アナルファンタジー(5)激変-第1話
作家名:優香
文字数:約3030文字(第1話)
公開日:2020年11月9日
管理番号:k066
私、優香の性体験、アナルでの快感の、肉体的、精神的な根源は、笑われるかも知れないが、幼い頃の「おままごと」であり、少し成長してからの「お医者さんごっこ」である。
私は、日本中何処にでもあるような、小さな港町に生まれ、育った。
祖父、父、共に代々漁師であり、日々の生活は多忙を極めた。
少し年の離れた兄と、二人兄妹であった私は、祖父母、父母に、それこそ眼に入れても痛くないと、形容されるほど愛され、可愛がられ、大切に育てられた。
小さいが盛んな漁師町であったせいか、町民の気質は開放的であり、子供心に見聞きする大人達の会話も行動も同様であった。
小さな町だから人口も少なく、中学で運動が得意な男の子は大抵野球部に入っていて、野球部の部員がほとんどのスポーツ大会に出場して、体操競技会や陸上競技会、駅伝で優勝したりしていたが、サッカーの市内の大会で優勝して、たまたま野球部の監督が宿直の夜、宿直室で祝勝会をして、翌日、夏の大会の試合で全員二日酔いで、毎年優勝候補だったのにボロ負けしたとか。
クラスの家庭訪問の日程が、港のお祭りと重なったせいで、訪問する先々でお酒を?まされた担任が、全部の生徒の家を廻る前に酔っ払って眠り込んでしまったとか。
性的な事に関しても話題を欠く事はなかった。
中学生の男の子達数人が、女性の裸体見たさに、町の銭湯の屋根に上がって天窓から浴室を覗こうとして、脚を滑らせて落ちて全員足の骨を折ったとか。
漁師になり立ての男の子が、大好きな女の子の家に忍び込んで、古い言葉で言えば、夜這いを掛けて、念願が適ってセックスしたら、相手が女の子のお母さんだったとか。
盆踊りの夜、酔っ払った漁師が自分の嫁を砂浜に誘ってセックスしたら、実は相手が嫁の妹で、途中で気付いたが止められずに射精して妊娠させ、結局自分の子供として育てているとか。
そんな話題が一年中、町中を駆け巡る処で育った子供達が、耳年増になるのは不思議な事ではなかったであろう。
そんな奔放な町で、幸か不幸か私は育ったのである。
町に一軒だけあった医者の息子が同い年の幼馴染みであった。
彼、浩ちゃんは、内科の開業医の一人息子で、自宅と医院が一つ屋根の下であったせいもあって、幼い頃から診察室に出入りしており、診察の様子を事細かに観察してもいた。
内科とは言っても、町に一軒だけの医院とあって、身体に異変があれば、そこに行くという、町民の慣習もあって、内科以外でも、重症の外科以外は大抵診察をしていたりして、浩ちゃんの病気や診察に関する知識は、年齢に不相応なものであった。
彼と、もう一人、佳奈ちゃんという女の子と、私と、三人が町内で同級生であり、大の仲良しで、記憶にない程幼い頃から、三人のうちの誰かの家で一緒に食事したり、お風呂に入ったり、同じ布団で眠ったりもしていて、ほとんど兄妹のように育った。
そのせいだろう、幼いおままごとに性的なイメージを抱くような遊びが加わり、さらにそれがやがてお医者さんごっこに移行しても、三人の心理に、ぎこちなさは生まれなかったのだった。
誰が、一番最初に、言い出したかは記憶にないが、多分佳奈ちゃんだったのではないか。
小学校二年生の頃だったと想う。
私の父は時化の時以外は出漁し、母も昼間は乾物の加工工場で働いていて、兄は勿論高校に行っていたせいで、昼間は誰もおらず、外で遊べない雨の日や、冬の寒い日は私の家で遊ぶ事が多かった。
学校が終ってから、私の家で遊んでいた時の事だった。
「浩ちゃんのおちんちん、舐めてあげる」
その一言から、私達のおままごとは、性的な遊びを含むようになったのだ。
しかし、その言葉を聴いた二人は勿論、言い出した本人も、その本来の意味を理解していた訳ではなかった。
