人妻順子 虜の悦楽 開発篇-3話
作家名:邪道
文字数:約4060文字(第3話)
公開日:2020年3月23日
管理番号:k024
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<第七夜>開発されゆくマゾヒズム
「いやぁ―――ッ…あ、あッ、あぁ…ああァァッ…」
「はははは、まだ乳首をクリッピングしただけじゃないか。そこまで感度が良すぎては、これから先が思いやられるよ」
緊張と妖しげなトキメキに膨張し続ける大きな乳房。
その上で屹立する薄ピンク色の蕾をソフトに、それでいて的確に留めれた順子は、金具の冷たさに思わず磔板を軋ませ喘ぐ。
「か、堪忍して…堪忍してください…許してください…」
声を震わせ、哀願が口をついて出た。
それは松宮への懇願というよりは、この後、この性戯巧みなスケコマシにこれまでひた隠してきた性癖を露わにされ、はしたない己への詫び事かもしれない。
「ふん、なかなか古風なセリフが気に入ったよ、順子ちゃん。女体研究に関しては人後に落ちぬ僕が開発した低周波快擦器だ。女性の大半は乳首への刺激にめっぽう弱い。君も見るところ、なかなかオーソドックスな刺激に参り、狂い、理性を失いそうなタイプと見た。間違いなく、効果覿面だろうねぇ」
「あぁ…」
順子は心悸亢進が収まらず、乳首を挟み込む金具の感覚に、苛まれ、そして酔いしれるしかない。
松宮は乳首に流す低周波をコントローラーで調整しつつ、いわば『公開処刑』を待つばかりの順子に、言葉責めのトドメとばかりに核心に迫る。
「順子ちゃん。君、相当のM…。つまりは、マゾのケがあるね?」
図星であり、松宮の手に堕ちてからの自分の態度を振り返れば認めざるを得ないことだが、真正面から自分をマゾと認めることには異常な羞恥心を感じた。
が、磔にされその肉体の反応で性癖を赤裸々に告白することを抗えぬ今となっては、そんな気恥しささえ、秘所を濡らす媚薬であった。
夫、誠とのノーマルな性生活では微塵も垣間見せない、女のサガがこの男の魔手で露わにされゆく感覚。
「ふふふ、別に口で答えなくとも結構だ。カラダは正直だしねぇ。君がどんなあられもない責められっぷりを披露するのか、僕もアソコをギンギンにしてこの瞬間を待ちわびていたよ」
松宮は人妻の乳首への刺激レベルを設定し終えると、にんまりと卑しく微笑む。
「さあ、始めようか…」
「んんんん―――ッ…あ・あッ・あぁ……ああッ!」
順子は乳首を通じて、性感を弄ぶような苛烈で甘美な刺激に、X字に拘束された肉体を激しく悶えさせ、性癖を露わにされてゆく自分を体感している。
生き恥をかかされる屈辱に耐え忍ぶ間も、どこかにこの感覚を長い年月待ちわびていたような錯覚に囚われている自分がいた。
(ああ…コ、コレよ…コレだわ…。虫唾の走るほど嫌いな男に捕まって…こんな痴態を晒しているっていうのに…どうして私、こんなに感じるの?)
口が裂けても、松宮には聞かせたくない己の心情を押し殺す様に、健気に唇を噛み締める順子。
が、そこは女を責める百戦錬磨のAV制作者。
順子の心境、いや性感を知り尽くした様子で、乳首への刺激を強めたり弱めたり…。
妖しく波打つ、人妻の巨乳。
(嗚呼、熱い、熱いわッ、カラダが熱い…なんなのこのカラダの火照りはッ?)
「くぅ…くはあぁぁぁ―――ッ!」
思わず嬌声が口をついて出る。
異常な脈拍、火照り切る裸体を駆巡る血流の鼓動、脳天をつんざくような悦楽の波、蕩ける様な悦楽の波動に嬲られ、己の身を消滅させたいような羞恥心さえ心地良い。
「ンンああぁぁぁ―――ッ!」
卑猥な喘ぎ声を漏らす唇の端からも唾液がにじみ出る。
「いいよ、いいよぉ〜〜、もっともっと喘ぎなさい、ヨガリなさい、妻、母親、の顔をかなぐり捨てて、ヒト科の雌としての本能を露わにしなさい。そこを僕が余すところなく撮影してあげるよぉ!」
「くああぁぁぁぁ――――ッ」
唾液の飛沫を飛ばし、天を仰ぐ順子。
「さあ、そろそろスケベなカラダの感度も良くなった頃合いだね。下のお口への挿入もしやすくなっただろう」
松宮は、愛液に塗れたショーツを乱暴に剥ぎ取った―――。
<第八夜>責め師の魔手に『完堕ち』した人妻は…
「はあはあはあ…お、お願い松宮さん。そ、それだけは…」
「それだけ、とは?」
「き、決まっているでしょう…バ、バイブ…だけは…動かさないで…ください」
窶れ貌にも艶っぽい表情を浮かべ哀願しつつ、順子はそれが自分の本心でないことをもはや認めざるを得なかった。
「何を言っているんだい。君のそのショーツから愛液が滴り落ちるほど、じゅぶじゅぶになったアソコは、疣付きの極太の人工イチモツが元気に暴れるのを、今か今かと待ちわびているんだろう?」
「ああ…」
これまた図星を突かれた、という様にカクンと項垂れる順子。
松宮のスタッフにより、バンド式バイブホルダーをウエスト部に取り付けられた順子は、その特性のご神体を淫唇の間にずぶりと頂戴しているのだ。
コレだけ下の御口を悦ばされて、そのままで済むはずもなく、またこれで終わりにもされたくないことは、太腿にまで濡れ広がる愛液の感触が馬鹿正直に物語っている。
そればかりか、松宮に性癖の核心を突かれ、新たな愛液が膣内に湧き出て、バイブに濡れ広がる感触に絶望に近い悦楽を覚える始末だ。
「ふふふふ、放置プレーもそろそろ限界だね。そろそろ、強制自慰の逃れることも抵抗することもできない悦楽地獄に苛まれる高校教師の人妻、間嶋順子のイキ貌をばっちりと収録させてもらうとしようか」
松宮は、磔の順子の股間を犯す人造イチモツの遠隔スイッチに指を添えた。
「スリー・ツー・ワン…ゼロ!」
バイブを起動させられた途端、順子は秘所を軸に拘束された裸体を苛む、得も言われぬ悦びに磔板を軋ませ、のけ反った。
「ぬはぁ―――ッ…あ、あ・あッ・ああッ…あぁ!あぁッ! ああぁぁ〜〜〜ッ!…」
(い、いや、こ、この感触…手首と足首に拘束具が食い込んで…逃げることも抵抗することもできないッ…ほんとに、私…囚われの身…なのね。そんな状況で、こんな目に遭わされれば…濡れたって…悶えたって…恥ずかしい声を漏らしたって…仕方ないじゃない!)
