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アナルファンタジー(1)契機-第4話



作家名:優香
文字数:約5210文字(第4話)
公開日:2020年3月6日
管理番号:k021


挿絵の官能小説画像

勃起に触れ、擦り立てる舌と唇さえも、性感帯と化すのを知った。
痺れるような官能が媚肉に伝わって来る。

勃起を愛撫する度に洩れる、口腔内に溢れて来る唾液の濁音が、恥ずかしかった。
興奮の余りに洩れる鼻息と喘ぎが恥ずかしかった。
しかしその恥ずかしさも、自分の官能を刺激するのを知った。


時折彼が「痛いっ」と小さく叫んで、腰を引くのを感じた。
「ご、ごめんなさい。わ、私っ、う、生まれて初めてでっ」
「良いんだ。おれは逆にそれが嬉しい。少しずつ覚えて、慣れて来れたら良いんだ」


彼は私を引き寄せて仰向けにすると、太腿の間に割って入り、私の両脚を抱えて、勃起の先端で女陰の襞を何度か擦り立てた。
私の女陰の襞の上を、彼の勃起の先端が、愛液に滑って何度も行き来し、一層官能を燃え上がらせる。

「ああっ」
何度目か往復を繰り返した後、彼の勃起が膣孔を押し拡げてゆっくり侵入して来た。
私は裸身を仰け反らせて、それを受け容れた。

彼は一気に動く事をせず、勃起で膣粘膜の感触を確かめるようにして、根元まで挿入してから私に覆い被さり、乳房を揉み立てながらキスを貪った。

「すごく気持ち良いよ。感激だ。早苗さんは?」
「わ、私も、気持ち良いです。ああ、先輩のが、中で動いたっ」
彼の勃起が、尚も私の膣奥まで潜り込もうと蠢き、何度もぴくんと跳ねた。

無機質な乳液や化粧品の容器と違って、何と熱く脈打ち、何と逞しく、私の膣孔を充たすのだろうか。
私はその歓喜に打ち震えた。


「恋人になったんだから、先輩って言うの止めない?健二って呼んで」
「せ、先輩だって、年下の私を、早苗さんって」
「早苗。可愛いよ」

「ああ、け、健二っ、す、好きっ」
私が彼の首にしがみ付くと、彼は私に体重が掛らないように肩肘を着いた手で乳房を揉みながら乳首を転がし、横から片手を伸ばして私の片脚を抱え、ゆっくりと抽送し始めた。

「な、中で出しても良いの?」
「は、はいっ。さっき計算しましたから。大丈夫です」
「早苗は、もうおれとセックスする気だったんだ」

彼がからかうような笑顔で言いながら、私の膣粘膜を激しく突き上げた。
「ああ、け、健二の意地悪っ。だ、だって昨夜帰さないって。ああ、き、気持ち良いっ」


《ああ、これが男性とのセックス。オナニーでは味わえなかったセックス》
私は送り込まれる官能を貪った。
もしかしたら、肛門でオナニーをする異常な快感を忘れさせてくれるかも知れない。


脳裏に過る想いをかき消すように、エクスタシーの波が立ち上がる。
溢れ出て潤い滴る愛液の淫靡な濁音が、二人の下腹部のぶつかる音と、二人の喘ぎ声に呼応して激しく、高くなった。

「け、健二っ、わ、私、ま、また変になっちゃうっ」
「お、おれもっ、す、すごく良いっ。イ、イキそうだっ。一緒にイコう。ああ。だ、だめだっ、で、出るっ」

私の膣内で抽送していた彼の勃起が一際膨らんだ。
私の媚肉の奥底の堰が切れた。
「ああっ。い、いやっ、こ、怖いっ、い、いやーっ」


男性とのセックスでの眼も眩むようなエクスタシーは、まさに生まれて初めて経験する程強烈だった。
膣粘膜の内部で彼の精液が弾け、膣壁を激しく撃った。
私は彼にしがみ付いた。

精液を一滴遺さず吸い取るように、膣粘膜が私の意思とは無関係に蠢き、彼の勃起を何度も締め付けていた。
二人の胸が重なり、激しい鼓動と粗い息が重なったまま少しずつ鎮まって行った。

「すごく良かった。初めてだ。こんなに良かったの」
「わ、私も。い、いいえ。わ、私、きょ、今日が初めてみたいなものだから判らないけど、す、すごく良かった」


《早苗の嘘つき》
もう一人の私が吐き捨てた。


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何度か啄むようなキスを繰り返した後、彼が私から離れた。
「お腹空いたよ。晩飯食ってないから」
彼の勢いを失わない勃起が、私の膣粘膜から抜け出る時にも、私の官能を騒がせた。

「れ、冷蔵庫に生ハムのサラダと、ワインが。け、健二。ワインを開けて」
私は白濁した二人の粘液に塗れた彼の勃起を一瞬目にしたが、すぐ視線を逸らせた。
「忘れてたよ。スプレーバラ買って来たんだ。早苗に似てると想ってさ」

