ランジェリーの誘惑〜新しい世界へ-3話
作家名:夢野由芽
文字数:約2470文字(第3話)
公開日:2020年1月14日
管理番号:k016
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その夜、結衣は、夢を見た。
夫の源のペニスに、何人もの女性たちが群がり、
交代でフェラチオをしている夢だった。
結衣は、後ろ手に縛られ、
椅子に固定されていた。
身動きのできない新婚の妻の前で、
夫はだらしない笑みを浮かべ、口からはよだれを垂らしながら、
女性たちの愛撫を受けて喜んでいる。
女性たちは露出度の高いランジェリーを身にまとい、
いやらしく体をくねらせながら、
源の身体にまとわりついていた。
源は、あの写真そのままの、黒のビキニブリーフを半分ほど降ろされ、
その身体中に女性たちがキスの嵐を降らせる。
身動きしようにも、手も足も、全く動かない。
ペニスを咥えれられたままの源が、自分に声をかける。
「結衣。どうして君だけ、服を着ているんだい?」
結衣は自分の身体に目をやる。
確かに、自分は服を着たままだ。
「結衣。服を脱いでこっちに来ればいいのに。」
結衣は立ち上がろうとした。
しかし、手も足も、全く動かない。
ランジェリー姿の女性たちが這い回るように、
源の身体を撫で、舐め回している。
一人の女性が源のブリーフを口に咥えて脱がした。
「結衣。見てごらん。ぼくのモノが解放されたよ。
君も、こっちにおいで。ほら、そこに着替えが置いてある。」
源の指さす方を見てみると、
そこには女性たちが着けているものと同じようなランジェリーが
あちこちに置かれていた。
結衣は何かに魅入られたように、
そのランジェリーを着け、源のもとへ行きたいと思った。
しかし、身体が全く動かない。
「源さ〜ん。わたしも、わたしも、今、行くから。。。。行くから。。。
お願いだから、、、、待って。。。今、。。今。。行く、、から。。」
結衣は、いつの間にか泣き始めていた。
(わたしひとりだけが、取り残されている。わたし一人だけが服なんか着て。。。)
「誰か〜、このロープを外して〜。
わたしも、そっちに行かせて〜。お願いします…。」
泣き叫ぶ結衣の口に、誰かがバイブを突っ込んでいく。
次々に女たちに咥えられていく夫のペニス。
やがて、一人の女性が源の身体に跨り、隆々と勃起したペニスを、
その身体に収めていく。
源の手は、女性たちのバストや股間を撫で、揉み、掴み、
休むことなく動いていた。
目からは涙を、口からは涎を垂らしながら、
結衣は口に突っ込まれたバイブを、落とさないように落とさないようにと、
必死に咥えていた。
(わたしも。。。わたしも。。。)
翌朝、二度寝をしてしまった結衣が慌てて起きると、
源はもういなかった。
ショーツにはしっかりとシミが出来ていた。
(あんな夢を見て、興奮するなんて。。)
テーブルの上に、メモが置いてある。
「ごめん。急に、ココモの撮り直しがあるって。
早めに帰れるとは思います。」
(急な撮り直し?朝から?)
メモの横には、また、スマホが置き去りになっていた。
結衣はスマホを前に、じっと考えていた。
源は、スマホを取りに戻ってくるだろうか。
慌てて出て行ったとすると、取りに戻る余裕はないだろう。
でも、なぜまた、連日、、、、
それも、メモの横に、、、
30分ほどたち、結衣は夫が戻って来ないことを確信した。
そして、改めてスマフォを手に、セキュリティーの解除にかかった。
指紋認証はやはりセットされていない。
昨日のように、画面上の点をなぞり、あの図形を描く。
画面がパッと明るくなり、待ち受け画面が現れた。
(やった。)
結衣は、画面をゆっくりとスクロールし、
あの赤いランジェリーの女性の画面に切り替えた。
画面上のフォルダを確認する。
『Taiko』『歌帆』『五階堂』・・・『新学期』・・・?
結衣は、昨日開いたフォルダ、『Taiko』をもう一度開いてみた。
昨日の赤いランジェリーの女性だ。
そして、一緒に写っている男の顔をゆっくりとズームしていく。
・・・間違いない。夫だ。
夫は、黒のビキニブリーフからはみ出るほどに勃起したペニスを、
赤いランジェリーに咥えさせ、自慢げな顔をしていた。
昨日は、ここで夫が戻ってきてしまった。
今日、見たいのは、ここから先だ。
結衣は、心のどこかで、こんな写真が
この1枚だけであってくれることを祈っていた。
しかし、次に結衣の目に飛び込んできた写真は、
結衣の想像を超えた、衝撃的なものだった。
全裸の男の膝の上に、あの女性が跨るように、こちらを向いて跨っている。
男のペニスは、ぱっくりと口を開けた女性のあの部分に、しっかりと突き刺さり、
周りの皮膜がペニスに絡みついていた。
ペニスは、あの赤いランジェリーの女性が咥えていたものと同じ、
隆々と血管が浮き出ている。
男の手は女性の胸と股間へ伸び、
上と下それぞれの突起を摘まむようにしていた。
女性はおそらく喘ぎ声をあげているのだろうが、
やはり、幸せにあふれた顔だった。
男は、間違いなく夫の源だった。
顔はもちろん、体の特徴も、結衣の記憶と間違いはなかった。
特に、ペニスの付け根にあるほくろが、ハッキリと写っていた。
結衣は、軽いめまいを感じながら、画面を閉じた。
画面は再び赤いランジェリーの待ち受けに代わる。
しばらく考えた挙句、
結衣は、夫のスマフォをテーブルに置き、
自分のスマフォを取りに行った。
結衣は、自分のスマフォを夫のスマフォとつなぎ、
4つあるフォルダをそのまま、自分のスマフォへコピーした。
データが次から次へと送られていくディスプレイを、
結衣はドキドキしながら見つめていた。
全てのデーターを移すのに、思いがけない時間がかかった。
ということは、どのファイルにも相当量の写真が、
いや、もしかしたら、動画も記録されているかもしれない。
夫のスマフォを閉じ、テーブルの元の位置へ置くと、
結衣は寝室へ向かった。
すぐさま、ベッドに横になる。
頭が痛かった。めまいがする。
しかし、そのどれもが精神的なものからきていることは、
結衣にも分っていた。
結衣はゆっくりと起き、ベッドヘッドに寄りかかると、
自分のスマフォを手にした。
画面を開き、確認する。
『Taiko』『歌帆』『五階堂』そして『新学期』?。。。。
4つのフォルダが、待ち受け画面の夫の顔の下に並んだ。
結衣は、思い切って、『歌帆』のフォルダを開けた
(続く)
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