ランジェリーの誘惑〜共演者とのキョウエン(狂宴)-11話
作家名:夢野由芽
文字数:約3090文字(第11話)
公開日:2020年4月27日
管理番号:k016
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結衣に負けじと里帆も智久のペニスの根元を舐め回す。
結衣が口から垂らす唾液で智久のペニスの根元はすでに濡れていた。
里帆はそれも一緒の舌先で舐め、源の顔を見ながら飲み込んでいた。
源は正直迷っていた。
自分もあの3人の中に入ったものなのか、もうしばらくこの状況を見守るべきなのか。
もし仮に加わるとして、どのタイミングで、そして結衣と里帆のどちらに向けて最初の行動を起こすのか。
(女同士の心理は難しいからな。ふたりは一体どう考えているんだろう。)
源は決断しきれずに、股間を熱くしながらずっと座っていた。
(まさか智久君に抱きつくわけにもいかないだろう。もっともその気(け)もないし。)
ワインの量だけが進んでいく。
智久の手によって、ふたりのランジェリーからはバストがはみ出ていた。
結衣に比べ里帆の方が体全体に丸みを帯びた感じでバストも豊かだった。
結衣はどちらかと言えば貧乳の部類に入るのかもしれないが、
自分より豊かな胸の女性を目の前に、どう考えているのだろうか。
源の頭の中の勝手な想像は、次第に妄想へと変化しそうだった。
何よりもこうして結衣の身体を誰かと比較しながら見たのは今夜が初めてだった。
レコーディングやツアー、映画やドラマの打ち上げの後、
複数の女性を相手にセックスをすることは何度もあったし、
女性同士が互いの身体の良さを主張したり、
男たちで品評会めいたことをしながら楽しんだことも何度もある。
しかし、結衣の場合は、ドラマの制作中から同居を始め、
そのまま結婚へとたどり着いたので、
『逃げ恥』の共演者と関係を持つチャンスはなかった。
源の想像では、結衣は3Pや4Pの経験はないだろうと思っている。
それは夜毎の結衣の様子や反応から感じ取ったことだが、おそらくそれは正しいだろう。
なによりも、源のスマフォの写真を見た後の結衣の反応から考えても、それはまず間違いのないところだ。
ということは、こうした形で同性の裸を見るのも初めてのことではないだろうか。
それにしては、結衣の行動は積極的すぎる気もする。
やがて結衣は立ち上がり、源の方を向いたまま、智久に尻を向けた。
智久はさして驚く様子もなく、結衣の腰に手をかけた。
里帆が近づき、智久のペニスを握り、結衣の股間へと近づけていく。
源の死角に入ることに気づいた結衣が身体の向きを変えた。
智久もそれに気づき、同じように身体の向きを変えていく。
里帆の手が添えられた智久のペニスがゆっくりと結衣のお尻の方に近づいていく。
結衣がさらに尻を源の方に向けた。
源の位置からもヌラっと濡れている結衣の割れ目がはっきりと見て取れる。
源は思わずつばを飲み込んだ。
それが合図だったかのように、智久の腰がゆっくりと結衣の尻に近づいた。
智久のペニスが結衣の割れ目を開くようにしながらゆっくりと沈んでいく。
「あ、い、いい。」
結衣の口から小さな声が漏れ出た。
智久は今の状況を源に見せつけるかのように、数回、ゆっくりとペニスを出し入れした。
智久がゆっくりと腰を引く。
ペニスが抜ける寸前まで逃げていくのを、ペニスを包み込むように絡みついている結衣の肉襞が追いかけていく。
智久がゆっくりと腰を押し出す。
ヌチャッヌチャッという音とともに、ペニスに絡んだ肉襞は、そのまま割れ目の内側へと押し込まれていく。
ふたりの唾液にまみれていた智久のペニスに、結衣の愛液が加わり、
智久のペニスはヌラヌラと光を反射し始めた。
結衣と智久が身体の向きを変え、源の方を向いた。
源の顔を真正面から結衣が見つめている。
結衣の顔が一瞬歪み、すぐに前後に揺れ始めた。
智久が結衣の身体を少しずつ起こしていくと、里帆が結衣の顔に被さるようにしてキスをし始める。