「パパの本棚の奥にあった袋を開けたら、女の人が男の人のおちんちんを口に入れて舐めてたの。それから、おま○こに、おちんちん、挿れてる写真もあったわ」
「私、お母さんが、お父さんのおちんちんを口に入れて、おしゃぶりするみたいにしてるの、見た事があるわ」
兄は高校生だったので、自分の部屋を宛がわれていたが、私は未だ自分の部屋と言う物がなく、父母の部屋で一緒に寝ていた。
時々夜中に眼が覚めて、父母がセックスしているのを眼にしていたが、「優香が起きるから、ゆっくりね」「お前も声を上げるなよ」という父母の会話を耳にしたせいか、見てはいけないのだと幼心に感じて見ないふりはしていた。
「浩ちゃん、パンツ脱いで」
「判った」
浩ちゃんは、何のてらいもなく、ズボンとパンツを脱いで、私と佳奈ちゃんの眼の前に、男性器を突き出した。
「でも、写真で観るのと、全然形が違うね?毛も生えてないし」
「うちのお父さんのとも、違うわ」
私と佳奈ちゃんが、浩ちゃんの男性器を指で触れ、掌でなぞって首を傾げた。
「ばかだなあ。二人共。おれは未だ子供だからこんなだけど、大人になったら、身体も大きくなるけど、おちんちんも大きくなって形が変わるし、毛も生えて来るんだ」
浩ちゃんが、誇らしげに言った。
私と佳奈ちゃんが、浩ちゃんの男性器を交互に舐め、口に含んでみた。
「くすぐったいけど、こんなもんなのかな?」
「お父さん、お母さんにおちんちん舐められて、気持ち良いとか、堪んないとか、言ってたよ」
「私が見た写真の男の人も、気持ち良さそうな顔してた。おちんちんの先から、白い物が一杯出てたし。あの白いのは、何なのかな?」
佳奈ちゃんが浩ちゃんの男性器の先端の孔を舌先で突いた。
「子供には判らないのかな?大人にならないとだめなのかもな?」
「今度は浩ちゃんが、私と佳奈ちゃんのおま○こを舐めてみて。お父さんがお母さんのおま○こ舐めてるのも、見た事あるわ。お母さんも気持ち良いとか、感じるとか言ってた」
「写真にも、あったわ。男の人が、女の人のおま○こ舐めてるの」
私と佳奈ちゃんがパンティを脱いで脚を開くと、浩ちゃんは二人の女性器を指でゆっくりとなぞり上げながら観察してから、交互に舌で舐め上げた。
「やっぱり、何ともないね?」
「うん。くすぐったいだけ」
「女も大人にならないと判らないんだろうな?おっぱいがおっきくなって、毛が生えて来るようになったら、気持ち良くなるかもな?」
浩ちゃんの言葉に、私も佳奈ちゃんも納得して、その幼い痴戯は終了し、すぐにトランプに興じ始めた。
しかし、その幼い痴戯は、その日以来、三人で遊ぶ時の儀式になった。
勿論、その行為が、秘密めいたものである事は、三人とも幼いながら感じていたので、三人以外の友達や、勿論親の前でする事はなかった。
三人だけになると、誰からともなく、下半身を剥き出しにして、互いに性器に舌を這わせ、口に含んでから、他の遊びをするようになった。
そうして一年程経った。
私は、眠いのを我慢して両親がセックスを始めるのを待ち、それを盗み見して、その様子を佳奈ちゃんと浩ちゃんに話して聞かせ、佳奈ちゃんは仕事で海外出張に出掛ける父親の本棚や引き出しを捜しては、父親がこっそり持ち帰る写真集などを見つけては私達に見せた。
浩ちゃんも、父親の書斎にある医学書の性器やセックスに類する部分を読んでは、私達に説明するようになってもいた。
また、何時か三人で一緒にお風呂に入った時や、近くの神社の境内の奥で遊ぶ際、おしっこを見せ合う事も頻繁にするようにもなった。
しかし、いずれにしても三人が心身共に性的に目覚めない限り、その行為の意味を理解するまでには至らなかったのだ。
(続く)
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