上、どんな方法で私をいたぶるつもり…)
そんなことをぼんやり考えていると、リーダーらしき男が満足げに頷く。
そしてスマホを片手にいずこかに連絡を取っている。
(また誰か別の人に調教されるっていうの?)
順子は昇天したばかりというのに、恐怖や不安よりもさらなる責め苦に肉体が疼き始めていた。
が、ほどなくして現れた男に順子は仰天した。
「あ、あなたは…」
相変わらずあられもない拘束を受けたままの順子が、口をパクパクさせ瞳を大きく見開く先にいたのは…。
「なかなか、好いサマだったぜ、順子ちゃん」
その男は、なんと松宮透だ。
「ど、どういう…こと?」
狐につままれた表情の順子を、松宮は悪戯っぽい、そしてスケコマシの笑みを浮かべたまま説明を始める。
「なーに、彼らは僕の提携するAV会社のスタッフさんだ。地下モノばかりを扱う、ハードなSM専門の、ね…。臨場感が大切な作品では、しばしばAV女優をだまし討ちにする事もあるのさ。君みたいに、誘拐願望がありそうな人妻をいきなり拉致してしまうとか、ね」
悪びれもせずに松宮は言う。
「あらかじめ言っていただろう、拉致プレーをしてみないかって…。が、身の危険を感じる様な誘拐の方が、君は悦ぶと思ってね。スタッフたちには僕の行方を追う黒幕を演じてもらったってわけさ。間嶋家の裏口の合鍵を作ったり、なかなか手が掛かったよ。犯罪行為すれすれだが、僕の狙い通り本格的に拷問された時の、マゾヒスト冥利に尽きるって貌、なかなか良かったねぇ、順子ちゃん」
(こ、この人…私の性癖とか、全部知り尽くしているわ)
順子は、自分がまたしても卑劣で、しかも甘美な罠に嵌められたことをようやく悟る。
自分が、そんな願望を秘め、そしてどう扱われれば濡れるのか、口が裂けても夫にすら言い出せない快楽の源をすべてこの男は把握している事にも気づかされた。
「それにしても順子ちゃん、君のマゾっぷりもなかなかのものになってきたなぁ。本格的な拉致を体験して、あそこまで卑猥に濡れた女は前例がいないよ。極度のサディストAV企画者としてはますます、君に惚れたね」
順子は、言い知れない敗北感とともに、突如女として持ち合わせていた羞恥心が蘇ってきた。
同時に、それまでこの男たちに晒された己の恥ずかしい姿を思い起こし、死にたいほどの屈辱感にも苛まれる。
責め役のスタッフが言った『後々後悔する』意味を、今その身で理解したが時すでに遅し、だ。
「お察しの通り、君の破廉恥な姿はすべて隠し撮りさせてもらったよ。実はね、一連の誘拐・監禁・SM拷問劇はドラマチックに編集し、すぐに『愛の間男』のサイトに高額有料で公開する。そして、もうひとつ面白い企画を練っているんだ」
この男は女を弄ぶ才覚にどこまで長けているのか―――。順子は項垂れつつ、上目遣いで哀れな視線を向ける。
対照的に松宮は、嬉々として順子の未来の調教プランを語り始めた。
「君のファンは大勢いる。実際、順子ちゃんを調教してみたいという究極のサディストも、ね。そこでだ…今回の有料動画の視聴者限定でオークションを開く。君という極上のマゾヒストを商品とした、ね。」
松宮は興奮と虚栄心に満ちた表情で続ける。
「…そして最高落札者に、実際に君を好きな方法で調教してもらう、そういう寸法さ。僕の顧客は単なる変態じゃあないよ。肉体を責めることは無論だけど、マゾの女を真に悦ばす、心理的な責め苦を知り尽くした人ばかりだ。僕の業界での株は上がりまくり、顧客は大枚をはたいて君を買う。…変態妻が秘める裏の貌を守れるわけだし、君にとっても嬉しい話だろう?」
「あぁ…」
順子は打ちのめされたように項垂れる。
それがこのサディストたちをさらに興奮に駆り立てることを知ってか知らずか、だが。いずれにせよ、さらなる深みに嵌った順子には、抗う事はできず、拒む術も持ち合わせてはいなかった―――。
(続く)
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