痴れ女の妄迷-最終話
作家名:金田誠
文字数:約3470文字(第4話)
公開日:2020年8月31日
管理番号:k053
ウブな男子大学生の手記。年上の女性に手ほどきされる様を、彼の気持ちの変遷を中心に描いています。少し謎めいた彼女は、いったいどんな女性なのか?
露天風呂とは言っても、さすがにこじんまりしたもので、円形の岩風呂が真ん中にあるだけだ。
天を仰げば、星が見える。
壁で仕切られているので、外から見られることはない。
茶褐色の濁った湯に身体を沈めていく。
とろみが肌にまとわりつくような湯を肩にかける。
思わず手を肉棒に持っていくと、すでに大きくなっている。
湯の中でこねるようにしてさすり洗いをしてみる。
ドクンドクンと脈打つ血の流れを手のひらに感じた。
ふいに苛虐心がフツフツと湧いてきた。
これまで引き延ばされた理由を、勝手に彼女の所為だとお門違いにも感じているのであろうか。
部屋にあるソファの上に組み敷いて、イヤイヤをする彼女の表情を見ながら、膝頭に手を置き、左右に大きく足を開かせ、何度も何度も腰を打ちつけていく様子が、ありありと頭の中に浮かんでくる。
それだけで先走り液が、湯中に漂う。
そのまま自分のモノをしごきたい欲に駆られたが、そんなもったいないことをしなくても、自分の願いがもうすぐ叶うのだ、と思いとどまった。
高まる気持ちを落ちつかせながら、身体を洗って露天風呂を出る。
部屋に戻ると、ソファに座る彼女は浴衣に着替えていた。
「あっ。君も着がえたら。そこの押し入れの中にあるから。その方がゆったりできるでしょう。お風呂前に言っておけばよかった。ごめんね」
「いえ。そんな・・・」
恐縮した物言いで、私は浴衣をとり、トイレのある玄関前の廊下に出て着替えをすませた。
敷居を開けてもどると、じっと彼女に見つめられる。
「痩せてるねー。浴衣がブカブカ」
そう言って、クスクス笑われた。
「でも、その華奢なところがいいんだなー。あと、目がくりっとしてて、可愛い顔してるよね〜。あんまり、男っぽくないというかさ。純真そうな表情もいい」
男として見られていないのか、マスコットのように見られているのか、そう言われてかなり微妙な気分だったが、浴衣姿の彼女は艶めかしく、帯上のこんもりとした隆起に自然と目がいってしまう。
ソファに腰かけて足を組み替えたときの、チラリと覗く足と袷から見える首すじの肌の白さに釘づけになった。
「じゃ、私もあったまってこようかな」
そう言って、立ち上がり扉の外に出ていく。
部屋には彼女の匂いが残され、その甘い香りを胸いっぱいに吸いこんだ。
あのカラオケボックスでの、目くるめく出来事が鮮明に思い出され、ぐんぐんと肉棒に血液が流れこんでくる。
あぁ、あのやわらかい乳・・・。
そして熱い手のひらの感触・・・。
今夜は夢にまで見た膣肉への挿入を果たせるかもしれない。
溜まりに溜まった鬱屈の思いを吐き出すことができると思うと、股間が疼いて仕方がない。
そんな夢想の世界に浸っているうち、ガラッと扉の開く音がした。
襖が開き彼女が入ってくる。
手に缶ビールを二つ携えていた。
「喉乾いたでしょ。これ」
差し出された腕は、ほんのりと赤く色づいている。
化粧も落としたのだろう。
ツヤツヤとした頬に、笑みを浮かべている。
そのしっとりとした肌に吸いつきたい。
ちゅっちゅっと頬に口づけしながら、ぽってり桜色になった唇に、自分のそれを合わせたい。
引き続き夢想の世界を頭の片隅に置きながら、2人してソファに座った。ごくごくとビールで喉を鳴らしている彼女にならって私も飲んだ。
「あー、美味しい。温泉上がりのビールはいいねえ。あっ。なんかおじさんくさいか?」
「いえ、そんなことないですよ。美味しいですから」
それっきり会話が途切れてしまう。襟がたるんで、たわわな乳房の上面の膨らみが視界に入る。
胸が早鐘を打ち、息が荒くなるのが自分でわかった。
ふと視線を彼女の顔に合わせると、こちらをじっと見つめている。
吸いこまれるような透明に濡れた目と自分のそれが静かに熱くからまっていく。
いてもたってもいられず、手を伸ばして、浴衣の上から掬い上げるように胸をもんだ。
布ごしでも十分にやわらかい。
顔を近づけると彼女がすうっと目を瞑った。
唇にチュッと口づけながら襟口に手を差し入れ、手のひらを乳房に這わせた。
乳頭が指と指とのあいだに挟まり、尖がっているのが皮膚に伝わる。
肌は、ほんのり温かくしっとりしている。
指をいやらしく、くにゅくにゅと動かした。
