隣のフリージア-前編
作家名:カール井上
文字数:約2640文字(前編)
公開日:2020年11月4日
管理番号:k065
妻が出ていってから3年が経つ。
出ていった理由はいろいろあるのだが、それは今はどうでもいい話だ。
今は隣の奥さんの話をするところだから。
妻が出ていってから、ガーデニングに凝るようになった。
草花を丹精込めてお世話するという高尚な趣味だ。
春には一斉に花を咲かせる。
チューリップ、フリージア、スイートピー、バラなど。
バラは少し遅れるけどね。
この中で好きなのはフリージアだ。
芳香が強いのがひとつの理由なのだが、少し遠慮がちに奥ゆかしく開く花弁に鼻を近づけて香りを楽しむ。
そのときの雰囲気が女性の秘部に顔を近づけているような気がして何ともエロチックな気分になれる。
フリージアを見てこんなことを考えているのは自分くらいなものだろう。
お隣とは、同じ頃に隣り合って一戸建てを建てて住み始めた。
もうかなりの年月を隣同士で過ごしてきた。
そこの奥さんのことを、普通に妻がいた頃は何とも思っていなかったのだが、妻が出ていってから少し気になり出した。
以前から顔を会わせればきちんと挨拶はしていた。
多少の世間話もしたことはある。
ある朝、それらの花に水をやっていた時、その隣の奥さんが偶然出てきて、「綺麗ですね。」といったのさ。
「奥さんほどじゃありませんよ。」とセールストークが浮かんだけれど、朝だったのでやめておいた。
真面目な人だからつまらない冗談は気に入られない。
「有難う。今度差し上げます。」と言っておいた。
少し嬉しそうな顔をしていた。
数日して、きれいに咲いたところを摘み取り切り花にして差し上げたわけだ。
バラの一番花の一番大きなのを中心に、蕾も加えて、さらにいい香りをしている色とりどりのフリージアをふんだんに、そしてこちらも色とりどりのスイートピーをちりばめた。
どれも芳香の強い花で、かなりの刺激をされていると思った。
翌日のことだよ、玄関先で奥さんと出くわした。
「昨日はきれいなお花を有難うございました。部屋に花瓶に入れて飾ってみたので、見に来てくれませんか?」
家へ招かれるなんてはじめてのことだ。
この奥さん、もちろん旦那も子どもも居るんだよ。
旦那とも顔を合わせて話をしたこともよくあるし。
しかしこの時間って、旦那も子どもも外出中だよな。
そんな時間に家に入ってくれっていうことはどういうことなのか。
花の話なんて口実だよね。
そうとしか考えられないよ。
「そうですか、是非見せてください。お邪魔します。」招かれたのだから堂々と入って行ったよ。
家にはいるとフリージアの甘い香りが漂っていたの。
やはりフリージアの芳香が他を圧倒している。
慎ましそうでいて大胆な花なのだ。
リビングのテーブルに活けられていた。
自分で咲かせた花だが、こうしてきれいに活けるとさらに美しさが際立つ。
いいもんだね。
自分では咲かせはするけれどあまり活けたりはしない。
「お掛けになってください。」とソファーを勧められる。
「今、コーヒー淹れますから、花を見ていてください。」
キッチンでコーヒーを淹れている奥さんの後ろ姿が見える。
髪は結構長くしている。
肩よりも下まである。
膝丈のちょっとタイトなスカートの下に細身の脚が見えている。
ちゃんとストッキングを履いている。
タイトスカートの真ん中にはボリューム感たっぷりのお尻の形がくっきりでている。
俺を座らせた位置からそれが見えるのは明らかに分かっているはずだ。
上は薄いクリーム色のブラウスで、ブラジャーの後ろがしっかり浮き出て見えている。
どうにでもしていいっていうことだな。
そうとしか思えなかった。
ソファーに並んで座ってコーヒーを飲み、少し花の話をした。
しかしもうそんなことはどうでもよかった。
お互いの目的をいつ果たそうかということだけが問題だった。
話が途切れて、お互いに顔を見つめあった。
奥さんが目を閉じた。
顔を近づけてためらわずにキスをしてやった。
思ったとおり何の抵抗もされなかった。
一気に最後までいこうという気になった。
両腕を背中に回し抱きしめた。
奥さんも俺の首にしがみついてきた。
一度強めに唇を吸った後で少し顔を離してみる。
奥さんが言った「コーヒー味がする。」
もう一度強く抱きしめて、キスを繰り返した。
積極的に応じられた。
右手を動かして、腰の辺りから太ももを撫で回した。
奥さんは首にしがみついたままだった。
ブラウスの上から胸を揉んだ。
吐息が溢れた。
胸がかなり感じやすいようだった。
攻撃対象が明らかになると面白いよ。
さらにブラウスの上から強めに刺激してみた。
奥さんは唇を離して顔をこちらの左肩に預けてきた。
右手だけで奥さんの右胸と左胸を交互に揉んだ。
肩の上で吐息が激しくなってきた。
そして右手だけで何とかブラウスのボタンを外していった。
日頃の指先の鍛練がこういうときに役に立つ。
白いブラジャーが露になった。
胸の谷間がしっかりと見える。
白いブラジャーに負けないくらい白い胸元も露になる。
乳房はブラジャーで押さえつけられているがその重量感はFカップ以上あることを主張している。
ブラジャーの上の隙間から無理矢理手を入れてみた。
思った以上に柔らかい乳房だった。
中指が乳首に触れる。
その瞬間に体全体がビクッと小さく震えた。
しがみついている両腕に力が入った。
中指を動かして乳首を強めに刺激してみた。
「あー」とため息とも吐息とも言えない不思議な音が口をついた。
もう何をしても大丈夫な頃合いだ。
ゆっくりとブラウスを脱がした。
恥じらいながらも抵抗はしない。
ブラジャーも外して上半身を素っ裸にした。
年齢相応の垂れ具合だ。
まだまだダラッとはしていない。
しっかりと前を向いている。
乳首が明らかに立っているのが分かる。
両手を脇の下付近にあてがって、向かって右の乳首から口にくわえた。
舌先で弄ぶ。
また「あー」という何とも言えない声がした。
唇をすぼめて軽く吸ってみた。
こちらの両肩に回された手に力が入るのが分かる。
よほど感じてしまっているようだ。
同じように左の乳首も口に含んでみる。
そして右の乳首は右手で軽く摘まんでやる。
目をじっと閉じて快感に耐えているのが分かる。
思いっきり口を大きく開けて口に入るだけ乳房をくわえてみた。
そしてその口の中で舌を激しく動かして乳首を刺激してやった。
左を1分間、右も1分間。
もう勘弁してほしいというかのようにガクッと首を垂れたのだった。
スカートを脱がせる。
タイト気味のスカートなので、横のホックを外し、ジッパーを下ろしてゆっくりと脱いでもらった。
ストッキング越しの白いパンティーにこっちも大興奮だ。
(続く)
※本サイト内の全てのページの画像および文章の無断複製・無断転載・無断引用などは固くお断りします。
メインカテゴリーから選ぶ