ランジェリーの誘惑〜新しい世界へ-４話
作家名：夢野由芽
文字数：約3020文字(第４話)
公開日：2020年1月21日
管理番号：k016
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『Ｔaiko』と同じように、たくさんの写真のサムネイルが表示された。
黒い下着の女性が映っている。
その中の１枚を開く。
・・・・
よく見ると、あの赤いランジェリーの女性とは明らかに別人だった。
（また、わたしの知らない女性。。）
次々にスクロールしていくと、
男と絡んだ写真も、何枚か出てきた。
恐る恐る、それらの写真を次々にタッチしていく。
ランジェリーを着たまま、男に跨る女性。
確か騎乗位という体位だ。
確か、などとあいまいな言い方をしたが、
結衣の一番好きな体位でもある。
身体をのけぞらせ、男のモノを存分に味わっている姿だった。
後ろから突き上げられ、喘いでいる女性のアップ。
女性の腰をもち、腰をぶつけて笑顔を見せている、
髪の毛が金色よりのアッシュの男。
間違いなく夫の源だった。
結衣は、確信した。
おそらく。。。1年、くらい前。。。
当然、二人が結婚した後の物だった。
（間違いない。わたしと結婚した後の源さんだわ。）
源はある時期、気分転換の期間限定ということで、髪を染め、
その突然のイメージチェンジは、
一時期、ネット上でも話題になったほどである。
（あれって、源さん、映画撮影がずっと京都であったころ。。
そのすぐ後だから。。去年？）
（あの人には付き合っている女性がいる。。。？
それも、二人？
ひとりは、かなり最近？）
結衣は、頭の中に膨らみかけた妄想を打ち消すように頭を振り、
スマフォを置いた。
キッチンに行き、冷蔵庫から『二十六茶』を取り出して、一気に飲み干す。
少しだけ頭がすっきりしたような気分になる。
思い切り背伸びをし、呼吸を整えると、結衣は再び寝室へ戻った。
再びベッドに横になり、
開いたままにしてあった『歌帆』のフォルダを閉じ、
『五階堂』のフォルダを開けた。
そこには、前の二人とは明らかに違う女性が写っていた。
しかも、一人ではなく二人の女性だ。
これも明らかに、さっきの２つのフォルダとは別人だった。
どれもこれも、セクシーなランジェリーを身にまとい、
成熟した女性の魅力を十分に感じさせるポーズで、
カメラに向かって笑顔を写していた。
しかし、その潤んだ瞳の奥からは、
これから起きることへの妖しげな期待感が溢れて出ているようだった。
（こんなに色っぽい下着があったんだ。
それにこの女性の表情。魅力的だわ。）
結衣は、数々の写真を見ているうちに、二つの感情にかられた。
一つは、今すぐにでも、これらの写真を夫に突き付け、
徹底的に追及してやりたい、という感情だった。
もう一つの感情は、全く違っていた。
チャンスがあれば、自分もこんなランジェリーを付けて、
夫を誘ってみたい、というものだった。
けれど、【夫】というところに、多少の引っ掛かりは感じた。
自分以外の女性に、こんなランジェリーを着せて、
セックスを楽しんでいる夫に対して、
自分から誘いたいなどと、心から思えるかという思いだった。
しかし、次の写真を見て、結衣の感情は激しく乱れた。
それは、ベッドの上に仰向けになった、明らかに夫と分かるその上に、
二人の女性が向き合って跨っている写真だった。
夫のペニスは、明らかに左側の女性に突き刺さっている。
右側の女性のヒップの下からわずかに見える夫は、
おそらく上に乗った女性のあそこを舐めているに違いなかった。
（３Ｐ？）
経験こそなかったが、言葉は聞いたことはあった。
アダルトビデオ好きの源に、
無理やり見せられたＡＶにもよく出てきたシーンだ。
しかし、そうしたビデオと決定的に違うのは、
この写真に写っているのは、明らかに自分の夫だということだ。
自分の夫の、源だ。
３人が一緒に絡み合う写真は、何枚も続いた。