あぁ、なんて、やわらかいんだろう・・・。
肩口に手をやり、浴衣をつまんでずらした。
「あっ。はぁ〜」
顔を横に向けた彼女が、吐息とともにやや鼻にかかる声をあげた。
さらけ出された小山をこね回すと、波打つようにひしゃげる。
鼻先があたってしまうほどの距離にいる私は、舌を伸ばして突起に近づけていく。
重そうにやや垂れた乳先を、ペロリペロリとふたなめした。
そして、ちゃぷっと吸いついた。
舌を弾くほど先端はツンと尖りを見せているくせに、麓にかけては超やわらかい。
もにゅもにゅと麓まで食べながら、唇を窄ませてちゅうっと引く。
「あっ。そんなにひっぱっちゃイヤぁ。あっん」
口から離れると、先がぷるんと弾みで小さく揺れるほどの軟乳。
何度も何度も同じようにして吸い上げる。
「あぁ。そんなにがっついたら、ダメったらぁ・・・」
私の肩を両手で突くようにして剥がしにかかる。
受け口にして、私は吸いつこうとした。
もう下半身はギンギンで、今にも暴発しそうだ。
「今日は、どうしてそんなに乱暴なの。我慢できなかったの?」
そう言われて、自分の行為が正当化されたんだと勝手に思い、力がさらに漲ってきた。
自分の帯をほどき、パンツも下ろす。
痛いほど膨れ上がった肉身が、自分の腹側に反り返っている。
彼女の浴衣をめくりあげて、白のショーツを急いで抜きさった。
「ちょっと、待って」
ソファの下の絨毯に彼女のお尻を座らせて、グイッと左右に脚を開かせた。
「激しいよ。前と違う。あっ。あっ」
黒い繁みの下のあたりを、ゆで卵のように茶光りしている亀頭でツンと突く。
「んんっ」
彼女の腰から尻にかけて、明らかな反応があったところで、ぴとりと蜜口にあてがい腰を進める。
ヌヌッと頭が埋没していった。
あぁ、ヌルヌルで熱い・・・。
亀先全体をみっちり覆うように圧がかかってくる。
「ああっ。ちょっと待ってってば・・・」
腰を引こうとする彼女だったが、ソファに阻まれて抵抗できない。
そのままヌンと腰を埋めた。
熱い襞をかき分けて肉茎が入っていく。
エラ裏にみっちりはりついて、膣襞がウネウネと蠢く。
あぁ、気持ちいい・・・。
もう止められない・・・。
屈曲で乱暴に突く。
挿入角度が都度都度変わるたびに、彼女は目を瞑ったまま、あっあっと言って眉間に皺を寄せた。
その表情を目の当たりにして、肉棒がさらに敏感になる。
ヌプヌプヌプと突き引きした途端、ツーンと肉身に一本の太い筋が通るのがわかった。
「やっ。ダメ。中はダメっ」
でも、抜きたくない。
このままっ。
いや、でもまずいかっ、てコンマ一秒逡巡したけれど、完全に抜ききる前に、ピュッと亀頭の口から出ちゃうのがわかって、もう完抜きせずにヌプと突いたら、どろっどろの濃い塊が鈴口を割って、テッポウ魚のように飛び出した。
どぷどぷと膣内に放出されていく。
うあっ。
なんて気持ちがいいんだっ。
ビクビクと彼女は幾たびも身体を震わせる。
私は熱に浮かされたように、何度もヌプヌプした。
ようやく中で萎れると、押し出されるように、ちゅるんと小さくなった皮被りが現れる。
その先端から、ツーっと濁った液が糸のように尾を引いた。
「はぁはぁ。だしちゃダメって言ったのに・・・」
彼女は自分の額に手の甲をやって、軽く睨んでくる。
開かれたままの両脚の付け根を凝視すると、よれた紅の花びらの隙間から、とろっと白い液体が内腿を舐めるように滴っていた。
彼女は胸を上下したまま、身動きする力もないようだった。
二人の股間からは強い臭気が漂い、淫らな行ないの証拠が部屋に残ってしまうかのようだ。
「ごめんなさい。あまりに気持ち良くって、つい・・・」
「うそっ。最後は思いっきりしてたでしょ。わかるんだからね。途中から、このままって思ったんでしょ。わかるんだから・・・」
口調は、それほど強くはなかったので、私は薄ら笑いで反応した。
彼女は、よたよたと身体を起こした。
「いいよ。また温泉に浸かってきて。先に入っていいから」
私はその言葉に甘え、部屋を出て風呂場に向かった。
旅館を後にして、二人で駅まで歩いた。
「そうだ。こんど、大阪に二つ目の医院を出すの。そこの院長になるから。もし、大阪に来る機会があったら、連絡してね。連絡先は、あなたのことだから、調べられるよね〜」
少し意地悪く言い、軽く手を振って踵を返し、彼女は改札の雑踏に紛れて行った。
(終わり)
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