30世紀の宇宙の旅-後編
作家名:カール井上
文字数:約2700文字(後編)
公開日:2020年12月26日
管理番号:k074
今度はエリックは自分の腰は動かさずに掴んだジェニーのお尻を前後させる。
重さが無いからいくらでも早く動かせるのだ。
ふたりとも気持ちよさに顔がのけぞる。
わずかな振動であるが無重力空間ではそれが増幅し、ふたりはつながったまま部屋の中を回転しだした。
ふたりとも気持ちよさに目を開けられないからそんなことはお構いなしだ。
ジェニーはなにかにつかまりたそうに両腕をもがいている。
エリックの腕の動きがますます早くなりヴァギナとペニスの摩擦は極限に達している。
回転のスピードも増す中でエリックは大声をあげながら果てた。
ジェニーも白目を剥いて口を開けている。
なんとなく地球上では味わえない快感がふたりを襲っていた。
巨大宇宙船キューピットにも同様に100人ずつの男女がいる。
ヨシオとハナコがいた。
船内はエンターテインメントが充実しているが、船外を眺めることはすこし退屈だ。
ほとんど光が無く、わずかに遠く恒星が見えるにすぎない。
しかしあるときふたりは異様な、しかしとてつもなく美しい光景を目にしたのだ。
流星群である。
無数の星、あるいは星のかけら、か何か分からないが、まるで花火のスターマインのように窓の向こうをものすごいスピードで流れていく。
なんとも美しい光景であった。
それは30分も続いただろうか。
最後の光が流れ去るとき、ふたりは窓に顔を押しつけて別れを惜しんだのだった。
興奮したふたりは顔を見合わせキスをし、そのままその通路に面していた部屋のドアを開けた。
いや、近づいたら勝手にドアが開いたのだ。
ふたりが入るとドアは勝手にロックされ、そしてふたりは唇を合わせたまま服を脱いだ。
素っ裸になったふたりはお互い顔を見合わせ笑っている。
ふいにハナコがヨシオの後ろにまわった。
男の大きな背中が好きなのといって自分の胸とお腹をヨシオの背中に押し付ける。
そして、まるで吸血鬼のようにヨシオの首筋に自分の唇をあて舌で舐めだした。
前に回した右手でヨシオのすでに堅くなってきているペニスを掴みしごきだす。
ヨシオは気持ちいいよとつぶやき、されるがままだ。
しかしなんとか左手を後ろにまわしてハナコのヴァギナをさぐりあて指で刺激を加えた。
愛液が滲み出す。
流星を見ているときから興奮していたにちがいない。
もう入れましょう、そういってハナコはヨシオの前にまわり、おたがいのお腹を合わせるとすっと沈み込んで右手を添えてペニスをヴァギナに挿入した。
堅く怒張したものが閉じていた。
しかし潤いに満ちていた膣を押しひろげる。
その快感に目を閉じ声をあげた。
この最初に入っていくときがたまらなく気持ちいいわ、とハナコが言った。
ヨシオは下からハナコのお尻をわしづかみにしている。
もし地上であったらこれは駅弁スタイルであり男は相当な体力、腕の力、腰の力を必要とするが、なんといってもここは無重力だ。
このまま回転だってできてしまう。
このままでいて、とハナコが言う。
奥まで入っていて気持ちいいのだ。
ああ気持ちいい、そう言ってハナコはヨシオにキスをする。
そしてあなたも気持ちいい、と聞いてくる。
ヨシオも気持ちいいよ、と言って、掴んだお尻を激しく上下させてやった。
ハナコからの喘ぎ声が大きくなる。
ヨシオも気持ちよさが限界に近づく。
ああもう出るよ、いいかい、とヨシオが言う。
ハナコはいいよ出して、と目をつぶったままで応える。
ハナコの体の一番奥でヨシオの花火が噴火した。
ふたりとも気持ちよさで動くことができず、抱き合ったまま、無重力空間を浮遊し続けた。
巨大宇宙船マリンには美しい科学者が搭乗していた。
マリーという。
何かすごく難しい研究を評価されたらしい。
その頭脳をなんとか受け継がせてアルテミスに送り届けたい。
彼女の研究に必要なものはすべて船内に揃っている。
彼女にとっては研究室が宇宙空間にあるようになっただけのことだ。
さらにそこは無重力というおまけまでついている。
助手のエドもいっしょだった。
彼も相当優秀な科学者で、ふたりの研究成果は将来ノーベル賞を受けるだろうといわれていた。
さてこの日の作業もひと段落というところで、メイドロボットがふたりのところにシェリー酒とブルーチーズのカナッペを運んできた。
そういうふうにプログラムされている。
少し疲れた頭脳にアルコールが染みる。
ブルーチーズのなんともいえない香りも気分をそそる。
ねえエド、私のブルーチーズも味わってくれない。
マリーが唐突に言い出した。
いいけど、ブルーチーズの匂いはしないよ、エドはそういいながらマリーに近づき、そのメガネをはずし、白衣を脱がせた。
コンタクトレンズを入れているし空間は無菌状態だし、メガネも白衣もいらないのだが、そうしていないと研究している気分がでないらしい。
そして白衣の下は何も着衣がない。
素っ裸だ。
マリーはそういうのが好きなのだ。
エドは体を浮かせマリーの開かれた股の間に仰向けになって頭を突っ込んだ。
マリーはすこしがに股になっている。
エドは両手で太ももを掴んで仰向けのまま舌を伸ばしてヴァギナを舐めあげた。
ブルーチーズの味はしない。
しかし、すこしスソワキガの匂いがする。
エドはこの匂いが嫌いではない。
懐かしい気がするし、これがマリーの匂いだ。
両手を太ももからおしりにずらしもみしだく。
そして右手の人差し指を肛門に押し付けぐいぐい中へねじ込んだ。
マリーは軽々とエドの体を持ち上げ自分の顔の前に股間が来るようし、ベルトをはずして中身をつまみ出した。
エドの陰毛に覆われたペニスを掴み、毛ごと口にほおばった。
噛み千切らんかという勢いである。
お互いの口による愛撫のあと、剥き出しのペニスにマリーが跨った。
エドの大きいペニスがマリーは大好きだ。
できるかぎりヴァギナを締め付けてエドに感じてもらおうとする。
そうすることで自分もはてしなく気持ちよくなる。
マリー、今日は格別によく締まって気持ちいいよ。
エドがつぶやいた。
マリーも、私もよといってさらに締め付ける。
ああ、もう出るよとエドがいうと、マリーはちょっと待ってといって体を離した。
そして右手でエドのペニスをしごきあげる。
エドはうっとうなって無重力空間にスペルマを噴出した。白濁した粘液が空間を漂っている。
マリーは自分のヴァギナを両手で開いたままその浮遊するスペルマの上に飛び上がり、開いたヴァギナを被せていった。
なんとか収まったようだ。
しかしそれは子宮へ届くだろうか。
マリーは笑いながらエドに言った。
こうしたらどうなるか実験よ。
いろんなことに探究心旺盛な科学者なのであった。
さあ、3機の巨大宇宙船はその目的を果たすことができるでしょうか。
30世紀の宇宙の旅はまだまだ続くのでした。
(終わり)
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