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アナルファンタジー(1)契機-第15話



作家名:優香
文字数:約5020文字(第15話)
公開日:2020年4月25日
管理番号:k021


挿絵の官能小説画像

「ちょっと違う話をしよう。フランスではね、公衆トイレなんてない時代、ごめんね、食べてる最中にこんな話。でも貴方なら食事しながらでも、客観的な話として受け止めて、気持ち悪くならないはずだから話すけど、フランスの貴婦人達は、おしっこやウンチがしたくなると、路上でも平気で排泄したんだ。あの拡がった長いドレスだから周囲からは見えなくて、ただ立っているだけのように思われるしね。だから今で言うシャンゼリゼ通りなんてうんちだらけだったそうだよ」

「ええっ、し、信じられない」

「だからその臭いを誤魔化す為に、香水と言えばフランスだろう?香水が大ブームになったんだ。さあ、もう話を締め括るよ。ここまで話したら、賢い貴方の事だから理解してくれると想う。貴方が感じている背徳心は、後から人間が作り出した物なんだ。その作り出した人達だって、セックスするし、うんちもすればおしっこもするし、オナニーだってするんだ。耳くそもほじれば鼻毛も抜く。解る?正論なんて、何処かの誰かが勝手に作り出しただけで、この自然界に正論なんてないんだよ」

先生はそう言って、優しい微笑みを浮かべて見つめた。


《正論なんてないって?あの人も言ってたわ》
私はかつて行きずりのセックスをした紳士を想い出していた。

「せ、先生っ。有難うございます」
私は、何か心の枷が取れたような気がして、想わず涙ぐんでしまっていた。

「ほら、早苗さん。食べましょう。よ・る・は・な・が・いのよ」
奥様がハンカチを手渡してくれた。


伊勢海老のクリームソース焼き、子牛のシチュー、デザートにイチジクのパイ、そしてコーヒー。
「美味しかったです。こんな美味しいお料理初めてです」
私は深いため息を付いた。


「満足してくれて嬉しいよ。じゃあ、お返しにここでオナニーしてイッてもらおうかな?」
私は先生の突然の言葉に凍り付いた。

「こ、こんな処で、で、出来ませんっ」
何かをするのなら、されるのなら、家に帰ってからだと想っていた。

まさかここでオナニーを要求されるとは。
私は血の気が引くのを感じた。
「私もここで何度もオナニーさせられたのよ。それからは毎回よ。ああ、私がしたくなって来ちゃう」

「聖子。お前はしなくて良い。さあ、早苗、オナニーしてイッて見せなさい」
「せ、先生っ、ひ、酷いっ」


先生の表情を上目遣いに覗くと、表情は柔和だったが、その声は、一昨日ベッドの上で奥様の支配者となった時と同じ声色だった。

「もう食事が終わったからウエーターも来ないし、黒服の彼も私達が呼ばない限り来ないしね」
「早苗。私もここで貴方がオナニーしてイクのを視たいわ」
《しなきゃ、愛してもらえないのね?》


鼓動が一気に高鳴り、媚肉の奥底が激しく疼き始めた。
先生と奥様が、私を呼び捨てにした。

それは私を見下す意味ではなく、これから本当に一緒に愛し合う為に心を開くキーワードに想えた。


《ここでしたい。二人の前で、オナニーしてイキたい》

私は意を決して周囲を見回し、安全を確認してから、高い背もたれに上半身を投げ掛け、椅子の縁にわずかに骨盤が掛る程度にして坐り直すと、震える手をスカートの裾から忍ばせ、ショーツの隙間から女陰の襞に触れた。


「こ、こんなっ」
私は思わず小さく叫んだ。
そこは信じられない程滴り溢れた愛液に塗れて、私の指を迎えたのだ。

「可愛いわ。早苗。もうぐっしょり濡れてるんでしょう?さあ。思いっ切りイキなさい」
奥様が私の髪を撫でながら、耳元で囁いた。

私は粘る愛液を塗した指でクリトリスを揉み込み、擦り立て、膣孔から潜り込ませた二本の指で膣粘膜を擦り立てた。
空いていた片手もドレスの胸の隙間から忍ばせ、乳房を揉み立て、乳首を捻りあげた。

「感じますっ。い、良いのっ。せ、先生っ、、み、視ないでっ、は、恥かしいっ」
奥様の視線でさえ、昨晩恥の限りを尽くして愛し合ったのに、酷く恥かしかった。

まして先生に対しては、初めてだったのだ。
それに他人が大勢いて、何時誰に見つかるか解らない、公共の場であった。

「せ、先生っ、み、視ないでっ。は、恥かしいっ」
こみ上げる熱い喘ぎが、唇を閉じさせない程激しく噴き出して来る。

媚肉の奥底で、エクスタシーの波が立ち上がった。
しかし揺らぐだけで、堰を切る気配はない。


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《ああ、このままじゃイカない。で。でも、もう、と、止まらないっ》
「せ、先生っ、み、視ないでっ、は、恥かしいっ」