里帆は結衣の唇を舐めるようにして結衣から離れ、すぐに智久の顔へ近づいていく。
智久はそれと察し、里帆の頭を抱き寄せ、キスをした。
その間も智久の腰はゆっくりと前後に動き、結衣の顔は次第に紅潮していく。
智久は里帆から口を放し、両手でゆっくりと結衣の乳房を揉み始めた。
どちらかと言えば硬めの、それほど大きくはない結衣の乳房が、智久の大きな手のひらに隠れていく。
智久の手がゆっくりと動くのに合わせ、結衣の口からはさっきよりもはっきりとした喘ぎ声が漏れ始めた。
「あ、あ、いい、ねえ、智久。そ、そこ。ねえ、乳首、乳首、を。」
その言葉に応えるように、智久が乳房を揉みながら2本の指の間に挟むようにして、乳首を刺激し始めた。
結衣の乳首は敏感に反応し、さらに硬さを増していく。
指の間から顔をのぞかせる乳首の先端を、下半身を智久に密着させたままの里帆が舌先で舐める。
「あん。いい、ね、里帆ちゃん。もっと、ね、噛んで。そっと。ね、噛んで。」
よく見ると結衣の口からは涎が垂れていた。
濃く塗られた紅いルージュの一部が擦られ、輪郭が滲んでいる。
その表情が源にはなんとも卑猥に見えた。
智久の腰の動きが一段と激しさを増していく。
「うっ、うっ、うっ。」
パンパンという、肉と肉のぶつかり合う音が連続的に聞こえ始めると、結衣の喘ぎ声は一層激しくなった。
「あ、ねえ、もう、もう、だめ、あ、あ、ねえ、い、いい、いく、いく。」
叫び声にも似たその声は、今まで源が聞いたことのあるものとは違っていた。
何か切羽詰まったような、それでいて感極まったようなその声は、結衣がほどなく絶頂を迎えることを感じさせはしたが、源は明らかに動揺していた。
(こういう状況だから、こんな声を出すのか。
それとも、結衣はぼくとのセックスではさほど感じていないのか。)
源は今まで結衣が見せた夜の顔や表情、声などを思い出していた。
結衣の喘ぎ声の間隔が一層短くなり、激しさを増した。
「ほら、結衣。源さんの前で、ほら、ほら、いつものように。」
智久も声を出しながら息を切らせながら腰を動かしている。
里帆は物欲しげな顔をしながら智久の顔に手をまわし、首筋にキスをしていた。
「あ、い、いく、いく、ねえ、ううっ、うっ、あ、あ、ねえ、いっちゃ…。」
智久の強烈な突きを受け、結衣は身体を硬直させた。
結衣の膝がガクリと落ちる。
智久がそれをかろうじて支えながら、結衣を膝から床に座らせた。
結衣はそのまま床に突っ伏したように倒れこみ、肩で息をしていた。
結衣の身体に隠れていた智久のペニスが脈打ったまま、寝室の照明を反射している。
ヌラヌラと光って見えるのは間違いなく結衣の溢れ出た愛液だろう。
ペニスの先端から雫となって垂れ落ちそうなほどの大量の愛液がいきり立つペニスにまとわりついたままだった。
そのペニスに、里帆が愛おしそうに頬ずりをし、おもむろに飲み込んだ。
小さな口いっぱいに智久のペニスを咥え、咳き込みそうになりながらフェラチオを始めている。
智久は胸を張るようにして息を整えていた。
里帆はこちらに背を向け、智久の太ももに縋りつくようにしながら頭を前後させている。
時折聞こえる「グフッツ ゲホッ ウゲッ」という音が里帆のフェラチオの激しさを物語っていた。
智久の股間から顔を背け、咳き込んでいる里帆の頭に智久の手が伸び、里帆は再びペニスを咥えさせられた。
里帆の頭を後ろから押さえつけながら、智久は腰を突き出している。
あんなに乱暴な行為は源には想像もできなかった。
何度か関係を持ってきた里帆にはもちろんのこと、妻である結衣に対してはあんなことは要求したこともなければ想像さえしたことがなかった。
源に抱かれるときの里帆は、結衣以上に清純そうに見えた。
その清純さに若さが加わることで、里帆は結衣以上に魅力的に見える瞬間があるのだ。
しかし、今、智久に対している里帆は源が知っている里帆ではなかった。
(続く)
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