開き直りともいえる感情が、マゾヒスティックな快感に酔いしれる罪悪感に勝り、次第にこれまで露わにしたことの無い痴態を撮影されることにさえ、開放的な悦びを覚える順子。
松宮はそんな順子の心理など、とうに察した様子で、その悦楽のボリュームを絶妙のタイミングで上下させ、人妻を弄ぶ。X字嬢の波打つ裸体を三脚に固定された動画カメラが、そのサマを余すところなく収録していく。
(か、身体を…拘束されて…責められるって…こういうことなのッ? こんなに恥ずかしいものなのッ? 意に沿わない強制的な快感とか…これ以上の…快感なんてあるのッ?)
まるで順子の膣に合わせて誂えたようなバイブは、彼女の女芯を機刻みに振動したり、弄る様に強振したりと的確に嬲り、気が狂いそうな快楽の波状攻撃を繰り出す。
女体の芯からじんじんという感動的なまでの背徳的で、優美な絶頂感に順子は酔いしれるばかりだ。
「はあはあはあ、あッ…?」
時折バイブの振動を止められるたび、順子は物欲しそうに憂いと熱を帯びた瞳で、責め手の松宮を見遣る。
「やめて欲しいかね、順子ちゃん?」
「うぅ…」
順子は、弱弱しくかぶりを振り、カクンと艶めかしく項垂れた。
(も、もういいわ…。どれだけ恥ずかしい姿をさらしても)
諦観に満ちた感覚に、むしろこの調教に遭う自分を愛おしいとさえ思い始める順子は、完全に松宮に屈服しつつあった。
ヴィンヴィンヴィーン…。
再び、順子の秘所に媚薬のような振動が走る。
嬌声を上げつつ、股間に漏れるふしだらな音が鼓膜を打ち、人妻の貞操観念を苛んだ―――。
<第九夜>:隷奴契約成立
夫、誠の不在時。
ノートPCを起ち上げた順子は、あるサイトを閲覧する。
そして震える手で松宮から渡されたパスワードを打ち込む。
松宮透が運営する会員制ウエブサイト『愛の間男』なるサイトには、数多くの人妻の調教動画が掲載されていた。
「ああ、やっぱり…」
『目隠し』が入れられてはいるものの、自分の貌写真がサムネイルになった動画のタイトルは『6年前の強制オナニーが忘れられないスケベ妻じゅんこ』だ。
『早ければ明日の夜には君の絶頂動画をアップするよ。大勢の人に順子ちゃんの痴態を拝んでもらえるなんて、マゾヒスト冥利に尽きるってもんだろう?』
三日前の監禁調教劇の後、磔板から順子を解放する際に囁く松宮の声が蘇る。
「ああ」
ため息交じりに打ちのめされた様子の順子は、動画の再生タブをクリックした。
責め師にいたぶられぬく順子の姿は、自分で想像していたよりもはるかに淫乱でふしだらに感じられた。
その感想は満更外れでもない様子で、既に順子の動画は2万PVを超えていた。
会員数を考えればこれは異常なまでの数値で、高評価マーク数も8千ポイントを超えていた。
そこまで多くの異性に自分の折檻姿が閲覧されていると思うだけで、豊満な肉体は羞恥心に火が付いたように燃え上がる。
が、絶望感というよりは奇妙な悦びの方が勝っていた。
さらに数百のコメントが付き、大半は男好きのする順子へのさらなる調教を促すメッセージに満ち溢れ、それがまた順子のMの感性を疼かせる。
―――ダンナには内緒なんだろ こういう女は本格的な折檻が必要
―――磔オナニーとか、どんだけ拷問好きなんだよ
―――この嫁、旦那よりサイト主の方がご主人
―――いやいや、偽りの亭主=ダンナ 真の亭主=サイト主でしょ
(ああッ…なんて卑猥なの)
と心の中で呟きつつ、コメントに刻まれた『真の亭主』というセンテンスに股間を熱く濡らす順子。
『今後はこちらから、君の調教日程を調整してから連絡するよ。いいね』
松宮のメッセージを思い出し、今後の生活では松宮からの調教・折檻から逃れる術はなく、また自らの欲求としてそれを受け入れるしか道が残されていないことを実感する順子だ。
(真の亭主…まさか…あんなひとに)
そう思いつつも、どんな手法で責苛まれ、自らの恥ずかしい感性を磨き上げられるのかと思うだけで、心臓の高鳴りが鎮まらない順子だ。
そんな時、テーブル上のスマホが振動した―――。(開発篇完)
(続く)
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