「ありがとう。嬉しいわ。大好きなの。スプレーバラ。ああっ」
ベッドから起き上がって、足元に置かれた花束を拾い上げようとした時、膣内から溜まっていた精液が流れて太腿を伝った。

「ど、どうしたの?急に」
「な、中から。け、健二のっ」
「そうか。ははは。一杯出しちゃったものな。早苗のおま○こがすごく良かったから」

「い、嫌っ、は、恥かしいっ。さ、先にシャワー浴びて」
私はティッシュを取ると、太腿にへばり付いた精液を拭い取った。
彼がシャワーを浴びる音をドア越しに聴きながら、男性とセックスして初めてエクスタシーを覚え、背徳のエクスタシーしか覚えなかった私でも、少し幸せな気分になっていた。

彼が全裸で出て来て、私はタオルを手渡し、交代で浴室に入った。
女性器を洗おうとした時、膣粘膜から残っていた彼の精液が流れ出した。
掌に絡んだ白い粘液を、私はしげしげと見つめた。

生まれて初めて手にした精液、眼にした精液は、何か不思議な存在に思えた。
洗い流してタオルで身体を拭き、何時も部屋では全裸でいる事を悟られないよう、ベッドに戻って下着を着けて洋服を着ると、全裸でベッドに横たわっていた彼も居心地悪そうに洋服を身に付けた。

乾杯してワインを呑み、小さなサイドテーブルの上に置いたサラダを二人で食べさせ合い、ワインがすぐ空になった。


「早苗、もう一回」
彼が私を再び押し倒した。
「ねえ、け、健二。そ、その、お、お口でのっ、し、仕方を、お、教えてっ」

彼が全裸になり、私を全裸にしてキスを貪った後、乳房を手と口で愛撫している時、私は言った。
私の口と指での愛撫で、彼が昂奮して勃起させるのを感じたかった。
彼の勃起をこの唇で吸い立て、しゃぶり、舌で舐め回して、口での官能をもう一度確かめたかった。

「フェラチオか?おしゃぶりが気に入ったのか?」
健二が上目遣いにからかった。
「ば、ばかっ。け、健二が、き、気持ち良くなれるようにって、お、想って」

私は恥かしさと本心を誤魔化す様に、彼を押し倒して、下腹部に顔を寄せた。
彼の男根は未だ完全には力を漲らせてはいなかった。


「色々あるんだけど、ほら、未だ半勃ちだろう?ち○ぽ全体を口に含んで吸ったり、舌で転がしたりしてみて。そう。気持ち良いよ。ぶら下がってる二つの袋も手で軽く揉んで、逆にち○ぽを指で擦りながら、二つの袋を口に含んで吸ったり舌で転がしたり、大きくなって来ただろう?」

私は言われるままに彼の男根と二つの肉包を手指と口で愛撫した。
さっき同様、男性の勃起を口で愛撫すると、唇や舌からさえも妖しい官能が湧き起こって来る。

美味しい物を目の前にしたり、食べたりする時と同様に湧き出した唾液のいやらしい音が恥かしかった。
ふと、彼の表情を上目遣いに見ると、彼が再び私の髪をかき上げ、私の痴戯を見つめているのが判った。


「また観てるっ。いやだっ。観ないでっ、は、恥かしいっ」
「上品な早苗の美人顔がおれのち○ぽしゃぶって歪んでるのを見てると、すごく昂奮するよ」
「ああ、そ、そんな、は、恥かしいっ。い、言わないでっ。み、見ちゃ嫌っ」


健二の言葉に、媚肉の奥底が一気に疼き出した。
自分のいやらしい行為を視られている。
そして視て彼が昂奮している。

その視線が私の膣奥を貫いて、性感を揺さぶる。
《いやらしい事を視られて感じるの?普通は隠すのに?私はやっぱり、変態なの?》

その感覚が、以降の私の性的志向とセックスと、さらに人生を大きく変貌させるのだが、
その時は勿論、未だ知る由もなかった。


私は新たな性欲に導かれるままに、今度は手で隠そうとはせず、視られている事を意識したまま尚も激しく口を遣うと、すぐに彼の男根が私の唾液に塗れてそそり立った。

「こ、こんなに大きくなった」
恥かしい程溢れた唾液に濡れてそそり立ち、時々ぴくんと跳ねる勃起が酷く淫猥で、しかし誇らしげだった。

「大きくなったら、口で含んで根元まですぼめた唇で扱くんだ。そう。さっきより上手だ。それから舌で、根元から先端まで舐め上げたりもするんだ。それと指で扱きながら先端を吸ったり、舌で転がしたり。う、上手いよ。き、気持ち良い。早苗って、フェラチオの天才かも」