二人の女性の位置が変わっていたり、女性同士がキスをしていたり、
夫の手が向かい側の女性のバストに伸びていたり。。。
女性のあの部分に夫のペニスが出し入れされている様子までが、
連続写真で撮られていた。
そして、夫に戯れる女性たちの喘ぎ顔。
共通しているのは、明らかに喘ぎ顔をしているのに、
女性たちの表情には、
どこか幸福感があふれていることだった。
それぞれの現実や事情を互いに理解し合ったうえで
二人の世界を、三人の世界を、
心から喜び、
そのうえでセックスの快感に浸っていることが感じられた。
結衣の感情は乱れ、混乱した。
（なぜ、源さんが。。。なぜ、二人の女性と一緒に。。。どうして３Ｐなんか。。。
いやらしい。汚らわしい。こんなに、、こんな顔して、、、こんな、、、）
気が付くと、いつの間にか結衣の手は、
自身の股間へと伸びていたのだ。
（わたしの知らないところで、こんな女性と、
いや、こんな女性たちと、身体を重ねていたなんて。）
（でも、それでも許せない。
どうして、どうして、わたしではなく、この女性なの？
この女性たちなの？わたしには、魅力がないって言うの？）
（結婚前だって、結婚してからだって、
夫は、花束やケーキ、いろいろなプレゼントをしてくれた。
けれど、ランジェリーのプレゼントなんて、
一度もなかったじゃないの。）
（こんなランジェリーを身に着けても、似合わないとでも思っているの？
わたしだって、こういうランジェリーを着たら、絶対に魅力的に見えるはず。
夫に見えないところで、いろいろと身体のケアもしているし、
ここ最近はダイエットして、ウエストだってしまってきたのに。）
（ああ、なんてよさそうなんだろう。
こんな体位でしてもらったことなんか、なかった。
なによりも、セックスを楽しんでいるような気がする。）
（わたしとのセックスには、感じられない、何かがこの写真にはある。
愛とかじゃない。なんだろう。それっていったい何だろう。
わたしたちのセックスにはないものって、
いったい何なのだろう。）
（えっ？もう一人、、写真を撮っていた人が、、、？４人だった、の？
女性３人も、一緒に？。。。）
（この写真。。。。この人、夫じゃない。源とは違う、男。。。
だれ？
この男、だれ？
えっ？。夫も写ってる。。。
男性が二人？
じゃあ、女性は？
嘘、これって自撮りじゃない。もう一人？）
（凄い。この人、３人に責められてる。
後ろから別の男の人に突かれて、
夫のモノを咥えて、
もうひとりの女性が、バストを揉んで。。。
手にはバイブが。。。）
（ああ、この人、どんなんだろう。
一度に、こんなにいっぱい責められて。
口も、バストも、あそこも、一度にされるなんて。。。）
（あ、、、アナ、ル？これって、、、、アナル？
嘘。夫の、が、、アナルに、、、。
え？下にも一人？ あ、。入って、る。
二本とも、入って、る。）
（あそこ、と、アナルに、、、、
あ、これは、口にも咥えて。。男性が３人？
３人の男性としているの？
ちょっと待って。
この男性。。。まさか。。でも。。。
夫と、源さんと一緒に、いるなんて。。。。。）
（ああ、どんな、なんだろう。
上も下も、同時なんて。
二人の男性から、一度に愛されるなんて。
（これって、、、、して、みた、い。
わたしも、一緒に、、、、
わたしも、入れて欲しい。
仲間に、そう、仲間になって、
あそこにも、
それから、お口にも、
少し怖いけれど、アナル、にも。。。。）
結衣はいつの間にか、スマフォを落とし、
もう片方の手で自分のバストを撫で始めた。
既に乳首は固く尖り、結衣の指を押し返してきた。
「あぁ わたし、い…ったい…」
結衣は、無意識に発した自分の言葉にハッとなった。
（どうしちゃったんだろう。わたしったら。
朝から、ぁぁ、なにをし…て…い…るの…）
結衣の頭の中の理性が揺らぎ始めていた。
（続く）
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