「早苗、視ないで、じゃなくて、視て、でしょう?それに、おま○こだけじゃイケないんでしょう?」
奥様が手を伸ばして、私の勃起した乳首を捻り上げた。

「い、いやっ、は、恥ずかしいっ」

私は両脚を一杯に拡げ、乳房を愛撫していた手を背後に回し、ショーツを潜らせて尻肉を浮かせると、滴った愛液に塗れてひくつく肛孔に潜らせた二本の指で、激しく肛門粘膜を擦り立てた。

「やっぱり早苗は、お尻の孔を弄るのが好きなのね?」

「い、いやっ、す、すごいっ。こ、こんなの初めてっ。せ、先生っ、み、視ててっ、さ、早苗っ、お、お尻でっ、イ、イキ、ますっ。だ、だめっ、イ、イクわっ、イ、イクッ、イクッ、イクーッ」


私はうわ言のように低く小さく叫びながら、激しい痙攣を起こすエクスタシーの波に呑まれていた。
「早苗、可愛いよ」

「素敵よ、早苗」
二人の声が何処か遠くで聴こえたような気がした。
「両手を出しなさい」

先生の声に意識を取り戻し、言われた通り両手を差し出すと、二人は片方ずつの手を取り、先生は膣粘膜を擦り立てていた二本の指を、奥様は肛門粘膜を擦り立てていた二本の指を、それぞれ口に含んでしゃぶり立てたのだった。


「そ、そんなっ、う、嬉しいっ」
それは正に二人が完全に私を受け容れてくれた証のように思えた。
そしてその夜、私は二人からさらなる歓迎の儀式を施されたのだった。


三人でマンションに戻ると、玄関脇の洋室に入り、洋服を脱ぐ。
勿論先生も同様だった。

「帰って来たらここで洋服を脱いで、出掛ける時はここで着るのよ。気に入ったらクロゼットにある私の洋服も着て良いわ。脱いだ下着はそこの籠の中よ」

奥様が真っ先に全裸になり、先生もすぐに全裸になった。
私も慌てて着ている物を脱ぎながらも、先生の下腹部に眼を遣る事は出来なかった。

「は、はい、は、恥かしいわ。せ、先生っ、そ、そんなっ」
先生が、私の脱ぎ捨てたショーツを手に取り、女性器の当たる部分を拡げた。

「早苗、その恥じらいを何時までも忘れるな。ここで恥かしいと感じる、ありとあらゆる事をさせてやる。そして恥じらいを覚え続ける限りお前はもっと美しくなる。それにしても早苗、あのオナニーでショーツをこんなに汚すとはね」

「い、いやっ、い、言わないでっ、は、恥かしいっ」
恥かしさの余り顔を覆いたかったが、乳房と恥毛の叢を隠している両手を外す事が出来なかった。


奥様が私の肩を抱いて、部屋から出ながら言った。
「そうよ。昨夜だって、すごかったんだから。これから貴方にも見せてあげるわ」

奥様と二人でリビングの二人掛けソファーで寛ぐと、先生がグラスを三つとワインを開けて持って来た。
「愉しい夜に乾杯」
三人で乾杯し、ワインを飲み干すと、奥様が私の首を抱きキスを見舞った。


熱い吐息と共に奥様の唇と舌が私の唇と舌を操るように貪り、片手が乳房を揉み立てた。
私も奥様の唇と舌を貪りながら、彼女の乳房を揉み立てていた。

奥様は私の体重を掛けて来て圧し掛かり、二人は長ソファーに横たわって愛撫を始めた。
先生をふと横眼で見ると、ワイングラスを手にしたまま、私達の方をにこやかに眺めていた。
《や、やっぱり、お、大きい》


先日の夜覗き見した時に感じたように、先生の男根は、未だ項垂れたままだったが、それでもかつての恋人の男根が勃起したのと同じほどの容量を備えていた。

あの巨大な勃起で膣粘膜を擦られたら、もしかしたら肛門でのエクスタシーよりもさらに大きなエクスタシーを覚えるかも知れない。
私の媚肉の奥底が疼き始めた。

奥様が裸身をずらして、横に坐り、私の両脚を先生に向かって拡げ、女性器を晒した。

「ねえ、貴方、早苗に潮を噴かせてあげて。私がしてもすごく沢山噴いたから、貴方がしたら、床が洪水みたいになるわ。きっと」
「は、恥かしいっ」


私は先生の視線に晒されている秘部を一瞬閉じようとしたが、先生の視線の鋭さと私の期待がそれを許さなかった。
「早苗、主人にお願いするのよ。潮を噴かせて下さいって。昨夜私に言ったように」