「け、健二のばか。私、健二が悦んでくれると想って一生懸命なのに」
私はフェラチオを中断し、からかう健二を押し倒した。

「うれしいよ。本当に。早苗は、何て可愛いんだ。ずっと大切にするよ」
彼は、真剣にそう言うと、私を下腹部に抱え上げて馬乗りにさせた。


《ずっと愛して。私を。そして何時か、お尻の孔も》
私はそう願わずにはいられなかった。


「今度は早苗が上だ。自分でおま○こに挿れてご覧?そう、そこかな?おま○こをち○ぽの先端でゆっくり摩って、窪んでて止まった処が、おま○この入口。お尻を降ろして。そう、ずっと。ほら、挿ったよ」

言われた通りにすると、私の恥毛と彼の恥毛の叢が重なり合い、彼の太腿が私の二つの尻肉に密着した。
「け、健二の、あ、あれが、わ、私の、あ、あそこの奥に、い、一杯っ」
私は彼に覆い被さって喘ぎ、先程ゆとりがなくて味わえなかった膣粘膜での、彼の勃起の感触を確かめるように何度も締め付けた。

「早苗。あれとか、あそことかじゃなくて、ちゃんと言ってご覧?」
彼が私の乳房を揉み立てながら、耳元で囁いた。
「い、いやっ、は、恥かしいっ。い、言えないっ」

私は激しく頭を振った。
「恥かしくて言えないって事は、知ってるんだね?言ってご覧?」
「ああ、け、健二のっ、ち、ちんちんが。わ、私の」

「ちんちんじゃなくて、三文字で言うんだよ。早苗のは四文字で。ほら、おれの顔を見ながら」
彼が私の顎に指を掛けて、自分の顔の方に私の顔を向かせた。

しかし眼を合わせる事は出来なかった。
「け、健二の、ち、ち○ぽがっ、わ、私の、お、おま○この、お、奥に一杯っ」


心の中での知識だけでしかなかった卑猥な性器の俗称を、生まれて初めて言葉にしたとたん、妖しい官能が湧き起り、勃起を咥えた膣粘膜が収縮した。

《いやらしい言葉を口にするのも、感じるの?》
この感覚もやはり、私のセックスライフに多大な影響を及ぼす事になる。


「言えたじゃない。上品な早苗の口から、いやらしい言葉が出て来ると、昂奮するね?これからずっと、ちゃんと言うんだよ。セックスしてる時、早苗のおま○こがどんなになってて、感じ方がどんななのか?それとイク時は必ずイクって言う事。解った?」


《健二も私がいやらしい言葉を口にすると昂奮する?》
誰でもそうなのだろうか?
いやらしい行為を視て、視られて、言葉にして、言葉を聴いて、昂奮するのか?


彼はそう言うと、私の上体を逸らして両手で二つの乳房を揉み立て、乳首を指先で摘まんで転がしながら、下から勃起を激しく突き上げ始めた。
「わ、私っ、こ、言葉にしたのっ、は、初めてよっ、は、恥かしいっ。ああ、す、すごいっ、き、気持ち良いっ」


生まれて初めて、男性の眼の前で言葉にした、男性器と女性器の俗称。
その恥じらいが、膣粘膜を激しく抽送する彼の勃起の刺激と相まって、私の官能を一気に燃え上がらせた。


彼の抽送に併せて、尻肉を振り立てる。
上手く行かずに、酷くもどかしくなる。
彼は時折、自分の動きを止めて、私の尻肉を両手で抱えて揺さぶる。

「ほら、自分で動いてご覧?自分が気持ち良いように、感じるように、好きなように動いて良いんだよ」
言われたように、膣孔が求めるように尻肉を動かしてはみるものの、焦れったさが募るばかりだ。

「だめっ。う、上手く動けないっ。ね、ねえ。む、無理よっ。け、健二がしてっ」
立ち上がって揺らいでいたエクスタシーの波が、堰を切りそうで切らないままだった。
私は諦めて、動きを止めた。


「早苗はキスも下手だし、フェラチオはもっと下手だし、女性上位のセックスも下手だなんて、おれが二人目で今日が二度目のセックスだって言ったのは、本当だったんだな?」

彼は感動したように呟いて上体を起こし、勃起を挿入したまま私を押し倒して、緩やかに抽送を始めた。
「ほ、本当よ。でも、へ、下手だからって嫌いにならないでっ。上手になるからっ。練習してっ。健二が悦ぶようになるからっ。ああ、い、良いっ、き、気持ち良いっ」

「上手にならなくて良いよ。下手のままで。その方が上品な早苗らしくて可愛いし、おれも昂奮するよ。ああ、早苗のおま○こっ、き、きつ過ぎるっ。もうだめだっ。イ、イクぞっ。ああ、で、出るっ」
彼が一層激しく抽送し、私の膣粘膜を擦り立てていた勃起が一気に膨らんだ。


「ああ、イ、イッてっ。う、嬉しいっ。だ、出してっ。わ、私も良くなるっ。ああっ。イ、イクわっ。イ、イクッ、イクーッ」
私は尻肉を浮かせて痙攣させ、彼の勃起に向かって女性器を突き出し、彼の射精を膣粘膜奥底で受け止め、激しいエクスタシーの波に飲まれた。



(続く)





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