女豹の如く2-最終話
作家名:ステファニー
文字数:約3420文字(第6話)
公開日:2020年10月23日
管理番号:k062
貧困家庭で育ったひろみが、夜の街で成熟した大人の女として成長していく様子を描く。
ひろみは黙った。体位の意味は判然としないが、互いの性器を見つめ合っている時点で、尋常ではない空気は感じ取れた。
「じゃあ、初体験だね。凛音さんはそのままボクの分身クンを咥えるんだよ。ボクは凛音さんの観音様をいただくからね」
ひろみはヒカルの化身を改めて口に含んだ。
舌先でチョロチョロと舐めたり、深く口内に埋めてみたり、軽く歯に当ててみたり、と思い思いに遊んだ。
それと同時に、ひろみは下半身がくすぐられるのを感じた。
股間からチュルチュル、という音が聞こえてくる。
「……あっ、………あああっ………!!?」
「……りっ、凛音さん、……気づいた?ボクは今、凛音さんの観音様を舐めてるんだよ………」
薄々、感づいてはいたが、面と向かって伝えられるとやはりかなり恥ずかしい。
臭ってはいないだろうか、ムダ毛処理はキレイにしてあっただろうか、とさまざまな点が気になってしまう。
「いやぁ、恥ずかしいから、まじまじとは見ないで」
「大丈夫。凛音さんのアソコはとっても可愛いよ」
冷たいような、くすぐったいような、不思議な心地良さをひろみは人生で初めて味わった。
ヒカルの舌がローラーのようにひろみの陰部を行きつ戻りつを繰り返す。
「……あっ、……あああっ……、かっ、………かいっ、……快感………」
思わずひろみは吐息とともに本音を漏らした。
「……ボッ、ボクも……、どっ、同感……だ………よ…………」
ひろみはヒカルのナニが、最初と比較して、ひと回りほど膨張しているのに気がついた。
もはや口に含み切れないレベルにまで到達しそうである。
自分はと言えば、かつて体験したことのないほどの夥しい量の液体が股間から湧き出している。
そしてさらにその奥から、より大量の熱い水が押し寄せていた。
にも関わらず、ヒカルは舌での刺激を止めない。
それどころか、今度はクリトリスを高速で攻撃してきた。
その時だった。
「あああっ………、あああああぁぁぁ……………」
ひろみのダムが決壊した。
放流された雨水がベッドに滴った。
同時に、ヒカルのイチモツから白い流動物がこぼれ出て、ひろみの乳房に飛沫した。
「……りっ、凛音さん……、ボ…ク…、イっ……、イっ……ちゃっ…た…………」
ヒカルは力なくガクンと身体を沈めた。
呼吸は荒かった。
ひろみも同様だった。
暫しの沈黙があり、ヒカルが口を開いた。
「凛音さん、さっき湯水の如くアソコが噴射してたけど、アレの意味はわかるよね?」
「……アレって、何?」
「えぇっ!知らなかったの?」
ヒカルは瞬時に身体を反転させ、顔をひろみの前に向けてきた。
「じゃあ、また初めてが増えたってことだね。おめでとう、初潮吹きだね」
よく意味はわかっていなかったが、恥ずかしい経験をまた一つ乗り越えたのだろう、とひろみは解釈した。
男の急所を咥えた。
陰部を舐められた。
潮を吹いた。
三つの性テクニックを覚えた。
凛音はまたひと回り成長した。
性的に。
「凛音さん、キレイだよ。ボク、もうガマンできない」
ヒカルはひろみの両胸を鷲掴みにし、回し揉みをし出した。
ひろみはまたしても、下半身がジンとしてきた。
ヒカルの頭が迫ってきたタイミングで、ひろみは瞳を閉じた。
ヒカルの舌がひろみの口内に侵入した。
ひろみは歯を引っ込めて迎え入れた。
二人の舌が絡み合った。
ひろみはヒカルが自分の舌を舐めれば舐め返した。
そのうちに舌と舌がぶつかり、そのまま膠着した。
ヒカルは荒々しくひろみを抱き締めた。
ひろみも手をヒカルの背に回し、抱き返した。
二人の身体はぴったりと密着した。
もっと触れていて欲しくて、ひろみはヒカルにぎゅっと胸を押し付けた。
「りっ、……凛音……さん……、そっ………そんなに…近くだと………、ボ……ク……、りっ……、理性が………、き……か……ない………よ………」
「……いっ、いい……の、……メ…チャク………チャに……し…て」
「………わ…かっ……た………」
ヒカルはひろみの女陰に指を走らせた。
二本足の馬は緑の草原を走り、その先の崖で停止した。
崖上に潜むモニョを見つけると、勢いよくその上で闊歩を始めた。
「あああああぁぁぁ!!!」
ひろみは全開脚して、身悶えた。
腰部を上下させ、花びらの奥を突き出した。