奥様が乳首を指で転がし、クリトリスを捏ねながら囁いた。
「は、恥かしいっ、せ、先生っ、わ、私にっ、し、潮っ、ふ、噴かせて下さいっ」

私は眼を閉じ、顔を両手で覆ったまま言った。
先生が立ち上がり、拡げた太腿の間にしゃがみ込むと、私の恥毛の叢を撫で、太腿に啄ばむようなキスの雨を降らせ、膝から脚の付け根まで何度も舌を這わせた。


《く、くすぐったい。で、でも、か、感じるっ》
私はかつての行きずりの紳士に、腋や膝の裏側、足の指先までが性感帯である事を想い知らされたのを想い出した。

「早苗のおま○この毛は、聖子のより毛深くていやらしいね?伸ばしたらもっといやらしくなるよ」
「ああ、せ、先生っ、は、恥かしいっ」

「先生じゃなくて、貴方だよ。もう早苗は私と聖子の女だから」
「は、はい、あ、貴方っ」

「私も、奥様じゃなくて、名前で呼んでね」
彼女が、私の乳首を転がし、耳の孔に息を噴き掛けた。

「は、はいっ、せ、聖子さん」
彼の唇と舌が、私の両脚を折り畳んで掲げ、ふくらはぎから、踵、そして脚の指先まで及んだ。
私の女性器も肛門の窄まりも彼の視線に晒されているはずだった。


「お尻の周りのいやらしい毛も、聖子と知り合った時より、生えてるな?」
「あ、貴方っ、い、言わないでっ、い、いやっ、よ、汚れてるっ、ああ、で、でもっ」

私の脚の指が一本一本彼の唇と舌で清められて行く。
「でも、どうしたの?嬉しいんでしょう?」

「汚い脚の指を、お、おしゃぶりして下さるなんて、は、恥かしいけど、う、嬉しいですっ、き、気持ち良いっ」
彼の口と舌が、再び脚を昇り、恥部に戻って来た。

「ほう、たったこれだけで、お尻の孔まで愛液を滴らせるとはね。早苗はいやらしい女なんだ?」
「は、恥かしいっ、だ、だって、か、感じるんですものっ」


「どれ、いやらしい早苗がどれだけ潮を噴くか視せてもらおうかな?」
彼の指が女陰の襞に触れた瞬間、私は電流を通されたように、裸身を弾かせた。

「私も視せてもらうわ。昨日は自分でしてあげたから、ゆっくり視られなかったし。早苗、思いっきりイッて、思いっきり潮を噴くのよ」

彼女が私の横に並んで、彼が支え掲げていない方の私の脚を抱えて掲げ、私の両方の乳房を揉み立て、二つの乳首を弄び、時折私に貪るようなキスを見舞って、快感を送り込んで来る。

彼の指が一本、そして二本と私の膣粘膜をゆっくりと擦り立て始めた。
「い、良いっ、か、感じますっ。そ、それっ」


滴り、潤い、溢れ出した愛液の淫靡な粘り気のある濁音が鳴り始め、少しずつ大きく響き始めた。
彼はクリトリスを親指の腹で揉み込み、唇で啄み、吸い立て、舌先で弾き、転がしながら時折伸ばした人差し指で滴った愛液に塗れた肛門の窄まりを撫で摩った。


生まれて初めて受ける複数の相手からの愛撫。
私の全ての性感帯が鋭敏になり、そこから送り込まれる快感が媚肉の奥底にエクスタシーの波を立ち上げた。


「へ、変ですっ、き、昨日みたいっ。い、良いっ、か、感じるっ。イ、イキそうですっ。あ、貴方っ、イ、イキそうっ、イ、イクッ、イ、い、いやっ、いやーっ、ど、どうしてっ?」

私の裸身が痙攣し始めた瞬間、彼が膣粘膜から指を一気に引き抜いた。


「早苗が敏感過ぎて、余りに早いから、面白くないんだ。もっと愉しみたくてね」
彼はクリトリスを静かに揉み込みながら、そう言って微笑んだ。

「お、お願いですっ、し、してっ、イ、イカせて下さいっ」
私は今日初めて私の身体に触れたばかりの彼に、恥をかなぐり捨てて懇願した。


彼の指が再び戻って来て、妖しい蠢きを繰り返し始めた。
「そ、それっ、い、良いっ、良いのっ、か、感じますっ、も、もっとっ」

先程起こった小さな痙攣のさざ波は持続したままだった。
私は小刻みに痙攣を繰り返し、膣粘膜の快感に集中した。

先程一瞬であったが、体液を噴出したのであろう、粘り気のある愛液の濁音に混じって、滑らかな水音のような濁音が、彼が指をしゃくる度に響き、その音を大きくし始めた。



(続く)





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