そこからは蜜がとめどなくこぼれている。
「………凛音さん………、ほっ…、……欲しい?」
「…………ほっ……、ほっ、欲しい!!」
ヒカルは蜜壺の奥へ、伝家の宝刀を刺しこんだ。
ひろみはその途端、大きく身震いした。
「あああっ……!!あああああぁぁぁ!!!」
ヒカルのイチモツがひろみの下腹部に挿入された。
まるで座薬が入っていくかのように、それは当たり前のように奥へと吸収した。
「……凛音さんの中、あったかい。………とっても………きっ、きも………ち…………いい…………よ…………」
「………わっ…、私も、………き…も……ち………よく…て……、てっ……、天…国……に……、い…る……みた………い………」
ひろみの膣はヒカルをぎゅっと締め付けた。
ヒカルのナニはひと回り膨らみ、ひろみの腹部をあちこちつついた。
「……あっ、………そっ、…そこは……」
そこはクリトリスの裏だった。
心地よかった。
頭がおかしくなりそうなぐらい、快感を得られた。
「………りっ……、凛…音……さ…んは、……こっ、こ……こが……………好…き……なの?」
「…そっ……、……そ…う………みた……い…」
「………じゃあ、……イジ…メ……ちゃお……う…か………な……」
ヒカルは上半身を起こし、下半身をより密着させた。
以降、抽送が一際、激しくなった。
「あああああぁぁぁ!!!ああぁぁぁ、あああああぁぁぁ!!!」
ベッドが軋む音が部屋中に響き渡るほど、行為は激しさを増した。
時折、パンパンと快音を轟かせるほどだった。
ヒカルの腰は前回よりも何倍も強く揺れている。
それでもひろみは痛みを感じない。
むしろ、腹部をまさぐられる快さがたまらなかった。
「あああ…、もっ…、もう……、しっ…、死…ん……じゃう…か…も………」
「何…言ってるの、……凛音さん。……死ぬ……んじゃなくて、……生きた……まま…極楽を…味わってる…だけ…だよ」
生き地獄ならぬ生き天国、ということなのか。
揺れるヒカルの腰に合わせて、ひろみの下半身も上下に動き出した。
二人で性器をぶつけ合った。
こすれる度に、意識が朦朧とした。
再び、ひろみの体内の深淵が沸騰してきた。
先程よりも尚一層、大きな地図を描いてしまいそうな勢いだ。
「………あああっ!!!……わっ…、わた……しっ………、何…かを…出し………そう!!!」
その時だった。
堰を切ったようにひろみの女陰から透明な濁流が押し寄せた。
水柱が上がり、白いシーツに湖が出来た。
同時に、ヒカルはひろみの膣から刀を抜き、またしても白い流動体を発射させた。
ひろみとヒカルはともに、肩で息をしている。
「……イッちゃったね…、二人……一緒に」
ひろみは無言のまま、ヒカルの胸に飛び込んだ。
ヒカルはひろみをしっかりと抱き寄せた。
遠くで山下が、「はい、お疲れ様」と言い、手を打っている。
そうか、これは仕事だったのだ、とひろみはやっと思い出した。
いい作品が撮れたはずだ。
凛音として天下を取るための試金石となるだろう。
カネを、大金を稼ぐための!
夢ならば醒めないで欲しい。
嘘でもいいから、私から離れないで…。
「ありがとうございました。お疲れ様です」
ひろみの背中をポンと叩き、ヒカルがベッドを後にした。
着替えないと、と我に返ったひろみは自分に言い聞かせた。
ライトが点った。
客はスペシャルショーをお望みのようだ。
ひろみは窓に近づいていく。
皺の目立つ指と手がこまねいていた。
下着を外し、全裸になったひろみは、乳房と陰部を小穴に押し付ける。
チクリと乳首に痛みが走る。
熱のない指先は慌てたように恥丘を引っ掻き回す。
しっとりと柔らかなヒカルの唇。
優しく撫でる温かな指先。
ツボを上手くついた技巧。
長い睫毛。
整った目鼻立ち。
甘い囁き声。
白くてピンと張った肌。
………………
ひろみは乾いたままの乳首をツンと突き出し、アア、と吐息を漏らした。
ツンツンとつつかれた陰部がじわりと湿る。
壁の奥から、オオ、と呻く老翁の嬉声が聞こえた。
ひろみはさらに大量の湯をその手に注ぐべく、蜜壺を肌にくっつけた。
そしてスプレーを吹きかけるかのように、熱い液体を噴射した。
客は有り難そうにその水に触れている。
駆け上がるんだ。
凛音!
立ち止まらずに。
一直線に。
歌舞伎町の女王を目指して。
女豹の如く!
(終わり)
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